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ミモザ
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住所
三豊市
出身
右京区
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2017/03/20

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  • かわいがっていた白猫が出奔して帰ってこず、ずいぶんと悲しい思いをし、 20年経ってやっと新しい猫を飼い始めた矢先に交通事故で亡くした。それが2年前。 野良猫を餌で手懐けてはお茶を濁していたけれど、やっぱり猫を飼いたい。 手なずけていたつもりの野良さんももう一月ほど来なくなって、もっといい場所を見つけたのか、どこかで命を落としたのか。 悲しい想像をしてもいいことなどないから、どこかの私みたいなおばさんに上手に手なずけられて安住してしまったのだと思おう。 だから、もうあの野良ちゃんに気兼ねすることもなく、新しい、ちゃんと人に懐いてくれる猫さんと出会って我が家に迎えたい。 迎えたい。どこかで決心がつ…

  • 父、母からもらったもの

    父と母にもらったもの この正月に実家へ帰ったら、母が体調を崩してすっかり弱気になっていた。八十七歳というのはすっかりおばあさんの年齢なのだと改めて思う。イメージの中の母は常に五十代で、母のそばにいる私はいつまで経っても十代後半の甘えん坊の末っ子であることを許され、ときどきはそれが義務のように感じることもなくはなかったが、大半は許される心地よさを甘受していた。その気分のままに帰省してみると、母の急な老いを目の当たりにし、実家の実権は兄の奥さんに移っていた。実家はもう嫁に出た私の家ではなく、嫁に入った人の営む新しい家庭の場となり、そこから嫁に出た姪たちを迎えるための実家になっているのだと遅まきなが…

  • 私の東京

    高校時代の親友が東京の大学へ行ったので、大学時代は時々東京へ遊びに行った。彼女は父親の転勤でそれまでにも横浜や東京近辺で暮らした経験もあり、またお姉さんもその当時日吉に住んでいたりで、他の東京初体験新入生より余裕で新生活をはじめていたみたい(に私には見えた)。 遊びに行くと、いろいろなところへ私を連れて行ってくれた。 あ、そういえば彼女は高校時代から私を私の知らないところへよく連れて行ってくれたんだ。ステキな喫茶店とか、美術館とかね。渋谷の、あまり人の知らなさそうな雑貨屋で、京都では見かけないような不思議な、妙な雑貨を見て歩くのが楽しかった。とても着れそうにない変な柄の水着や、使い道のない小さ…

  • 名作文

    こないだの帰省の折、母から聞いたこと。昔話の中で。父は在日韓国人(母も同じく。つまり私は在日韓国人。今は結婚して国籍は日本人であるが)で、そんな父の友人の話です。 娘から見て父親の交友関係って正確にはつかめていないから、友人と言ってもどの程度の親密さであったかとかはよくわからない。私の記憶としては、その人は我が家では「せんさん」と呼ばれていました。 「せん」が名前の一部なのか、韓国の姓なのかもわからないです。 ちょっとひょうきんなおっちゃんでした。 言葉には韓国訛りがかなり残っていて、風貌もいかにも韓国人っぽい人です。 ええと、「パッチギ」にでてきた笹野高史風といえばわかりやすいか。私はこの人…

  • 品位

    父母に対する尊敬というものは、公文にとって、人生の基本的な品位に関わるものであった。というのは昨夜読んでいた小説の一節なのだけれど、この一文をすっと読み過ごすことができず、その前後も含めて何度も読みかえしてしまった。 とても心に響いたわけです。公文某という主人公の男は40代の半ばを過ぎて独身で、過去に結婚式を挙げるというところまで行った女がいたけれど母親の気に入らず、結局100日ほどの同居の後、入籍もしないまま別れたという経験があった。 その女性視点の文章の中で公文という男は、恋人より母親を選んだマザコン男と断じられている。 まあそれも間違ってはいない評価だろうと読者には思える。 その男の感慨…

  • ミカ何処 完結編

    帰省の折にミカの実家を訪ねてみた話をクラスメートのWくんに気まぐれメールし、結局ミカの消息は教えてもらえなかったよ、と伝えたあとのWからの返信には、本当にミカはいたのか、あのクラスに?! と書いてあった。ミカは私がつくり出した青春のまぼろしだったんだろうか?

