Intermission 25 ～ちゅんぴーです～

「ねぇねぇぴーちゃん。ここ、どこかなぁ」「飛行機乗って連れてきてもろたのはええけど、僕ら部屋から一歩も出してもろてへんから、わからんよな」「それにねぇ、ぴーちゃん。みかえるおじちゃ．．、あ、おじちゃんじゃないか、みかえるもいるけど、しずかだよね」

Intermission 24 ～ちゅんぴーです～

「ここ、きょねんもきたよね、ぴーちゃん？」「来たな」「まま、おしごとしてる？」「してるとは言えんやろ」「あ、せらのおにいちゃんだ！おにいちゃん、こんにちは」「そういや、鈴鹿でもう一人、一緒に写真撮ってもろたヒゲのおじちゃん、おらへんな」「あかいのおじちゃ

白インコ帝国の来襲 その5

白インコ帝国軍が撤収した。来襲から15日目。用事を片づけたMがご亭主と一緒にやってきて、2つのカゴごとインコたちを連れて帰ったのである。「はなちゃんに会いたい、インコたちに会たい」とメールや電話でしくしくしていたMが、おむかえ体制が整うやいなやご亭主を突っ

白インコ帝国の来襲 その4

「ままはぼくのおかあさんなのに、どうしてかたちがちがうのかなぁ」ってこの小鳥、思ってるよと霊感おばさんが言っていたちゅんと、白インコ帝国の構成員の生態が同じセキセイインコ族とは思えないほど違っているのも、まぁ当然といえば当然だ。もともとセキセイインコはオ

白インコ帝国の来襲 その3

ギリシャ悲劇かシェークスピア劇の如き『母の愛をめぐるインコ兄弟の闘争』だが、飼い主Mが言ってたとおり、バトル終了のゴング（乳母＝私のひと声）が響き渡ったととたん、2羽とも『なんか、ありました？』ってな顔になり一緒にエサ箱をつついたり同じおもちゃで遊んだり

白インコ帝国の来襲 その2

白インコ帝国の頂点に立つのは、人間社会同様、いちお、おとんインコである。がしかし、これまた人間社会でも往々にしてみられるように、『影の実力者』として支配しているのは他でもない、おかんインコである。おかんインコ（名前は『はなちゃん』という。カゴの中、右イン

白インコ帝国の来襲 その1

同級生にしてインコ仲間のMが、よんどころない用事のため2週間ほど家を空けることとなった。その間、飼っている4羽のセキセイインコをどうするか。ご亭主もインコを可愛がっていて、一緒に遊んだりメシの世話はしてくれるのだが、インコ部屋の掃除にまでは手が及ばないこ

Intermission 23 ～ちゅんぴーです～

「かっこいいくるまがいっぱいあるよ」(ちゅん)「『とり吉』の出演依頼けえへんかな」(ぴー)

Intermission 22 ～ちゅんぴーです～

「あかいのおじちゃん、せらのおにいちゃんといっしょにとってもらったよ」（ちゅん）「肖像権なんてカタいこと言いっこナシやで～」（ぴー）

ペットの気持ち、お伝えします 6

そして、ちゅんが虹の橋を渡って一年が過ぎた。人間50歳を過ぎると一年なんてあっという間に過ぎるものだが、この一年間は何をしても実感が乏しく、365日もの時間が経ったのが不思議でならない。ちゅんの姿が見えないことに、やっと慣れたというより諦めがついてはきた