低山に足繁く通うようになって痛感しているのが、「低山は思ったよりお手軽じゃない」ということ。標高の低さ、町との近さから低山=ラクと思いがちですが、そうじゃない場合が多くて。 “沼津アルプス”といえば低山ハイカーにとってがっつり系の縦走路として知られます。単なるご当地アルプスだなんてとんでもない!その標高差を聞いたら驚きますよ。 桜満開の沼津アルプス、全山を歩く。
低山に足繁く通うようになって痛感しているのが、「低山は思ったよりお手軽じゃない」ということ。標高の低さ、町との近さから低山=ラクと思いがちですが、そうじゃない場合が多くて。 “沼津アルプス”といえば低山ハイカーにとってがっつり系の縦走路として知られます。単なるご当地アルプスだなんてとんでもない!その標高差を聞いたら驚きますよ。 桜満開の沼津アルプス、全山を歩く。
桜やミツマタが賑わいを見せる3月下旬。その足元では、静かに春の訪れを告げる小さな花たちも目を覚まし始めます。薄紫色の気品を感じさせるカタクリが今回の主役です。 神奈川県相模原市にある城山かたくりの里は、約30万株ものカタクリが咲き乱れ、ほかにも様々な春の山野草が見られる花名所。ついに訪ねるチャンスがめぐってきました。 静かな南高尾から春限定の花の楽園へ。
早春の花を追いかけながら3月も半ばを過ぎてくると、いよいよ気になるのが桜(ソメイヨシノ)の開花。今年はどこの低山で花見をしようかなと調べていると、ミツマタの開花情報が目に入りました。 同じタイミングで見られる桜とミツマタですが、山梨県都留市(つるし)のミツマタは開花が少し早め。これをチャンスとし、以前から気になっていた都留アルプスを目指します。 ミツマタ群生と親しみあふれるご当地アルプス。
雪山登山の入門として人気の北八ヶ岳エリア。ぼくたちも天気に恵まれて北横岳で無事に雪山登山デビューを果たしました。 ぼくは八ヶ岳を訪ねるのは初めてですが、この辺りに何度か来たことのある友人が言うには、もうひとつおすすめの場所があるとのこと。時間と体力的、天気も問題なさそうなのでこれはチャンスかも! 雪の霧ヶ峰と絶品のボルシチに出会う。
登山をしていれば憧れの景色のひとつに「雪山」があるかと思います。ぼく自身、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツなら経験はありますが、雪山登山はしたことがありません。 友人に「雪山って行かないの?」といわれたことをきっかけに、まさかまさかのチャンスがめぐってきました。初めての八ヶ岳が、初めての雪山登山になるなんて。 友人たちと行く快晴の雪山、感動の八ヶ岳ブルー。
【丹沢】松田山 圧巻の菜の花と河津桜、あぐりパーク嵯峨山苑へ
2月頃になってくると気になりだすのが河津桜の開花情報。冬に彩りと温かみをくれる花だけに、毎年伊豆半島や三浦半島といった温暖地域が賑わいを見せています。 本場はちょっと遠いので、もうちょっと手近なところのおすすめは神奈川にある松田山。ここもまた、2月から3月にかけて河津桜と菜の花が咲き乱れ見事な春を演出してくれます。 辺り一面フォトジェニックな春色の山旅。
春を告げる花、フクジュソウ。「幸せを招く」という花言葉や、明るく元気なビタミンカラーから縁起の良い花として知られています。青梅市には、このフクジュソウの野生種といわれる青梅草(オウメソウ)の自生地があるそうです。 しかもその場所は、以前から気になっていた青梅丘陵ハイキングコースの近くだと山の大先輩が教えてくれました。となれば、今すぐ行くしかありません。え?それだけでなく山城や戦国時代の歴史も充実してるんですか!? 青梅草を求めて、いざ戦国低山を駆ける。
低山を好んで歩くようになってから「冬こそ海だー!」と強くおすすめしています。山なのに海?夏じゃなくて冬?絶対寒いでしょ! いえいえ、「海」といっても浜辺ではなく、海岸がメイン。澄み切った青空と海、波しぶきと岩礁の荒々しさを感じながらのシーサイドハイキング…ちょっと興味がわいてきませんか? 潮騒、スイセン、海中見学、城ヶ島で過ごす非日常体験。
厳冬期、雪山装備を持たない方々は登山お休み期間でしょうか。いえいえ、低山をメインフィールドにするぼくにとっては1月2月はハイシーズン真っただ中。 埼玉県の奥武蔵・秩父エリアはこの時期に歩きやすい低山が多く、雪がない代わりに「氷」を利用したイベントが目白押しです。 親子で楽しめる低山ハイクと氷の宮殿。
12月最後の山旅は、毎年どこに行こうか悩んでしまいます。澄んだ空気と晴れ続きが多いことから富士山や展望の良い山が候補に挙がるので、そこに自分の好きなテーマをひとさじ加えて一年を締めくくりましょう。 ぼくが今回訪ねたのは、奥多摩にある大岳山(おおだけさん)。隣にある御岳山(みたけさん)と並んで関東ハイカーに人気の山ですが、この山域に息づくオオカミの足跡を辿る人も少なくありません。 奥多摩が魅せる浪漫の旅、大岳・御岳オオカミトレイル。
12月、山の空気が澄んでくると歩きたくなるのが、爽快な“稜線”!稜線は山と山をつなぐ尾根のことで、木々に囲まれていなければ開放感抜群のトレイルを楽しむことができます。 友人たちと打ち合わせて、グルメと観光も合わせた稜線ハイキングということで候補に挙がった、というかぼくがねじ込んだ(笑)のが伊豆の低山。 富士山と海を望む、爽快な稜線歩き。
紅葉シーズンを迎えると、一人で行きたい山は数あれど、親子ハイキングでとなるとなかなか選択肢が絞れずにいます。高尾山や筑波山といった人気の山は大混雑だし、マイナーな山になると今度は人がいなくて子どもたちが嫌がるし…けっこう難しいのです! そこで考えました、紅葉+山+アクティビティ。これだ!では秋に子どもが喜びそうなものは…え?みかん狩り?? というわけで紅葉狩りとみかん狩りを楽しみに、いざ北関東!
11月3日「文化の日」は晴れの特異日ともいわれ、晴天になる確率が多い日です。近年はその前後のほうが晴れる傾向にあるそうですが、いずれにせよ11月初週は快晴登山にうってつけということです。 同時期に関東圏の標高1,000~1,500mあたりの山で紅葉がピークを迎えるので、タイミングもばっちり。今回は久しぶりに奥多摩にスポットを当ててみました。 圧巻のブナ紅葉が広がる三頭山・裏ルート!
10月も半ばを過ぎると関東圏1,500m級の山々が紅葉の見頃を迎えます。ぼくはこの時期の山梨県が好きで、豊富な自然林が錦に染まるその美しさの虜になってしまいました。 紅葉と合わせて見たいのが、白く雪を纏い始めた富士山!とくれば、やはり山梨県。紅葉×富士山=絶景が約束されます。そこにちょっとスパイスのきいた縦走をば… 秀麗富嶽と名山をつなぐ紅葉の縦走路! どうも、スラ男です。 今回は、山梨県大月市の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)、清八山(せいはちやま)から三ツ峠山(みつとうげやま)まで縦走してきた時のお話です。 このルートは、とある登山ブロガーさんの記事で見た時からずっと歩いてみたかったところ。紅葉…
親子でハイキングを楽しむようになって5年目。「子どもと山行くのって大変じゃないの?」そんな風に聞かれることがあります。結論から申し上げますと、めちゃくちゃ大変です!しかし、得るもののほうがはるかに多く、何よりめちゃくちゃ楽しいです!! 今回は、関東各地の低山を舞台に、親子でハイキングを楽しむために工夫したこと、気づいたこと、失敗談など、自身の経験から振り返っていきたいと思います。
夏の風物詩、ひまわり!どこにでも咲いている花ですが、その群生は背丈もあってかなり見応えがあります。子どもたちと訪ねれば、ひまわり畑を利用した迷路やイベントなどが楽しめそうです。 しかし無情にもあっという間に過ぎてしまう夏。どうしたものかと悩んでいると、なんと秋にも咲いているところがあるじゃないですか。なになに?群馬県みどり市笠懸町吹上地区? ひまわり畑を目指して群馬へドライブ!
