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繁盛戦略企画塾・心のマーケティング講座 http://hanjosenryaku.seesaa.net/

喜ばせる・楽しませる・幸せにする……繁盛店には、そんな『心のマーケティング』戦略がある。

佐藤きよあき
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住所
日高川町
出身
尼崎市
ブログ村参加

2017/11/08

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  • おでんの老舗の名物に驚き! ご飯に豆腐をのせただけ?

    <VOL.967> 創業大正12年。 東京・日本橋に、 東京おでんの老舗「お多幸本店」があります。 濃く甘めの出汁に浸ったおでんには、 古くからのファンが多く、 全国からお客さまが集まってきます。 かつお節と日高昆布をベースに、 継ぎ足し継ぎ足しを繰り返し、 美味しさを積み重ねています。 大根をはじめとする野菜や練り物、玉子が、 静かに煮込まれ、 ジワジワと出汁の旨味が染み込んでいきます。 このおでんの他に、串焼きや魚料理などが用意され、 全国の銘酒とともに楽しむことができます。 しかし、 おでん屋さんとして親しまれている存在なの..

  • 休憩所から目的地へと変貌した道の駅。その秘密は、徹底した“玉ねぎ推し”!

    <VOL.966> 淡路島・鳴門海峡のうず潮を見下ろす地に、 「道の駅うずしお」はあります。 うず潮観光に来た人たちに、 淡路島の魅力を伝える施設としてオープンしました。 地元の海産物や農産物、お土産などを販売する他、 魚介類や野菜を使ったご当地グルメを 食べることもできます。 こうした紹介だけでは、 他の道の駅と何ら変わりがないように思えますが、 ここはひと味ふた味違っているのです。 正直、ダサいと言っても良いようなテーマを掲げ、 それを徹底することで、 大きな集客に成功しているのです。 “玉ねぎ推し”。 淡路島の名産です。 ..

  • 地域の“井戸端”。6個100円のたこ焼きが、下町の絆を紡いでいた。

    <VOL.965> 「ただいま!」。 近所の中学生が学校からの帰りに、 店主とその妻に挨拶します。 それに答えて、「おかえり!」。 このお店の日常的な光景です。 ここは、大阪府守口市にある、 たこ焼きやアイスクリームを売る、個人商店。 たこ焼き6個100円。 いまどき、あり得ない価格で提供しています。 他にも、玉子入りいか焼き130円や カップ入りかき氷100円、アイスモナカ90円など。 そして、昭和の人間、特に関西人には懐かしい、 「ひやしあめ」「ひやしコーヒ」90円もあります。 「ひやしあめ」「ひやしコーヒ」は、主..

  • 人材不足の秘策。やる気のない若者より、生活の懸かったシニアを狙え!

    <VOL.964> 相も変わらず、人材不足が続いています。 社会情勢の悪化により、失業者が多いにも関わらず、 働き手が集まらないのが現実です。 人を求める企業・商店。 仕事を求める人たち。 求めるものが同じでありながら、 なぜ、マッチングできていないのでしょうか。 ひとつの要因としては、仕事に就けず、困っているのに、 仕事を選り好みしている若者が多くいるからです。 厳しい世の中で、安定を望む気持ちは理解できますが、 それを続けていると、就職の機会を逃し、 フリーターやニートになってしまう可能性もあります。 やがてやる気を無くし、アル..

  • たかが、そうめん。されど、大行列。それは、70年前の名物づくりから始まった。

    <VOL.963> 富山県上市町。 大岩山・日石寺の参道脇。 「ドライブイン金龍」。 夏になると、このお店には大行列ができます。 お客さまの目当ては、「そうめん」。 そうめんの産地でもないこの地に、 なぜ、多くの人が押し寄せるのでしょうか。 “夏と言えば、そうめん” というイメージを持つ人は多いのかもしれませんが、 最近の厳しい暑さで常時エアコンをつけているため、 冷たいそうめんを美味しく感じなくなってきています。 暑い中でこそ美味しいそうめんは、 生産量も減少しています。 また、そうめんは味が単調なため、飽きやすく、 「そうめ..

  • 配達無料の出前には、忘れかけていた人情が残っていた。

    <VOL.962> 「てんやもの」「仕出し」「おかもち」「出前機」。 恐らく若い人は知らない言葉だと思います。 「てんやもの」は、漢字で「店屋物」と書き、 飲食店から取り寄せる料理のことです。 「仕出し」は、注文に応じて、 料理を作って配達すること。 仕事の「仕」、出入りの「出」を取って、 名づけられています。 「おかもち」は、 料理や食器を持ち運ぶ際に用いる箱のこと。 「岡持ち」と書き、「岡」とは小高い山のことで、 山のようにたくさんの食べ物を持って歩ける道具 という説があります。 「出前機」は、汁物の入ったおかもちを バ..

  • ユーチューバーが宣伝部長!? 激安丼の町中華が大繁盛!!

    <VOL.961> 神奈川県横浜市に、創業80年の老舗町中華があります。 お店の外観も中の造りも昭和そのもの。 タイムスリップしたような、非常に味わい深いお店です。 その古さが話題となり、テレビドラマやCMの 舞台として使われたこともあります。 お店の名物は、店名「酔来軒」に由来する『酔来丼』。 お客さまの7割が注文します。 ご飯の上に、チャーシュー、ゆでもやし、メンマ、 ねぎ、目玉焼きがのったもので、 ごま油と醤油だれを混ぜた調味料を掛けて食べます。 お好みで辛子をつけることも。 ラーメンの上にのっている具材をご飯と合わせたことが、 ..

  • メニューが出世する、大衆洋食店。お客さまの人生とともに。

    <VOL.960> サービストンカツ 380円。 ゆでキャベツ・ポテトサラダ・ライスつき。 1日150〜200個出るという、このお店の看板商品です。 広島市中区にあるこの洋食店は、創業66年の老舗。 地元では知らない人はいない、地域に根づいたお店です。 なぜ、これほどまで安く提供しているのでしょうか。 まずは、精肉店が経営していることで、 安く提供できるということ。 だとしても、安過ぎるのですが。 一番の理由は、創業者の想いです。 周辺に住む、お金の無い若い人や学生さんたちに、 美味しいものを食べさせてあげたいと考えたことから、 ..

  • 平均82歳のアイデア女子たちが創る、奇抜ファッションブランド!?

    <VOL.959> 大阪市西成区。 地域住民と芸術家が創造活動を展開する、 大阪市の文化事業施設があります。 『kioku手芸館「タンス」』。 元タンス工房を改装したこの施設では、 芸術家と住民によるワークショップが 開催されています。 その中のひとつが、いま注目を集めています。 現代美術家が、 古着を裁断して新しい服を作ることを提案。 そこに参加した人たちが、どんどん腕を上げ、 ワークショップに留まらず、販売を前提とした ファッションブランドを立ち上げてしまったのです。 参加しているのは、平均年齢82歳のおばちゃんたち。 ..

  • ある居酒屋店主が、「200円弁当」を売り続ける理由。

    <VOL.958> 大阪市都島区。 京橋と呼ばれる地域にある商店街の一角に、 激安のお弁当屋さんがあります。 200〜500円(税抜き)。 チンジャオロース弁当、麻婆豆腐弁当、 のり弁当などが200円。 豚カツ弁当、手ごねハンバーグ弁当、から揚げ弁当、 チキン南蛮弁当などが300円。 しゃけ弁当、焼き鯖弁当、カツとじ弁当、 カキフライ弁当などが400円。 牛肉ハラミ弁当、特ハンバーグ弁当、 特海老フライ弁当などが500円。 冷凍食品などは使わず、すべて手づくり。 食材や油が2倍3倍に値上がりしているいま、 「断固、値上げせず..

  • ジャンキー肉で人を惹きつける、オフィス街の荒技食堂。

    <VOL.957> 「ダブダブ、行こか!」。 大阪市瓦町界隈では、昼休みになると、 この言葉が聞こえてきます。 ある料理のことを指し、 それを食べに行こうという意味です。 レストラン「ニューハマヤ」。 ご飯がすすむ焼肉定食で有名なお店です。 その定食を目当てに、毎日行列ができています。 お客さまの注文の7割が、この「ダブダブ」です。 豚の焼肉定食で、肉が2盛りと 玉子(スクランブルエッグ)が2枚のっています。 肉がダブルで、玉子がダブルなので、 「ダブダブ」となっています。 他に、肉が3盛りと玉子1枚の「トリプル」、 ..

