杜若あやめ さん

杜若あやめさん: プラチナ通りで逢いましょう 
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プロフィール

ハンドル名杜若あやめ さん
ブログタイトルプラチナ通りで逢いましょう 
サイト紹介文白金プラチナ通りを舞台に繰り広げられる、今は亡き恋人との切ない恋の物語
参加カテゴリー
更新頻度情報提供99回 / 305日(平均2.3回/週) - 参加 2007/07/18 01:28

杜若あやめ さんのブログ記事

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  • 2008/01/05 04:51★ お知らせ ★
  • 新しい小説を書き始めました♪今度は、短編集です。「プラチナ通りで逢いましょう」は長かった・・・という方でも、スムーズに読める小説です。まだ1作目ですが、徐々に書いていくつもりです。もしよろしければ、ぜひお越しくださいませ。http://ameblo.jp/iris-story/ご挨拶が大変遅くなりましたが、本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとって、幸多き1年となりますように・・・・              ... [続きを読む]
  • 2007/12/17 22:56プラチナ通りで逢いましょう
  • 今年も、この季節がやってきた。顔を撫でる風は清々しく、柔らかい光の下で青葉が揺れる5月。康介と出逢った季節。そして、康介が逝ってしまった季節だ。   あれから5年が過ぎ、私たちは30歳になった。私は相変わらず、編集の仕事をしている。就職の面接の時に言った、子供を育てる親のための雑誌を作りたいという夢は、今年、やっと実現した。子供と親が一緒に遊びにいける場所の情報や、シンポジウム、親子で... [続きを読む]
  • 2007/12/15 21:10理由
  • 目黒でお茶を飲んだ。たった数時間のことなのに、私たちは疲れきっていた。「まだ・・・、信じられない。 お墓なんか見ても、受け入れられない」ユリが、ポツリと言った。「うん・・・。 今から、ここに来そうだもんな、あいつ」康介は、私たちの生活の中に、そして、この街に、確かにまだ生きている。携帯が鳴って、ユリが慌てて店の外に出て行った。江口君が、アイスコーヒーをひと口飲んで、口を開いた。「茉莉ちゃん、ひと... [続きを読む]
  • 2007/12/14 02:25切ない偶然
  • 帰りは住宅街を抜けて、目黒通りへ出た。庭園美術館から公園へ続く緑。 木々の濃い薫りに満ちている。「なんか、懐かしいな」「うん。 もう、来ないしね・・・」社会人になって、通勤範囲にないこの辺りからは、足が遠のいていた。ユリは卒業以来だろう。「ねえ、覚えてる? あの店で、初めて会ったの・・・」江口君や康介と、初めて食事に行った店が見える。あの日から、康介との日々が始まったのだ。「白金で始まって・・・... [続きを読む]
  • 2007/12/12 00:17再会
  • 四十九日の頃といって、ユリが再度、帰省したのは7月の頭だった。梅雨のど真ん中で、東京はいつもに増して、蒸し暑かった。土曜日に待ち合わせをして、お墓参りに行くことになった。待ち合わせ場所は高輪台で、どうしてこんな所で?と思ったが、話を聞くと、康介のお母さんの実家は上大崎のあたりで、金沢には戻らないと決めたお父さんは、お母さん方のお墓のある寺に、新しくお墓を作ったという。「それにしても・・・、こんな... [続きを読む]
  • 2007/12/10 23:46茜曇
  • 金曜の夜に、忙しいスケジュールを縫って、ユリが帰省してきた。土曜、江口君と待ち合わせをして、大船の家に行った。誰も口を開かなかった。何を言えばいいのか、どうしたらいいのか、答えが見つからなかった。お父さんもお母さんも、声が掛けられないほど打ちひしがれていて、私たちは仏壇に手を合わせ、引き上げた。お父さんとお母さんの前では、泣いてはいけないと思って、唇をギュッと噛み締めていたのに、仏壇の写真を見た... [続きを読む]
  • 2007/12/09 10:44突然の知らせ
  • 2年近くの月日が流れ、私は社会人3年目の春を迎えていた。仕事は順調で、自分の担当のページを持ち、毎日遅くまで仕事をしていた。とはいえ、それ以外の部分はカラッポのままで、流行の髪型と洋服で着飾り、年齢に似合わないブランドバッグを持った、街でよく見かけるステレオタイプなOLだった。雑誌に取り上げられるレストランで食事をしたり、話題のスポットに出掛けたり、時代に遅れをとらないことが大事だと思いこんでいた... [続きを読む]
  • 2007/12/07 22:40ピリオド