夏の日差しが年々強くなり、子どもと一緒に山へ出かけようとしても熱中症の危険などから見送ることもしばしば。近いからといって、真夏の低山は子どもにとっては特にリスク管理が重要です。 山は遠いけど、どこか非日常感が味わえる場所はないものか。そこで夏のレジャースポットを調べてみると、「島」に辿り着きました。島かぁ、面白そう! ようこそ非日常へ、猿島へGO!
今年もやってきましたアルプスのシーズンが! 自分一人では行く機会がほぼないので、登山仲間とパーティを組んで行くようになってから3年目の夏。今年はさらに仲間が増え、またあの景色をということで去年歩いた唐松岳を候補に入れていました。しかし、様々な事情が入り乱れ、ぼくたちがやって来たのは蝶ヶ岳(ちょうがたけ)。 急登の先に待つのは、蝶・ド級の山岳パノラマ。
若葉から青葉へと木々は深みを増していき、雨の足音がせわしなく聞こえる6月上旬。まもなく梅雨を迎えるため、山が遠ざかりがちになってしまいます。 ですが、梅雨の晴れ間にタイミングが合えば、低山界隈ではアジサイが賑わいを見せています。アジサイ名所の鎌倉を娘とふたりで訪ねてみました。 アジサイ咲く古都・鎌倉で親子ハイク。
怒涛のゴールデンウィークも終わり、遠征登山や高山縦走など様々なチャレンジをした方々もほっとひと息。けれど体はまだまだ山気分な方も多いのでは? そんな時こそ近場の低山!なかでも飯能のシンボルである天覧山(てんらんざん)の周辺は、低山の縦走に加え渓谷めぐりも楽しむことができます。 新緑の親子ハイキングにぴったりな飯能ゴールデンコースへ。
5月、多くの登山者が一年のうち最もざわつく季節。ゴールデンウィークを利用して遠方の山へ行ったり、何日かかけて高山縦走したり、いいなぁ。 それはそれとして、この時期になると関東の低山圏では新緑と色鮮やかな花々に彩られた山旅が楽しみです。奥多摩、秩父、丹沢山地、行きたいところは文字通り「山ほど」ありますが、今回は日光・鳴虫山(なきむしやま)に決まり。 鳴く虫に呼ばれて、風薫る日光へ再び。
1月から2月下旬ごろまでの朝お布団から出られなくなる時期、いわゆる厳冬期と呼ばれる期間は登山を控える方も多いのではないでしょうか。一方で、この厳冬期を低山のベストシーズンと捉える人もいます。ぼくもです。 冬枯れた茶色い風景が続く低山は「一生地味じゃん…」というイメージが先行しますが、土気色に彩りを加える小さな花たちにスポットライトを当てれば、これが意外と面白い! 今回は、冬の間でも楽しめる花の山旅をいくつかご紹介します。
東京都・奥多摩の少し手前に位置する秋川エリア。ここは都心から短時間というアクセスでどっぷりと自然に飛び込めます。季節を問わず手軽に美しい自然に出会えるのが魅力で、今回は春の花真っ盛りを狙って訪れました。 ミツバツツジの咲き乱れる今熊山(いまくまやま)から臨むのは、戸倉三山(とくらさんざん)。三つの山が織りなす個性的な物語を追いかけます。 展望、古道、狼信仰。花咲く寺へ続く静かな縦走路。
最初は息子と二人で始めた親子ハイキングも、気づけば娘も加わっての3人パーティに。二人の時よりも難易度(?)が上がった一方、より一層賑やかで楽しくなりました。 これまでは公共交通機関を主に利用していましたが、さすがに3人となるとマイカー利用のハイキングも出てきます。今回は、前回よりも範囲を広げて親子ハイキングにおすすめの山をご紹介します。
4月中旬、低山が最も華やぐ季節。毎年このタイミングになると登りたい山が多すぎて困ってしまいますが、その分楽しみも蓄積されていきます。 去年は念願の外秩父の春を堪能したので、今年は久しぶりの奥多摩エリアへ。訪れた今熊山(いまくまやま)は、桜とあわせてミツバツツジが咲き乱れる、まさに“山笑う”を体現したかのような山。 ツツジ彩る、春の秋川低山めぐり。
4月に入ると、いよいよ桜(ソメイヨシノ)が見頃を迎えます。近年の温暖化により開花期がどんどん早くなっているそうで、慌てて桜が見られる山を探してみると、秩父にある鐘撞堂山(かねつきどうやま)が目に留まりました。 その名の通り、山頂で鐘を撞くことができる山という前情報でしたが、調べてみると山頂の桜、明るい広葉樹林、周辺にはカタクリの群生地など、春に歩きたい要素が満載。 息子と二人、春のお花見ハイク。
関東地方を中心に活動しているハイカーにとって馴染み深い山、高尾山(たかおさん)。春夏秋冬いつでも賑わっており、老若男女どなたでも楽しめる名山中の名山です。 ぼくも足繁く通い、“育ての山”ともいえる高尾山ですが、意外と見ていない名所や時季があることに気づきます。例えば早春の高尾梅郷、そして日陰に群生するハナネコノメも未体験でした。 小さな妖精を訪ねて、裏高尾ハイキング。
低山のお花見ハイクが楽しい2月から3月。梅や河津桜といった色鮮やかな花が注目されがちですが、足元にひっそりと咲いている小さな花々も見逃せません。 ぼくはこの時季に咲くセツブンソウとフクジュソウが好きで、どちらも縁起の良い名前、石灰岩の地質を好むなど、共通点も多い花です。その二つ麓にが群している低山が栃木にあるといいます。 いざゆかん、お花見低山修験ハイク!
2月下旬、低山ハイカーの皆様お待たせしました。ついに梅のシーズンです! ぼくは雪山に行く選択肢がないため、冬の間は花に焦点を当てた山旅が楽しみです。今年はどこに行こうかな?と、まずは関東の「梅林」で候補地を絞る作業から。 そういえば、湯河原にある万葉公園のリニューアル工事が完成したとの報せがありました。となれば、湯河原梅林(ゆがわらばいりん)に行くしかありません。 梅と海と、タヌキに触れる山旅。
雪山登山に縁のないぼくにとって、厳冬期はまたとない低山めぐりのシーズンです。特に、この時季の南関東は陽だまりハイキングをするのにはもってこいで、早春の花やフルーツ狩りとあわせればグッと楽しみも増えます。 神奈川県南東部の三浦半島にある武山(たけやま)を中心とした低山の連なりは、その楽しみがコンパクトにまとまっています。 息子と二人、キャベツ畑の背後に連なる山々へ。少年よ、キャベツを抱け。
関東に住むハイカーにとって、日帰り登山のメッカとして知られる神奈川県の丹沢山地。ここは、日本百名山に数えられる丹沢山(たんざわさん)や、塔ノ岳(とうのだけ)、大山といった人気の山々が集中するエリアです。 しかし、大きく有名な山だけでなく、地域色に彩られた個性的な低山も点在しています。そんな丹沢山地の北東に位置する南山(みなみやま)は、親子ハイキングに超オススメの低山です。 展望×牧場×パン工場、親子で楽しい丹沢めぐり。
標高の高い山が全くないにもかかわらず、多くの個性的な低い山を有する“低山王国”千葉県。中でも最も特異といえるのは、鋸南町のシンボルである鋸山(のこぎりやま)ではないでしょうか? ギザギザに連なる岩稜帯が鋸歯に見えることからついた山名の通り、鋸山は関東を代表する石の山です。そんな鋸山が醸し出す圧倒的な非日常感が、子どもたちの冒険心をくすぐります。 ようこそ千葉低山、石のワンダーランドへ。
冬は低山歩きがいい。生き物たちが息をひそめ一層静かになった山、落葉した木々の間から差し込む日の光、澄んだ空気の先に見える青い山並み… そこに白く冠雪した富士山を加えれば、大満足の富士見ハイクプランが完成です。ぼくは冬になると、富士見ハイクの適地として大月市の低山に注目します。 富士と民話を訪ねて、冬の低山ハイク。
【鎌倉】源氏山 紅葉と絶景カフェが待つ、憩いのハイキングコース
良く晴れた秋の休日、小さな子どもとハイキングに出かけたいけど遠出はちょっと… そんな時におすすめなのが、鎌倉です。歴史ある寺社とお洒落なまち歩きが楽しめる定番スポットですが、少し道を外れれば短い行程で十分なハイキングを楽しむことができます。 息子と娘と3人で、いざ、鎌倉ハイキング。