  • 大らかな社会は、経済発展しない。

    <VOL.956> スマホのおかげで、 待ち合わせや行列にイライラしない人が増えています。 待ち合わせ時間に相手が遅れていても、 スマホで暇つぶしができるから、 怒らなくなったと言います。 なるほど、そういう時にスマホが役に立つのか、 と思うと同時に、 人が優しくなれるかもしれないという思いが…。 遅刻に怒って、険悪なムードにならないのですから。 世の中の人がみんな大らかになれば、 素晴らしい社会ではありませんか。 慌てず、騒がず、のんびり、ゆっくり。 まるで、南の島の楽園です。 日本で言えば、沖縄でしょうか。 そう言えば、..

  • 不況下でお弁当屋さんがやってはいけないこと。

    <VOL.955> コロナや戦争によって、世界中の経済が麻痺しています。 すべての産業において、 その原材料が手に入りにくくなり、輸送費も高騰。 商品の価格に転嫁せざるを得ない状況となっています。 私たちの身近な食料品も急激に値上がりし、 家計を大きく圧迫しています。 その中のひとつ、ほか弁屋さん。 独身のみならず、ファミリー層にも利用者が多く、 いまや私たちの生活になくてはならない存在です。 そのお店を観察していると、 時代を反映した動きが事細かく見えてきました。 不況下におけるほか弁屋さんの対処法が、 如実に表れていたのです..

  • 商店街にシェアハウスを! 閉じたシャッターは再び開くのか?

    <VOL.954> シャッター通り商店街。 次々にお店が潰れていき、シャッターが閉まったままの 寂れた商店街のことです。 いま、全国の商店街が存続の危機にさらされています。 独自に再生を試みているところや、産官学の連携により、 賑わいを取り戻そうとしているところなどがありますが、 ほとんどの商店街は為す術もなく、 朽ち果てるのを待つのみとなっています。 商店街の灯りが消えた街は、活気もなくなり、 街自体が音のない世界へと変貌していきます。 このままではゴーストタウンとなり、 住む人さえいなくなってしまいます。 そんな中、消えかけた灯..

  • 店内風景を24時間ライブ配信する弁当店。売りは、激安&1kg弁当。

    <VOL.953> 東京下町のとある24時間営業のお弁当屋さん。 「激安」と「1kgの大盛り」で知られています。 店内に入ると、驚くほどの数のお弁当が並んでいます。 「カレーがけハンバーグと唐揚げ2個」 「コロッケ2個と焼き鳥2本」 「メンチカツ3個とコロッケ」 「アジフライと唐揚げ3個」 「麻婆茄子とコロッケ」 「カレーがけハンバーグとアジフライ」などの お弁当が350円。 激安なのですが、かなりのボリューム。 1kgの大盛り弁当は、 「牛カルビとピリ辛ホルモン 1300円」 「牛タンとソーセージと唐揚げ 1600円」 「かにチャーハ..

  • 「おてつたび」で、人材確保。プラス地域の魅力を発信!

    <VOL.952> 地方で地味に静かに営業を続ける、小さな組織。 農業、漁業、宿泊業、製造業……。 そこでは、小さな組織なりの悩みを抱えています。 知名度が低く、思うように売り上げが伸びない。 人口が少なく、人材を確保できない。 事業規模が小さいため、正社員を雇えない。 これらを解決できるかもしれない、 新たな取り組みが始まりました。 「おてつたび」という、 不思議なネーミングのサービスです。 お手伝い(仕事)と旅を掛け合わせた造語で、 「知らない地域に行きたい」 「仕事をしながら、暮らすように旅をしたい」 という人をサポート..

  • 日本一旨いと言われる朝定食。人気の秘密は、卵白を自分で泡立てること。

    <VOL.951> 鎌倉・稲村ヶ崎。 映画にも登場したこの地は、海と山に挟まれ、 江ノ電が走る、風情ある街。 その一角、江ノ電の線路横に 一軒の古民家カフェがあります。 このお店は、小鳥がさえずり始める、 静かな早朝から行列ができることで有名です。 朝7時開店。 朝定食を目当てに、遠くからもお客さまがやって来ます。 カフェではありますが、 魚の干物をメインにした定食を提供しています。 「あじ干物定食」「さば干物定食」 「ASA(あじとさば)定食」など。 海が近いことから、 新鮮な魚を加工した干物が手に入りやすいのです。 ..

  • ミステリアスな食習慣。餃子を食べながら、牛乳を飲む!?

    <VOL.950> 地域によって、食の習慣はさまざま。 変わった食べ方、 不思議な組み合わせが各地に存在します。 三重県四日市市にも、 実にミステリアスな食習慣があります。 それは、ある餃子専門店に。 メニューは、焼き餃子と飲み物、持ち帰り用生餃子のみ。 カウンター席に座ると、注文しなくても、 餃子1人前が出てきます。 後は、飲み物を注文するだけ。 このお店で食べられるのは、8個入りの焼き餃子のみで、 1人前ずつしか注文できません。 これは、焼き立てを食べてもらいたいがための “キマリ”なのです。 追加注文する時は、 ..

  • 兵庫のローカル即席麺が、石川で爆発的に売れている理由。

    <VOL.949> イトメンの「チャンポンめん」をご存知でしょうか。 タンメンのような味わいで、 海老と椎茸のダシが利いたインスタント塩味ラーメン。 兵庫を中心とする関西圏では、そこそこ知られており、 袋入りとカップ麺があります。 イトメンは、日本で2番目に 袋入りインスタントラーメンを 発売したメーカーなのですが、 関西以外ではあまり見掛けません。 ローカル即席麺と言っても良いでしょう。 しかも、知っている関西人の中でも、 日常的に食べているのは、 イトメンの本拠地「たつの市」周辺の人のみ。 まさに、ご当地グルメなのです。 ..

  • 無謀な挑戦!? 庶民派スーパーが、高級住宅地「芦屋」に出店する理由。

    <VOL.948> 関西ではお馴染み。 1円セールと派手な看板で知られるスーパー「玉出」が、 高級住宅地「芦屋」に出店するというニュースが。 この記事のタイトルを見た時、 なんと無謀なことを、あり得ないと感じましたが、 ニュースの注目度を高めるための“煽り”でした。 実際は、スーパー「玉出」を運営する企業が、 有機野菜や自然食品を扱う、 まったく別路線のスーパー「F.F.マルシェ芦屋」を 開店させるというものでした。 つまり、富裕層向けの店舗なのです。 それなら、納得できます。 どう考えても、スーパー「玉出」で お客さまを誘引すること..

  • 牛めし&カレー&豚カツ。この3つだけで勝負する、学生ご用達食堂。

    <VOL.947> 牛めし、カレー、豚カツ。 そのどれもが大食漢を魅了するメニューです。 この3つを一度に味わうことのできるお店が、 東京都新宿区にあります。 「三品食堂」。 3つの料理が、そのまま店名となっているのです。 基本的に、料理はこの3つしかありません。 単品もしくはその組み合わせがあるのみ。 牛めし+カレーの「あいがけ」、 大盛玉子入り牛めしの「大玉」、 豚カツ入り牛めしの「カツ牛」、 玉子入りカツ牛の「カツ玉」、 カツ牛+カツカレーの「ミックス」、 ミックスの特大「赤玉ミックス」など。 この3つの組み合わせに、..

  • チキンナゲット定食? 観光客をも引き寄せる、沖縄大衆食堂の魅力。

    <VOL.946> 沖縄県那覇市に、昭和49年創業の大衆食堂があります。 沖縄県民で知らない人はいないと言われるほどの人気店。 9:30〜23:00の長時間営業の間には、 お店の前にある沖縄大学の学生や 周辺のサラリーマンがたくさんやって来ます。 地元のおばあたちが作るメニューは、約80種類。 毎日来る人が多いので、飽きさせないように、 メニューが多くなったのです。 メニューには、沖縄の郷土料理が並ぶので、 県外(内地)の人から見れば、 驚きとワクワク感があります。 地元の人が食べる日常食を体験できるので、 観光客も多くなっているのです..

