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  • 0030 めたもるふぉーず

    今回の着物折り紙は,ちょっとモダンな感じのする柄に惹かれて折ってみました。これも帯合わせに苦労しました。 着物折り紙を作り始めた頃は,結構何の迷いもなく帯もすぐに決まるケースが多かったのですが,最近は迷うことがとても多くなりました。 いわゆる「スランプ」でしょうか?自由な組み合わせがいくらでも広がるところに着物の良さがあると思っているのですが,何となく自分の中で決まった枠を作ってしまっているのでしょうか? 一皮剥けたいと思う,今日この頃です…

  • 0029 SNAFFLE'S

    少し前になりますが,お友達からお菓子をいただいた時に,とてもおしゃれな包装紙だったので「ブックカバーにでもしようかしら…」と考えていたのですが,思い立って「これで着物を折ってみよう」とやってみました。 お菓子屋さんの包装紙ですが,本の絵がたくさん描かれています。セピアな感じの色合いが「折ったらどんな風になるのだろう」と,とても楽しみでした。和紙ではありませんが,ちょっとおもしろいと思いませんか?帯はその時についていたリボンをそのまま使ってみました。 洋菓子屋さんの包み紙なので,どことなく洋風アンティークな香りがするでしょうか?

  • 0028 ぶうけ

    最近よく芍薬の花を見かけます。少し前までは牡丹の花をあちこちで見かけました。これまで,あまりにもボリュームがある牡丹や芍薬の花は,私にとってなんの魅力も感じない花でした。 ところが,今シーズン初めて,ピンクの牡丹の花がまるで大きなバラのブーケのように1本の木からたくさん花をつけているのをあるお宅の庭先で見て,思わず「牡丹ってこんなに綺麗だったの!?」とびっくりしてしまいました。 その後綺麗な牡丹の柄の和紙を探したのですが,見つけられなかったので,雰囲気が似ているピンクのバラの柄で折ってみたのが今回の着物折り紙です。

  • 0027 日常

    「限りなくさり気ない普段着」 これが今回のテーマです。 本来日本人は,毎日朝から晩まで着物を着て過ごしていたわけで,私のおばあちゃんたちは着物姿しか記憶にありません。特に母方のおばあちゃんは "磯野フネさん" そのもので,どんな時も着物に割烹着でした。 そんな風に毎日着る着物は,何の気負いもなく袖を通して生活の中に溶け込んでいく。でもそんな中でも「今日はこの帯と合わせよう」とか,「帯あげはこれにしよう」とか,日本の女性はいつの時代も,着物の中に自分らしさを表現することを楽しんできたのかもしれません。

  • 0026 むすめおもい

    私には子どもがいないので,「もし自分に女の子がいたら…」と考えることが時々あります。「こんな着物を着せたい」とか「あんなのはどうだろう」とかいろいろと…。その中でも「一枚は着せたい」と思っているのが,総しぼりの振り袖です。あのふっくらとした布に包まれたような感覚は,総しぼりでなければ感じられない感触だと思います。 私自身は着る機会がなかったので,この機会に折ってみました。

  • 0025 和洋クラシック

    今日の着物の帯はちょっとクラシックなイメージで折ってみました。グレーの着物地も,ピンクの帯も,純粋な和柄なのにどことなく洋風に仕上がったような気がします。 最近の若い人たちは,着物の小物にレースやチュールなど,洋風の物を色々合わせたりします。若いということは,「どんなものでも着こなせる勢いがある」ということなのかもしれません。「とても印象深い着こなしになるものだなぁ」と思うのと同時に,私としては,純和風のものから滲み出るかわいらしさを特に若い方には味わってほしいと思うのです。 まぁ…いろんな可能性を持つ着物があって,いろんなものをミックスして自分なりに取り入れられる日本人の感覚が相まって,様々…

