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2017/03/20

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  • 水すまし水面に映る空に立つ ~7月俳句tweetより~

    台風7号が近畿地方を直撃、東海・西日本各地に大きな被害を与えています。わたしの住む神戸は今日15日の午後くらいから風雨はやや治まってきたように感じます。ですが、我が家は六甲山中にありますので、長時間降り続く雨による土砂災害の危険も残り、まだ予断は許されない状況です。 わたしは手術後の自宅療養を経て、先週の月曜から出勤を再開しました。でもすぐにお盆休みが始まり、またゆっくりと体を休めています。パソコンのキーボードを打つ際に、左手親指の動きがまだ思うようになりませんが、手術痕の痛みはかなり和らいできています。手術の後は、先週3日ほど仕事しただけで、今日まで約4週間休みました。人生でこれだけ長く休ん…

  • 蟻地獄八つ九つ小蟻来る

    Twitter(X?)では書きましたが、7月下旬の十日ほど手術入院をしていました。数年前から、雑巾を絞るような動きをすると左手親指の付け根辺りに激しい痛みを感じることがあり、年々その痛みが強くなってきたので、今回手術を受けることにしたのです。母指CM関節症という症状です。左手親指の付け根の骨を切除し、左手の腱を移植して左手親指と人差し指とを繋ぐ、という手術だったそうです。 「母指CM関節症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる ぐるぐる巻きの包帯を解くと、左手甲や手首の3カ所に手術で切開した痕があり、まだ抜糸前なので、ブラックジャックの頬にあるような縫い目が何本か見られます。手術痕の痛みは…

  • あの人が来るまでそこで虹のままで ~6月俳句tweetより~

    すでに7月になっています。前回の投稿が4月1日でしたので、3カ月経ってしまっています。サボってばかりで申し訳ありません。この間、体調を崩したとか、仕事が忙しくなったとか首になったとか、日常に大きな変化があったわけではありません。以前と変わらずそこそこ仕事をして、そこそこアルコールを摂取する日々を送っています。ただただブログ更新をサボっていただけです。 ブログは書いていませんでしたが、俳句Tweetは以前同様に継続しています。ここ数カ月はブログを書くより俳句を考える方が楽しかった、というか、俳句を考えるだけで精一杯だったというところでしょうか、、、それと、4月から始めたことがあります。オンライン…

  • 凍つる空信号の赤明滅す ~俳句tweetより~

    今回は1月9日から1月13日までのtweet句です。2023年詠み始めの句は以前の記事に書きましたが、俳句tweet記事の方では、今回ようやく2023年が始まりました。相変わらずのぼちぼち更新です。申し訳ありません。気長にお付き合いくださいますようお願いします。 朝まだき寒風に向かふ貌のあり 厚着して上着を羽織り襟を立て、両手をポケットに突っ込んで寒風に向かって歩きます。と言っても、別に困難に立ち向かっているというわけじゃなくて、たまたま正面から風が吹いてくるだけなんですが。そして気づけば、寒風を受けているのは露わになった自分の顔だけ。ヒトは体中を衣服で覆い隠しますが、顔だけはいつも無防備です…

  • 今日の日もいつか昔に夏岬 ~旅行に行きたい!⑧~旅行二日目その3(碁石海岸・大船渡温泉)

    旅行二日目8月23日14時半です。今回の記事は旅行二日目その3、碁石海岸・大船渡温泉編です。この日の移動はレンタカーを使っています。16時までに大船渡・盛(G)でレンタカーを返却しないといけないので、駆け足で回っています。気仙沼・津波伝承館(S)を出たのが14時半。途中で碁石海岸(K1)に立ち寄り、大船渡・盛(G)目指してひた走ります。カーナビは間に合うよと教えてくれていますが、計算上は碁石海岸(K1)滞在時間は最長13分です。 (ドライブサポーター NAVITIMEより) 私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。…

  • 数へ日や明日終はるかも知れぬのに ~俳句tweetより~

    2月は記事の更新サボってました(^^;ぼちぼち再始動したいと思います。どうぞよろしくお願いします。 前回の記事 陽だまりに手袋の手を翳す朝 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ で触れたコンビニ強盗捕まったそうです。店や周辺の防犯カメラの映像などから逮捕につながった、とのことでした。防犯カメラやドライブレコーダーの普及によって、わたしたちの生活は監視されているのか見守られているのか、監視されているからこそ抑止力になっているのか、抑止力にするためにはカメラはまだまだ足りないのか、何を守っているのか、何に守られているのか、監視されていても罪を犯してしまう心理ってどういうものなのか、いろいろ思うとこ…

  • 位置について。用意、ドン。

    私は走っている。生まれたときから走っている。おそらく、生まれてくる前も走っていたはずだ。死んだあともまだ走っている気がする。私は走っている。眠くてたまらないときも走っている。眠らずに走っている。眠りながら走っている。走りながら眠っているのかもしれない。目が覚めても走っている。目が覚めなくても走っている。 私は走っている。 食べながら走っている。吐きながら走っている。食べて吐く、吐いて食べる。食べて吐く、吐いて食べる。このリズムで。 私は走っている。 笑いながら走っている。笑いを堪えて走っている。笑いは堪えた方が良いから走っている。誰かを喜ばせる笑いと傷つける笑いがある。どっちか分からないから、…

  • 陽だまりに手袋の手を翳す朝 ~俳句tweetより~

    朝月夜コンビニレジで大あくび 前回の記事に載せた俳句です。わたしの毎朝の通勤路にあるコンビニでのエピソードを詠みました。実は数日前、このコンビニに強盗が入りました。 60代ぐらいの男がレジにいたアルバイト店員の女性(67)に包丁のようなものを突き付けて「金を出せ」と脅した。女性が「ないです」と応じると、男は「これ、持って行くわ」と言って買い物かごに入れていた食品と飲料の商品計3点を自分の手提げかばんに入れ、徒歩で逃げた。(「神戸新聞」より) わたしは事件が起きた30分後くらいこのコンビニの前を通りがかりました。ちょっと買い物、と思って店に入ろうとすると入り口がロープで封鎖されていました。その時…