  • サラダ入り!? 今川焼きをご当地グルメに育てたアイデア。

    <VOL.945> 日本全国で売られている、今川焼き。 回転焼き、大判焼きなどとも呼ばれ、 人びとに長く愛されている“おやつ”です。 定番のあんこやカスタードクリームをはじめ、 抹茶あずきや白あんなども見受けられます。 このどこにでも売っている今川焼きを ご当地グルメとして有名にしたお店があります。 福井県鯖江市。 メガネの生産で知られるこの地で創業し、 30年前に売り出した、 ちょっと変わった今川焼きが話題となり、 いまやご当地グルメとして、 “鯖江っ子のソウルフード” とまで言われる存在となっています。 売っているのは、 ..

  • 後継者がいなくとも、きょうも“絶メシ”食堂は開店する!

    <VOL.944> 東京都三鷹市に、 創業53年の町中華「杏苑」があります。 店主79歳、妻80歳。 「らーめん半チャーハンセット」が人気で、 40年以上通う常連さんもいるほど、 地元住民に愛され続けているお店です。 しかし、店主夫婦の高齢化により、 いつまで存続できるかはわかりません。 いわゆる、“絶メシ”なのです。 “絶メシ”とは、絶やしてしまうには惜し過ぎる、 絶滅寸前の絶品グルメのことです。 このお店も同様に、後継者はなく、 絶滅する運命にあります。 しかし、店主はお客さまに喜んでもらえる限りは 続けていくと言います..

  • 「カット+会話なし」。そんなメニューのある美容室がウケている!

    <VOL.943> 「商業」に携わる人の間では、 数十年前から言われていること。 「お客さまに話しかけるのは慎重に」。 業界紙誌の関係者やコンサルタントは、 何度もそう提言してきましたし、 指導もしてきました。 しかし、現場であるお店の人たちは、 話し掛けることを使命だとでも思っているのか、 笑顔でベラベラと話し掛けています。 それがおもてなしだと勘違いしたままなのです。 半世紀前なら、そうだったのかもしれませんが、 いまは丁寧過ぎる接客を 煩わしいと思う人が多くなってきました。 しかし、人とのコミュニケーションや お店との繋が..

  • ドヤ街を支え続けた、けんちん汁専門店。街とともに終焉となるのか?

    <VOL.942> 東京・山谷(さんや)と聞いて、 そこがどんな街かを知る人は少なくなってきました。 ドヤ街と呼ばれ、 日雇い労働者やホームレスが集まっている、 一般人には少し危険な地域だと言えます。 いや、かつてはそうだったと言うべきでしょうか。 現在は、新しい簡易宿泊所や小さなホテルができ、 その安さ故に、外国人旅行者や国内の若者が 利用したりしています。 古い建造物などを撮影する アマチュアカメラマンも増えています。 もう、危険な場所というイメージは 払拭されつつあるようです。 かつてこの地域には、 15000人の日雇い労..

  • 「廃棄物入りバウムクーヘン」。SDGsで大注目!

    <VOL.941> 淡路島に新しい観光施設が誕生しました。 『淡路島ばぁむ工房 maaru factory』。 ご当地スイーツや食品、雑貨などを扱っています。 メインとなるのが、 「淡路島ばぁむ」と名づけられたバウムクーヘン。 淡路島の玉子と牛乳、うるち米粉、 兵庫県産の小麦粉を使って、作られています。 特長は、味のバリエーション。 基本となるバウムクーヘンは、 地元産の食材を使っていますが、味の種類は、 日本全国の特産品とのコラボとなっています。 しかし、ただのコラボではありません。 特産品の中でも、B級品扱いされ、 加..

  • 大盛況ネット通販の裏で儲ける、「半額ビジネス」とは?

    <VOL.940> 外出を極力控えているいま、 ネット通販が大盛況となっています。 自宅にいながら、クリックやタッチをするだけで、 何でも買うことができます。 ファッション、家電、家具、雑貨、日用品、食料品……。 欲しいものを欲しい時に、すぐ配達してくれます。 そんな便利なネット通販ですが、 メーカーでは大きな問題を抱えています。 返品や破損、余剰在庫が多くなっています。 店舗販売と違い、 それらの数値が読みづらくなっているのです。 返品であったり、配送による破損、 生産計画の読み違いによる在庫過多など。 多くのメーカーで..

  • 冷凍食品専門店が、日本のキッチンを変える!?

    <VOL.939> いま、冷凍冷蔵庫に加えて、 冷凍庫(単機能)を買い足す家庭が増えています。 コロナによって、外出を控えるようになり、 保存の効く冷凍食品を買いだめする人が 増えているためです。 また、最近は冷凍技術の進歩により、 美味しい冷凍食品が多くなり、 そのバリエーションも増え続けています。 「間に合わせ」から、 「積極的利用」に変わりつつあります。 そこで、冷凍庫が必要となるのです。 手間が掛からず美味しいのなら、 そちらを利用したいと思うのは当然。 時間に追われる社会で生きる現代の人びとは、 料理に時間を費やすこと..

  • 日替りランチ 200円。利益は、お客さまの笑顔!?

    <VOL.938> 愛知県海部郡に、日本一安い日替りランチを出す、 小さな食堂があります。 外観は古いのですが汚れておらず、 中は昭和レトロな、いかにも食堂。 おじいちゃん1人、 おばあちゃん2人で切り盛りしています。 このお店は、粉ものがメインで、 持ち帰りのお客さまが大多数。 しかし、食堂なので、日替りランチも提供しています。 このランチが話題となり、 多くのお客さまを惹きつけているのです。 日替りランチ 200円。 昭和の中頃でも、 こんな価格で定食が食べられるお店はありませんでした。 ある日のメニューをご紹介する..

  • “笑わせてナンボ!”の大阪土産。「味は二の次」は本当なのか?

    <VOL.937> 旅先では、 お土産選びで迷ってしまうことがよくあります。 家族や友人、同僚などに喜んでもらうためには、 しっかりと吟味しなければなりません。 これまでは、 「名物に旨いものなし」と言われた時代もあり、 無難なもので済ませる人がほとんどでした。 しかし、昔と違い、 最近は趣向を凝らしたものが多くなり、 選ぶ楽しさもあります。 お洒落なものや高級感のあるものが、 たくさん並んでいます。 あり過ぎて、困ることも多くなりましたが。 とは言え、日本全国で見ると、 やはり似ているものばかりで、 その地域の特色が出ている..

  • 『オープンファクトリー』は、人材獲得の救世主となるのか?

    <VOL.936> いま、人材不足が深刻化しています。 特に、国内企業の99.7%を占める中小企業においては、 会社の存続に関わるほどの大問題となっています。 経済の落ち込みは想像を超えており、 就職を希望する若者は、 第一に「安定」を求めるようになりました。 また、若干の売り手市場となっているいま、 大手企業や将来が明るく見えるIT企業に 人気が集まっています。 人材獲得に苦戦しているのは、中小企業です。 事務職に関しては、 大手を諦めた若者が流れ込んでくるため、 最終的には席を埋めることができています。 問題は、 ガテン系や..

  • お弁当を2個買うと、もう1個お弁当がついてくる!?

    <VOL.935> デカ盛りで激安。 そんなお弁当屋さんが神戸市にあります。 テレビ局やユーチューバーが取材に来るほどの有名店。 とにかく量が多くて、安い。 しかも、種類が豊富。 正確にはわからないものの、100種類は超えています。 それだけではなく、 トッピングなどの組み合わせを替えると、 約9700種類にもなると言います。 お店を遠くから見てもわかるのですが、 店舗にはほぼ全面に、 お弁当の写真と説明が貼られています。 かなりド派手で、目立っています。 注目度は抜群です。 トンカツ弁当やハンバーグ弁当、からあげ弁当など、..

  • 「酒のモーニング350円」。話題性の裏に隠された本当の実力。

    <VOL.934> 大阪新世界。 言わずと知れた、ディープな街。 以前は、柄の悪い連中や酔っぱらいがうろつき、 決して安全とは言えない場所でした。 しかし、いつの頃からか、そのレトロさが見直され、 観光客がやって来るようになりました。 安い居酒屋や串カツ屋、激安の寿司屋、将棋道場、 弓道場、大衆演劇場、スマートボールなど、 いまの若い世代が知らない“文化”が残っており、 物珍しさが注目されるようになりました。 観光客が来るようになると、 いままでゴミが散乱していたようなところも掃除され、 酔っぱらいが道端で寝ることもなくなりました。 ..

  • ハワ恋夫婦の惣菜店に並ぶものは?