  • 0024 きゃらめる

    今回は「何気ない着物にしっかりした帯を合わせる」をテーマに折ってみました。 「着物」と「帯」は本当に不思議です。あまり良い印象ではなかった着物が,合わせる帯によって,一気に雰囲気のある形に仕上がったり,女性らしい匂いを漂わせたり… 洋服も着る人によってその持ち味を花咲かせることがありますが,着物は帯合わせと着る人が加わってさらにバリエーションが広がるような気がします。 これからは時々,あまりインパクトのない着物に,帯合わせでインパクトを出すものも作ってみたいと思います。

  • 0023 藤

    最近北海道でもようやく藤の花が咲き始めました。大きな針葉樹などに,まるでたくさんのかんざしを刺したような藤の花をよく見かけます。藤棚から垂れ下がる藤の花も美しいですが,木に絡みついて大きな木を彩る藤の花も結構好きです。 この薄紫色は,主人のお母さんともう一人のお友達のイメージで折ってみました。帯も藤の花模様です。二人ともとても細くて華奢なのですが,とてもたおやかで,強い風が吹いてもその風に抗わず,それでいて決して自分を失わない,藤の花のイメージが似合う人たちです。確か二人とも,薄紫が好きだったような気がします。 体育会系女子の私は,「黄色のイメージだ」と言われたことが何度かあります。もう少し趣…

  • 0022 貝合わせ

    とっても豪華な感じの千代紙に出会ったので「この紙で折ってみたい!」と思ったのですが,着物地に合う帯がなかなか見つからず四苦八苦しながら,ようやく落ち着いたのこの帯でした。柄×柄でもそれなりにまとまるのが着物の良さだと思いますが,「着物のボリュームによっては帯選びがこんなにも大変なんだなぁ…」と思い知らされたのがこの作品でした。栞自体が小さいので柄がはっきりしないと思いますが,「貝合わせ」の絵が全体にほどこされています。昔の人たちの遊び心に触れた気分です。

  • 0021 紫苑

    先日,お友達のお母さんのお見舞いに行ってきました。この前お会いした時はとても元気だったのに,その後体調を崩されて車椅子生活のようでした。そのお母さんは私の母と同級生でしたので,母が亡くなった後の私のこともいつも気にかけてくれていたようです。 私の中では,お友達の結婚式(堅苦しくない式)で,そのお母さんに藤色の訪問着を着付けさせていただいた時の元気で嬉しそうな笑顔がずーっと脳裏に焼き付いています。 この折り紙を見ることで,少しでも優しい思い出を思い出してもらえたらと思い,折ってみました。

  • 0020 海に憧れて

    前回書いた博多帯を私自身もまだ締める機会がなかったので,この機会に締めた気分になってみようと思います。 何度も何度もたとう紙から出しては眺めていた帯ですが,日々の雑事に追われゆっくりと着物や帯を楽しむ機会もなく過ごしてしまいました。この帯がまだ締められるうちにぜひとも締めてみたいものです。

  • 0019 海

    まだ私が若い頃,母が博多帯を色違いで私にも買ってくれました。母の帯はこの着物折り紙の帯と同じ色で,私は朱色の地に洋風の唐草模様の帯でした。 博多帯はやはりお洒落着用ですから,普段着としてあまり着物を着る機会がなかった母は,きっと一度も締めることはなかったのだと思います。その帯は今,私の手元にあります。「もし締めていたらこんな感じだったのかしら…」と思ったりしています。

  • 0018 天竺牡丹

    私がまだ学生の頃,おばの家に下宿していました。よく着物を着るおばだったのですが,ある日外出するために,こんなかんじの真っ赤な総しぼりの小紋に羽織を着ていました。30代半ばのおばがそんな色の着物を着ていることにある種の違和感を覚えながらも,「総しぼりの着物っていいなぁ…」と思ったのを覚えています。 私も,年を重ねるにつれて,赤い着物に袖を通すことに抵抗を覚えるようになりました。もしかしたら,「赤い色の着物をもう着れなくなるという気持ちがおばにあの着物を選ばせたのかもしれない」と,今なら少し気持ちがわかるような気がします。