  • 落つる葉をただ眺めゐる烏かな ~俳句tweetより~

    今年は1月9日が成人の日です。新成人は341万人になるそうですが、 2022年年4月1日、成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする、民法の一部を改正する法律(平成30年法律第59号。以下「改正法」)が施行され、経過措置により、施行日時点で18歳以上20歳未満の人も同日に成年に達することとされた。そこで2022年中に新たに成人に達した人は、2023年1月1日現在で18歳か19歳か20歳の人となり、その人口は18歳が112万人、19歳が113万人、20歳が117万人で、合わせて341万人となる。(YAHOOニュースより) という事情があるだそうです。 実は、わが家の次男Kは2003年1月生まれ…

  • 我が家の独立宣言 (創作短編小説)

    我が家の独立宣言 by 摩耶摩山猫 始まりは浴室だった。ある日、我が家の浴室はわたしからの独立を宣言したのだ。ある蒸し暑い夏の夕方のことだった。 仕事から帰宅すると、寝室とリビングダイニングのエアコンをONにして、全部の部屋が冷えるのを待ちながら冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた麦茶を一杯飲む。全部の部屋と言っても、1LDKの我が家なので、エアコンがあるのはその2部屋だけだ。麦茶を飲み干すと、寝室のキャビネットから取ってきた着替えの下着とTシャツ、短パンを持ってシャワーを浴びに浴室に行く。ここまでがいつものわたしのルーティーン。その日は、そこから先がいつもと違った。ドアに張り紙があったのだ。「当…

  • 年新たすべて新たに世界中 ~俳句tweetより~

    2023年あけましておめでとうございます。みなさまにとって、世界中の人たちにとって、より良き年になりますように。 年新たすべて新たに世界中 写真はわが家の近くで撮った初日の出です。神戸の日の出は7時6分のはずでしたが雲に隠れて見えず。7時10分過ぎ、雲の隙間からようやく太陽が顔をのぞかせました。今年の詠み始めです。 今回は11月28日から12月2日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 葉を散らせ寒さうな月曜の朝 通勤の道すがら、いつも歩く川沿いの歩道に立つ木々には、鳥たちが集いさえずり、出会い共に暮らし、雛たちが生まれ巣立っていきます。木々は花を咲かせ実を実らせ、木の葉は色を変…

  • 高台へ屋上へ走れ春怒涛 ~旅行に行きたい!⑦ 〜旅行二日目その2(気仙沼・津波伝承館)

    旅行二日目8月23日です。今回の記事は旅行二日目その2、気仙沼・津波伝承館編です。この日の移動はレンタカーを使っています。16時までに大船渡・盛でレンタカーを返却しないといけないので、駆け足で回っています。厳美渓(一関市)を出たのが10時半。気仙沼目指してひた走ります。 (ドライブサポーター NAVITIMEより) 私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞご了承くださいますように。下の赤字の部分が今回の行程になります。 一ノ関①⇒(車)⇒気仙沼⇒(車)⇒津波伝承館⇒(車)⇒碁石海岸⇒(車)⇒大船渡・盛⇒(JR大船渡線)⇒大船渡温泉(泊) …

  • 数へ日を数へる今日の空の青 ~俳句tweetより~

    数へ日を数へる今日の空の青 2022年詠み納めです。 記事の更新がカレンダーに追いついていませんが、今年も残りあと数日になっています、、、という、その年の残りの日数を数えるところから「数え日」という季語があります。前回の記事で 数へ日や明日終はるかも知れぬのに と詠みましたが、今朝の俳句tweetの方では少し変えました。今年一年もようやく、残りの日数を数えられるところまでやってこれた、という安堵感のようなものを伝えたくて。 数へ日を数ふる今日の空の青山人※数へ日(今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日)2022年詠み納めです。 #haiku #俳句 …

  • 旅行に行きたい!⑥ 稲の波寄せては返す千年余~旅行二日目その1(骨寺村荘園遺跡・厳美渓)

    2022年も残り数日になってしまいました。俳句の季語ではこれを「数へ日」と言います。残り数日と思うと、なんとなく落ち着かない気分になってきます。 数へ日や明日終はるかも知れぬのに 山人 「旅行に行きたい!」はまだ8月です。今回の記事は旅行二日目その1(8月23日)、骨寺村荘園遺跡・厳美渓編です。 この日はほぼ一日レンタカーでの移動になります。朝9時に瑞泉郷を出発して、この日の宿泊地・大船渡を目指します。大船渡・盛でレンタカーを返却してからJR大船渡線に乗り継いで宿へ向かいます。レンタカーを16時までに返さないといけないので、時間的にはかなりギリギリの行程です。宿まで無事にたどり着けるかどうか、…

  • 風止んで星の流るる音聞こゆ ~俳句tweetより~

    クリスマスを意識した最初の記憶は、プレゼントをもらうには靴下が必要らしい、とイブの日に幼稚園の友達から聞いたことでした。数十年前のことです。早速その夜は、靴下を枕元に置いて寝ることにしました。どこに置けばいいのかまで友達は教えてくれなかったので、あれこれ考えて、枕の近くの、自分の手が届くところにしました。たぶん翌朝履く靴下だったと思います。ワクワクを抑えられず、ドキドキもして、なかなか眠れませんでした。けれど、いつしかぐっすり眠り込み、朝目が覚めて一番に探った靴下の中は空っぽのまま。当時のわが家にはまだクリスマスを祝う習慣などなくて、ツリーもケーキもない普通の夜のことでした。 今回は11月14…

  • 見上ぐれば星流れゆく吾の先へ ~俳句tweetより~

    今回の記事の冒頭に、不可思議/wonderboy のことを少し書こうと思って書き始めたら、ちょっと長くなってしまったので別記事にしました。もし興味がおありでしたら、そちらもお読みください。 www.keystoneforest.net 今回は11月7日から11月11日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 後悔の対義語想ふ夜長し 後悔の対義語はなんだろう。納得、期待、予見、満足、遠慮など、ネットから探しました。けれど、どれもしっくりきません。先に悔いることなんかできなくて、悔いるという感情は後になってから初めて表れてくるものです。なので、そもそも後悔という言葉の成り立ちに問題があ…

  • 不可思議/wonderboy の Pellicule ~だから今日は戻らない日々を思い出して笑おう~

    以前にも触れたことがありますが、NHKラジオ『高橋源一郎の飛ぶ教室』を毎週欠かさず聴いています。源一郎さんに今回の放送で教えてもらった歌に心を強く揺すぶられたので記録しておきたくて。 www.youtube.com 不可思議/wonderboy の Pellicule という歌です。 不可思議/wonderboy (1987年12月30日 - 2011年6月23日)は、日本の男性シンガーソングライター、ポエトリーラッパー。 2011年3月14日 自主制作シングル「生きる」を50枚限定でLHW?Storeから販売。一晩で完売。2011年5月4日 1st Album「ラブリー・ラビリンス」を全国発…