    <VOL.933> 常夏の楽園、ハワイ。 その独特で開放的な空気に魅せられる人は多く、 日本にいても“ハワイ中心”の生活をしています。 東京都中央区月島で惣菜店を営む店主もそのひとり。 いや、奥さんも同じく、ハワイマニア。 夫婦揃って、ハワイに恋し、何度も足を運んでいます。 営業する惣菜店も、 実はハワイのローカルフードを売るお店です。 店主がハワイで惚れ込んだ「ポキ」を中心に、 ロコモコ丼やガーリックシュリンプ、モチコチキン、 スパムむすび、オックステールスープ、アヒフライ、 マカロニサラダ、ハウピア、アサイーボウル、 マラサダなど、..

  • 「手土産」に重宝される、深夜営業のパン屋さん。

    <VOL.932> 大阪市中央区東心斎橋。 2021年10月。 とあるパン屋さんがオープンしました。 北海道産小麦粉と自家製酵母を使った無添加の生地を、 小麦本来の味わいと旨みを引き出すための 低温長時間発酵させて作る、こだわりのパン。 高級感のある外装・内装で、 周辺地域に合ったお洒落なお店です。 ライ麦バゲットや明太フランス、ミルクフランスなどの ハード系を中心に、メロンパン、カレーパン、 クロワッサン、あんバターサンド、 塩パン、ピロシキなど、 幅広い種類のパンを揃えています。 しかし、国産小麦や自家製酵母、発酵方法などは、 ..

  • なぜ、“変な”インスタントラーメンばかり発売されるのか?

    <VOL.931> どこのメーカーとは言えませんが、 「よくこんなものを売っているなぁ」と思えるほどの マズい袋入りインスタントラーメンを 次から次へと新発売しています。 袋入りに限らず、カップ麺にも、 次々と新商品が登場しますが、 中にはこうしたマズい商品も多々あります。 私の好みの問題ではなく、 どうひいき目に見ても、マズいのです。 メーカーの開発担当が味音痴なのでしょうか。 それとも、別の事情があるのでしょうか。 これはあくまで私の推測、裏読みなのですが、 「煽り型新商品マーケティング」が 存在するのではないでしょうか。 ..

  • 商売を学ぶには、「振り売り」から始めよ!

    <VOL.930> 大学を卒業しても就職せず、 起業して社会に出る若者が増えています。 中には、在学中に起業する人も。 怖いもの知らずなのか、と思う反面、 そのバイタリティに感心することも多々あります。 そのアイデアと行動力は、大先輩から見ても、 嫉妬心を持ってしまうほどです。 しかし、その若者たちのすべてが 成功するわけではありません。 結局は大口を叩いていただけか、 という人も少なくはありません。 商売は、市場の原理を学んでおかなければ、 成立しないものです。 学問として学ばなくても、直感的なセンスとして 身につけている..

  • 4個100円のたこ焼きは、寂れた商店街に小さな明かりを灯していた。

    <VOL.929> いま、日本全国の商店街が寂れ、 シャッター通りと呼ばれるようになっています。 空き店舗だらけなので、活気もなく、明かりもないので、 暗く陰湿な空気が漂っています。 大型スーパーやショッピングセンターに お客さまを奪われ、もう為す術がありません。 ごく一部の商店街は、 工夫とアイデアで生き残っていますが、 ほとんどの場合、立ち上がる体力さえ、 持ち合わせていません。 しかし、そんな暗い商店街にも、 小さな明かりを灯しているお店があります。 大阪市天王寺区にある、日之出通り商店街。 シャッター通りですが、 まだま..

  • 母娘が受け継ぐ、亡き主人から病床で聞き書きした、洋食レシピ。

    <VOL.928> ハンバーグ、ビーフシチュー、 ポークソテー、ロールキャベツ……。 東京都板橋区に、正統派の洋食が食べられるお店 「AIDA(あいだ)」があります。 テーブル席には、 ギンガムチェックの赤いテーブルクロスが掛かっている、 これぞ洋食屋という雰囲気。 老舗洋食店「つばめグリル」から独立した 店主が営んでいました。 そう、過去形なのです。 昨年、店主の間宮透さんが亡くなってしまったのです。 58歳。 まだまだこれからという時の悲劇です。 2011年にオープンし、苦労しながらも、 何とか軌道にのせることができ、 多..

  • 大手に勝つ! 地域密着型スーパーの「高くても売れる!」戦略とは?

    <VOL.927> いま、「イオン」や「セブンイレブン」が、 日本の隅々まで、勢力を拡大しています。 失礼ながら、“ド田舎”と言われる場所にまで、 お店が存在します。 地方の人間にとっては、夢のような出来事。 テレビや雑誌で紹介されたものが手に入るのですから。 そこで困るのが、地方のスーパー。 同じようなものを売っていても、 大手の方が安くなっています。 しかも、地方のスーパーには無いものも たくさん売られているので、 お客さまには魅力的です。 現状のやり方を続けていれば、 近い将来、確実に潰れてしまいます。 では、どうすれ..

  • 妻を亡くしたパン屋さんを奮起させたのは、お客さまからの寄せ書きだった。

    <VOL.926> 東京都杉並区。 52年に渡って、 お客さまに愛され続けているパン屋さんがあります。 87歳のおじいちゃん店主と その娘さんが切り盛りしています。 クリームパンと コッペパンを使った9種類の惣菜パンがメインで、 全20種類の商品を販売しています。 コッペパンは、「焼きそばパン」「カツサンド」 「たまごサンド」「サラダサンド」 「ピリカラチキンサンド」など。 お店は、昔ながらの下町庶民派のパン屋さん という佇まいです。 お洒落や流行とは無縁ながら、 地域の人びとがいつも集まって来て、 パンを買って、店主と話をして、..

  • 衰退する農業を復活させるのは、「支援」ではなく「自立」。

    <VOL.925> 農業人口が毎年減少し続けています。 従事者の高齢化及び後継者不足により、 耕作放棄地も増えています。 農家の平均年齢は67歳。 その中で、10〜20代の人はわずか1%。 このままでは、 日本の農業は危機的状況に陥ってしまいます。 政府や地方自治体も取り組んではいるものの、 就農支援など、あくまでサポートのみで、 積極的に改革する策は持ち合わせていません。 この先、農業国ではなくなり、 輸入に頼るようになってしまうのでしょうか。 そうなることは避けなければなりませんが、 いま、ほんの少しだけ、光が見え始めています..

  • 源氏パイ、チョコバット、かにぱん……。「三立製菓」の元従業員が菓子店を開業した理由。

    <VOL.924> 2019年4月。 東京のあるお菓子屋さんが閉店しました。 店頭には、「店主高齢の為……」と書かれた貼り紙が。 小堀チエさん、当時99歳。 「三立亀有」という名のお店です。 このお店のことをぜひ知っておいて欲しいので、 ご紹介します。 あなたは、「三立製菓」をご存知でしょうか。 その名を聞いて、どんな商品を作っている会社なのかが、 すぐに思い出せる人は少ないでしょう。 しかし、商品名を言うと、誰もが確かに知っている会社です。 「カンパン」「源氏パイ」「チョコバット」「かにぱん」。 昔から馴染みがある..

  • 元ホームレスが切り盛りする、50円おにぎり食堂。

    <VOL.923> 人は悩み、人はさまざまな事情を抱えて、 時にはホームレスに身をやつすこともあります。 その迷宮から抜け出すことは容易ではなく、 何度も自分と戦い、傷だらけになりながら、 そこで力尽きてしまう人がたくさんいます。 しかし、中には奮起し、社会復帰を果たす人もいます。 愛知県名古屋市のある区役所の一角に、 おにぎりや惣菜を50円で販売するお店があります。 このお店の主も、 ホームレスから這い上がったひとりです。 学校卒業後、28歳まで会社勤めをしていましたが、 働きづめであることに疲れ、退職。 就職先を探していましたが..

  • 注文を間違える沖縄料理店は、今日も大繁盛!

    <VOL.922> 愛知県岡崎市にある沖縄料理店は、 別名「注文を間違える料理店」。 店員さんに料理名を告げても、メモに書き忘れたり、 ビールを出す時、ストローをつけて出したり、 お水を出すテーブルを忘れたりします。 しかし、お客さまは怒らず、何度も伝え、 時には自ら動いて、お手伝いします。 このお店のスタッフは、 ほとんどが認知症の高齢者なのです。 17年間介護に携わってきた店主が 「認知症の人が社会と繋がりながら、 頑張ることのできる場所を作りたい」 という願いから作ったお店です。 看板メニューは、「ソーキそば」「タコライス」 ..