11月下旬、標高の高い山で紅葉のピークが落ち着く一方で、低山界隈の紅葉は最盛期を迎えます。 低山の紅葉は麓の紅葉とタイミングがほぼ一緒なので、山だけでなくまち歩きも楽しめるのが魅力のひとつ。名木の大イチョウや紅葉の谷を楽しみに、再び足利低山を訪ねます。 紅葉、岩稜、歴史と展望、秋色低山ハイク。
10月も下旬頃になると標高の高い山では紅葉が一気に進みます。気持ち良い青空の下、鮮やかな紅葉の山を歩けたらどんなに最高だろうか。 毎年そんなことを思いながら、以前より温めていた山行計画をついに実行する機会に恵まれました。今回訪ねたのは、奥多摩のさらに奥に隠れた牛ノ寝通り(うしのねどおり)という尾根。 めくるめく紅葉をめぐるべく、幸せのワンデイハイクへ。
低山を歩いているとしばしば目にする“ご当地名山”。栃木県では「栃木百名山」が下野新聞社により選定されていますが、なんとさらに範囲を狭めた「足利百名山」というのがあるそうで。 足利に百個も山があるの?名山は盛りすぎでは?いえいえ、人目を惹く巨大文字、冒険心くすぐる岩登り、そして山頂からの大展望。期待値を大きく上回る素晴らしい低山がそこにはありました。 迫りくる岩・岩・岩、足利ロックフェスティバル。
7月に歩いた夏の谷川岳。やっぱり高山からの絶景はたまらないもので、多くの人を虜にするのが肌で実感できます。それに続く夏の山旅第2弾として、北アルプスは唐松岳(からまつだけ)を訪ねました。 唐松岳は単体で登っても素晴らしい山ですが、隣合う五竜岳(ごりゅうだけ)とセットで紹介されることもしばしば。あるガイドブックでこの二座を“美女と野獣”と表現していましたが、見事というほかありません。 気品あふれる緑と白の道、その先は絶景。
山へ行くなら車か、電車か。 どちらにも利点があり、どちらでも楽しいというのが個人的見解ですが、ぼくは今のところ、主に公共交通機関を利用して山旅をしています。 そこで気になるのが、公共交通機関による出費。これは誰もが少しでも抑えたいというのが本音で、ぼくが非常にケチだということとは関係ないはずです。(笑) 今回は、公共交通機関を利用するならぜひ押さえたい、お得なきっぷについてまとめてみました。
真夏でも親子でハイキングがしたい!となれば、乗り物を利用して高山を訪ねる方が多いと思います。しかし、遠出が厳しく近場の低山がメインフィールドとなる場合は…? キーワードは、暑さをしのげる豊富な水、気分爽快な大展望、冒険心をくすぐる奇岩!ということは、また茨城の筑波山?いえ、その近くにピッタリの低山がありました。 沢と奇岩を愛でる、筑波山を望む特等席へ。
普段は低山を好むぼくですが、夏になれば空を歩くような山旅に思いを馳せます。とはいえ、首都圏から日帰りで歩ける高山となれば、選択肢は多くありません。 そこで今回スポットが当てられたのが、東京からアクセス抜群の名峰・谷川岳(たにがわだけ)。天気さえ当たれば絶景間違いなし。ネームバリューも文句なし。 夏空、急登、稜線美。アルペンムード漂う谷川岳へ。
初めて山登りをするんだけど、どこに行けばいいの?という質問は、多くのハイカーを悩ませる質問だと思います。 手軽に登ることができ、季節を問わず、誰といっても楽しめる山。関東ではまず最初に高尾山を挙げたいところですが、そこに「大展望」という要素を付け加えると、筑波山(つくばさん)こそ最適の山ではないでしょうか。 緑と奇岩と、筑波の青空へダイブ!
よく晴れた休日。家族でお出かけしたいけど、どうにも寒い…そんな時、寒さも吹き飛ばす絶景の待つ公園へお出かけしてみてはいかがでしょう? 神奈川県中郡二宮町にある吾妻山公園(あづまやまこうえん)は、駅、駐車場から手軽なアプローチにもかかわらず、山頂には菜の花と富士山、そしてキラキラと輝く相模湾の絶景が待っています。 目覚める早春のコントラスト、新年最初のお花見へ。
親子でハイキングに出かけるようになって、気がつけば4年目。登った山も増えてきた一方で、子どもも忘れてしまった山もちらほら出てきました。 そんな…あんなに楽しそうにしていたのに…という親心はさておき。備忘録も兼ねて、特に印象に残っている親子ハイキングにおすすめの山をご紹介します。
あっという間に過ぎてしまった2021年。まだまだ気の抜けないコロナ禍での生活が続く中、ワクチン接種や全国感染者数の低下など、喜ばしいニュースも。中でも東京五輪の無事開催と成功は、本当に素晴らしかったと思います。全ての関係者方々の尽力あってこそ、感謝しかありません。 さて、ぼくはといえば、今年は一人で行く山旅が少なく、子どもや友人との登山が多くなりました。2021年の振り返りとしていくつかの山旅をピックアップしてご紹介したいと思います。
5月半ばを過ぎてくると、丹沢から箱根方面、神奈川県西部の1000~1500m前後の山々がみずみずしい緑に包まれます。 今回訪ねるのは、去年の同じ頃、崩落による通行止めで断念した山です。その復旧工事も終わり、ようやく歩けるようになったブナの山を目指します。 …と意気込んだのはいいものの、目の前に迫る濃霧。たまにはガスガスの登山もいいかもしれない?
子どもとハイキングをするようになって、親子ともにだんだん自信がついてきました。高尾山や筑波山といった観光地化された山から、ステップアップとしてアドベンチャー感たっぷりの山に挑戦したい。 そんな時、埼玉県日高市にある低山に注目してみると、駅からほど近いにも関わらず、山深く、岩壁をよじ登っていくワイルドな山が見つかりました。 立ちはだかる岩の低名山、日和田山(ひわださん)へ。
新緑の時季には、まばゆい緑の森でめいっぱいの森林浴を楽しみたい。そんな山の歩き方を知ってから、広葉樹の豊かな山を毎年追いかけています。 都心からほど近い茨城県笠間市には、奇岩怪石、カタクリやスズランの群生に加え、天狗伝説まで楽しめる緑豊かなハイキングコースがあるそうで… ぼくの好きなものがぎゅっと詰め込まれた低山の旅へ。
桜の開花が年々早まり、4月上旬にはソメイヨシノが散ってしまっていることもしばしば。しかし、ソメイヨシノに限らなければ、桜は2月から5月頃まで長い期間をかけて楽しめる花です。 首都圏のソメイヨシノもすっかり散ってしまった4月2週目。今度は八重桜が見頃を迎えたというので、神奈川県秦野市にある頭高山(ずっこうやま)を訪ねました。 雄大な丹沢山地の表尾根を眺めながら、春爛漫の里山へ。
花盛りの東秩父は、まるで桃源郷のよう。そんな風景に恋焦がれ、ずっと訪れる機会を伺っていました。3月下旬から花桃が、4月に入れば千本桜が咲き乱れ、冬の間眠っていたモノトーンの山々を鮮やかに彩ります。 虎山の千本桜を観賞した後は、そのまま小川町に戻ってショートハイクにするもよければ、余力があれば白石地区へ向かうのも一つ。 大展望とあたたかな春の花々に迎えられる比企の山々へ。
4月に入ると、山歩きに花の彩りが加わり、単調な道路を歩いているだけでも楽めるようになりました。この季節、外せないのはやはり桜でしょう。 低山で咲く桜は、上旬なら麓で、中旬なら中腹あたりで見頃を迎えるので、タイミングを合わせれば短い花期で何度か楽しむことができます。今回ぼくは、以前より行きたかった東秩父村に山旅を合わせました。 見渡す限りの桜に包まれる、春の東秩父へ。
子どものころ、3時のおやつといえばCMでは文明堂のカステラが、友人宅ではちょっとした洋菓子やお茶などが出されていましたが、ぼくは専らグミでした。幼少期から現在まで変わらずグミが好きです。キリンさんよりもゾウさんよりも、もーっと好きです。 今回は、そんな大好きなグミを、大好きな登山に落とし込んでみようと思います。登山×グミ、この組み合わせはただ甘いだけじゃない…?