  • あの旅行が最後だった。あれから、康介とは会っていない。康介は、私が 「体に触って欲しくない」 と言ったのだと思ったようだった。「もう触らないから、大丈夫」 と言ったような気がしたが、私は頭が痛くて、反論することさえ億劫だった。もっとも、反論することなんかできなかったのだ。だって、反論するためには、「康介に伝えたくないことを感じている」 という事実を言わなくてはいけないし、それが体に触れることで康... [続きを読む]
  • 2007/12/06 00:00記憶の渦
  • 8月の終わり、少し遅めにとった夏休み、康介と私は伊豆の弓ヶ浜に出かけた。素潜りやカヤックができる、とてもきれいな浜だ。弓ヶ浜は水質がいいので、8月後半でもクラゲが出ないと聞いていたが、実際に行ってみると、本当に海がキレイで驚いてしまった。隣の逢ヶ浜は特に透明度が高く、熱帯魚やイソギンチャク、ヒトデなんかも見れるのだ。咲乃と行ったサイパンの海を想い出す。あの時、海の美しさを康介にも見せたいと思って... [続きを読む]
  • 2007/12/04 22:06逃避
  • 蒸し暑い日が続いていた7月末、浅尾さんと飲んでいたら、終電を逃してしまった。タクシーで帰ってもよかったが、金曜だったこともあり、その日のうちに絶対に帰らなければならない理由もなかった私たちは、朝まで時間を潰して帰ることにした。渋谷まで、246をダラダラと歩いた。「お盆休み、どうすんの?」「彼氏と出かける予定です」「なんだよ、うまくいってんじゃん」「かなり微妙ですけど・・・ね」表参道を過ぎて、青山学院... [続きを読む]
  • 2007/12/03 02:06カラッポ
  • その日、浅尾さんは仕事の話をしなかった。どうでもいいような、くだらない話をいっぱいして、お酒を飲んで、ただ笑った。青山のお洒落だけど、特別おいしいわけでもないイタリアンで、お気楽な時間だった。浅尾さんには彼女がいて、でも学生時代からのお付き合いで、「マンネリなんだよね〜」 と言って笑っていた。「私もです」 「何年?」「2年」「最初の危機だな、それは」「そんなもんですか?」「それを乗り越えると、次... [続きを読む]
  • 2007/12/01 19:30始まりはチョコレート
  • なぜ、私はこんな風になってしまったのだろう。康介は優しくて、いつも優しすぎるくらい優しくて、不満に思うことなんて、ひとつもなかったのに。もっと気楽に、付き合えばよかったのかも知れない。康介の抱えている大きな苦しみや、心の闇を共有しようとか、ましてや、そこから救い出そうなんて、身の程知らずなことを考えなければ、私たちはきっと、もっと一緒にいられたと思うのだ。その頃の私には、康介が重かった。優しくて... [続きを読む]
  • 2007/11/30 01:43正直な体
  • 春になり、私たちは晴れて社会人となった。毎日は想像以上に慌しく、スピードについていくのに必死だった。マスコミ業界は夜が遅く、まともな時間に帰宅できるのは、新人研修中だけだと、もっぱらの噂だった。数少ない同期と、会社の帰りにご飯を食べて帰る。ささやかな気晴らし。 とまどいと不安を共有できる仲間との絆は、日々強くなっていく。GWに、咲乃たちとバーベキューに出掛けた。康介も誘って、1ヶ月ぶりのイベント... [続きを読む]
  • 2007/11/28 01:03送別会
  • 卒業式前に、ユリの送別会でみんなが集まった。ユリは、九州の福岡放送のアナウンサーとなる。父方の田舎である福岡では、親戚一同がユリがTVに写る日を、本当に楽しみにしているそうだ。高校2年からの友達である私にとって、ユリの旅立ちは、自分のことのように嬉しくもあり、誇りでもあり、そして、娘を嫁に出すような寂しさもあった。一緒に開けたピアス、お揃いで買ったプラダのバック、高校生の時は同じ髪型で、同じコー... [続きを読む]
  • 2007/11/26 22:29旅立ち
  • 「オレ、アメリカに行くんだよね」海風が強くて、聞き間違ったのかと思った。「新しいプロジェクトがあってさ。 向うに行くことになったんだ」「どのくらい行くの。 すぐ帰ってくるの?」「2年くらいじゃないかな」「2年・・・」「ずっと希望出しててさ。 叶ったんだ」「奥さんも行くの?」「とりあえず先にオレが行く。 あいつも仕事があるからさ。夏前に、来るんだ。 それまではバラバラだ」「奥さん、会社辞めるの?」... [続きを読む]
  • 2007/11/23 22:28それぞれの春へ
  • 正月、私と入れ替わるように、康介が風邪を引いた。インフルエンザではなく、ひどく咳をしていた。一緒に初詣に行こうと言っていたのだが、さすがの康介も、その体調をおして、人込みに出かける元気はなかったようだ。そんな訳で、お互い実家でのんびりと過ごす正月となった。康介に会ったのは、院への進学が決まった翌日だった。やたら寒くて、雪でも降りそうな曇天の下、なぜか代々木公園に行った。枯れ木の中に伸びるグレーの... [続きを読む]
  • 2007/11/22 00:03優しい味