  • ミカ何処?②

    なにか旧友たちと交われない事情がミカに出来(しゅったい)したのかもしれない、とようやくそのように気づいたのが15年前。 でも具体的にそれがどんな事情なのか想像つかなかった。裕福な家庭のお嬢様で、恵まれた結婚をしたはずなのに。 高校2年、17歳の時間を私はミカと存分に楽しんだ。 授業をさぼることもしばしばあった。当時の京都の公立高校はどこも自由な校風を謳っており、校門は常に開け放たれ、授業中にもかかわらず近隣の喫茶店でタバコをふかす輩も、特に「不良学生」に限らず、それもまた自由な校風を享受している一つのスタイルの標榜でもあったような。 私もまた「自由な校風」を悪用して学校のすぐ近くにあったミカの…

  • ミカ何処?

    高校同級生のW君から気まぐれメールが届く。 あ、違ったその前に私から気まぐれメールを出してたんだった。夏に京都へ行った話をして(京都っていうのは私の実家で、W君も京都在住なわけ)、その話というのは、たまたまK高校(Wと私の母校)の近くを通りかかり、それはある知り合いとの面会のためで、その約束までにちょっと時間が余ったので思い立ってミカの家を探してみたって話。ミカは、高校2年時、Wもともにクラスメートだった友人。そのクラスで15年ほど前にクラス会をやった。 15年前、それは45歳のときで、高校卒業後、大学生のころには数回催していたクラス会も長らく途絶えていた。 20数年ぶりのそのクラス会は最初の…

  • この頃の読書

    日曜日にそれまで読んでいた本を読み終えて(えっと何を読んでいたんだったか、にわかに思い出せない)読む本がぱたりと途絶えて、ええ本、どっかにねが~~~、と松明かざしてあちこち漁ってみたら、「満月」を発見、今週の初めからこれを読んで、楽しい1週間だった。「満月」(原田康子著)はもう20年くらい前(もっと前かも)に読んでしまっている本で、とうに捨てたと思っていたのにひょんなところから転がり出てきた一冊(塾をやっている部屋の一角に捨てるつもりで機会を逃した古い本が投げ捨てられていて、本好きの子がそこを漁って、「これ貸して」などと言うことが時折あったりするので、ますます捨てる機会を逃している次第)。三百…

  • 借りぐらしのアリエッティ&ビール

    昨日から少し腰が痛い。このようにジワリと痛くなってくれるのはまだ質がいい。 不意打ちを食らわすようにある一瞬にどかんとやってきて4,5日激痛に唸るという訪れ方をする手合いもあるので、ジワリとやってきてくれたヤツには丁重なおもてなしをして機嫌よくお引き取り頂けるよう努める。うまくいく場合もある。 ジワリさんへのおもてなし、近場の日帰り温泉へ出かけた。(車で往復40分くらい) ゆるゆる半身浴に努めること2時間。ジワリさんの影がやや薄くなったような気がする。 3時過ぎに出かけて6時に帰宅。6時10分、ダンナを隣町の寿司屋まで送っていく。 ふたたび帰宅。今夜はささやかながら野放し。 温泉に出かける前に…

  • 不戦敗

    m&dのつづきを書こうとしてなかなか書けないまま7月になりぬ。 書かなくていいですか? もう忘れてもいい? 健康で明朗で聡明な娘が壊れたとき、そこに何か意味を見出さないではいられなかったのは確か。 意味を見出して、それは私の人生の意味付けでもあると思えれば、娘の困難も報われるような気がした。だけど所詮は自己満足と言い捨てることもできた。 そこんところをもっとちゃんと言葉にしておきたいと思ったわけなんだけど。 まだ書けない。 もしかしたら、もう書けないということなのかもしれない。 とりあえず、このテーマについては不戦敗宣言をしておきます。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

  • mother&daughter

    日曜日に京都へ。 mixiで知り合った同年輩の男性(おっさん)が、同年輩の女性(おばはん)と二人のフォークデュオを組んでいて、彼らの結成10周年記念ソロライブがにぎにぎしく開催されるというので駆け付けた次第。どうせなら一泊くらいして母の顔をみたり、母に顔を見せたりってこともしたかったけれど、折あしく中学生の期末試験直前ってことで土曜日も補習授業でいっぱいいっぱい。 高速バスで日帰り弾丸ツアーよろしく始発と最終のバスを予約していたんだけど、3日ほど前になってヒカリ(一人娘、34歳公務員独身)が「一緒に行く~」と言い出し、二人ならば車でってことになった。 「運転はひいちゃんがしてくれるの?」 「す…