  • 星月夜ピアスの君に触れられず ~俳句tweetより~

    映画を2本観ました。映画館で、です。『すずめの戸締り』と『THE FIRST SLAM DUNK』の2本です。どちらもとっても面白かったですが、より楽しめたのは後者でした。山王工業戦の最終盤で交代を告げられた桜木が安西監督に叫んだセリフ。 「オヤジの栄光時代はいつだよ。全日本のときか? オレは、オレは今なんだよ!!」 自分の一生を俯瞰することができて初めて発することができるこの言葉。大した緊張感もなく生きてきたわたしには到底思いつきもしない言葉です。心を揺さぶられました。 今回は10月31日から11月4日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 息白し背のランドセル笑ひをり わたし…

  • 見ないんじゃなくて忘れてるだけ

    ――夢をあまり見ない方です。 人にそう言うと、見ないんじゃなくて見た夢を忘れてるんですよ、と正されます。夢を見るのはレム睡眠のときなんだそうで、レム睡眠は約90分周期で訪れます。ですので、誰でも一晩で3回から5回は夢を見ていることになるんですよ。と、理屈を説明されます。そうかも知れません。きっとそうなんだと思います。つい先ほどもトイレに行こうとして、ついでにトイレットペーパーを補充しておかないといけなかったと思い出し、納戸から持ってきたのがティッシュペーパーだったりしました。納戸にストックしておいたティッシュペーパーはそれが最後の1箱だったので、冷蔵庫に貼ってあるお買い物メモに「ティッシュ」と…

  • 秋晴れや流れる雲の軽さかな ~俳句tweetより~

    今回は10月24日から10月28日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 秋暁の照らす頬だけ温かい すっかり秋めいた風が初めて吹いた朝。天気予報見てなくて、夏のシャツを着て家を出てきてしまいました。涼しくて良い感じ。いえ、でも、ちょっと涼し過ぎるかも。風はひんやりだけど、今日一日を良いお天気にしてくれそうなお日様が昇っています。オレンジ色の朝陽です。オレンジ色が当たる側の頬だけが温かいのです。そう言えば、もうどこからも蝉の声が聞こえてきません。 秋暁の当たる頬だけ温かい山人 #俳句 #haiku #秋暁 pic.twitter.com/T1MI1Q8NhW— 山猫🐾 (@keys…

  • わたしは何を見ればいい?

    目を信じてはいけない、見ているものが宇宙のすべてだと思ってはいけない、真実だと思ってはいけない。見ているのに見えていないものがある。たぶん、そんなことはみんな知っているはず。でも、すぐにそれを忘れてしまう、勘違いしてしまう、目を信じてしまう。宇宙にはヒトが知らない情報が無数にあるし、知っていることの方が少ないくらい。ヒトが見ているのは、宇宙のごく一部でしかない。ごく一部、ほんのちょっとだけ。 耳を信じてはいけない、聞こえているものが宇宙のすべてだと思ってはいけない、宇宙には無数の音が鳴っている、静寂なんて宇宙のどこにもない。触れることができるから何かがあるわけじゃない、触れることができないから…

  • 「元気出せ」どんぐり一つ転がり来 ~俳句tweetより~

    今回は10月17日から10月21日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 仔猫鳴く空いつぱいの鰯雲 この記事を書いている今気づきました! 「鰯雲」を季語にして詠んだつもりでしたが、、、「仔猫」も季語でした。しかも春の季語です。猫の子は年じゅう生まれるが春が最も多い(から)、と歳時記にあります。春は猫の恋の季節です。 正岡子規は「おそろしや石垣崩す猫の恋」という破壊的なラブストーリーを詠みました。猫の恋を詠んだ句はなかなか面白いです。検索して気に入った句が2句。 「恋の猫そんなに唸らんでもええやん」稲畑廣太郎 「ピザ屋来て不首尾に終る猫の恋」折原あきの 仔猫鳴く空いつぱいの鰯雲山人…

  • 旅行に行きたい!⑤ ~旅行一日目その4(達谷窟毘沙門堂・瑞泉郷へ)

    旅行一日目8月22日。午後4時頃です。前回は中尊寺観光を終えたところまで。今回の記事は旅行一日目その4、達谷窟毘沙門堂・瑞泉郷編です。私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。下の赤字の部分が今回の行程になります。 伊丹空港⇒(飛行機)⇒仙台国際空港⇒(仙台空港アクセス線・東北新幹線)⇒一関①⇒(車)⇒平泉②③⇒(車)⇒達谷窟毘沙門堂④⇒(車)⇒瑞泉郷⑤(泊) 平泉観光の最初に平泉文化遺産センターを訪れたのですが、そこで見かけたお堂の写真に興味を惹かれました。達谷窟毘沙門堂です。崖に貼り付くように建てられた姿から、「…

  • それでも生きている。

    今回の記事に深い意味はありません。 何かのメッセージでもありません。 山猫のつぶやきです。ただそれだけです。 考えるから生きづらくなる。 生きるということは、多分生きると考えないこと。 朝起きて水を飲んで、食べられる物があればそれを口にする。それでその日は、日が暮れるまで生きていける。 仕事があるなら身仕度して出かけよう。 仕事がなくてもとりあえず何か着て外に出よう。一度は外に出よう。 外で誰かに出会えば、無理に声を出さなくていいから少し微笑んで、会釈だけしておけばいい。不審がられない程度に。人の生き方に合わせる必要は多分ない。 仕事があるなら何も考えず、終業の時刻まで黙って仕事をこなせばいい…

  • 吾に似たる人影伸びて秋の夕 ~俳句tweetより~

    今回は10月10日から10月14日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 布団着て丸める背中今日休む 布団はバリアです。レーザー光線を跳ね返すバリアもあれば、寒さを防ぐバリアもあります。目覚まし時計の音や、起床を促す家人の声を跳ね返すバリアもあります。体を守るバリアもあれば、心を守るバリアもあります。今日休む、、、って電話しといて!布団の中からそう叫ぶことができれば、もう最強です😊 布団着て丸まる背中今日休む山人 #俳句 #haiku #布団 pic.twitter.com/xRzZ16I0JE— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年10月9日 秋寒の朝まだ暗し…

