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- 2008/02/24 00:30Link
- ― なぁ、火村。 ― んっ?何だ。 ― いや、携帯って便利やな。 ― 何を今更言ってんだよ。 ― だって、そうやん。ちょっと前までは連絡取るんも大変やったし。 ― まあ、そうだな。 ― でも、今やったらいつでも君と繋がれる。 ― 確かに。 ― だから、逢えなくてもそんなに寂しくないし... [続きを読む]
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- 2008/01/26 16:42冬日和
- 「さむー」 「こんなもんだろ」 外に出た途端、アリスはそう言って身を縮めた。 確かに風は冷たいが、そんなにひどく寒いわけではない。 「嘘やろ、火村。君おかしいで」 「おかしくねェよ。お前が部屋から出ないからだろ」 「仕事やもん、しゃあないやん」 そもそも買い物に行くと言い出したのは... [続きを読む]
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- 2007/12/25 20:52Merry Christmas
- 「わー、雪や」 「通りで寒いはずだ」 火村とクリスマスの買い物へ出掛けた帰り ふと見上げた空から白いモノが降りて来た。 「積もるかな?」 「どうだろうな。雰囲気的には最高だが、帰れなくなっちまう」 「泊まって行けばええやん」 「あのな、俺はまだ仕事収めじゃないんだぞ」 「あ、そっか・... [続きを読む]
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- 2007/11/09 22:31A dream of vernal night
- その日は徹夜続きで短編を書き上げたばかりでほとんど 一日中眠っていた。さすがに眠気も覚めてはきたが それも僅か。寝室のカーテンの隙間から差し込む陽光 も無くなり、あぁ夜か。と思ったのももうだいぶ前のこと。 ふと玄関の開く音が聞こえたような気がした。鍵は閉めて いたはず、ということは合鍵。合... [続きを読む]
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- 2007/09/21 00:12I see you
- 「なあ、火村」 「何だ?」 「もし、目が見えんようになるとしたら、最後に何が見たい?」 「何だそりゃ」 「ん、この前読んだ本でな、主人公が病気で失明するん やけど、失明するその瞬間だけはっきりと見えるように なるんや。それで主人公は夕暮れの麦畑を見るん やけどな。確かにそれは綺麗... [続きを読む]
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- 2007/09/15 22:20すぐそばに…
- ―火村ぁ… 深夜に震えだした携帯からは弱々しい声が聴こえた。 だいぶ涼しくなったとはいえ、まだまだ暑さの残る秋口。 浅い眠りに浸っているときいきなり枕元の携帯が震え出した。 ちらりと時計を見て、マナーモードにしておいて良かったと思った。 まあ、こんな時間に人の迷惑も考えず... [続きを読む]
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- 2007/09/14 16:48空色の僕等
- 暑い、暑い、最後の夏。 君がくれたのは真青な空と、この胸の淡い痛み…... [続きを読む]
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- 2007/08/25 16:42Dreaming
- ― リス、アリス 声が聴こえる。 「アリス」 見慣れた顔、火村だ。 「おはよう、火村」 手を伸ばしてみると 「もう、おはようって時間でもないけどな」 なんて言いながらも抱き起こしてくれた。 「徹夜明けにしちゃ、ずいぶん機嫌がいいな」 「夢、見たんや」 「ほう。どんな夢を?」 「... [続きを読む]
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- 2007/08/05 14:52笑顔の思い出
- 彼がいない、空いてしまった空間にも慣れた。 良い天気だ。窓に映る空は綺麗に晴れている。 そう、まるで彼の笑顔のよう。 今すぐにでも、ここに駆け込んでくるんじゃないか。 そんな空想をしてみる。 「見て、すっごく晴れてるの」 晴れた空が好きだった。夏の空が好きだった。 光の似合... [続きを読む]
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- 2007/07/27 16:25Graffiti sky
- 「何見てるんだ?アリス」 さっきからずっと窓の外を見ているアリスに尋ねた。 「んー、空」 「空?何かあるのか」 立ち上がってそばに行ってみた。 「特にってわけやないけど、今日の空落書き みたいやなって思って」 「落書き?」 訊くと 「うん。ほら、あっちの雲は雲らしくフカフカやろ。... [続きを読む]
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- 2007/07/22 17:55風の日
- 「風強いなぁ」「あぁ、まるで嵐だ」アリスは風に舞い上がる髪を手で軽く押さえた。晴れいているから散歩に行こうと、アリスが言った。外に出ると空は綺麗に晴れていたが、予想外に風が強い。「火村、手」「ん、繋ぐのか?」「だって、風強いし。飛んだら危ないやろ」「バカ、人が... [続きを読む]
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- 2007/07/16 16:25Memories
- 手帳にはさんである1枚の写真。今と変わらない笑顔のアリスと、相変わらずの仏頂面。今でも忘れない思い出の1つ。初めてアリスと2人で撮った写真。大学祭。何のサークルにも参加していなかった俺にとってそれは無駄な時間の過ごし方でしかなく、一人誰もいない図書館にいた。外の賑わいから見事... [続きを読む]
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- 2007/07/13 20:29Feeling of sunset
- 沈む夕陽があまりに朱かくてついつい見蕩れてあなたを想うあなたの声が聴きたくて躊躇う受話器に手をのばすお願いだから名前を呼んで響くベルがもどかしい夜には会えるとわかっていても今は少しだけワガママきいてそんな夕暮れの想い... [続きを読む]
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- 2007/07/05 16:15rainy day
- 「雨やなぁ」「梅雨だからな」「暇やわぁ…」「俺は暇じゃない」火村の下宿、火村の部屋。いつもながら雑然とした本の山に囲まれたその隙間で、アリスは火村の背中に体を預けていた。そっと目を閉じてみると、激しく屋根を打つ雨粒の音がする。「暑いなぁ&hellip... [続きを読む]
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- 2007/06/30 16:17Piece
- アリスを初めて見たとき、アリスと初めて話したとき、そしてアリスが初めて俺に笑いかけてくれたとき。その度に俺は欠けていたピースがはまっていくのを感じた。「よう来たな。火村」チャイムを鳴らすやいなや、いつもの笑顔に出迎えられた。「よぉ、久しぶりだな。仕事のほうはどうなんだ」「... [続きを読む]
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