春本番にはまだちょっとだけ早い3月下旬。標高の高い山々は雪に覆われ、冬山は行かないという方々は登山のオフシーズンかもしれません。 しかし、標高の低い山、いわゆる“低山”では、2月頃より春を呼ぶ花々が芽吹きを始めています。低山をメインターゲットとするぼくにとっては、この2月から3月の間こそ山真っ盛りといえそうです。 春の花探しはイチゴ狩りとセットで楽しめる、南栃木の低山へ。
三浦半島の低山は奥が深い!たった一回登っただけなのに、鼻息荒くそんな感想をお伝えするのはおこがましいですが、そう思わずにはいられません。 田浦から逗子へと三浦アルプスを縦走した帰りの駅。時刻は12時半。電車を待っている間に「もうひと山、ショートハイクなら行けそうだ」と思い立ちます。 お洒落な逗子のまちからひと駅、突如迷い込んだ古代遺跡のような山へ。
山に登って、海に下りる。関東圏でそんな山旅がしたいなら、三浦半島の低山にスポットライトを当てたい。 人気の鎌倉エリアのすぐ近くにも関わらず、人は少なく地味な印象が先立ちます。しかし、歩いてみると意外と山深く、まちから山、山から海へと繋がるルートが非常に面白い。三浦低山の印象が一気に覆りました。 低山なれど侮るなかれ、花と海と絶景の待つ三浦アルプスへ。
都心から電車で約一時間と、抜群のアクセスを誇る鎌倉エリア。 背の高い山こそありませんが、そのぶん町と山とが密接に関わり合う歴史の深さは言わずもがな。かつて源頼朝(みなもとのよりとも)が創設した鎌倉幕府の遺構が町のそこここに見え、手軽に歴史ハイキングが楽しめます。 新年最初のショートハイクにと訪れたのは、鎌倉南東部にある衣張山(きぬはりやま)。ある夏の日、頼朝が妻の政子のためにこの山に衣を張り、雪山に見立てて涼をとったという素敵な山名由来を持つ山です。※諸説あり 海と町と、山と歴史と、親子で楽しめるハイキングの聖地・鎌倉へ。
栃木県は物語をいだく低山の宝庫。といったら大げさでしょうか。 都心からアクセスも良いため、南栃木への観光の回数を重ねるごとに、 新しい発見や面白い低山との出会いに驚かされます。 11月下旬、紅葉狩りを狙って訪れたのは、栃木県佐野市にある唐沢山(からさわ やま)。花や紅葉の名所であるほかにも、戦国時代には激戦が繰り広げられた地で、 関東最大規模の山城としての名残がそこここに見られます。 東北自動車道を使ってお手軽に家族ハイキング、もしくは千年の古城跡を巡る ディープな旅も楽しめる唐沢山へ。
新型コロナウイルスにより激動となった2020年。東京五輪の延期を始めとした 様々な影響が世界各地を揺るがしました。それに比べればぼく個人の予定など 取るに足らないことですが、当初予定していた山旅も全て白紙になりました。 それでも政府や医療従事者の方々、他にも様々な方の努力の結果、いったん自粛 ムードとなった登山も賑わいを取り戻してきたように思えます。 また、昨年の台風による被害でダメージを受けた箇所の修復なども進み、厳しい 環境下での作業に関係者様方には感謝の気持ちでいっぱいです。 約半年分となりますが、2020年の振り返りとしていくつかの山旅をピック アップしてご紹介したいと思います。
埼玉県には武甲山や笠山、二子山など、遠方からでもわかる独特な山容の 山が多くありますが、中でも小鹿野町の両神山はその最たる例といえます。 県内の展望のきく山から見える鋸歯のような山容は、古くは日本神話の頃から、 また江戸時代には多くの修験者で賑わい、信仰の対象として崇められてきました。 登山道によっては上級者でも難儀するというハードな山ですが、最も安全 かつ最も短時間で登頂できるという白井差新道を歩き、怖れと憧れを抱く 両神山の山旅へ。
栃木県北部の那須エリアは、豊かな高原に広がる牧場やテーマパーク、 多くの宿泊地や別荘地に加え、皇室の方が利用する御用邸もあることから 「ロイヤルリゾート那須」として親しまれています。 そんなリゾート地帯にそびえる那須連山の主峰、茶臼岳(ちゃうすだけ)は 約3万年前に火山活動を始め、今なお噴煙を上げながら堂々とその存在感を 示しています。 暴風雨により撤退を余儀なくされた去年の山行から1年。大迫力の火山と紅葉、 そして明け方の空一面に広がる雲海の那須岳へ、再び。
栃木県の山といえば、日光や那須などの県北部に人気が集まりますが、県南の 佐野や県央の鹿沼などにも魅力的な低山が点在しています。 中でも、足利市のハイキング情報を見てみると、低山ハイキングへの力の 入れようが伺えます。 木々が深みを増し、苔生す岩が最も味わい深くなる9月。足利市最高峰の 仙人ヶ岳を目指して、神秘的な奇岩怪石をめぐる山旅へ。
日本アルプスへの登山―。中部地方に聳え立つ名峰の数々。思い返せば、 有名な登山雑誌も読まず、山岳会などとも無縁だったぼくは、その名だたる 山々を知らないまま関東圏の低山歩きにどっぷりハマっていました。 いつかいつかとは言いつつ、いったいいつだ?なんて悶々としながらの夏に、 チャンスは突然やってきました。古くからの友人から北アルプスへのお誘い。 アルプスへ何度も足を運んでいる友人に対し、デビューとなるぼく。 そこで、北アルプスデビューにおすすめという、長野県にある標高2,763mの 燕岳(つばくろだけ)で意見が合致します。 初めての長野、初めての北アルプス、天高くに聳える高峰から望む景色に 胸を…
秩父地方が好きで頻繁に山旅へ出かけていますが、秩父吉田地区は未踏の エリアでした。吉田といえば、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ 知らない。』でも取り上げられた龍勢祭が有名なほか、ハナモモやツツジ、 サルスベリやカイドウといった花々が楽しめるエリアでもあります。 そんな吉田地区の最奥には、明治時代に起きた「秩父事件」の舞台でもある 標高1,038mの城峯山(じょうみねさん)が、山の物語を今に伝えています。 城峯山に眠る歴史と伝説、今も色濃く残るオオカミの足跡を辿りながら、 秩父の暑い夏を満喫する山旅へ。
いつも以上に天気予報とにらめっこが多くなる梅雨。夏山シーズンに突入するとともに、 各地の低山ではアジサイが咲き乱れ、深まる緑を鮮やかに彩ります。 秩父の皆野町にある標高586mの蓑山(みのやま)は、桜の花見や雲海鑑賞、そして 山の斜面一帯を埋め尽くす、約4,500株ものアジサイを楽しめるとのこと。 久しぶりの再開登山なので、ゆっくりペースでハイキング。一応縦走プランも用意して いますが果たして…?