  • 歩いても歩いても虫鳴く夜や ~俳句tweetより~

    8月22日から9月30日までの6週は、この間に行った東北旅行(岩手方面)から題材をとった句を詠みました。10月からは元の形、その日その日に感じたこと出会ったことを題材にして詠む形に戻りました。戻りましたが、、、いつもと変わらない日常のなかで一日一句を詠むのは修行のようで、わたしにとってはなかなか厳しい作業でした。 今回は10月3日から10月7日までのtweet句です。tweet句の季節はようやく秋を迎えています。拙い句ばかりですが、どうぞよろしくお願いします。 指揮を待つビオロンの弓野分前 漢字が続いて読みづらいですが「ビオロンの弓」で切ります。バイオリンにすると字数オーバーになるのでビオロン…

  • 青を待つ数十秒の蝉時雨 ~俳句tweetより~

    11月になりました。今年もあと2か月足らずです。ですが、今回は8月15日から8月19日までのtweet句です。まだ蝉時雨を詠んでいます。相変わらず季節感がなくてごめんなさい。どうぞよろしくお願いします。 青を待つ数十秒の蝉時雨 信号待ちです。ハイブリッド車はその間アイドリングが止まります。エンジン音が消えると、入れ替わりに蝉時雨が聞こえてきます。本当にうるさいのは、蝉時雨さえかき消すエンジン音の方でした。耳をつんざくほどの蝉時雨、それは求愛の声、求愛の大合唱です。青になるまでしばらくその声を聞いてみましょうか。 青を待つ数十秒の蝉時雨山人 #俳句 #haiku #蝉時雨 pic.twitter…

  • まだこんなところにいます夏の雲 ~俳句tweetより~

    今回は8月8日から8月12日までのtweet句です。まったく季節感が伴わない句ばかりで申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。 少年の日の蝉時雨今朝も聞く 森の奥で暮らしていた少年の日に聞いた蝉時雨はとても優しくて、森の木陰で涼みながら友達といろんな話をしました。蝉時雨は少しも邪魔をしませんでした。都会の蝉時雨はあの頃とちょっと違うかも。いえ、全然違うかも。 少年の日の蝉時雨今朝も聞く山人 pic.twitter.com/M2DHDZGD59— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年8月7日 油ゼミ燃えるゴミの日に命尽く 街の夏ではクマゼミが元気。元気すぎるくらい。森の奥…

  • 木影踏み右へ左へ蝉時雨 ~俳句tweetより~

    「~俳句tweetより~」の記事、今回は春から夏にかけて、あちらこちらで呟いたtweet句です。tweetしてから時間が経ちすぎていて季節感ありませんが、どうぞよろしくお願いします。 菜の花の花の数だけ温かい 4月3日の句です。菜の花の花はどの花を言うのでしょう。体中が全部花。黄色一色全部花。春の気配を感じて体全部を花にする。そんなあなたを見ていると誰の心も温かくなる。あなたの数だけ温かくなる。 菜の花の花の数だけ温かい 菜の花の花はどの花を言うのでしょう。体中が全部花。黄色一色全部花。春の気配を感じて体全部を花にする。⁰そんなあなたを見ていると誰の心も温かくなる。あなたの数だけ温かくなる。 …

  • 不快な存在 (創作短編小説)6/6

    連載6回目、最終回です。前回まではこちら👇です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net 秋山はセカンドバッグを片岡の前に置くと、深々と頭を下げた。その中に秋山の全財産が入っているのだろう。バッグの上で左手首が相変わらず不自然な踊りを続けている。もうこれ以上何を話しても無駄だと片岡は悟った。 「Sという医者がY市にいます。お金はかかりますが、きっとあなたのご希望通りの治療をしてくれるはずです」 短い沈黙の後…

  • 不快な存在 (創作短編小説)5/6

    連載5回目です。前回まではこちら👇です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net 医療の第一の目的は病気や怪我による身体的苦痛を取り除くことにあるはずだ。秋山の左手は医学的には何の異常もみられない。苦痛など存在するはずがない。苦痛は秋山の生み出した幻なのだ。この場合、手首を切断することよりも、それを切断したいと考えている秋山の精神面のケアが最も大切なことなのだ。彼の左手は救われなければならないし、治療を受けるべきは秋山の精神である。でも、果たして本当に…

  • 不快な存在 (創作短編小説)4/6

    連載4回目です。前回まではこちら👇です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net 秋山の診察にいつまでかかるか見当もつかなかった。もうすでに一時間以上秋山の話は続いている。 残りの患者の診察を終え、時刻を確かめようとして、片岡は由実子とのことをふと思い出した。 とたんに一層憂鬱な気分に落ちていった。胸が苦しくなる。憂鬱は心臓で味わうのだと片岡は思った。普段感じない心臓の存在を、気分がどろどろに落ち込んだ時にだけ思い出す。はっきりカタをつけなければいけない時期だった。これ以上由実子という存在にこだわ…

  • 旅行に行きたい!④ ~旅行一日目その3(平泉・中尊寺)

    旅行一日目8月22日。時刻は午後2時頃です。前回は毛越寺観光を終えたところまで。今回の記事は旅行一日目その3、平泉・中尊寺編です。私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。下の赤字の部分が今回の行程になります。 伊丹空港⇒(飛行機)⇒仙台国際空港⇒(仙台空港アクセス線・東北新幹線)⇒一関①⇒(車)⇒平泉②③⇒(車)⇒達谷窟毘沙門堂④⇒(車)⇒瑞泉郷⑤(泊) 平泉 平泉、奥州藤原氏のことをはじめて知ったのは、NHK大河ドラマ『源義経』を観たときだったと思います。1966年の作品ですが、当時6歳だったわたしは弁慶立ち往生…

  • 不快な存在 (創作短編小説)3/6

    連載3回目です。1回目、2回目はこちら👇です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net 秋山の話を聞いているうちに、診察室の空気も重くなったように片岡には思えてきた。少し息苦しくなった気もする。どろどろとした話の展開に片岡は口をはさむことが出来ないでいた。話題にされているその左手は、秋山の話す間ずっとふらふらと気味の悪い動きを続けている。片岡の目はその動きをぼんやりと追っているだけだった。 * そして二カ月前のある日、秋山は突然左手の自由を失った。動くには動くが、秋山の意思とは関係のない動きしか出来ないようになったのだ。 手を洗った後いつもす…

