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- 2008/08/06 22:10恋する詩神 139
- ― シナプス 9 ― 自分は一人っ子だったし、付き合ってきたのもいつも歳上の連中ばかりだったので、お兄さんなんて言われたコトがない、それだけでなんだか嬉しいのに、愛くるしい十七歳の旭から言われると、よけいに嬉しいと言うか、転げまわりたいほど擽ったかった。圭はソワソワと落ち着かない思いを抑え、旭の髪を撫でながら聞き返す。「そんなに似てましたか? 」「うん…… もしかして、本当にお兄さんだった? 」 [続きを読む]
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- 2008/08/06 20:39CHERRYに口づけ
- マナブがなかなか帰ってこない。良は夕方の街へ出て行き暗くなりかけた通りや施設の裏にある川辺等を探し回った。良とマナブは孤児であり、二人は同じ施設で育った。歳が近いこともあり、部屋も同室だった。正確にはマナブは一学年下になる、良はその年中学を卒業し、近くの会社へ就職していた。成績がよかったため、周りの皆は進学しろと言ったが、別に学校に行きたいとも思わなかったので社会に出ることを選んだ。……と、 [続きを読む]
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- 2008/08/05 21:49『 告 白 』
- キリリク頂きました! ありがとうございます。リクエストは「楽園の堕天使」「廃園の魔種」の主役たち、良とマナブがまだ同級生だった頃のお話・・・。これから書きます、もう暫くお待ち下さいませ。で、それまでこんな超短編を一つ。本編を読んでないと全然わからないと思いますが、「楽園の堕天使」の主人公、西方天使マナブが、初めて東方天使、東城真白と関係を持った、その直後のお話です。では、どうぞ。== ... [続きを読む]
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- 2008/08/05 20:10恋する詩神 138
- ― シナプス 8 ― 旭は耳を塞いで首を振った、その少女の血塗れの手が伸ばされ近づいてくる、それが怖い。「ゴメン、許して…… ごめんなさい…… ! 」許されるのかどうかわからない、ただ謝るコトしか出来なかった。血塗れの少女が近づいてくる、立て続けに訪れる出来事に、元々それほど強靭な神経は持ち合わせていなかった旭は限界を向かえようとしていた、コレは自分のせいなのか? 自問自答が始まり、思考が空回りを [続きを読む]
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- 2008/08/04 20:40恋する詩神 137
- ― シナプス 7 ― 息を切らし、ようやく出た外の世界は外ではなく、暗い穴倉のような場所だった。意識がはっきりしない、ここはどこなんだろう、誰もいないの?「あきらさん、そこに立って」 ―― え?ドコからか、まだ幼そうな子どもの声がした、気がつけば、旭はその声に従って立ち上がっていた。あたりは暗いままで、そこに誰かいる気配はするのに、姿が見えない。その声はたしかに聞いたコトのある声のような気が ... [続きを読む]
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- 2008/08/03 20:54恋する詩神 136
- ― シナプス 6 ― 潤んだ黒い瞳から落ちそうで落ちない涙は、圭の意地でもあり、深い思いの丈でもある、何かあった時、すぐに会える場所にいたい、その願いはかなえてやりたいと中沢も思ったのだろう。「尾崎くん、疲れてるトコ悪いんだけど、ちょっと手伝って…… 」そう言って中沢は旭に繋がれている点滴のチューブを外し始めた。怪訝な顔で圭が立ち上がると、優しく微笑みながら圭の肩に手をかける。「旭くんを客室の [続きを読む]
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- 2008/08/03 17:32☆過去小説置き場設置しました。☆
- まだ全部UPし終えてませんが、けっこうな数をUP出来たかなと思います。暇があったら見にいってみてくださいね。オリジナルBL系小説サイト「楽園症候群」メールやコメントなどいただけると嬉しいです。 ... [続きを読む]
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- 2008/08/03 16:28無理!!
- この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます⇒パスワード入力⇒ブロとも申請 [続きを読む]
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- 2008/08/02 17:30恋する詩神 135
- ― シナプス 5 ― 手を取ってジッと見つめそう告げても旭にはなんの反応もない、コレでは届かないのだ。圭は身体をよせ、耳元まで唇をよせてもう一度囁いた。「旭くん、好きや…… 俺んトコ戻って来てください」想いをこめた囁きにも旭は反応しない、やはりダメなのか? 圭も周りも諦めかけた時、旭の唇がほんの少し開いたのが確認できた。「…… 」声はない、でも気のせいか瞼を開けようとしているように見えるし、なに ... [続きを読む]
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- 2008/08/01 17:32恋する詩神 134
- ― シナプス 4 ― 圭が中沢医院へ着いたのはもう真夜中一時を回っていた、普通ならもう寝ている時間だろうに、医院の明かりはついている、誰かおきているらしい。医院裏の中沢自宅ではない、医院のほうだ、まだ何かしてるのか、それともなにかあったのか、圭は気が気ではなく、慌て気味に呼び鈴を押し、ドアを叩いた。中の人間はなかなか出てこない。不安で堪らなくなった圭がドアを叩き始めて五分あまり、ようやくその戸は ... [続きを読む]
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- 2008/07/31 23:16【読切BL】 お姫様は男前!