現在では絶滅してしまった動物の一つに、ニホンオオカミがいます。 かつて日本の山中に棲息していたオオカミは、山の生態系の頂点に位置し、 時には神様、または神様の使いとして人々から尊ばれてきました。 埼玉県の秩父地域には、今でもオオカミの足跡を色濃く残す場所が多く 見られます。今回は、秩父・三峰山を歩きながら、オオカミの物語を辿って いきたいと思います。
日本の季節行事や昔話、歌や祭りなどでも度々登場する「鬼」という存在。 天狗や河童と同じく、日本を代表する三大妖怪の一つに数えられており、 真っ赤、あるいは青い体に牛のような角を持ち、虎柄のパンツという姿が 一般的なイメージではないでしょうか。 鬼が登場する話で、おそらく日本一有名な物語に『桃太郎』があります。 桃太郎といえば岡山県が本場ですが、今回は、山梨県大月市周辺に残る 桃太郎伝説を訪ねながら、大月版“桃太郎の鬼退治”を体験したいと思います。
日本を代表する妖怪の一つに「天狗」が挙げられます。一般的に赤ら顔で 鼻が高く、修験者の装いに翼を持った姿で描かれている天狗ですが、 妖怪としてだけでなく、時に神として、仏として、あるいは流星としても 語られていたといいます。 ではその正体は一体何なのか?今回は、多くの天狗伝説が残っているという 東京・高尾山を歩きながら、天狗のルーツを辿っていきたいと思います。
秩父の花の季節は早く、長瀞町にある標高497mの宝登山(ほどさん)では 1月下旬頃から山の中で花見を楽しむことができます。 この時季、多くの観光客が黄色い花・ロウバイをお目当てにやってくるそう。 麓から山頂直下までのロープウェイを利用して、お手軽に花と歴史と絶景を。 ロウバイから漂う甘い香りに誘われて、山頂一帯が黄色く染まる賑わいの山へ。
「世界一登山客の多い山」として知られる、東京・高尾山(たかおさん)。 都心から一時間弱のアクセス、四季折々の自然が楽しめる様々なコース、 さらには豊富な施設と歴史ある社寺仏閣など、その魅力は枚挙に暇がありません。 そんな高尾山への年間登山者数は、なんと260万人を超えるといわれます。 それ故に、誰もが訪れやすい“観光地化”した山である感も否めませんが、 高尾山から陣馬山(じんばさん)まで足を伸ばせば、キリッとした山の空気が お出迎え。観光登山から一転、歩き応え抜群のロングトレイルの始まりです。
秩父地方に息づく狼信仰に惹かれるものがあります。およそ100年前に 姿を消したニホンオオカミが、今でも確かな形を残していること。 そんなロマンを感じるべく、秩父・猪狩山(いかりやま)を目指しました。 麓の集落にはヤマトタケルやオオカミの伝説が残っており、山登りをする 前からたっぷりと歴史ロマンを感じることができます。 隣接する秩父御岳山(ちちぶおんたけさん)まで足を伸ばして、信仰と 歴史の山旅が始まります。
新宿駅から小田急線に乗って、伊勢原駅に近づくにつれて堂々とした三角形の 山が見えてきます。車窓の向こうにある相模のランドマークこそ、昔も今も 多くの信仰と人気を集める大山(おおやま)です。 駅からバスとケーブルカーを乗り継げば、冬場の澄んだ大展望が待っています。 少し足を伸ばせば、下山後の温泉がお楽しみ。先人たちより受け継がれ、お手軽 となった現代版“大山詣り”。その魅力に迫ります。
令和元年ということで大いに盛り上がった2019年。 来年2020年は東京オリンピック開催ということで、さらなる盛り上がりが 予想されます。日本国内の山旅にも影響は出るのでしょうか。 さて、それでは今年も一年の振り返りとして、1月から12月までの山旅を ピックアップしてご紹介したいと思います。
世界遺産・富士山の北面に横たわる御坂山地は、眼下に富士五湖を挟んだ 絶好の富士山展望台。その雄大な展望に霞みがちですが、山地西側の特徴的な 山々を従える王岳のブナ原生林には目を見張るものがあります。 紅葉に彩られた自然林を楽しみながら歩いていくと、意外と稜線は険しく、 ハシゴや鎖場、痩せた岩稜などのアスレチックが連続します。試練の数々を クリアした先の山頂には、ご褒美とばかりに富士山の絶景が待っていました。 どうも、スラ男です。 今回は、富士山の展望が楽しめる山梨県の御坂山地、その西側にある 標高1,623mの王岳を歩いてきた時のお話です。 訪れる山を選ぶ時は、自然や景色、歴史などのほかにも「…
今年もやってきました紅葉の季節が。北海道や東北では10月上旬頃 には紅葉が盛りを迎え、関東近郊は中旬以降に見頃を迎える山が 多くなってきます。 去年は雨によって、一昨年は台風によって流れてしまった両神山への 紅葉登山計画。今年こそは…!と意気込んだものの、9月から10月に かけて発生した超大型台風のせいで、またもや遠のいてしまいました。 台風の通過から2週間後の10月下旬、栃木県の奥日光方面の紅葉が 見頃とのニュースが入ってきたので、さっそく交通状況や登山道の 状態を調べます。すると、奥日光・小田代原の辺りなら歩けそう。 今回は、黄金色のカラマツ黄葉が見頃の小田代原を散策し、二つの 名瀑と極上…
夏真っ盛りの低山歩き、ぼく一人ならそれもまた良しとなりますが、 小さな子どもと一緒ではそういうわけにはいきません。 そこで着目したのが、丘陵地帯を歩くということです。 丘陵歩きは、山登りとは違い市街地が近くにある場合が多いため、 何かあった時に割とすぐにエスケープできるという大きなメリットが あります。それでいて、植物や湧水などの自然が豊富にあり、昆虫も 多く見ることができるので山を歩いている感も味わえます。 今回は、埼玉県所沢市の南西部、東京都との県境に広がる狭山丘陵を 舞台に、映画『となりのトトロ』のモデルとも言われる森を歩いて きた時のお話です。
子どもが夏休みの間、山遊び、川遊びのほかにも作りたかった思い出が もう一つあります。それが虫探しです。 夜中、近所の森に出かけてカブトムシを見つけて以来、すっかり虫探しに ハマった息子・スラ坊。それなら山にも虫を探しに行こうじゃないかと 計画を立てます。 東京の西側、多摩エリアの丘陵地帯では、緑や水が生き生きとしたところが 数多くあります。生き物たちの棲む森の中へ飛び込んで、ハイキングがてら 虫探しをし、温泉で一日の汗を流す…そんな思い出ができたら最高です。 今回は、多くの自然と生き物に親しむことができる多摩丘陵を舞台に、 子どもと一緒に虫探しに没頭してきた時のお話です。
夏休みに楽しみたいアウトドア・レジャーと言えば、海か、山か、それとも川か。 ぼくは海よりも山派なので、今年の夏休みは子どもと山歩きを楽しむことに しました。え?いつもと変わらない? サンサンと照りつける太陽の下、冷たい水をバシャバシャかけながら走り回る… 普段なら「水を人にかけちゃダメ」と言う場面でも、レジャーシーンならOK! さあ来い!父は逃げも隠れもしないぞ!ただし他人にはかけてはダメよ? …そんな楽しい思い出をこの夏作りたい。いつもと変わらない山歩きの中に、 この夏とびきりの爽快感を。ということで、息子にもそろそろ川遊びを教える 頃合いかなと思い、計画を立てました。 今回は、山と川の両方…
夏山シーズンがやってくると、もっぱら低山歩きのぼくもちょっと標高を 上げて、突き抜けるような青空、果てしなく続く稜線、高山でしか 見られないような特別な風景に思いを馳せます。 実は、この夏どうしても行きたかった山がありまして、それが山梨県に ある日本百名山・大菩薩嶺(だいぼさつれい)です。 初心者向けガイドブックでもしばしば目にし、日本百名山、2,000m超え、 迫力のある稜線、そしてアクセスも簡単とその魅力は枚挙に暇がありません。 今回は、そんな人気の百名山に歴史とフルーツと青々とした森歩きを加えて、 夏山を満喫してきた時のお話です。
今からおよそ100年前、日本のオオカミは絶滅した。 「オオカミ」というものを、絵本や漫画、アニメ、ゲームなどを通し 当たり前に目にしていたので、その事実を知った時は少し残念でした。 かつて日本に生息していたニホンオオカミという種は、明治時代に奈良県で 確認されたのを最後に絶滅したと言われています。その理由は、病気や 人間による駆除、山の開発などの複合的なことが重なったからだとか。 しかし、奥多摩や秩父地方には、絶滅したはずのオオカミの気配がひっそりと 息づいている場所をあちこちで見かけます。 今回は日帰りハイキングのメッカ、奥多摩・御岳山(みたけさん)を舞台に、 息子と一緒にオオカミの足跡を探…
空を仰ぎながら稜線歩きを堪能したい、遠くそびえる山々をいつまでも 眺めていたい、あるいはそんな絶景を望みながらご飯が食べたい… などなど、山歩きをする方の数だけ楽しみ方やテーマがあると思います。 新緑の眩しい5月。この時季は「森歩き」がぼくの楽しみです。 なかでもブナの眩しさに強く惹きつけられ、どこかにいいブナの山は ないものか…と探してみると、丹沢方面に気になる山を見つけます。 丹沢と言えば、檜洞丸や鍋割山などのブナ林が魅力的なエリアです。 そこで今回はブナをテーマに、ついでに富士山の絶景スポットにも立ち寄り ながら、新緑の森を心ゆくまで歩いてきた時のお話です。