  • お客さまが本音を漏らしてしまう、深夜営業の美容室。

    <VOL.921> 草木も眠る丑三つ時。 それほど静まり返る深夜まで、 明かりを灯している美容室があります。 午後4時〜午前2時まで、夜限定で営業しています。 元々は、日中に営業する、ごく普通の美容室でした。 しかし、お客さまのある言葉がキッカケとなって、 深夜営業に切り替えることに。 「夜、閉まるのが早い!」。 夜に利用したいお客さまは多いのかもしれない、 と考えたのです。 美容室は、コンビニより多く存在し、競争も激しく、 経営面で厳しい状況に置かれています。 普通に営業していては、いずれ潰れてしまいます。 そこで店..

  • 鉄道マンを夢見た少年は、「電車パン」を作る職人になった!

    <VOL.920> 電車の運転手になりたい。 少年の頃、そんな夢を持った人はたくさんいます。 京都府宇治市のパン屋さん 「ぶんぶん」の店主もそのひとり。 父親が国鉄職員、兄がJR職員という家庭で育った店主は、 子どもの頃から電車の運転手に憧れていました。 しかし、当時は「目が悪いと電車の運転手になれない」 という規定があり、進路を考え始めていた中学生の時に、 断念せざるを得ないことに。 悩んだ末に、少年だった店主は頭を切り変え、 パン職人の道を目指すことにしました。 夜間高校に通いながら、京都にあるパンの名店で修行。 16歳からパン..

  • ドヤ街のおっちゃんたちを優しく包む、100円お好み焼きの香り。

    <VOL.919> 大阪市西成区。 ドヤ街・あいりん地区と呼ばれる地域には、 日雇い労働者やホームレスが、 日本中から集まってきます。 野宿を余儀なくされる人のためのシェルターや 簡易宿泊所があり、 おっちゃんたちが日雇い仕事の斡旋を受けながら、 最低限以下とも言える暮らしを何とか維持しています。 自活できる人もいれば、生活保護で生き延びている人も。 ボランティア団体のサポートがなければ、 生きていけない人もいます。 そんな人たちが多く住むこの地域には、 彼らを支える人もたくさんいます。 ボランティアの人や周辺のお店もそうです。 ..

  • 新たなビジネス! ママを独り占めできるバーチャルスナック。

    <VOL.918> コロナ禍で休業せざるを得ないバーやスナック。 お酒を飲むことが主たる目的であるお店は、 かなり厳しい状況に追い込まれています。 給付金で耐え忍ぶお店もあれば、 廃業してしまうお店もあります。 一時的に、珈琲を提供しているバーなど、 創意工夫で、何とか生き残るべく 努力を続けているお店もあります。 しかし、業態として、お酒に特化し過ぎているため、 それが提供できないと、 打つ手がないお店が多くあります。 そこで、あるスナックのママが、 面白い営業スタイルを思いつきました。 それが、『バーチャルスナック』。 ..

  • 絶滅!? 屋台ラーメン。真夜中の小さな幸せは、いつまで続く?

    <VOL.916> 飲みに行った後、残業の帰り、眠れない夜。 ラーメン屋台の灯りを見つけたり、 チャルメラの音を聞くと、なぜか嬉しくなったものです。 夜遅く食べることは、ほんの少し罪悪感はあるものの、 独特な楽しさがあり、その魅力を一度知ると、 もうやめられません。 また、屋台のラーメンは、 専門店や町中華のそれとは違い、 屋台でしか味わえないものです。 しかも、夜中に食べることが多いので、 美味しさも倍増します。 誰もが知っている、この屋台ラーメンが…… と言いたいところですが、 若い人たちは知らないようです。 それは時代の流..

  • 絶滅!? 屋台ラーメン。真夜中の小さな幸せは、いつまで続く?

    <VOL.916> 飲みに行った後、残業の帰り、眠れない夜。 ラーメン屋台の灯りを見つけたり、 チャルメラの音を聞くと、なぜか嬉しくなったものです。 夜遅く食べることは、ほんの少し罪悪感はあるものの、 独特な楽しさがあり、その魅力を一度知ると、 もうやめられません。 また、屋台のラーメンは、 専門店や町中華のそれとは違い、 屋台でしか味わえないものです。 しかも、夜中に食べることが多いので、 美味しさも倍増します。 誰もが知っている、この屋台ラーメンが…… と言いたいところですが、 若い人たちは知らないようです。 それは時代の流..

  • “おせっかい”で急成長! 会員13万人の宅配クリーニング。

    <VOL.915> 自宅で洗濯できない衣類は、近所にひっそりと佇む クリーニング屋さんに持ち込みますよね。 コートやジャケットなどの季節もの。 サラリーマンなら、 Yシャツを頻繁に出しているのではないでしょうか。 この日常的な光景・習慣が、いま変わりつつあります。 洗濯機の高性能化やファストファッションの定着、 形状記憶のYシャツなどの出現によって、 クリーニング屋さんを利用する人が激減しています。 その結果、 町のクリーニング屋さんが消滅危機にあります。 兵庫県西脇市にあるクリーニング屋さんも 存続が危ぶまれる状態に陥りました。 ..

  • 1億円の借金を返済した、88歳双子姉妹のお笑い食堂。

    <VOL.914> 大阪市中央区南船場。 このオフィス街に、 サラリーマン・OLの胃袋と心を満たす、 小さな食堂「十代橘(じゅうだいたちばな)」 があります。 創業47年。 ランチ激戦区にあって、 コロナ前にはいつも大行列ができていた大人気店。 コロナとなって、お客さまは半減したものの、 地元にはなくてはならない食堂として、 人びとに愛され続けています。 店内飲食だけではなく、 店先にはお弁当や惣菜がたくさん並んでいます。 この食堂の看板娘が、 十代都喜子さんと葛野都司子さんの88歳双子姉妹。 毎日元気に、お弁当やお惣菜を作っ..

  • 昭和の価格で町の人に愛される、母と息子のケーキ屋さん。

    <VOL.913> チーズケーキ200円。アップルパイ260円。 シュークリーム110円。プリン110円。 一番高いイチゴのショートケーキで270円。 すべて手づくりでありながら、いまなお、 こんな低価格で販売を続けるケーキ屋さんが、 兵庫県・川西市にあります。 この地にお店を開いて、42年。 地域の人に愛され、 お客さまの足が途絶えることはありません。 しかし、失礼ながら、お店の外観は古びており、 「お洒落なスイーツショップ」とは無縁。 店内も、正面に飾り気のないショーケース。 横に、ギフトの棚があるだけ。 懐かしいとも言え..

  • 「おこもり需要」で売れる、全国ご当地カレー。実は大阪で製造されている!?

    <VOL.913> レトルトカレーが流行っています。 特に、ご当地カレーと呼ばれるもの。 全国各地の特産品を使った、 個性際立つカレーに人気が集まっています。 百貨店やスーパーには、 ご当地カレーのコーナーが設けられているほど。 ご当地カレーの専門店もできています。 ネット販売も好調で、多くのマニアが誕生しています。 たとえば、「徳島・阿波尾鶏カレー」 「北海道・いかめしカレー」。 消費者が、地名を聞いて思い浮かべるような 特産品を使っているものがあります。 また、「山梨・青い富士山カレー」や 「高知・日曜市カレー」など、 ..

  • 個人商店が生み出す、「ヒョウ柄ブランド」の凄さ。

    <VOL.912> “大阪のおばちゃん”と聞くと、 どんな人を思い浮かべるでしょうか。 明るい。元気。面白い。うるさい。 値切る。アメちゃん。 そして、ヒョウ柄。 ヒョウ柄の服を着て、大声でしゃべり、大声で笑う。 そんなイメージを持つ人が多いはずです。 もちろん、すべてのおばちゃんがそうではありませんが、 かなりの確率で出会うことは間違いありません。 そんなおばちゃんたちを象徴する ヒョウ柄ファッションを専門に扱う婦人服店があります。 大阪、通天閣近くの商店街「新世界市場」の中。 時代の流れでシャッター通りとなってしまった、..

  • シュークリームおじさんの行くところに、子供たちの笑顔がある!