  • 0017 白薄重

    今回の折り紙に似ている白地に黄緑色の訪問着を,随分前にお友達の中学生になるお嬢さんに着せたことがあります。最初にその着物を見た時は,「中学生には地味なのではないか」と感じたのですが,ご主人の海外赴任でよく着た思い出の着物らしく,「お嬢さんにも着物を着る経験をさせたい」ということで,着付けさせていただきました。最初の印象とはまったく違って,とっても上品でかわいらしく仕上がった着物姿に,とても驚いたのを今でも覚えています。 少し前にそのお嬢さんにお会いしたのですが,すっかり落ち着いた大人の女性になっていました。本当に月日はあっという間に過ぎてしまうものですね。

  • 0016 夜会

    黒地の小紋は,何度か若い友達に着せたことがあります。「お母さんのお下がりが着たい」ということで着付けしました。ちょうど私より一回りくらい上のお母さんのお嬢さんたちです。 その中で今回の作品とよく似た着物を着せたお嬢さんは,普段は天然の入ったぽーっとした雰囲気で,それでいてとても頭の良い人でした。あまり女性っぽさは感じさせない人だったのに,その着物を着た途端,その人の内から滲み出る女性らしさにとても驚かされたのを覚えています。帯はこなれた生地だったので,柔らかいひだをたくさん作った帯結びを合わせました。やはり着物は,着てみないとその良さが出ないものなんですね。

  • 0015 大正桜

    「この時代に生きてみたかった」と思う時代は色々ありますが,一番憧れているのが大正時代です。私のおばあちゃんたちが青春を過ごした時代です。十数年という短い時代で,その後第二次世界大戦を経験するわけですから,本当に激動の時代だったとは思うのですが… 私の中の大正は,なんともレトロな色と花模様に縁取られた時代で,その中の人々は,中振り袖に大きな髪を結って優雅に通りを行き交う女性やらモガやらモボやら,様々な自由が存在していたように思えるのです。その後戦争に遭遇する人たちの,つかの間のひだまりがあった時代のように感じます。 タイムスリップしてその時代の空気をかいでみたいと時々ふっと思ったりします。その時…

  • 0014 青磁

    我が家は夫も私も「無限」好きです。様々なことの背後に「無限」を感じると,なんとなくほっとするのです。 着物も無限を感じさせてくれます。 数限りない柄と色の組み合わせ,帯結び,いくら考えてもキリがありません。私はそういう「無限」を感じる時,目の前に草原が広がっているような,そして,どこまでも走っていけるような感覚になります。 特に色無地の着物はそんな思いを余計に刺激してくれ,今回は伊達襟を三枚重ねてみました。そして,大好きなみどりあおの着物を折ってみました。変幻自在の色無地ですが,八掛けは悩んだあげく,春を意識したピンクにしました。 今日も「無限」という野原を走っています。

  • 0013 桜重ね

    東京に住んでいた頃,家の横に親水公園があり,桜並木がその公園沿いにずっ〜と続いていました。家は3Fだったので,流れのように続く桜並木を上から見たり,夜に電気を消して桜の花がベランダ越しに揺れるのを見たり,桜色の朝日に起こされたりと,桜の季節は何とも言えない贅沢を味わっていました。一日中桜に囲まれた生活でした。東京であんなに恵まれたところに住めたなんて,今思えば本当に夢のような話です。 主人もその頃,ここは今までの人生の中で一番良い家だと言っていました。1LDKという決して広くはない部屋だったけれど,東京という大都会で桜や自然に囲まれて暮らせたことは,北海道生まれの私にとって,そこでの生活をとて…

  • 0012 あずき桜

    この着物折り紙は結構最初の方に一度インスタにアップしたのですが,地味すぎたのか反応が悪すぎたので,リベンジしてみました。 私的には,こういう地味なものを着ると落ち着いた気分になるので,気に入っています。母が残した普段着の着物のほとんどが,こんなかんじの色味だったので余計に…。よほどこの色が好きだったのか,当時の流行だったのか,懐かしい戦後の昭和をはるかにかんじるような気がします。青春時代を戦中・戦後で暮らした母たちは,どんな思いでこんなかんじの着物を着ていたのでしょうか?本当はもっときれいな色味のものが着たかったのでしょうか? 母は比較的恵まれた家に生まれ育った人ですが,そんな家の長女らしく,…