子どもが目を輝かせる遊びの一つに「虫探し」があります。 しかし、ぼくはセミとイモムシが大の苦手だったため、そこまで情熱を 注ぐ遊びではありませんでした。見るのは平気なのですが、触るのが… ところが、自身も親となり、子どもと遊ぶようになってからは いつまでも虫がニガテ!と言っているわけにはいきません。 面白いもので、山歩きをしていると虫を見る機会が多いため、 自然と苦手意識はなくなっていきました。 今回は自然と昆虫の宝庫である東京・高尾山を舞台に、息子と一緒に 虫探しにでかけた時のお話です。
月イチの山旅を基本としているぼくにとって、毎年一番頭を悩ませるのが 春の楽しみである花見の山旅です。4月上旬の桜、中旬のツツジ、そして 下旬に新緑を迎えての山旅が楽しめるため、どこに狙いを定めようかと いつも迷ってしまいます。 今年はツツジが見たいなぁと情報を集めていると、埼玉県飯能市にある 蕨山(わらびやま)が目に留まりました。蕨山がある名栗湖周辺では、 沢登り気分が楽しめるという棒ノ嶺(棒ノ折山)が特に人気だそうですが、 蕨山の強みはツツジ科の花が咲き乱れるところにあります。 蕨山がいいなぁ、でも棒ノ嶺も行きたい。そして、このふた山を結んでいる 都県境尾根もまた、この時季ツツジをはじめとし…
4月上旬、桜が満開となり、お花見の季節がやってきました。 花見を絡めた親子ハイキングも何通りか計画していましたが、年度初めの 忙しさに追われていずれも実現が難しくなってしまいました。 それでも子どもと一緒に自然を満喫しにお出かけしたい…できれば高尾山を はじめとする西東京方面の山の中へ飛び込んでいきたいところですが、 そうは思っても、いざ向かおうとするとそれなりの準備と時間が必要です。 そこで今回は、手近なところで東京23区内にある桜の名所、そして山のように 自然豊かな雰囲気を体験できる飛鳥山公園で遊んできた時のお話です。
『桃太郎』といえば、誰もが知っている日本昔話の一つです。その物語を 要約すると、桃から生まれた男の子がきびだんごを持って犬、雉、猿を 仲間にし、鬼ヶ島へ鬼退治に行く-というものです。 この桃太郎の基本ともいえるあらすじは有名ですが、日本各地にはこの 物語になぞらえた伝説などが口承文学として残されております。 それらは必ずしも上記の基本の物語ではなく、神話が舞台だったり、 中には桃太郎が女の子だったというものまで様々です。 ぼくは特に、桃太郎で有名な岡山県に伝わる『温羅伝説』 に強く心を 打たれました。それは、桃太郎のモデルとも言われる吉備津彦命と、 製鉄技術を持った温羅(うら)という一族の戦い…
展望の利く冬の間に、どうしても行きたかった里山があります。 それが、東京都青梅市にある「赤ぼっこ」という変わった名前の山です。 3月の青梅市というとちょうど梅まつりの時季ですので、ぜひとも山旅に 絡めていきたいところ。赤ぼっこの周回コースタイムも短めなので、 息子スラ坊を連れての親子ハイキングにぴったりです。 今回は、青梅の梅まつりと予想以上の大展望、そして意外な山の案内人と 出会う赤ぼっこをハイキングしてきた時のお話です。
ぼくは好きな果物の一つに、みかんがあります。真冬の時季、こたつに 半身をすっぽりと入れながら食べるみかんは、格別の美味しさです。 子どもの時はみかんの白い筋を全部取り、甘いみかんを好んで食べましたが、 今では甘酸っぱいほうが好きで、白い筋などおかまいなしです。 2月の親子ハイキングは、そんなみかんが食べられるお山ということで、 神奈川県小田原にある曽我丘陵にスポットが当たりました。この時季ですと、 ちょうど梅まつりも開催されておりますので、賑わいのある山旅ができそう。 今回は、冬を忘れる暖かな陽気の中、みかんと梅をお目当てに 曽我丘陵をハイキングしてきた時のお話です。
埼玉県秩父市のシンボルともいえる山、武甲山。その雄大な姿は市街地から 見上げても大迫力ですが、奥武蔵には武甲山を含めた秩父盆地と、その先の 山々を一望できるという贅沢な展望台があるといいます。 今回は降雪後の奥武蔵・丸山を舞台に、大展望の山頂、古の峠道を経て、 歴史ある鉱泉宿でじわりと秩父路を楽しんで来た時のお話です。
空気の澄み渡る冬は、雪を冠った富士山を眺めるには最適な季節です。 富士山の眺めと下山後の温泉を主軸に考えた結果、丹沢山地の麓にある 神奈川県秦野市の弘法山公園にスポットが当たりました。 今回は、四季折々の花、富士山の展望、そして下山後には温泉も待っている という贅沢な弘法山を舞台に、隠し味としてヒツジさんとの触れ合いも 楽しんできた時のお話です。
関東でどこよりも早い春を感じられる場所、千葉県・房総半島。 1月には水仙、2月には菜の花や早咲きの桜が咲き乱れ、空気もよく澄んでいるので 遠くそびえる富士山や海の景色が魅力です。 一方で、登山に関しては全国でも唯一500m以上の山がないという千葉県ですが、 房総半島には魅力的な低山が数多く潜んでおります。 今回は、水仙の里・鋸南から冒険感たっぷりの秘境を目指して、海と山と 美味しいバウムクーヘンを繋いできた時のお話です。
神奈川県の北西部に広がる人気の登山エリア、丹沢山地。 雨乞い信仰で親しまれる大山や、稜線の展望に思わず息を呑む塔ノ岳、 そして山地の西側には深山の雰囲気を漂わせる山々が潜んでいます。 また、奥多摩や秩父よりも富士山に近いため、多くの山々から富士山の 迫力ある姿が期待できるのも特長です。 今回は、丹沢山地の西側、西丹沢エリアの盟主と呼ばれる檜洞丸にて、 師走の慌ただしさを忘れるほど静かな空気を味わった時のお話です。
歴史ある社寺仏閣、オシャレなお店やグルメなどのイメージが強い 古都・鎌倉。毎年1月には600万人ほどの観光客が押し寄せるという 観光都市ですが、海と山に囲まれた自然豊かな一面もあり、多くの ハイキングコースが整備されています。 ほとんどのコースが1時間半~2時間半程度で歩くことができるので、 子どもを連れてのハイキングにもピッタリ。しかし、3歳児と一緒に 歴史探訪は渋すぎます。そこで今回は、下山後には鎌倉グルメを 食べ歩くというプランで、鎌倉観光を楽しんできた時のお話です。
県立奥武蔵自然公園の玄関として、豊かな自然と歴史が魅力の埼玉県飯能市。 この飯能から秩父までには西武鉄道が通っており、沿線のエリアは「奥武蔵」 と呼ばれ、子どもから大人まで楽しめる魅力的な山々が並びます。 奥武蔵に並ぶ山の多くは標高1000m以下のいわゆる低山で、歴史探訪や 四季折々の花、雪の少なさから冬でも歩ける山が多く、また都心からの アクセスが便利なため、日帰りハイキングのメッカとも言えます。 ですが、そんな奥武蔵に点在する山々を繋いだコースがあるといいます。 今回は、飯能駅から続くご当地アルプスと真っ赤に燃える紅葉、そして 美味しいうどんのお店を目指して歩いてきた時のお話です。
埼玉県飯能市に去年11月にオープンした、メッツァビレッジ。 北欧のライフスタイルを楽しむテーマパークということで、今年3月には ムーミンバレーパークのオープンも控え、ますます北欧の風を吹かせる 飯能に期待せずにはいられません。 しかし、飯能市にはもっと以前からムーミンの気配を漂わせる公園が あるといいます。はじまりは一通の手紙から、飯能市に何故ムーミン? という謎を紐解きながら、ぜひ子どもと一緒に訪れたくなる公園を 歩いてきた時のお話です。
箱根の山旅を終えてすぐの11月上旬、ぼくが温めに温めた山旅をついに 実行する機会が訪れました。 ということで、埼玉県秩父市の奥の方にある三峯神社が今回の舞台です。 秩父の三峯神社といえば関東屈指のパワースポットとして有名で、紅葉の 名所としても知られています。また西武秩父駅からの急行バスも出ており、 遠いながらもアクセス自体は便利というのも魅力の一つでしょう。 ですが、素直に三峯神社へ行けばいいのに、どうしても道草を食いたく なってしまうのがぼくの悪い癖。今回は、紅葉の名所から渓流散策、そして 秩父の「狼信仰」について考えながら歩いてきた時のお話です。
2018年も残すところ後わずか…一年間というのはあっという間ですね。 今年は「いつか行きたい!」と温めておいた山へ行ける機会が多く、 それ故か同じ山域での山旅が多くなりましたが、温めた分だけの感慨に 浸ることができました。 さて、それでは今年一年の振り返りとして、1月から12月までの山旅を ピックアップしてご紹介したいと思います。