- 部活を終えて、下校しようと教室に入ると、クラス一のシャン、ヒカルが陸上部の前島に迫られていた。丁度、前島がヒカルの手首を掴み、引き寄せようとしているいい場面だった。「あ、悪りい邪魔した? 」翔太はなるべく何気なさそうにそう言って教室内へ入る、前島は急にやってきた翔太に邪魔だから出てけと言わんばかりに睨んでいる。本当ならここで助けてやるのがスジなんだろうが生憎それほどお人好しでもないし、面倒臭 [続きを読む]
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- 2008/07/31 20:11― 君を泣かせたい ―
- 作詞、作曲、歌:倉橋旭君を泣かせたい君を泣かせたい君の笑顔を望みながら 不穏な願望がつのってゆく君を泣かせたい 君の涙を唇で掬い その琥珀に酔いしれるそしていつか琥珀の毒が溶けだして 僕は腐っていくんだ溶けだして発酵されて僕は君の涙と一緒に琥珀色の美酒になるだろう君を泣かせたい君の涙を飲み干して君の全てを飲み干して 僕の中は君でいっぱいになってく君を泣かせたい君のピアスに僕のナイフ [続きを読む]
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- 2008/07/31 17:52〜 黒い羊 3 〜
- 〜 「楽園の堕天使」外伝 〜著:有村司 結局ユウジは神父への道は進まず、獣医科のある東京の大学を受験し、ひとりで上京してきていた。 動物の命を助けたいとも、動物を可愛いとも思ったことは一度もない。むしろその逆だ。だが、ユウジはその頃にははっきりと自覚していた自分の性癖を鑑み、動物実験をすることで、せめて合理的に自分の欲求を満たそうと考えたのだった。ユウジは風変わりだが優秀な学生として目されるよ [続きを読む]
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- 2008/07/30 19:47+咎人の恋+ 58
- ― 太陽と月の巡り 10 ― 「はい、出来上がり、」ふもとの街でミサが買い揃えてきた美容用具一式で、薙は二年ぶりに髪を切り、髯面を整えた。服も、ミサが適当に選んだモノを買ってきてくれたので、久々に新しい服だ。鏡がないので、いつもシャワーがわりに使っていた川へ行き、水鏡に映してみた。二年前とそう変わらない自分がいた。服のセンスはミサに任せたので自分が着るにしては少し洒落すぎるが、それはまあ仕方が [続きを読む]
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- 2008/07/30 17:58― 疾風騎士 ―
- 作詞、作曲、歌:倉橋旭走り続けてるきみは今まさに 断崖を目指しまるでレミングのように疾走しているきみに敗北は似合わないだから走る喩え行く手が断崖だとしてもきみはとまらないきみの背中に僕が叫ぶとまってくれと願いを込めて叫ぶでもわかってる きみは妥協しないのだきみに絶望は似合わないだから僕は追う喩えきみに追いつく事が永遠になくとも僕もとまれない行くな とまれ その先は 断崖絶壁の地 [続きを読む]
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- 2008/07/29 19:59DRAGON φ MUSES 26
- 春海は圭に比べると幾分か小柄なので、やりやすいのかもしれない、蒼太は初めてする相手にはもう少し様子を見ながら手加減してやるのが常だったのだが、春海にはそんな気が起こらなかった。春海自身だいぶこういう行為に慣れているようで、違和感も少ない、それに、何より春海が欲しがっていた。だから数年前、まだ子どもだった圭にしたように、少し乱暴なくらい、強引に突き入れてやった。片足を抱え、肩の上に持ち上げたまま [続きを読む]
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- 2008/07/29 17:08― 夢遊症 ―
- 作詞、作曲、歌:倉橋旭真夜中に目覚めると 左側にキミを探すそしてそこにいないことを確認してまた僕は闇に取り残されるキミの言葉が頭からはなれない目を閉じればキミはソコにいるのにほら やっぱりいないんだ僕の肌は確かにキミの温かさを覚えてるのにそれはみんな夢だというの?ドコまでが夢?ドコからが夢?朝 目覚めるとキミはいないキミの肌を感じて眠ったことが 本当に僕にはあるのかな?倉橋旭 ... [続きを読む]
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- 2008/07/28 19:34DRAGON φ MUSES 25
- やがて全部吐き終えたのか、蒼太の手が首から離れる、春海はようやく解放されたという安堵より、もう引き離されてしまうのかという寂しさを感じていた。好き…… 。好きだ。この人に、可愛い奴と言われたい、よくやったと言って欲しい、いつの間にか春海の中に少し嗜虐的な気持ちが生まれていた。蒼太はなんと言うだろうかと春海がオズオズ顔を上げると、蒼太は満足気に優しく目を細めていた、そしてスイと立ち上がり、続きの [続きを読む]