  • 不快な存在 (創作短編小説)2/6

    連載2回目です。前回分はこちら👇です。 www.keystoneforest.net 「秋山さん、お伺いしましょう。ゆっくりと最初からお話しください」 とりあえず話を聞くしかないだろう。片岡は覚悟を決めた。「長い話になりますが」と前置きすると、秋山は感情を抑えた口調で静かに話し始めた。 「私はつい先月まで床屋をやっておりました。家内と二人で何とか切り盛りしている程度のほんの小さな店でした。三カ月ほど前のことです。仕事の後片付けの途中で、家内が顔を剃って欲しいと言いまして、剃ってやっていますと、変な臭いがすると言うのです。あちらこちらをくんくん嗅いでみましたが床屋特有の臭いがするばかりで、私には…

  • 不快な存在 (創作短編小説)1/6

    順番待ちの外来患者が、ようやく片手で数えられるほどになっていた。お昼で終了するはずの診察時間はもうすでに二時間は超過している。昼食を昼にとれないのはいつものことだが、その日の片岡にはかなりこたえていた。 要領を得ない老人との面談にも気長に付き合えることで評判の片岡だったが、その日は自分でも驚くほど厳しい口調で患者に接していた。その日の朝、妻の由実子と言い争ったことが片岡から患者を気遣う余裕を奪ってしまっていた。と言っても、言い争いはその日だけのことではなかったけれど。 かなり前から由実子の片岡に対する感情は冷め切っていた。振り返ってみれば、二人が結婚してから三年間、互いを結ぶ感情が愛情だったこ…

  • 不快な存在 0/6

    文章はただ書くだけより、書いたあと、それを推敲する作業が好きです。頭に浮かんできたイメージを一発で文字に置き換えることができるなら、そんな必要は全然ないのですが、ブログの記事にしろ小説にしろ、仕事上必要に迫られて書く文章にしても俳句にしても、何度も読み返して文章を書き換えていきます。書き換えていくうちに話が展開していくこともあります。なので書き終わるまでけっこう時間がかかりますし、ひょっとして書き終わることがないのかもしれません。読み返すと書き換えたくなってくるので、それ以上読み返さないことにするしかありません。と、この辺りまで書いて、もう二、三回読み返しています。学生の頃から書き始めた創作小…

  • 旅行に行きたい! ~旅行一日目その2(一関から平泉・毛越寺まで)

    今回の記事は旅行一日目(8月22日)その2、一関から平泉・毛越寺までの行程です。私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。下の赤字の部分が今回の行程になります。 伊丹空港⇒(飛行機)⇒仙台国際空港⇒(仙台空港アクセス線・東北新幹線)⇒一関①⇒(車)⇒平泉②③⇒(車)⇒達谷窟毘沙門堂④⇒(車)⇒瑞泉郷⑤(泊) 一関 仙台空港アクセス線から仙台駅で乗り継いだ東北新幹線やまびこ53号盛岡行は時刻表通り11時23分に一ノ関駅に着きました。仙台・一ノ関間は33分の乗車になります。お盆明け、平日の昼間ということもあってか、一ノ関…

  • 旅行に行きたい! ~旅行一日目その1(伊丹空港から一ノ関まで)

    旅行初日です。 旅行先で訪れたのは宮城県と岩手県です。東北旅行とすると言い過ぎですし、岩手旅行とも言い切れません。うまく表現できないので、そのまま旅行と書くことにします。 というわけで旅行初日です。三泊四日の旅行一日目です。行程は以下の通りです。 伊丹空港⇒(飛行機)⇒仙台国際空港⇒(仙台空港アクセス線・東北新幹線)⇒一ノ関⇒(車)⇒平泉⇒(車)⇒瑞泉郷(泊) 今回は、旅行一日目その1(伊丹空港から一ノ関まで)の記事です。 神戸の自宅を出たのは8月22日午前6時過ぎ、残暑厳しい一日の始まりを思わせる朝、長男Mが運転する車で駅に向かいました。伊丹空港午前8時ちょうど発のANA731便が仙台国際空…

  • 旅行に行きたい!

    今回は旅行記です。というか、出発するまでのひとり言、みたいな記事です。よろしければ、少しお付き合いください。 海外は別にして、日本国内でいつか行ってみたいと思いながら、まだ訪ねることができていない場所が何か所かあります。新型コロナのこともあって、しばらく複数泊の旅行には出かけていませんでした。この夏も第七波の感染拡大が予想され、いつ行動制限が要請されるか分からない状況でした。ですが、行動制限の要請さえなければ、この夏は久しぶりに旅行に行きたい! と思って、頭に浮かんできた場所が、三内丸山、平泉、佐渡、隠岐、奄美でした。はじめの二つは世界遺産、あとの三つは離島です。奄美は世界遺産でもありますね。…

  • 夏休み兄弟げんかは疲れ果て ~俳句tweetより~

    2022年8月は後半を迎えました。ちょうど1年前わたしは十日余りの入院生活を送りました。俳句を詠もうと思ったのは、その退院後からです。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net まだ春の句が何句か残っています。急ぎます😅 今回は春の句4月4日から4月8日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 つぼみふくらんだうえむいた朝うらら つぼみが上を向いた先には太陽があります。どんな花のつぼみだって、上を向いて膨らんでいきます。真上に太陽がなければ、枝をまげて茎を曲げて太陽の方を向きます。西に向かって太陽が動くと、そのあとを追いかけます。次…

  • わが家のブルーベリーを巡るスズメバチとの攻防

    www.keystoneforest.net 今回は上の記事で少し触れた「わが家のブルーベリーを巡るスズメバチとの攻防」本編。上の記事の一部を再掲して、その続きを書いていきます。 わたしが今できること。ウクライナを思うこと。日常を守ること。本、読んでないです。買っただけで山積みになってる本をこの夏にしっかり読まないと。 わたしの仕事以外の日常はブログとTwitterと庭仕事で過ぎていきます。朝起きて、仕事から帰ってきて、ブログを書いている合間に、雨が降ってなければ日に何度も庭に出ます。ミニトマトの脇芽を摘んだり、摘んだ脇芽を空いてるところに植えたり、支柱を立てたり、草を抜いたり。ブログを書くよ…