10月下旬、そろそろ紅葉の山へ行きたい!という気持ちが強くあったのですが、 紅葉を狙っていた山域に雨マークが出ていたので、またもや延期となりました。 紅葉は毎年の楽しみではありますが、未だにタイミングがつかめずにいます… そこで、もう一つの候補として計画していた箱根が今回の舞台となります。 箱根というと温泉を真っ先に想像します。箱根火山を中心に点在する温泉はなんと 20種にも及び、その歴史は奈良時代にまでさかのぼります。その後、豊臣秀吉の 小田原征伐や東海道の開発などにより繁栄し、今では一大観光地となりました。 そんな箱根において、この季節最も輝きを見せるのがススキです。 今回は、山裾で黄金色…
11月になり、子どもと外を出歩くのも気持ちの良い季節になりました。 朝晩は涼しく、日中であっても程よい暖かさの中で紅葉や澄んだ青空を 眺めながら歩くのは、想像するだけでワクワクします。 そんな秋は、ハイキングデビューするのに最適な時季だと思います。 息子スラ坊も3歳になり、そろそろぼくと二人でのハイキングも行けるだろうと、 どこへ行こうか正直自分の時よりも真剣に悩みました。 最も重要だったのが、息子がどの程度歩くことができるのかということです。 「3歳の子ども」と一口に言っても、やはり性格・体力などの個人差があるので、 息子の体力測定も兼ねるとなると、最初はやはり自身が見知った山が望ましい。 …
北海道や東北、そしてアルプス界隈では9月から紅葉のシーズンが始まります。 未だそちら方面とはご縁のないぼくですが、SNSを通して流れてくる彩り鮮やかな 写真に、いつかそんな風景の中を歩いてみたいなぁと思いを馳せます。 一方、低山歩きが主なぼくにとっては、9月のお楽しみは彼岸花です。 関東圏で彼岸花の名所といえば、埼玉県日高市にある巾着田で開催される 「巾着田曼珠沙華まつり」が有名ではないでしょうか? 日本最大級、500万本もの曼珠沙華(彼岸花の別名)が群生する人気スポットで、 その圧巻の赤一色の風景を見に、今年も多くの人が訪れたことと思われます。 ですが、9月下旬、ぼくがやってきたのは秩父横瀬…
猛暑がまだまだ続く8月、少しでも涼しさを感じる山へ行きたい!というのが今回のテーマです。低山歩きが主な俺にとっては涼しさ=水辺なので、去年同様、今年も水量の豊富な山はどこかな~と探していました。 そこで思い立ったのが、山梨県大月市にある「滝子山」です。その名が示すとおり、こちらの山には大小様々な滝が点在しており、沢沿いを歩けばきっと涼し気な山行になるに違いない!さらに、下山後に少し足を伸ばせば「竜門峡」というこれまた水ドバドバな観光スポットもある模様。これはまさしくスプラッシュ・マウンテンの予感です(*´ω`*) ということで、今回は8月中旬頃に滝子山から竜門峡へ、納涼の山旅へ行ってきた時のお…
子どもがカッコイイ!と思う武器の代表格といえば、『剣』ではないでしょうか。俺も子どもの頃、砂場で山を作り木の枝を突き立てて、「ゼットソードだ!」なんて遊びをしていたような気がしますし、ドラクエの剣を振る体感ゲームが出てきた時は衝撃でした。 ※ちなみにゼットソードというのは、漫画『ドラゴンボール』に出てくる、岩山の頂上に深く突き刺さっている伝説の剣です。 そんなある種のロマンを持っている剣ですが、探してみると日本には山頂に剣が立つ(あるいは刺さった)、まるでゼットソードのような風景の山がいくつかあるようです。それはぜひぜひ見てみたいなぁなんて思っていると、以外と近くにそんな山がありました。 その…
「ブログリーダー」を活用して、スラ男さんをフォローしませんか?
低山に足繁く通うようになって痛感しているのが、「低山は思ったよりお手軽じゃない」ということ。標高の低さ、町との近さから低山=ラクと思いがちですが、そうじゃない場合が多くて。 “沼津アルプス”といえば低山ハイカーにとってがっつり系の縦走路として知られます。単なるご当地アルプスだなんてとんでもない!その標高差を聞いたら驚きますよ。 桜満開の沼津アルプス、全山を歩く。
桜やミツマタが賑わいを見せる3月下旬。その足元では、静かに春の訪れを告げる小さな花たちも目を覚まし始めます。薄紫色の気品を感じさせるカタクリが今回の主役です。 神奈川県相模原市にある城山かたくりの里は、約30万株ものカタクリが咲き乱れ、ほかにも様々な春の山野草が見られる花名所。ついに訪ねるチャンスがめぐってきました。 静かな南高尾から春限定の花の楽園へ。
早春の花を追いかけながら3月も半ばを過ぎてくると、いよいよ気になるのが桜(ソメイヨシノ)の開花。今年はどこの低山で花見をしようかなと調べていると、ミツマタの開花情報が目に入りました。 同じタイミングで見られる桜とミツマタですが、山梨県都留市(つるし)のミツマタは開花が少し早め。これをチャンスとし、以前から気になっていた都留アルプスを目指します。 ミツマタ群生と親しみあふれるご当地アルプス。
雪山登山の入門として人気の北八ヶ岳エリア。ぼくたちも天気に恵まれて北横岳で無事に雪山登山デビューを果たしました。 ぼくは八ヶ岳を訪ねるのは初めてですが、この辺りに何度か来たことのある友人が言うには、もうひとつおすすめの場所があるとのこと。時間と体力的、天気も問題なさそうなのでこれはチャンスかも! 雪の霧ヶ峰と絶品のボルシチに出会う。
登山をしていれば憧れの景色のひとつに「雪山」があるかと思います。ぼく自身、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツなら経験はありますが、雪山登山はしたことがありません。 友人に「雪山って行かないの?」といわれたことをきっかけに、まさかまさかのチャンスがめぐってきました。初めての八ヶ岳が、初めての雪山登山になるなんて。 友人たちと行く快晴の雪山、感動の八ヶ岳ブルー。
2月頃になってくると気になりだすのが河津桜の開花情報。冬に彩りと温かみをくれる花だけに、毎年伊豆半島や三浦半島といった温暖地域が賑わいを見せています。 本場はちょっと遠いので、もうちょっと手近なところのおすすめは神奈川にある松田山。ここもまた、2月から3月にかけて河津桜と菜の花が咲き乱れ見事な春を演出してくれます。 辺り一面フォトジェニックな春色の山旅。
春を告げる花、フクジュソウ。「幸せを招く」という花言葉や、明るく元気なビタミンカラーから縁起の良い花として知られています。青梅市には、このフクジュソウの野生種といわれる青梅草(オウメソウ)の自生地があるそうです。 しかもその場所は、以前から気になっていた青梅丘陵ハイキングコースの近くだと山の大先輩が教えてくれました。となれば、今すぐ行くしかありません。え?それだけでなく山城や戦国時代の歴史も充実してるんですか!? 青梅草を求めて、いざ戦国低山を駆ける。
低山を好んで歩くようになってから「冬こそ海だー!」と強くおすすめしています。山なのに海?夏じゃなくて冬?絶対寒いでしょ! いえいえ、「海」といっても浜辺ではなく、海岸がメイン。澄み切った青空と海、波しぶきと岩礁の荒々しさを感じながらのシーサイドハイキング…ちょっと興味がわいてきませんか? 潮騒、スイセン、海中見学、城ヶ島で過ごす非日常体験。
厳冬期、雪山装備を持たない方々は登山お休み期間でしょうか。いえいえ、低山をメインフィールドにするぼくにとっては1月2月はハイシーズン真っただ中。 埼玉県の奥武蔵・秩父エリアはこの時期に歩きやすい低山が多く、雪がない代わりに「氷」を利用したイベントが目白押しです。 親子で楽しめる低山ハイクと氷の宮殿。
12月最後の山旅は、毎年どこに行こうか悩んでしまいます。澄んだ空気と晴れ続きが多いことから富士山や展望の良い山が候補に挙がるので、そこに自分の好きなテーマをひとさじ加えて一年を締めくくりましょう。 ぼくが今回訪ねたのは、奥多摩にある大岳山(おおだけさん)。隣にある御岳山(みたけさん)と並んで関東ハイカーに人気の山ですが、この山域に息づくオオカミの足跡を辿る人も少なくありません。 奥多摩が魅せる浪漫の旅、大岳・御岳オオカミトレイル。
12月、山の空気が澄んでくると歩きたくなるのが、爽快な“稜線”!稜線は山と山をつなぐ尾根のことで、木々に囲まれていなければ開放感抜群のトレイルを楽しむことができます。 友人たちと打ち合わせて、グルメと観光も合わせた稜線ハイキングということで候補に挙がった、というかぼくがねじ込んだ(笑)のが伊豆の低山。 富士山と海を望む、爽快な稜線歩き。
紅葉シーズンを迎えると、一人で行きたい山は数あれど、親子ハイキングでとなるとなかなか選択肢が絞れずにいます。高尾山や筑波山といった人気の山は大混雑だし、マイナーな山になると今度は人がいなくて子どもたちが嫌がるし…けっこう難しいのです! そこで考えました、紅葉+山+アクティビティ。これだ!では秋に子どもが喜びそうなものは…え?みかん狩り?? というわけで紅葉狩りとみかん狩りを楽しみに、いざ北関東!