  • 連休中のわたし、実話、ときどき法螺 その3

    ↑ 黒豆 連休中のわたし、実話、ときどき法螺ちゃまこと私は大学時代からの友人なんだけど、大学時代にはそれほどの交流はなかった。私の友人の、その友人という距離感。 私の友人の黒豆とちゃまこは下宿が同じだった。 大学のある私鉄駅から3つ先にある駅にその下宿森田荘(実名)はあった。 40年くらい前の時代の話。 トイレも風呂も厨房も共同という、でもその時代にはそれが一般的な学生の住居形態だった。とはいえ、中にはワンルームマンションに住む学生もいたにはいた。ちゃまこと黒豆の共通の友人であるマリリンは父親に買ってもらった分譲マンションに住んでいたしね。 で、私はというと、実家住まいだったのだ。仕方がない。…

  • 連休中のわたし、実話ときどき法螺 その2

    隣県県都に到着したのが12時で、まずはホテルに車と荷物を預け、ヒカリがみつほし百貨店(仮名)に行きたいというので向かふ。ミ)みつほし百貨店(仮名)で何買うの?ヒ)夏用パジャマ。という会話あり。彼んちにお泊まりに行くときの、ちょっといい夏用パジャマを狙っているらしい。それを母親と買いに行くんかい!とミモザは心でツッコミつつも、これはこれで致し方のない所もあるのでございます。 ヒカリは、思春期以降、20代のほぼ全期をただただ食べて吐くということだけに青春の情熱のほとんどをつぎ込んでしまったので、ちょっと普通のお嬢さんとは違う感覚の持ち主なんです。同年代の女の子が経験することを全く経験せず、その経験…

  • 連休中のわたし、実話ときどき法螺

    連休中のミモザの体験的虚実話をいたしたいと存じます。 (実話ばかりではおもんないのでうっかり法螺を吹いてしまうかもしれないというニュアンスを込めております)前半は一人娘と隣県へドライブ小旅行としゃれこむ。 一人娘を仮にヒカリと称す。ヒカリは34歳で独身で公務員で、恋人は一応いるらしいが結婚は双方とも望んでいなくて、ゆえにただの浮ついた恋愛関係をエンジョイするというまことに結構な34歳的私生活を満喫している。とはいえ、ヒカリ34歳の人生は、それほど平坦で幸福なものではなかったのです。14歳で拒食症。 その後15年間にわたって摂食障害の過酷な症状のなかで、ほぼ青春時代を、ただ食べることへの偏執的な…

  • 奇跡の人ら

    若き日の柳澤桂子さん。奇跡的美貌! 昨夜のスイッチインタビュー、奇跡のツーショット! SWITCHインタビュー 達人達(たち) - NHK まずは福島智さんについて、 5,6年前に爆問学問でこの人を知って、ご本「盲ろう者として生きて」を読み、驚き、感銘を受けました。 福島智さんは間違いなく奇跡の人。 奇跡の人ら、と書いたからにはもう一人奇跡の人がいて、それが柳澤桂子さん。この人のことも過去に何度か文章にした覚えがあるのであっちこっち探し回ったけど発見できず、ずいぶん昔のことだったのかも。最初にこの人をテレビで見たとき、柳澤桂子さんは、原因不明の病気で、それも大変な苦痛を伴う症状がずっとずっと続…

  • 生きてて良し、ですか?

    NHKEテレの0655で最近毎日流れてくるのが「だじゃれDE1週間」という歌。 すっかり覚えて、一日中口ずさんでいる。げっつようびがはじまんでー かようびあいさつちーすでーてな調子。この歌をバックに画面には素朴なアニメ、これがめっちゃかわいい。そーんなかんじで1週間、がんばるで~♪って感じで、特に雨の月曜日には自分を鼓舞するために?何度も歌ってしまうのか。 60歳の日々はこんな調子でいいのかな、と省みればいろいろ自分でツッコミどころが大いにあるのではあるが、 だけどもう、自分にそんに厳しくできない。っつうか厳しく自分を律して何を得ようとしてるのか、と問い直した時の返答に自分で困るわけよね。60…

  • 会合の予算ないのかコッペにクスリ

    コッペにクスリさん。 「会合の予算ないのかコッペにクスリ」これは柴門ふみの漫画「PS元気です、俊平」の中に出てくる、世界史の年代を覚える語呂合わせの名文である。コペルニクス地動説を唱える。1543年。この不思議な文のどこに1543が隠れているか考えてみよう! しかも、コッペニクスリってなに? ま、それはさておき。 さっき昼休みにスーパーへ走ってきた。 今日はポイント3倍の日だからまとめ買いよ。でも慌てて出かけてお財布の中にお金が入ってなかったのだ!だ!だ!こういうときにポイントで貯めたお買い物券を使えばいいんじゃない? と早速カードでお買い物券を引き出そうとしたら、ら、ら…暗証番号がわからない…