  • 春一番地球を未来へ運んでく ~俳句tweetより~

    俳句tweet振り返り記事です。今回は2月14日~18日と2月21日~25日までのtweet句10句です。2月24日プーチンはウクライナ東部で「特別軍事作戦」を開始すると発表し、首都キーウ近辺を含むウクライナ各地への砲撃や空襲を始めました。わたしは今回の10句以降数カ月ほど、ウクライナ侵攻に関する句だけを詠みました。 俳句tweet振り返り記事は、今回からまた以前のスタイルに戻ります。相変わらず拙い俳句ばかりですが、、、俳句自体よりその句をトリガーにして、どんなふうに思いを深めていけるか、どんなところまで発想を飛ばせるか、それぞれの句の解説をあれこれ考えながら書くのが楽しくて続けています。よろ…

  • 夜明け待つひまはりの背に国思ふ ~ロシアのウクライナ侵攻を詠んだtweet俳句まとめ

    ロシアのウクライナ侵攻を俳句に詠んで最初にtweetしたのが2月28日。この日から6月10日までの間に、拙い句ばかりですが62句詠みました。それとブログ記事のタイトルにした句が4句。今回の記事はそれらの句をまとめて66句掲載しています。今回でこのシリーズは区切りを付けようと思います。というか、ウクライナ侵攻を詠んだ句のストックが尽きてしまったのです、、、😅 ウクライナのことを忘れたわけでも戦争報道に疲れたわけでもありません。ただただ拙い句を詠み続けるのに挫けただけです。今までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。ブログの方はこの先もぼちぼち更新で続けていくつもりです。ウクライナにつ…

  • メスティンで炊き込みご飯を自動炊飯。缶詰を使った簡単レシピ付き!

    メスティン買いました。 前から気になっていたんですが、背中を押してくれたのは、『ENJOY ! OUTDOOR』(アジェット・コレクション・ジャパン)という雑誌です。第1号の付録がウッドストーブ、続く第2号の付録がメスティンでした。 書店で見つけて、第1号と第2号をセットにして衝動買いしました。 上の写真、上がウッドストーブ(中の青いのは固形燃料)、下がメスティン(浸水したお米が1合入っています)です。ところで、メスティンというというのは、炊飯も料理もできる洋式飯ごうのこと。キャンプ用品です。アルミ製の本体と蓋、ハンドル(持ち手)というシンプルな造りですが、熱効率がとても良いため、普通の電気炊…

  • 一緒に帰ろう

    六月九日朝、夢を見た。父の夢だ。そうだ、今日は父の命日だった。あの日の午後、危篤の報を受けて駆けつけた病室で、父にはまだ息があった。何人かのナースが病室の父の周りに集まっていた。そして次々に家族が駆けつけ、みんなが揃ったのを見届けるようにして父は逝った。夢に出てきた父は猫の顔をしていた。ほかの誰もが猫の顔をしていた。あの日病室に駆けつけてくれたドクターもナースも猫の顔をしていた。顔は猫だが、みんな二本足で立って歩いている。歩くどころか、立ってしゃべってさえいる。猫のドクターやナースがしゃべっているその声は人の声で、都合の良いことに日­本語だった。声のトーンや口調で性別も分かった。顔は猫でも、そ…

  • ロブラフスカ

    さて、プーチンのことだ。彼が一時記憶を失っていたことがあるというのはご存知かと思う。その記憶を失っていた半年ほどの間に世界は大きく変わった。というより地球が大きく変わった、というべきかもしれない。記憶をとり戻したプーチン自身、自分が別の惑星に放り込まれたのではないかとすら思ったそうだからね。プーチンが目を覚ました世界は地獄そのもののようなところだった。大地は赤く焼けただれ、大気はぬるく、血の匂いをたっぷりと含んでいた。空に太陽はなかった。空を覆う、ぶ厚く灰色をした雲の遥か高みに、かすかにぼやけた白い小さな点となって漂っているだけだった。放射能を帯びた強い風が止むことなくひたすら吹いていた。風は…

  • 気持ちの良い朝

    実は人間以外にもしゃべることができる生き物がいる。数日前、私はそれを知った。その日は休日だった。休日の朝は庭に出て、家内が育てる花々や私が植えた野菜たちが朝日を浴びて輝く様子を眺めるのがいつものことだった。その朝、庭に出た私に聞こえてきたのは誰かの話し声だった。初めて聞く声だった。小鳥たちのさえずりかと思ったが、もう少し優しい声だった。虫の羽音かとも思ったがもう少し大きな声だった。息を止めて耳を澄ます。声はすぐ目の前から聞こえてきた。そこにはサフィニアの花と大根の花が咲いていた。大根にも花は咲く。春の七草のひとつに数えられるすずしろがそれだ。秋に植えた大根が大きく育つのを待つうちに食べる機会を…

  • 短夜に語り尽くせぬ戦後への夢 ~ロシアのウクライナ侵攻;7月10日~7月23日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 7月10日~7月16日の一週間は、参院選関連の記事と安倍元首相銃撃関連の記事が大半を占め、新聞1面での言及は一度もありませんでした。つづく7月17日~23日の一週間は、新型コロナ第7波到来についての記事が増えてきました。23日には久しぶりにロシア関連の記事が見られましたが、ロシアというより中国の動向への警戒感を示した今年度の防衛白書を紹介する内容になっています。 2022年7月10日(日)…

  • 今できること ~高橋源一郎の飛ぶ教室より

    ロシアによるウクライナ侵攻が始まってもうすぐ5カ月になります。新聞報道はめっきり減りましたが、まだ戦火は止んではいません。ウクライナ東部・南部地方での攻防は一進一退か、ロシアの漸進が続いているようです。一方で目の前にあるのは、新型コロナ第7波の急拡大や物価高、豪雨、猛暑、、、どれもわたしたちの生活に直接大きな影響を与えることばかり。いつ終わるとも知れない遠いウクライナでの戦争はこの際二の次で、という気分になるのも仕方ないと思います。それに一個人として解決できる問題ではありませんし。けれど、忘れてはいけない、目に見えなくても見続けないといけない、そう思っています。 毎週欠かさず聴いているラジオ番…