11月3日「文化の日」は晴れの特異日ともいわれ、晴天になる確率が多い日です。近年はその前後のほうが晴れる傾向にあるそうですが、いずれにせよ11月初週は快晴登山にうってつけということです。 同時期に関東圏の標高1,000~1,500mあたりの山で紅葉がピークを迎えるので、タイミングもばっちり。今回は久しぶりに奥多摩にスポットを当ててみました。 圧巻のブナ紅葉が広がる三頭山・裏ルート!
10月も半ばを過ぎると関東圏1,500m級の山々が紅葉の見頃を迎えます。ぼくはこの時期の山梨県が好きで、豊富な自然林が錦に染まるその美しさの虜になってしまいました。 紅葉と合わせて見たいのが、白く雪を纏い始めた富士山!とくれば、やはり山梨県。紅葉×富士山=絶景が約束されます。そこにちょっとスパイスのきいた縦走をば… 秀麗富嶽と名山をつなぐ紅葉の縦走路! どうも、スラ男です。 今回は、山梨県大月市の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)、清八山(せいはちやま)から三ツ峠山(みつとうげやま)まで縦走してきた時のお話です。 このルートは、とある登山ブロガーさんの記事で見た時からずっと歩いてみたかったところ。紅葉…
親子でハイキングを楽しむようになって5年目。「子どもと山行くのって大変じゃないの?」そんな風に聞かれることがあります。結論から申し上げますと、めちゃくちゃ大変です!しかし、得るもののほうがはるかに多く、何よりめちゃくちゃ楽しいです!! 今回は、関東各地の低山を舞台に、親子でハイキングを楽しむために工夫したこと、気づいたこと、失敗談など、自身の経験から振り返っていきたいと思います。
夏の風物詩、ひまわり!どこにでも咲いている花ですが、その群生は背丈もあってかなり見応えがあります。子どもたちと訪ねれば、ひまわり畑を利用した迷路やイベントなどが楽しめそうです。 しかし無情にもあっという間に過ぎてしまう夏。どうしたものかと悩んでいると、なんと秋にも咲いているところがあるじゃないですか。なになに?群馬県みどり市笠懸町吹上地区? ひまわり畑を目指して群馬へドライブ!
夏の日差しが年々強くなり、子どもと一緒に山へ出かけようとしても熱中症の危険などから見送ることもしばしば。近いからといって、真夏の低山は子どもにとっては特にリスク管理が重要です。 山は遠いけど、どこか非日常感が味わえる場所はないものか。そこで夏のレジャースポットを調べてみると、「島」に辿り着きました。島かぁ、面白そう! ようこそ非日常へ、猿島へGO!
今年もやってきましたアルプスのシーズンが! 自分一人では行く機会がほぼないので、登山仲間とパーティを組んで行くようになってから3年目の夏。今年はさらに仲間が増え、またあの景色をということで去年歩いた唐松岳を候補に入れていました。しかし、様々な事情が入り乱れ、ぼくたちがやって来たのは蝶ヶ岳(ちょうがたけ)。 急登の先に待つのは、蝶・ド級の山岳パノラマ。
若葉から青葉へと木々は深みを増していき、雨の足音がせわしなく聞こえる6月上旬。まもなく梅雨を迎えるため、山が遠ざかりがちになってしまいます。 ですが、梅雨の晴れ間にタイミングが合えば、低山界隈ではアジサイが賑わいを見せています。アジサイ名所の鎌倉を娘とふたりで訪ねてみました。 アジサイ咲く古都・鎌倉で親子ハイク。
怒涛のゴールデンウィークも終わり、遠征登山や高山縦走など様々なチャレンジをした方々もほっとひと息。けれど体はまだまだ山気分な方も多いのでは? そんな時こそ近場の低山!なかでも飯能のシンボルである天覧山(てんらんざん)の周辺は、低山の縦走に加え渓谷めぐりも楽しむことができます。 新緑の親子ハイキングにぴったりな飯能ゴールデンコースへ。
5月、多くの登山者が一年のうち最もざわつく季節。ゴールデンウィークを利用して遠方の山へ行ったり、何日かかけて高山縦走したり、いいなぁ。 それはそれとして、この時期になると関東の低山圏では新緑と色鮮やかな花々に彩られた山旅が楽しみです。奥多摩、秩父、丹沢山地、行きたいところは文字通り「山ほど」ありますが、今回は日光・鳴虫山(なきむしやま)に決まり。 鳴く虫に呼ばれて、風薫る日光へ再び。
1月から2月下旬ごろまでの朝お布団から出られなくなる時期、いわゆる厳冬期と呼ばれる期間は登山を控える方も多いのではないでしょうか。一方で、この厳冬期を低山のベストシーズンと捉える人もいます。ぼくもです。 冬枯れた茶色い風景が続く低山は「一生地味じゃん…」というイメージが先行しますが、土気色に彩りを加える小さな花たちにスポットライトを当てれば、これが意外と面白い! 今回は、冬の間でも楽しめる花の山旅をいくつかご紹介します。
東京都・奥多摩の少し手前に位置する秋川エリア。ここは都心から短時間というアクセスでどっぷりと自然に飛び込めます。季節を問わず手軽に美しい自然に出会えるのが魅力で、今回は春の花真っ盛りを狙って訪れました。 ミツバツツジの咲き乱れる今熊山(いまくまやま)から臨むのは、戸倉三山(とくらさんざん)。三つの山が織りなす個性的な物語を追いかけます。 展望、古道、狼信仰。花咲く寺へ続く静かな縦走路。
最初は息子と二人で始めた親子ハイキングも、気づけば娘も加わっての3人パーティに。二人の時よりも難易度(?)が上がった一方、より一層賑やかで楽しくなりました。 これまでは公共交通機関を主に利用していましたが、さすがに3人となるとマイカー利用のハイキングも出てきます。今回は、前回よりも範囲を広げて親子ハイキングにおすすめの山をご紹介します。