    <VOL.911> 大阪・十三(じゅうそう)に、 「シュークリームber」というお店があります。 新しいカタチのシュークリーム専門店なのか。 それとも、シュークリームを肴にお酒を飲む、 若干変態的酒場なのか。 答えは、後者。 オープンのきっかけは、ひとりのおじさんが 趣味で作り始めたシュークリームを売るため。 しかし、普通のシュークリームではありませんでした。 スイーツとしてのシュークリームに限定せず、 惣菜として食べられるシュークリームを考えたのです。 発想が柔軟と言うべきか、 無謀なチャレンジと言うべきか。 惣菜シュー..

  • パソコンも使いこなす、91歳女性会社員の仕事ぶり。

    <VOL.910> 大阪のとある商社に、91歳の女性社員がいます。 入社65年目。 「世界最高齢の総務部員」として、 ギネスブックにも認定されています。 この女性は、15歳の時に父親を亡くし、 3人の兄弟を養うために働き出します。 25歳の時に、知り合いの紹介でいまの会社に入社。 総務部一筋で働いてきました。 55歳で一旦定年となったものの、 担当する取引先が多く、社内の信頼も厚かったことから、 嘱託社員として残り、現在に至っています。 9時〜5時半のフルタイム勤務。 仕事は、社内の報告書をまとめたり、 取引先への手紙を書いた..

  • 毎年、年越そばを食べに来る客がいる、1杯170円の立ち食い屋さん。

    <VOL.909> 大阪・新世界。 シンボルである通天閣の真下に、 その立ち食いそば・うどん屋さんはあります。 かけそば・かけうどん、1杯170円。 立ち食いとは言え、 このご時世にこの価格でやっていけるのでしょうか。 お店は、プレハブのような簡素な造り。 時代の流れとともに傷んできた外観は、 手を加えていないであろうことはわかります。 手描きらしき絵看板は、 一部が剥がれたまま放置されています。 「三吉(さんきち)うどん」。 51年前に創業したこのお店を、 いまは2代目が継いでいます。 創業者である先代が夫婦で始め..

  • 出戻り転職するなら、自分を高く売れ!

    <VOL.908> 私は、出戻り転職の経験者です。 仕事内容に不満があったので、 勤めていた会社を退職しました。 その後、短期間ではありましたが、2社に勤めたものの、 やはり仕事内容に納得できず、辞めてしまいました。 しばらくブラブラしていると、元の会社から 「戻って来ないか」という誘いがありました。 どうやら、代わりの人材が見つからなかったようです。 しかし、ホイホイと戻るわけにはいきません。 一度辞めた会社に戻るのは、勇気のいることです。 それに私は、仕事内容への不満で辞めたので、 同じことはやりたくありません。 そこで..

  • 至れり尽くせりの“手ぶら体験”に、ビジネスチャンスあり!!

    <VOL.907> 最近のアウトドアは、フラッと手ぶらで出掛けて、 手軽に体験できるようです。 BBQやキャンプ、登山、ジョギングなどが、 何の用意もせずに楽しめるとか。 BBQやキャンプをしたいと思えば、 必要な道具や食料をすべて準備してくれる サービスがあります。 足を運べば、「さぁ、どうぞ!」と、 すべてがセッティングされているのです。 後片づけまでやってくれます。 登山をしてみたいと望めば、必要なウェアや道具を すべてレンタルできるサービスもあります。 健康のためにジョギングを始めたい。 仕事帰りに走りたいと思えば、 ..

  • “言霊”の集客力で、繁盛を掴め!

    <VOL.906> 「言霊(ことだま)」とは、 発した言葉に宿る摩訶不思議な力と言われ、 見えない力が何らかの形で現実に影響を与えます。 それ故に、言葉ひとつで 世の中を変えてしまうこともできるのです。 ビジネスの世界においては、 商品・サービスをアピールする時、 言葉の選択を間違えると、 悲惨な結果となってしまうことがあります。 そうならないためにも、秘めた力を持つ言葉を 慎重に考えなければならないのです。 そこで、「ネーミング」と「キャッチフレーズ 」で 成功している例をご紹介します。 まずは、ネーミング。 岐阜県高山市のあ..

  • “丁寧な仕事”が、「販促」になる!

    <VOL.905> 個人商店が生き残るための得策は、専門店化です。 しかし、それは掛けみたいなものですから、 勇気と気合いが必要です。 そこまではちょっと……という方は、 「ひとつのこだわり商品」を作ってください。 “○○なら、あのお店で……” と、言われるくらいになってください。 どこにも負けない自信のある、こだわりの商品です。 それをお客さまに強くアピールするのです。 ただし、専門店化と違うところは、 他の商品にもこだわることです。 ひとつだけ得意な商品があっても、 他の商品のレベルが低いと、 得意商品以外がまったく売れな..

  • 汗かきは“がんばっている”と評価される。

    <VOL.904> 私は汗かきです。 人と同じことをしていても、2倍3倍と汗をかくので、 一所懸命に動いているように見られます。 それで、得をしてきました。 「がんばってるね」と言われれば、 「いやぁ、汗かきなだけです」と正直に言います。 すると、謙遜していると思われ、 さらに好印象を持たれるのです。 嫌なやつに感じるかもしれませんが、 わざと言っているわけではありません。 日本人は、人を評価する時に、 印象や感情に左右される傾向があります。 “どれだけ成果を上げているか”より、 “一所懸命にやっている姿”を評価してしまうので..

  • 自分を鍛えたいなら、中小企業へ。

    <VOL.903> 就活環境が改善傾向にあるとはいえ、 まだまだ学生は苦悩しています。 どれだけ受けても内定をもらえず、 中には数十社を落ちている学生もいます。 「就活うつ」になって、自殺する学生まで。 そこまで就職口がないものなのでしょうか。 いや、そうではなさそうです。 大学生の就活において、 学生と企業のミスマッチが問題となっています。 中小企業からの求人はかなりの数になります。 なのに、学生が敬遠して受けないのだと言います。 これが、いわゆる「ミスマッチ」という問題の ひとつの要因なのです。 求人はそれほど少な..

  • 腕時計「チープカシオ」は、なぜ売れているのか?

    <VOL.902> カシオが販売する、 1000円〜数千円程度の格安腕時計が、 「チープカシオ」と呼ばれ、数年前から人気があります。 「チープカシオ」は、当然正式名称ではなく、 誰かが言い出した俗称です。 “チープ”と言っても、 安物をイメージしているのではなく、現代的に言えば、 “プチプラ(プチプライス)”といったところ。 親しみを込めて、そう呼ばれています。 では、なぜ人気となっているのでしょうか。 実物を見ればわかるのですが、確かに“チープ”です。 しかし、その“チープさ”を「お洒落アイテム」として、 上手く取り入れている人た..

  • 自分磨きを忘れない女性は美しい。

    <VOL.901> 女性の社会進出とともに増えてきた、 アラフォーシングル。 責任ある地位にも就き、 男性を従え、バリバリ仕事をこなします。 社会の眼も徐々にではありますが、 そんな女性を認めつつあります。 年齢的に言えば、 昔なら「行き遅れ」「負け組」と呼ばれましたが、 いまは若干違ってきました。 美魔女ブームがあったように、既婚・未婚に関係なく、 輝いていれば注目される存在となっています。 「もう歳だから」と卑屈にならない、 元気な女性が増えていることは素晴らしいことです。 また、そんな女性を応援する人たちが増え、 そこに新..

  • アフターコロナには、“おひとりさま”大歓迎の宿が繁盛する!?

    まだまだ明るい兆しが見えない、コロナ禍の日本。 その中でも厳しい状況に置かれている宿泊業界。 現在の困難をどう乗り切るかに 四苦八苦していると思いますが、 頭を切り替えて、その先に夢を見ることも大切です。 明るい明日を想像してみてください。 アフターコロナにおいて、 宿泊業界はどう変化しているのでしょうか。 お客さまの意識が、若干変わってきています。 ライフスタイルとともに、 “遊び方”も変わりつつあります。 行動の制限によって、「ひとり」に慣れ、 ひとりの気楽さ・楽しさを知ってしまいました。 その結果、誰にも邪魔されず、 ひとりの時..