  • 猫になる

    お気に入りのチェアを庭に置いてみた。サイドテーブルも置いてみた。太陽は少し西に傾いたばかり。ちょっぴり飲みたい気分。でも、飲むには少し明る過ぎ。太陽を消すリモコンスイッチを太陽に向けてOFF。太陽までけっこう遠いからOFFになるには時間かかりそう。庭は六畳ほどの広さ。隣家とはカーテンで仕切っている。隣家の屋根の向こうに太陽が沈んだ。つるべ落としの夕闇。少し冷えてきたけど、ここは庭だから暖房はない。仕方ないから、猫を三匹ポケットに詰めて、上着をもう一枚重ね着。サイドテーブルの上のコーヒーカップから湯気が立ち上っている。お気に入りのチェアに深く体を沈めてコーヒーを一口。体の内を熱いものが巡る。飲み…

  • ボルシチの香に母思ふ草いきれ ~ロシアのウクライナ侵攻;7月3日~7月9日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 7月8日昼、衝撃的なニュースが飛び込んできました。「安倍元首相撃たれ死亡」のニュースです。それを大きく伝える9日の朝刊一面にはウクライナ関連の記事の掲載はありませんでした。ですが、安倍元首相を失ったことが今後の日本外交にどれほどの影響を及ぼすかと思うと、、、あまりに大きな損失、取り返しのつかない出来事、といえると思います。安倍元首相のご冥福をお祈りいたします。 2022年7月3日(日)※一…

  • 朝まだきミニヒマワリに鳥の声 ~ロシアのウクライナ侵攻;6月20日~7月2日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 ウクライナ侵攻開始から4カ月が過ぎました。長引くウクライナ侵攻に対して西側諸国が抱いている感覚を次の記事が的確に表現していると思います。 英紙フィナンシャル・タイムズが今月、「西側が感じ始めたウクライナ疲れ」とするコラムを載せてから、欧米や日本のメディアが「ウクライナ疲れ」「ゼレンスキー疲れ」という言葉を使うようになった。(中略)国際社会の空気を感じとったゼレンスキー氏は22日、カナダの大…

  • 見えるもの、見えないもの。

    見えるもの、見えないもの。 見える。見えている。見えていない。見えない。幸せ、不幸せ。確か、不確か。ある、ない。わたし、あなた。過去、未来。 今そこにあるもの、前からそこにあるもの、あろうとするもの。ほんとうは今はそこにないかもしれないもの。 この先見えなくなるかもしれないもの、ここから消えようとしているもの、今そこにないもの。消えたばかりなのかもしれないし、もともとなかったのかもしれないし。 生きるもの、生きないもの。 生きる。生きている。生きていない。生きない。信じる、信じない。疑う、疑わない。思う、思わない。わかる、わからない。知る、知らない。 生まれる前は知らない。その後も知らない。な…

  • 雨上がりミニヒマワリの空広し ~ロシアのウクライナ侵攻;6月6日~6月19日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 新聞1面での言及がない日がさらに増えてきました。ドンバス地域(ルガンスク州、ドネツク州)をめぐるロシアとウクライナ両国の攻防がじりじりと続いています。 2022年6月6日(月)・露、キーウにミサイル プーチン氏、米欧へ警告 2022年6月7日(火)・東部要衝「5割奪還」 ゼレンスキー氏、前線視察 2022年6月8日(水)※一面に記事なし 2022年6月9日(木)・漁業協定中断 露に抗議 日…

  • 網戸は窓じゃない。

    暑苦しい午後の部屋。窓を開ける。網戸が閉まっている。窓を開けても網戸は閉まっている。網戸の網の目が目に入る。網の目だけが見えてくる。網の目モザイクに見えてくる。窓の外にあったのは青かった空。その青はなくなった。網の目モザイクの青白さが見えるだけ。あったはずの空をもう一度見たい。目を凝らす。網の目が消え空が現れる。 ほんとうの青い空。 網戸を開ける。青い空と蚊が入ってくる。蚊の羽音が入ってくる。羽音が耳元に届き大きくなる。次々に羽音が殖えてゆく。窓を閉める。羽音が消え、風が止み、首の後ろが痒い。すりガラスの窓。青い空も網の目もすりすりに変える。ガラスの向こうに何があるのか見えやしない。風の代わり…

  • 虫喰ひの穴開く若葉とにらめつこ ~ロシアのウクライナ侵攻;5月23日~6月5日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 5月23日~6月5日のまとめですが、一面でのウクライナ侵攻についての言及がない日が続くようになってきました。 2022年5月23日(月)※一面に記事なし(この時期はバイデン大統領の来日、首脳会談の話題がメインに) 2022年5月24日(火)※一面に記事なし 2022年5月25日(水)※一面に記事なし 2022年5月26日(木)※一面に記事なし 2022年5月27日(金)※一面に記事なし 2…

  • あおきいろ ~ロシアのウクライナ侵攻;5月9日~5月22日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。 2022年5月9日(月)※新聞休刊日 2022年5月10日(火)・戦勝記念日演説 プーチン氏、侵攻正当化 対ウクライナ「戦争宣言せず」・示せぬ戦果 支持アピール終始・G7露産石油禁輸 「段階的に」日本も一致・参院選310人超立候補へ 本社調査 露侵攻対応や改憲 争点 2022年5月11日(水)・オデッサ攻防激化 露軍、製鉄所制圧へ突入 2022年5月12日(木)・ハリコフ4集落奪還 露軍、…

  • 露軍兵ウクライナの春奪へども夏は奪へず向日葵は咲く ~ロシアのウクライナ侵攻;4月18日~5月8日の朝刊見出しまとめ~

    ロシアのウクライナ侵攻が始まって、6月3日で100日が過ぎたとのこと。3カ月以上経ったことになります。不思議な偶然ですが、6月3日は阪神淡路大震災からは一万日目にもなるそうです。ところで、ウクライナ侵攻は一部で言われるように、新しい形の世界大戦なのかもしれないと思い始めています。そもそも世界大戦だったとして、それはまだ始まったばかりなのかもしれません。プーチンが決意すれば、それともプーチンの身に何かが起これば、事態は一気に動くかもしれません。ですが、そうでない限りは、まだこの先かなりの時間を要することでしょう。けれど、この戦争を、この戦闘状態をどういう形で終わらせるか、治めるかが話題に上るよう…

  • 鳩たちの夜 (創作短編小説)