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- 2008/07/27 22:55恋する詩神 133
- ― シナプス 3 ―蒼太の表情はとても厳しかった。現状を知る数少ない者、蒼太もどうやらその一人というコトらしい。吸っていた煙草を揉み消し、スイと立ち上がると冷蔵庫から日本酒の瓶を一本出して栓を開ける。コップになみなみと注ぎ圭に渡して自分のコップにもたっぷりと注ぎとりあえず一気に空けてからカラになったコップへまた新しい酒を注ぎ、カウンターへ置いた。ゆっくりとした足取りで店の入り口へ向かい、暖簾を [続きを読む]
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- 2008/07/27 17:46― KARUMA ―
- 作詞、作曲、歌唱:倉橋旭キミを見たとたん 身体中の血液が逆流をはじめたみたい全身の毛穴が開いて そこからキミが入り込んできた眩暈がするほどの 既視感まためぐり合ってしまったのだと素肌で感じた僕の細胞のひとつひとつが キミを覚えてる脳髄の真ん中で キミの記憶を逆撫でる息が止まるくらいの 激しい焦りまた恋をするのだと 心臓が叫んでた僕等はまためぐり合った この世界で再び会った永遠に恋する ... [続きを読む]
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- 2008/07/26 22:58DRAGON φ MUSES 24
- 唇を噛んでふて腐れたような表情で蒼太の話を聞いていた春海は拗ねた目をしたまま動かなくなった、蒼太は春海が戦意喪失したと判断したのだろう、少し残念そうに浅く息を吐き立ち上がった。ヤル気のないモノに強制するほど暇でもないし酔狂でもない。部屋中に散らばっている衣服を拾い上げそれを持ったまま部屋を出て行こうとするのを、春海が慌てて呼び止める。「ちょっと待って! 待ってよ、ドコいくの?! 」「折角脱が [続きを読む]
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- 2008/07/26 22:17地を這う玄武(かめ)
- 当ブログに、【 姉妹サイト 】が出来ました!地を這う玄武(かめ) 管理人:有村司・・・です。「楽園の堕天使」シリーズのスピンオフを書いてくれた有村司さんのブログです。つい先日、開設されたばかりですが、ぜひ、よろしくお願いします。そして、私、 葉邑桐也が今までに書いたお話を置いておく置き場所として、オリジナルサイトもオープンさせました。全作品となるとかなり多いので、徐々にUPしてい ... [続きを読む]
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- 2008/07/26 17:49〜 黒い羊 2 〜
- 〜 「楽園の堕天使」外伝 〜著:有村司 〜 黒い羊 2 〜 その頃ユウジは中学3年になっていた。田舎町の狭い世間のこともあり、ユウジの猫殺しは、学校や近所の住民に知られるところとなっていた。ユウジの不気味さには拍車がかかり、誰もユウジを虐めようなどという者はいなくなった。 駅前の書店で参考書を買おうとしていたユウジに「ユウジ君」と呼びかける人間がいた。それは、小さい頃通っていた教会の神父だっ ... [続きを読む]
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- 2008/07/26 00:20― 花をあげる ―
- 作詞:尾崎圭作曲、編曲、歌:倉橋旭花をあげるだから僕のところにおいで一度だけ 君の好きな香りを嗅いだことがあってその時僕は その香りをまるで花のような香りだって思ったんだ昔好きな人が 吸っていたセブンスターの煙草別れてからも 街中でその煙が鼻先をかすめるたびにその人のことを思い出したよもう二度と会うことのない人だとわかっていても君へのこの気持ちが思い出になるように忘れたいと祈るよ [続きを読む]
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- 2008/07/25 23:18DRAGON φ MUSES 23
- 「口止めなんだから、俺のいうコト聞いてくれるんでしょ? 」蒼太の咥えている煙草を取り上げ、春海はニッコリと笑う。旭だったらいっぺんで固まって動けなくなるくらい異様な雰囲気を湛えた天使の微笑を横目で見て、蒼太はクスッと笑った。「なにが可笑しいの? 」「いや、なんでも…… で、どないする気や? 」蒼太はなんだか可笑しくて仕方がない、というように笑いを堪えながら春海を六畳ほどの和室の中へ案内し、部 ... [続きを読む]
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