  • 0011 遠い記憶

    今回は友達からの依頼で作ってみました。本当に小さかった時に着ていた,写真にだけ残っている着物です。いつの間にか誰かにあげてしまっていたそうです。 その写真に写っていた彼女は,3~4歳でしょうか?本当に小さくて,着物を着た嬉しさでどこかに走り出しそうな顔をしていました。今からは想像できない姿でしたが,子供ならではの色合わせ[?]にも負けないくらいかわいい笑顔が印象的でした。彼女の記憶の中の一枚の着物を,大人サイズで折ってみました。 彼女の嬉しい記憶がより鮮明なものになり,この栞を見るたびに嬉しい気持ちが蘇ってくれれば何よりです。本人もこの着物折り紙の出来栄えを喜んでくれて,私自身とても満足しまし…

  • 0010 草木クラシック

    着物というのは本当に不思議なものだと思います。 一枚の着物でも,着る人それぞれでまったく異なった趣を醸し出します。着付けをするときのまったく変わらないルールの中で同じ着物を着せても,その人の内面が自然に映し出されてしまうのです。仕上がった着物姿を見ると思わず「そうそう,この人はこういう人だった」と再認識させられます。普段どんなに騒いでいる人でも,どんなに大人しくしている人でも,着付けが仕上がった途端,その人の本質のようなものが着物姿にあらわれるような気がします。 これは,着付ける側にしかわからないものなのでしょうか?私は自分が着たのを客観視できたことがあまりないのでよくわかりませんが,他の人の…

  • 0009 すなお

    今回も子供たちの趣味に合わせて作ってみました。 若い女の子たちは,だいたい趣味が二分するように思います。ほわっとした女の子らしい雰囲気が好きな子と,シャキッとした雰囲気が好きな子がいるような気がします。 私自身,子供の頃はシャキッとしたものを好んでいました。今でも子供の頃の浴衣がありますが,大人でも十分着られるような柄のものです。でも今思えば,かわいいほわっとした女の子らしいものを着たい気持ちの裏返しだったような気がします。柔らかな女の子らしいものに憧れながらも素直にそれが「好き」と言えない複雑な気持ちがあったように思います。今なら「着てみたい」と素直に言えるのに… 若いってある意味大変ですよ…

  • 0008 藍

    「青が好き」と言ったある女の子のために折りました。 仕事柄思春期の子供たちに接することが多く,その子たちを真近でよく観察することができます。いくら思春期とはいえ,同性の私の前で何か繕おうとする仕草はまったくありません。そんな彼女たちの何の意図もない仕草や眼差しに,無垢の美しさを感じることがよくあります。そして,「そんな美しさを自分が持っていることに本人たちは気づきもしないんだろうなぁ…」と時々思ったりします。 自分の若い頃を考えると,「鼻の形がどう」とか「目が小さい」とか,いろんなことを親に愚痴っていました。今思えば,「若さゆえの美しさはいろんな形で他の人の目に映っていたのかもしれない」と思う…

  • 0007 桃想い

    きっと関東では桃の花も終わりに近づいている頃だと思いますが,東京で暮らしていた頃,近くにとてもきれいな枝垂れ桃が咲いているお宅がありました。一本の木から,赤・白・ピンクの3色の桃の花が競うように咲いているのを,お家の方にお願いして写真を撮らせていただきました。 あの時の満開の花枝が揺れているかんじが,この着物のかんじにとてもよく似ています。桃色はどこにも入っていないので,せめて八掛けだけでも桃色にしてみました。 「桃の花が咲く桃の実が獲れる場所に生まれたかった…」と思うのは,自然豊かな北海道に生まれたというのに贅沢でしょうか…。できれば北海道で桃の獲れるところに住みたい!!