  • “コミュ力”の前に身につけるもの。

    <VOL.899> 企業が学生に求める“力”の第1位が、 「コミュニケーション能力」だと言います。 意思の疎通を図り、 仕事を円滑に進めるためには必要不可欠だ、 ということでしょうか。 いかにも、日本的な発想です。 みんなで話し合い、協力し合い、 ひとつの目標に向かって突き進む。 素晴らしい風土ではないでしょうか。 ただし、高度成長期であれば……。 当時は、日本国民全員が同じ方角を向いていました。 何の疑いもなく、第1次産業、第2次産業に 没頭していれば良かったのです。 しかし、社会は進化を続け、 見ている方角が企業それ..

  • 健康志向が高まると、野菜が売れなくなる!?

    <VOL.898> 健康ブームが長く続いています。 というより、定着したのでしょうか。 テレビ番組・ネットサイト・雑誌では、 健康に関する情報が、毎日溢れています。 次から次へと、“身体に良いこと”が紹介され、 これを実践すると、1日24時間でも足りないくらいです。 特に女性は、健康情報に敏感です。 「健康=美容」という意識が働くのか、 見聞きするものは片っ端から試したくなるようです。 中でも“意識高い系”の女性は、 「お洒落な健康」に目がありません。 出掛ける前は「スムージー」を飲み、 バッグには「酵素」を入れて持ち歩きます。 ..

  • ローカルブランドをYouTubeで販売しろ!

    <VOL.897> レトロなビンやラベルが、お洒落、可愛いと、 「地サイダー」が人気となっています。 青森の「朝日サイダー」、兵庫の「ありまサイダー」、 愛知の「日の丸サイダー」など、 国内に60弱のメーカーがあります。 地元だけで飲まれていたサイダーですが、 いつの間にか注目されるようになり、 全国へ出荷するメーカーも出てきました。 レトロブームやB級グルメが、影響しているようです。 大手メーカーが次々に送り出すモノに 飽きてきた消費者が、小さいながらも、 堅実に操業している地方のメーカーに、 眼を向けるようになったのです。 地方に..

  • スキルがあっても、稼げない時代が来る。

    <VOL.896> 自身のスキルが活かせる分野の仕事を、 自宅にいながら受けることができる 「クラウドソーシング」。 リアルな仕事に就くことが難しいいま、 新しいカタチの働き方として注目を集めています。 就職できずに困っている人たちが、 「クラウドソーシング」を知れば、 “ぜひ、やりたい”と飛びつくことでしょう。 自宅で仕事ができれば、時間も自由に使えて、 理想的な仕事にも思えます。 しかし、そんな都合の良い仕事は、 一定のスキルを持った人たちでないと 受けることができません。 ホームページ制作、アプリ開発、広告制作、 イラスト制作..

  • 小さな農家は、多品種少量生産で。

    <VOL.895> いま、 「ベンチャー農家」として就農する人が増えています。 農協に入らず、独自の販売ルートを開拓する、 小さな農家のことです。 農協に入っていては、制約も多く、 自分たちの目指す農業ができないからです。 作物の種類も決められ、農薬も使わなければなりません。 就農するからには、理想を追い求めたいと願うのが当然。 そのためには、 農協の傘の下に入るわけにはいかないのです。 あるベンチャー農家は、 あまり世の中には出まわっていない、 珍しい野菜やハーブを育て、 レストランと直接取り引きすることにしました。 イタ..

  • 買い物難民が本当に求めているのは、「ネットスーパー」ではない。

    <VOL.894> 日本全国の過疎地や高度成長期のニュータウンでは、 徐々に買い物をする場所がなくなり、 買い物難民が増加しています。 社会問題となっていることから、 ネットスーパーや移動販売の復活など、 さまざまな取り組みが行われています。 これにより、まだまだ充分ではありませんが、 少しずつ不便さは解消の方向に進んではいます。 しかし私は、これらの取り組みは、 本当の意味での問題解決にはならないと捉えています。 確かに、不便さは解消されるでしょうが、 それだけが買い物難民の抱える問題ではありません。 買い物難民には、場所柄、高齢者が..

  • 若者の夢を砕く、「蛙の子は蛙」社会。

    <VOL.893> 世界的に事業を展開する、ある大会社の会長兼社長が、 現在グループ執行役員を務める息子2人について、 「会長や副会長みたいなことを してもらったらと考えている」 と述べたことがありました。 社長職を世襲させるとの見方を否定するために、 「本当に能力がある人が社長になるべきだ」 と言ってはいるものの、 子どもを優遇していることに変わりはありません。 社長は継がせないと言いながらも、会長か副会長です。 従業員は、子どもが入社した時点で「所詮個人商店か!」 と思っていたかもしれませんが、 この発言を聞いて、どう感じたでしょうか。 ..

  • 人手不足を解消! テレビ・漫画による「職業教育」。

    <VOL.892> 人は何かに影響を受けやすいものです。 見聞きしたこと、体験したことに刺激され、 一生をそのことに費やしたりするもの。 さまざまなものを知ることで視野が広がり、 人生を掛けても良いものを見つけ出します。 誰しも子どもの頃、 憧れの職業があったのではないでしょうか。 野球選手、サッカー選手、パイロット、 キャビンアテンダント、漫画家……。 その“カッコいい姿

  • 食品を偽装するのは、「消費者の本物志向」が原因!?

    <VOL.891> いまだ食品偽装がなくなりません。 日本の企業は、倫理観を失ってしまったのでしょうか。 「どこでもやっている」という、甘い意識があるのかも。 老舗であっても、もう信用できません。 そもそも、なぜ偽装しなければならないのでしょうか。 「経営環境が厳しくなり、収益確保のために、 悪いこととは知りながらやってしまった」 という言い訳とともに、 もうひとつの理由が述べられます。 「お客さまの本物志向が強く、競合に勝つためには、 ブランドの力が必要だった」。 “お客さまが求めるから仕方なく”と、 お客さまのせいにしていま..

  • スーパーマーケット“あるある”。「いつものアレが消えた!」。

    <VOL.890> 「あれっ、いつものヨーグルトが無くなっている。 好きだったのに」と、 スーパーやコンビニの売り場で 思うことは無いでしょうか。 次から次へと商品は入れ替わり、 “ヨーグルトと言えばコレ!” というような定番は無くなりつつあります。 そこで、ものわかりの良い消費者は怒りません。 似たようなものを選び、それで満足しようとします。 あまり、こだわりが無いのです。 いや、こだわれないほど、 新商品が次々に現れ、次々に消えていくのです。 メーカーは、次々に新商品を出さなければ、 儲けることはできないと考えています。 「..

  • やる気のない人には、やめてもらえば良い。

    <VOL.889> ある調査によると、「上司に叱られると、やる気を失う」 という部下が56%もいると言います。 「バカか、お前は!」 「叱られるのは、ミスをするからだろ!」 「やる気がないなら、やめてしまえ!」と、 根性論で生きてきた私は思うのですが、 古くさいのでしょうか。 仕事を憶える過程で叱られるのは当たり前のことで、 そんなことでいちいちやる気をなくしていたら、 プロとして成長することはもちろん、 人間としても成長することはできません。 叱られるというのは、 成長のための“バネ”にすべきものです。 一度叱られたら、 同じ間違いを..

  • “カッコいい職場”は、会社の業績を伸ばす!?

    <VOL.888> 新潟にある刃物メーカーは、その技術の高さが認められ、 海外からも注目されています。 需要が多いため、海外にも営業拠点を置くほどです。 同社職人の技術が優れていることはもちろん、 企業としての成長戦略にその秘密が隠されています。 企業が成長するためには、何が必要なのでしょうか。 「商品力」や「営業力」を 思い浮かべるかもしれませんが、 それらを高めるのは誰なのかを考えなければいけません。 すべては、「人」です。 働く人を成長させなければ、 企業としての成長も望めないのです。 刃物職人の世界は、いまだ3Kイメージ..

  • どうやって生き残ったのか? 小さな米穀店の成功戦略。

    <VOL.887> 今回は、ある米穀店の事例から、 繁盛戦略を探ってみます。 積極的かつきめ細かな販促策で、 売り上げを飛躍的に向上させています。 おぜき米穀店(仮称)は、 三代目店主を含む家族3人で切り盛りしています。 取扱商品は、米95%、灯油5%。 お米の販売先は、一般家庭30%、飲食店40%、 スーパー30%となっています。 お店の立地は悪く、店舗も古く、駐車場もありません。 経営状態も年々下降線。 そこへ、大手スーパーの進出が決まりました。 その大手スーパーに、お米の取り扱いを営業するものの、 大手ゆえにすでに決まったルート..