  • 屋根の上のヴァイオリン弾き

    映画版「屋根の上のヴァイオリン弾き」でテヴィエを演じたトポリ。父のほうがハンサムだけどね。 「屋根の上のヴァイオリン弾き」という映画をはじめてみたのは高校生の頃だったか(そういえば、ミモザは高校時代映画研究会副部長だったっけ)。その後随分と経ってから結婚後に再びビデオで見たとき、主人公のテヴィエの人生がある男性を思い起こさせ、それ以来特別な映画になった。その男性は韓国人で、戦争前まだ彼の幼い頃に家族とともに密入国のようなかたちで日本に渡ってきたらしい。在日韓国人として差別と貧困の中での彼の人生と、祖国を持たない流浪の民ユダヤ人テヴィエの人生とが重なり合うように思えた。3人の娘の結婚に際してのテ…

  • レズのご夫婦

    私が生まれたのは京都の市街地で下町風情のただよう、新撰組で有名な壬生(みぶ)というところです。 路地の入り組んだ長屋で10歳まで暮らしました。 その長屋の一軒にレズのご夫婦が住んでいました。 ご主人の方は背広のようなきちんとした洋服を着て毎朝お勤めに出かけていました。 奥さんは日舞の先生でいつも和服姿です。 子どもの目には年齢が判断できませんでしたが2人とも若くはなかったと思います。 レズということばも意味も知らないけれど、大人たちの向ける視線で、特別な人たちという認識は子どもながらにありました。小型の犬を飼っていて、お散歩から帰ると足をきれいに拭いて家に上げていました。 家の中で犬を飼うこと…

  • シロイマケイヌ⑤

    シロイマケイヌ 最終回その秋が深まって冬になって長い冬を僕たちは静かにゆっくりと過ごした。僕は両親と3人暮らし。姉貴がいるけどもう結婚して子どもが二人居る。まじめな大学生のミカコと残業の多いサラリーマンの僕のデートは日曜日だけで、その日曜日にたまに両親ともが出かける日曜日がミカコが僕の部屋へやってくる日曜日で、そのたまのたまの日曜日が、キスが出来る日です。あの記念樹のボトルが僕の部屋にあるから。日曜日も毎週会えるわけではなくて、僕が出張に出かけていない日曜日もあるし、ミカコが母親の機嫌をとるために外出できない日曜日もある。僕は急がないことにしました。ミカコはこの頃よく笑うようになったし、外出先…

  • シロイマケイヌ④

    シロイマケイヌ 第4回春と夏が過ぎてミカコの大学の新学期が始まる頃、20回分の記念樹のボトルを抱えてミカコがやって来たのだ。ミカコがじっと見ている前で僕はコップに決められた分量のうがい薬を入れて、クチュクチュ、とうがいを行った。結構真剣に力をいれて行った。3回。ミカコもする?と聞いたら、して欲しい?と聞くので、ううん、と答えて、口をあけて見せて「どう?菌は一掃されたか?」と聞いたら「っぽい感じ。」とミカコが笑った。そのままのミカコをうんと抱きしめた。抱きしめたことはあるんだ。抱きしめられるのは好きってミカコは言う。だから何度も何度も抱きしめた。その感触の余韻でオナニーを何度もした。うんと抱きし…

  • みぽりん 哀悼

    吉本のみぽりんこと中山美保さんの訃報に接し、謹んで哀悼の意を捧げます。関西以外の人にとっては、中山美保といっても特に感興を催すことはないかもしれませんが、かつて、(50年近く前)吉本新喜劇に置いてのマドンナとして活躍されていた女優さんです。 16年ほど前に放映されたドラマに「夫婦漫才」という佳品がありました。 中山美穂と甲本雅裕が関西の夫婦漫才師を演じていたのですが、その夫婦が年老いた姿が中山美保と夢路いとしになって、ドラマのラストシーンに出てきたときは、関西人ならそのキャスティングに大いに唸ったと思います。 このドラマ、作・演出が関西出身の豊川悦司であることを考えると、大納得なのでありました…