  • 0006 春待ち梅

    最近,道端に蕗の薹をよく見かけます。 関東ではもう梅も見頃を迎えていると思いますが,以前にも書いたように,北海道ではあと一ヶ月以上待たなければ梅も桜も咲きません。ようやく道路の雪がとけ(でもまだそこらここらに…。当然大きな山も雪をいただいています),「コートも少し薄くしようか」…なんて考えている今日この頃です。 今年こそは,車で30分くらいの所にある梅園の梅を満開の状態で見たいと思っているのですが,まだ当分無理なようなので,今日は梅の花の訪問着を作ってみました。 帯は一番楽な(楽を考えちゃいけないのですが…)文結びに末広を挿してみました。 ネットで調べてみたところ,5月中旬から下旬が見頃だそう…

  • 0005 愛娘

    お友達の子供が中学の反抗期だった頃,当時まだ独身だった私にやけになついてくれて,どこかに行く時はまるで歳の離れた親友?親子?のように,私のうしろをくっついてきたりしていました。ある春の日には,二人で夜桜を見に松前公園に行って,いろんなポーズで写真を撮ったりもしました。 とっても色白でまっ赤な唇のあの子に,「こんな着物を着せて桜でも見に行けたら良かったのに。きっとすごく似合うだろうなぁ…」なんて思ってみたり… あの子も今年「女の子の母親になった」とメールがきました。 年月はあっという間に過ぎ去ってしまうものですね。

  • 0004 おもひで

    以前,親族に着物の訪問販売をしている人がいました。 あれはたぶん小学校の高学年くらいだったと思いますが,その人が持ってきた着物の中に,橙色の地に花車の刺繍がほどこされた名古屋帯がありました。まだ子供だった私の目にはその帯がとても美しく,ず〜っとさわったりながめたりしていました。 たしかお正月で,お年玉も少しあったので,「どうにか買えないだろうか…」と思案していましたが,それを見ていたおじいちゃんが足りない分のお金を出してくれたような覚えがあります。その帯をする着物も持っていないのに,「いつか締めてみたい」という気持ちだけで買いました。 買ってくれたおじいちゃんは,私がその帯をする年頃になる前に…

  • 0003 春空桜

    北海道の桜はいつもゴールデンウィーク前後。昨年は5月に松前に花見に行き,その1週間くらいあとに,近くの梅園に梅を見に行きましたが,まだ五分咲きでした。 でも最近なんだかちょっと春っぽい紫がかった薄水色の空になっていて,「もうすぐ桜の季節だ〜」と気の早い私はすっかり春の気分になってしまいました。今回の訪問着は,そんな気分をまとってみました。帯は,折り紙で表現するにはいろいろと限界がありますので,今回の帯は一応オリジナルの折り紙バージョンで,「花重ね」と名付けてみました。意外と実際にもいけるかもしれません。 北海道では,暦どおりの開花は期待できませんが,5月の北海道は百花繚乱です。

  • 0002 桜クラシック

    最近つくづく思うのは、「人は亡くなっても、物は遺るんだなぁ…」ということです。 特に母が亡くなってからは、その後に遺された物を見るたびに、「どんな気持ちでこれを取っておいたんだろう…」と、母の心情に思いを馳せてしまいます。 この着物は、亡くなった叔母が嫁入りの際に着てきた着物によく似ています。その叔母がまだ元気だった頃、着物が好きな私にその着物をくれました。まだうら若き叔母が、青森から海を越え北海道に嫁入りした時の心細さのようなものや、その着物を見るたびに思い出していたであろうその時の叔母の気持ちが、見え隠れするような…そんな気さえするのです。

  • 0001 春の訪れ

    この着物の色は、母が私に一番最初に買ってくれた着物に少し似ています。黄緑がかった色無地に近い付け下げで、とても上品な柄行きでした。優しい柄の着物を着せたいと思った今は亡き母の思いをふっと考えてみたりします。 立て矢は大好きな帯結びですが、若い頃は派手な帯結びが苦手で、せいぜい末広太鼓くらいしかできなかったので、今頃になって「あの時していたらどんなかんじだったんだろう…」という気持ちで結んでみました。

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