  • 生産者と消費者が直接繋がる。

    <VOL.886> 牧場が営むステーキハウス。 酒蔵が営む居酒屋。 漁師の活け魚料理店。 こうした直営店が増えています。 大手メーカーも積極的に参入しています。 この動きは、 これまでほとんど直接的な繋がりが無かった、 生産者と消費者が互いに引き寄せ合った結果です。 消費者は、より新鮮なもの、安全なもの、本物を求め、 生産者は、消費者の生の声を聞き、 直接語り掛けたかったのです。 そしていま、問屋・卸しといった、 流通のひとコマが不要になりつつあります。 裏を読めば、生産者と消費者が直接繋がることで、 中間コストが無くなり、生産..

  • トップセールスマンは寡黙である。

    <VOL.885> 私は、ある業界のトップセールスマン数人を 密着取材したことがあります。 彼らがトップであり続ける秘密を探るための 情報誌の企画です。 1日中張りついて、 彼らの行動・言動・思考を観察しました。 それぞれが、セールスの方法論としては 独自のスタイルを持っていますが、 全員に共通するものを見つけることができました。 私が思い描いていたセールスマンのイメージとは、 真逆だと言っても良いほどの衝撃でした。 話術に長け、相手を引き込むような マシンガントークを炸裂させるのかと思っていたが、 まったく違っていました。 ど..

  • 農業技術が進歩するほど、庶民は美味しい野菜・果物が食べられなくなる!?

    <VOL.884> いま、農業を取り巻く環境は厳しくなっています。 後継者不足による高齢化。 廃業する農家も多く、耕作放棄地も増え続けています。 さらに、TPP問題。 しかし、明るいニュースも入ってきます。 企業参入の緩和や農業技術の進歩です。 企業が農業を始めることで、 耕作放棄地が減り、地方に雇用も生まれます。 これにより、地域の活性化が期待できるようになります。 また、農業技術の進歩は、 キツい作業の多い農業を楽にしてくれ、 若い層の就農を後押しします。 田畑を耕し、種を蒔き、水をやり、 雑草を除去し、収穫す..

  • 百貨店は、“デパ地下&物産展”だけで良い!?

    <VOL.883> 百貨店の売上高は、右肩を下げ続けています。 有名ショップのテナント誘致やリニューアルなど、 あらゆる手を打ってはいますが、 右肩を上げることはできていません。 もはや、 「百貨店不要論」を否定し難い状況となっています。 百貨店を上から下まで歩いてみればすぐにわかりますが、 “賑わい”など、まったく感じません。 人の集まっているのは、決まった場所のみ。 お客さまに、「百貨店に行く目的は何か?」を問えば、 必ず次の答えが返ってくるでしょう。 「地下食料品売り場」「物産展会場」 「お中元・お歳暮特設会場」。 ほぼ..

  • 消費者は、もう買い物に行かないのか?

    <VOL.882> ネットスーパーが拡大しています。 食料品や日用品をインターネットや電話で注文すれば、 自宅まで届けてくれます。 過疎化で商店が無くなった町。 高齢化による買い物難民。 小さな子どものいる家庭や妊婦。 日常の買い物に困っていた人たちにとって、 非常に有り難い存在でする。 ネットスーパーと呼ばれるものの、 ネットが使えなくても、 チラシを見ながら電話で注文できるので、 特に高齢者には便利です。 また、働く主婦は時間に追われているので、 仕事帰りの買い物はキツいと感じています。 そこで、ネットスーパーの利用が増えて..

  • 飽きやすい消費者が増えると、雇用の場が増える!?

    24時間営業していて、 生活に必要なものをいつでも買うことができる、 コンビニエンス・ストア。 出勤途中に朝食を買うサラリーマン。 昼食を買う、オフィス街の人たち。 外まわりの休憩場所として。 会社帰りにお酒とおつまみを。 夜食を買ったり、立ち読みしたり。 荷物を送ることも、公共料金の支払いも。 チケットも購入できます。 あらゆる時間帯に、たくさんの人びとが利用します。 まさに、“究極の便利(コンビニエンス)” を提供するお店です。 しかし、便利なだけではありません。 “つい立ち寄ってしまう”魅力を持っています。 まず、行く度に新しい商品を..

  • 女性が牽引する、「H」のアミューズメント化。

    <VOL.880> ラブホテルが変わってきています。 カラオケ・ゲームはもとより、 ダーツやビリヤードなどが設置され、 “SEXする場所”ではなくなりつつあるのです。 卑猥なイメージは無くなり、 “遊びの空間”として、カジュアル化しています。 男性がさりげなくホテル街に誘い、 隠れるように入っていった時代は終わりました。 いまや、女性自らが楽しそうなホテルを探し、 彼氏を誘うようになっています。 「女性のための全国ラブホテルガイド」 という検索サイトまであります。 このサイトによると、 女性がラブホテルを選ぶ条件としては、第一に清..

  • お店には、“それらしさ”が必要!

    <VOL.876> あるラーメン屋さんに入りました。 長浜ラーメンのチェーン店のようです。 私は、とんこつ味にそれほど執着がないので、 他にお店がないし、まあ、いいか、で入ったのです。 味もあまり期待していませんでした。 ところが、スープを口に入れて、驚くこととなります。 かなり濃厚な味わいなのですが、 とんこつ独特の臭みがまったくなく、 まったりとした深いコクがあるのです。 どうして、いままでこのお店に来なかったのか、 と後悔したほどです。 さて、ここからが本題。 どうして、私はいままで このお店に入らなかったのでしょうか?..

  • 結婚には、「愛」が必要だということを忘れていないか?

    東日本大震災以降、 「絆」を求めて、結婚する人が増え続けています。 しかし、何年も前から、離婚する人も増えています。 そしていま、再婚する人まで増えていると言います。 男女が結ばれて、家庭を持ち、 子どもを作ることは好ましいことです。 日本経済にとっても、望むべきことです。 しかし、どこか違和感が残ります。 安易な結婚、安易な離婚、安易な再婚。 そんな思いが頭をよぎります。 軽いノリで結婚するから、 簡単に別れることができるのでは? 簡単に別れることができるから、また再婚するのでは? 「一生添い遂げろ」などと言う気はありませんが..

  • “おひとりさま”が快適になると、経済は破綻する。

    <VOL.878> 高齢者のひとり暮らしが増えているのは 周知のことですが、結婚適齢期を大きく過ぎた人の “おひとりさま”も増加しています。 いわゆる、結婚せずに中年になってしまった男女のこと。 厳しい社会情勢で収入に不安があるため、 結婚に踏み切れない男性。 自立して食べていくことができるため、 男性に寄り掛からなくて済み、婚期を逃した女性。 ひとりで気ままにいることに慣れ、 交際さえも面倒だと思うようになってしまった男性。 理想が高過ぎて、妥協できなかったために、 気づいた時には誰にも相手にされなくなっていた女性。 さまざまな理..

  • お金で“地位”が買える、「戒名」の不思議。

    <VOL.877> 人が亡くなると、仏の弟子となり、 新たな名前を授けられます。 それが「戒名」。 そう思われているのですが、本来は違います。 生前に仏門に入り、戒律を守り、 仏道修行を行うと誓った出家者にだけ授けられる名前が 「戒名」なのです。 いつの頃からか、故人専用の名前として、 つけられるようになりました。 「戒名」には、なぜか“位(くらい)”が存在します。 仏の世界では、 生前の身分の上下や精進・報恩の多少に関係なく、 すべての人が平等である、と説いています。 なのに、“位”が存在するのはなぜでしょうか。 仏教界曰..

  • 元日営業を見直すと、初詣に行けなくなる!?

    <VOL.875> 「大阪市にある天王寺動物園と 大阪城天守閣は元日から営業する」 というニュースが数年前話題になりました。 当時の橋下市長の 「かき入れ時に休むなんて民間企業ではありえない」 というひと言で、営業することが決まりました。 これに対し、 「正月三が日くらい休んでもいいんじゃない」 「職員が可哀想」という意見も出たようですが、 それはかなり片寄った考え方ではないでしょうか。 では、そんな人たちに問いたいと思います。 あなたは、初詣や旅行に行かないのですか? 帰省もせずに、三が日の間は絶対に家にいるのですか? 神社・仏閣は..

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