  • シロイマケイヌ③

    シロイマケイヌ 第3回ミカコは16歳の夏にレイプされた。塾の帰りの出来事だったらしい。詳しいことは知らないけれど。付き合いだして一ヶ月くらい経って、それまでにも何度もキスを試みようとしてかわされていた僕はそのとき結構強引に責めてみたのだ。 女の子との付き合いの段階には時には強引というキーワードが必要なときもあるんじゃないかと、26歳(そのときはまだ25歳だったけど)でようやくわかりかけてきた僕としては、ここが勝負どころだ、という勘が閃いた瞬間だった。 閃いた筈なんだけど、そうは問屋が卸さなかった。(これはオヤジの口ぐせ)ミカコはすぐそばにあったコーラの瓶で僕を殴ったのだ。手加減なしで。左手の小…

  • シロイマケイヌ②

    シロイマケイヌ 第2回 僕は、統計学とか一般論とか平均値とかそんなものはあまり当てにしません。僕は一日に2回オナニーをします。その回数についての、あなたの感想とか見解は不要です。僕にとってその数字の意味するものは絶対的だからです。僕は一日に2回オナニーがしたいからしている。彼女とはキスはするんだけど、セックスはできないんです。彼女は潔癖症で、キスをするのも本当はそれまでの道のりも大変だった。口内雑菌というのがあるらしいですね、人の口の中には。自分の菌はいいんですって。でも他人の菌が自分の中に入り込むのはどうしてもダメって言ってなかなかさせてくれなかったんです。口内雑菌を一掃してくれるといううが…

  • 連載小説「シロイマケイヌ」①

    またまた調子こいて連載小説はじめちゃいます。すみません。 これは、15年くらい前になるんだけど、インターネットをはじめて間もないころ、お友だちに薦められて覗きに行ったHP(その頃はブログじゃなくてみんなHPでややこしい手順を踏んで文章を公開してたっけね)を通しておかしな男の子(マサシ・仮名)と知り合いになった。 マサシは毎日2回オナニーをする。その自分のルーティンについて考察というか記録を詳細に述べていて、それに感動した私は思わずマサシを主人公にした小説を書きたくなっちゃったのだった。現実の(というかそのHP上の)彼には恋人はいなかったので、せめて小説の中では恋人を作って上げたのだった。マサシ…

  • ネタバレ注意(エイプリール特番でしたぁ)

    騎士団長を殺したのは免色渉だ~~~~ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

  • 上田秋成ブーム、来る?

    わりと二枚目やん!みなさん、「騎士団長殺し」読みはりました? ミモザはただ今読んでいるところ。 発売直後に図書館に行ったら「2人待ち」って言われて5日ほど前に手元に来ました。 さすが田舎。同じ日に大阪枚方の友人は「170人待ちやった」と言うてました。 ミモザのあとに11人待ち。 早く読んで次に回してあげたいんだけど、いかんせんミモザは本読みが遅い! 今270ページあたり。 ちょっと前に「私」と人妻のガールフレンドがテレフォンセックスに勤しんでました。ま、そのあたり。 226ページあたりに出てくる上田秋成の小説「春雨物語」については読みはりました?そこはちょうど昨日の午前中、洗濯を終えた後のちょ…

  • 再会あれこれ

    5回にわたって、カスみたいな小説を公開させていただきました。 吉本は実在の吉本君(仮名)をモデルにさせてもらいました。 とはいえ、「吉本」も「私」も「芝居男」も私の妄想の中の人物です。 吉本にマリリンモンローの絵をもらったこととか、ごく一部実際に起こった出来事も混ざってますけどね。 小説を書く人なら、そのあたりの、本当と本当ではないことが、実際に起こったこととそうでないこととは簡単には言えないってことも、なんとなくお分り頂けるのではないかと思います。 私は不倫のなやみを吉本に電話で相談などはしませんでした。 不倫をしなかったのか電話をしなかったのかはご想像におまかせしますけど。 5年ほど前かな…

  • 連載小説「電話」⑤

    電話 第5回 それから私は新しい恋をしたり、別れたりした。 ときどき吉本を呼び出して飲んで愚痴を聞かせたりしたけどあの夜のことはお互い口にしなかった。 吉本はその年の教員採用試験に落ち、翌年もう一度挑戦して合格し、大阪府下の中学校の教師になった。 卒業から3年後、私は両親の勧める人と見合いをして結婚した。仕事は面白くなり始めていたけれど、私は自分の弱さについて知りすぎる経験をしてしまっていた。 結婚が決まったことを吉本に伝えると、お祝いやるわ、と言われて喫茶店で会った。 彼が紙袋から取り出したのはマリリン・モンローの裸体を描いた油絵だった。 「僕が描いた。時間があったらおまえのヌード描いたった…

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