    創作小説です。かなり前に書いた作品です。実は、あと何作か以前に書いたものがあります。ほとんどが十数年前に書いたものです。当時参加していた小説同人誌に掲載するために書いたものです。読み返して手直しをして、これからぼちぼちアップしていこうと思っています。自分が書きたかったのはやっぱり小説だったんだなって、不出来な俳句を詠んでいるうちに気付きました。でも、だからといって、小説だったら俳句より出来が良いかというと、決してそういう訳ではありません。書いていて楽しいのが俳句よりも小説だったということです。自分が楽しいからっていうだけじゃなくて、読んで楽しんでもらえたら、さらに嬉しいです。ちょっとだけ長いで…

  • 安保理をマリウポリで開け春だもの ~ロシアのウクライナ侵攻;4月11日~4月17日の朝刊見出しまとめ~

    土曜日の朝は、離れて暮らす母親のところへ食べ物や飲み物の差し入れを持っていきます。車で片道30分ほどの場所です。移動の間、車中でNHKラジオを聴くのを習慣にしています。いつも聴いているのが『高橋源一郎の飛ぶ教室』という番組。放送自体は金曜の夜ですが「らじる★らじる」というアプリを使えば、放送後一週間はいつでも聴くことができるようになっています。この番組では、毎回一冊の本を高橋源一郎が選んで読み込んで解説紹介してくれます。先週の放送「繰り返されてきた“プロパガンダ”」の回で紹介されたのは、ベルギーの歴史学者アンヌ・モレリ著『戦争プロパガンダ10の法則』(永田千奈訳、草思社文庫)でした。「世論を特…

  • からからに渇いて梢春を待つ ~ロシアのウクライナ侵攻;4月1日~4月10日の朝刊見出しまとめ~

    2月の終わりから始まったロシア軍のウクライナ侵攻は、4月に入ってもなお、砲声も砲火も途切らせることなく続けられています。ネットやマスコミは、目をそむけたくなるほどのウクライナの惨状を連日伝えています。プーチンは、ウクライナの人たちや全世界から沸き起こる批判の声に、頑なに耳を傾けようとしません。 今回もウクライナ侵攻を詠んだtweet句をまとめた記事です。 以下はウクライナ侵攻について書いた記事です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net ロシアのウク…

  • 菜の花の花の数だけ温かい ~ロシアのウクライナ侵攻;3月12日~3月31日の朝刊見出しまとめ~

    2月の終わりからロシアのウクライナ侵略のことを俳句にしています。というか、五七五の短詩にしています。俳句、、、難しいです😅 今回から、ネットの翻訳機能を使って英訳することを始めてみました。英語俳句ではありません。英語俳句には、また別のルールがあります。わたしの場合は、あくまでもただの英訳です。 以下はウクライナ侵攻について書いた記事です。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの…

  • 春の月枝ひとつづつ照らしをり ~俳句tweetより~

    俳句の投稿を何回かしました。結果は全然です。けれど、もう少しだけ続けてみます、、、 今回は2月7日から2月11日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 空つ風引き裂き膝小僧走る 空っ風が吹き抜ける公園を膝小僧が走っていきます。膝小僧は年中半ズボン年中半そで。膝小僧が履いている靴は右へ左へボールをドリブルし、ぐんぐん前に進ませてゴールに迫ります。キーパーの手は大きく広げられ、シュートコースを遮ります。膝小僧はその少し横を狙って素早く強くボールを蹴り出します。直後、膝小僧の右の拳は小さくガッツポーズを作りました。 空つ風引き裂き膝小僧走る山人 #俳句 #haiku #空つ風 pic.…

  • 核を手に冬帝気取る裸の王 ~ロシアのウクライナ侵攻;3月5日~3月11日の朝刊見出しまとめ~

    2月の終わりからロシアのウクライナ侵略のことを俳句にしています。といっても、俳句といっていいかどうかというレベルの句ですが😅その出来不出来は別として、戦争を俳句に詠む是非について考えています。報道で接する戦争はあくまでも実体験ではありません。テレビから報じられる情報だけで勝手に想像をふくらませて俳句らしきものを作り上げて、それで一体何になるんだろうと思っています。目の前には、穏やかな長閑な平和な日本の春があります。戦争と春と、どちらが本物で、どちらが嘘物なのか、、、そんなことを考え始めると、すぐそこまでやってきたはずの春を素直に喜べない気分に襲われもしているのです。 80年以上前。太平洋戦争直…

  • 鬼を追ひそれでお前は気が済むか ~俳句tweetより~

    今回は1月28日から2月4日までのtweet句です。この週から平日(月~金)だけ俳句をtweetすることにしました。今回の俳句記事は、帳尻があうように、この期間の6句をまとめています。次回以降は1週ごとのtweet句5句をまとめていくつもりです。いつまでたっても拙い俳句ですが、、、どうぞよろしくお願いします。 日めくりをめくり忘れて冬深し 部屋に貼ってあるのは、月めくり?カレンダーです。日にちを確認するカレンダーというよりスケジュール表のように使っています。書き込まれているのは、通院の予定とか浄水器のカートリッジの交換日とか、飲み会に行くので夕食がいらない日とか。最後のはコロナ禍の折、書き込む…

  • 青と黄を赤に染めるな二月尽 ~ロシアのウクライナ侵攻;2月20日~3月4日の朝刊見出しまとめ~

    2022年2月27日(先週の日曜日)、ウクライナのことを書きました。そして翌日の月曜からのtweet句はウクライナのことを詠みました。2022年3月4日現在、まだロシア軍はウクライナへの攻撃を続けています。下は先週書いた記事です。 www.keystoneforest.net 今日も、先週に引き続き、ウクライナの記事を書きます。 まずは、ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめておこうと思います。なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。太字にしているのは横見出しとよばれる、特別大…

  • 九月の雨はクラゲ色/秋野紅人

    今年の小説初読みは『九月の雨はクラゲ色』(秋風堂書房)でした。作者は秋野紅人 あきのくにん さん。はてなブログではくにん (id:kuninn)さんとして活動されています。横道にそれますが「初読み」は新年の季語。俳句風に書くと「初読みは九月の雨はクラゲ色」となります。ついでにもう少し横にそれて、わたしの俳号は遠野山人です。秋野紅人、遠野山人、秋野紅人、遠野山人、、、字面が似てるのはただの偶然です。はてなブログでのお付き合いを始めたのが2017年の暮れ頃でしたが、以降4年ほどの間は、わたしは山猫、秋野さんはくにんさんでした。あとに書いていますが、くにんさんとは実際にお会いしたことがあります。です…

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