  • 次に目が覚めたのは、真夜中の2時だった。すごい汗をかいていたので、とりあえず起き上がった。「康ちゃん?」声を掛けたが返事がないので、電気をつけると、そこに康介の姿はなかった。着替えて、トイレに行き、薬を飲もうとして気が付く。コンロに鍋がかかっていた。 蓋を開けると、おかゆだった。冷蔵庫の中には、りんごジュースとプリン、ヨーグルト、それに、小さいパックの梅干が入っていた。「康ちゃん・・・?」ついて... [続きを読む]
  • 2007/11/20 21:04寝たきりクリスマス
  • 「次はクリスマスね!」 と約束したのに、私は風邪をひいた。正確に言えば、インフルエンザだった。23日の夜から急に寒気がして、あぁマズイな・・・と思っていたら、翌日は9度近く、熱が出たのだ。フラフラになりながら医者に行き、そして康介にメールをした。「康ちゃん、ごめん。 ほんとに、ごめん。 インフルエンザになっちゃって」返事はなかった。そうだよね・・・。 こんなドンピシャでインフルエンザなんて、出来... [続きを読む]
  • 2007/11/18 10:59心の声
  • 12月に入って、私も卒論の準備に追われていた。図書館に出入りして、久々に、学生らしい毎日。もう、あと4ヶ月で、社会人になるのだ。そう思うと、レポートもテストも卒論も、すべてが愛しく思えた。ある日、少し煮詰まっていた私は、図書館を出て、久々に 「BLUE POINT」 へ行った。本当に、なんとなく・・・そんな気分だったのだ。プラチナ通りの並木は、黄色く色付いた葉を落とし、午後のゆるい日差しの中で、なんとも切な... [続きを読む]
  • 2007/11/17 20:44閑話休題 〜 最近のこと 〜
  • また、閑話休題かよ・・・という声が聞こえてきそうですが。少し前に書いたように、フラダンスを始めたんですね。ちょうど1ヶ月半くらい前ですが。久々に新しいことを始めたので、とても新鮮。で、新しいものを、もうひとつ始めようと思って、会社の近くのヨガ教室に通い始めました。インナーマッスルを鍛えるには、やっぱりヨガがピラティスですよね。最初はピラティスをやるつもりだったんですけど、会社の近くになくて・・・... [続きを読む]
  • 2007/11/14 23:46トクトク
  • それから私は、ますます康介との距離を保つようになった。別れるわけでもなく、以前のようにベッタリと一緒にいるわけでもなく、時々会っては、食事をし、セックスをした。「康ちゃんの勉強の邪魔になるから」 という言い訳は、私を救ってくれた。とはいえ私は、合コンにもあまり顔を出さなくなったし、行ったとしても、誰かひとりと深入りするようなことはなくなって、もっぱら女友達と遊んだり、バイトに勤しんだりしていた。... [続きを読む]
  • 2007/11/13 02:57愛しさと苦しみの狭間で
  • 「彼氏と別れるまで待ってるからさ」 私を抱きしめたまま、田村君が言った。「ね。 今日は、このまま一緒にいよう」私を包む腕に力がはいる。 温かい腕。そのとき、頭の中に、水族館で見た白イルカの顔がフッと浮かんだ。黒目がちな、あの優しい目。康介の面影がダブって見える・・・。私は力を入れて、ゆっくりと体を離した。「田村君、ごめん。 やっぱり家には行けない。 ごめんね。」今日はありがとうと言って、手を振る... [続きを読む]
  • 2007/11/11 20:45花火のあと
  • 「あ、そろそろ時間だ」田村君が、手を引いて野外のデッキに向かう。賑やかな音楽がなり、黒い海が眼下に広がるデッキに、人がどんどん集まってきた。「あっちに行こう」人込みをを避けるように、端の方に、私を連れて行く。そのとき、大きな音と共に、空が明るくなった。「花火!」次々と打ちあがる大きな花たち。 空が華やかに色付く。あまりの美しさに、あちこちから歓声が上がった。20分ほどの光の演出が終わると、みんなが... [続きを読む]
  • 2007/11/10 18:37ある金曜の夜
  • 秋になり、康介は勉強に忙しくなり、反比例するように、私たちはバイトや飲み会に勤しむようになっていた。一緒にいる時の胸苦しさから逃れるように、私は平日は夜遊びをし、週末もバイトを入れたりした。康介のことが嫌いなわけでも、愛情が冷めたわけでもなく、逆に、べったりと一緒にいる時間を減らすことで、倦怠を避けたいと思ったのだ。康介以外の人との時間を持つことで、ともすれば爆発してしまいそうになる感情を解放し... [続きを読む]
  • 2007/11/07 01:03疲労
  • いつもそうだ。康介とは、通じすぎる。 分かりすぎる。気持ちのいい時、楽しい時、嬉しい時、ポジティブな感情は、共鳴すれば歓びを倍増させる。しかし、ネガティブな感情が倍増してしまうのは、本当に困る。私はそのことに、少しばかり疲れてきていた。私たちは、お互い、そのことを感じていたし、だからこそ、自分の心に芽生えたネガティブな感情を、伝わらないように、感じ取られないように、隠そうとしてきた。いや、隠すと... [続きを読む]
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