奏波 さん

奏波さん: Etherブログ〜小説は小さな人生〜
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プロフィール

ハンドル名奏波 さん
ブログタイトルEtherブログ〜小説は小さな人生〜
サイト紹介文このブログは、主に小説を載せています。 コメント、アドバイス、大歓迎です!
参加カテゴリー
更新頻度(2年)情報提供123回 / 374日(平均2.3回/週) - 参加 2007/09/30 14:35

奏波 さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 … 前へ 1 2 
  • 2008/06/02 11:56最期の言葉  4  中半
  •  その日は国語の授業があった。授業開始のチャイムが鳴り、担任の浜島先生が教室に入ってきた。慌ててみんなは席に着いた。浜島先生は教卓の上に教科書やファイルなどをドサリと置いた。「起立」 学級委員の子が言うと、みんなは立ち上がった。「礼!」 いつも通り、みんなは頭を下げる。「着席」 浜島先生はゴホン、と大きな咳払いをしてから、黒板にこう書いた。『オリジナルの詩を書いてみよう!』 テーマは自由。ノートに... [続きを読む]
  • 2008/06/02 11:55最期の言葉  4  前半
  •  こんなことを考えたことがある。 心の中には一つの街が存在していて、その街の中で自分の『感情』が住んでいるのではないのかな、と。哀しいことや辛いこと、嫌なことがある度に、その街にはビルが建てられて、心に陰を作る。ビルが建てられれば建てられるほど、街が、心が暗黒の中へと埋まっていく。陰はきっと無くならない。一見、陰なんて無いように見えたとしても、小石の裏側にさえも陰はあるのだから。 もしも、陰の無い... [続きを読む]
  • 2008/06/02 11:54最期の言葉  3  後半
  •  その日、ダイスケは僕の家に泊まることになった。今日だけという条件で、小犬も家に入れた。夕食を食べた後、僕とダイスケと小犬で風呂に入った。相変わらずダイスケの身体は傷だらけだった。だから、僕はまともにダイスケの身体を見ることができなかった。 小犬にぬるめの温度でシャワーをかけると、嬉しそうに吠えた。ダイスケは小犬の頭を撫でると「助かって、ホント良かったなぁ…」と呟いた。小犬は首を傾げた。 風呂から... [続きを読む]
  • 2008/05/02 17:12最期の言葉  3  前半
  • 3   前半  親子川の川下。そこで小犬とダイスケは発見された。それは、まさに奇跡だった。小犬もダイスケも、生きていた。大きな外傷もなく、入院する必要もなかった。だから、ダイスケは二人(小犬は『匹』だから、一人プラス一匹、か)を発見したおじさんに小学校の保健室へ運ばれた。僕は小犬を抱えて、それに付き添った。午後六時半頃、ダイスケは目覚めた。「あ、ダイスケ! 目、覚めたの」「ショウタ……... [続きを読む]
  • 2008/05/02 17:10最期の言葉  2  後半
  • 2  後半  僕の通る通学路には、一本の川がある。名前を親子川といった。大昔は母川と小川という二つの川に分かれていたらしいが、十年前ごろに、交わって一つになったらしい。だから、親子川と改名された。親子川は水深がけっこうあり、流れも急だった。 川に入るには、二つの方法があった。一つは、親子川に架けられた、親子橋の袂にあるコンクリートの階段を下っていくと、背の高い草の生い茂った川辺に出る。しかし、この... [続きを読む]
  • 2008/04/30 22:26Hum. (ハミング)
  • 「Hum.」  ふとした瞬間に    ほらね  聞こえてくるでしょう  みんなのメロディーが  海が呟く、希望のメロディー  森がささやく、優しいメロディー  空が歌う、未来のメロディー  わたしも思わず口ずさむ  わたしだけが知っている  わたしだけのメロディーを  みんなの口からこぼれ出す  幸せいっぱいの  メロディーが   〜END〜... [続きを読む]
  • 2008/04/30 22:20ガサガサガサガサ(作・コウキ)
  • 「ガサガサガサガサ」  作・コウキ(※ この作品は、このブログの管理人である奏波の作品ではありません。奏波の友人の書いた小説です。) 1 風が止まない。助手席に座っている中塚健人は窓の外に目を向けた。雨は降っていなかった。後ろの席に座っている後藤太郎は怯えた声で言った。「マジで行くのかよ…なぁ」 運転席の青山光は「弱虫だな〜。あたりめーだろ、もう決めたんだから」と太郎を睨みつけた。 健人... [続きを読む]
  • 2008/04/30 22:11おっころじゃんけんの話
  •     おっころじゃんけんしましょ  おっころじゃんけん    じゃんけんぽん  僕の勝ち  君の負け      序 それは、陸奥の国にある、小さな村での話でした。その村には、ある遊びがありました。それは、[おっころじゃんけん]といいました。又、[おころしじゃんけん]ともいいました。ルールは単純で、尚且つ恐ろしい物でした。じゃんけんをし、勝った方が持っている刃物で相手に一回攻撃できるのです。全ての... [続きを読む]
  • 2008/04/30 17:24あの空をおぼえてる
  • 日記調で綴られたこの小説は…最高でした!正直、外人の作家さんの小説は苦手だったのですが、これはいい!嫌味っ気もなく、すっと頭に入ってきて。感動しました。映画、やってますね。主題歌もいいです。... [続きを読む]
  • 2008/04/24 17:16最期の言葉  2  前半
  • 2   前半 学級活動で、草むしりをすることになった。場所は、正門付近にある花壇だった。みんな、それぞれの友達としていたが、案の定、ダイスケは一人でしていた。僕はダイスケに近づき、草むしりを始めた。「何で…さ」 不意に、ダイスケが呟いた。僕がダイスケの方をちらりと見ると、ダイスケもこちらを見た。どうやら、僕に話しかけているらしい。「何?」「何でさ、雑草って抜かれるんだろうな…」 ダイスケはこの前の... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 花壇
  • 2008/04/17 16:46最期の言葉  1  後半
  • 1    後半 放課後、僕は忘れ物をしたことを思い出し、自分の教室へ戻った。教室に、ダイスケがいた。ダイスケは窓の外をじっと見つめていたが、僕に気付いたらしく、こちらを向いた。「…ショウタか。どうした?」「いや、忘れ物。……ダイスケこそどうしたの?」 ダイスケは少し間を置いてから「出来るだけ、家には居たくないんだ」と言った。その言葉がやけに哀しく聞こえて、僕の心がズキリと痛んだ。普通は、自分の家は... [続きを読む]
  • 2008/04/07 17:07最期の言葉  1  前半
  •          1    前半 ダイスケは、クラスのみんなから嫌われていた。服はぼろぼろで髪汚らしく、身体からは変な匂いもしていた。怒ると人に暴力を振るったりもした。だから、みんなダイスケのことが嫌いだった。 僕の家は、ダイスケの家の隣にあるから、ダイスケとはよく遊んだ。だから、僕は知っている。みんなが思っているほど、ダイスケは悪い奴じゃない。公園に咲いていた、枯れかけの花に水をやっていたことも... [続きを読む]
  • 2008/04/05 17:41最後に一言。
  • うわあああああ!! すいません!! つまらない!!というか、勝手に他人まで巻き込んでいる!!もう、忘れてください!! こんなもの!!………本当に、すいませんでした……。... [続きを読む]
  • 2008/04/03 14:51死にぞこないの青
  • 今年(2008)夏、映画公開決定!!主演は、喰いタンやALWAYSシリーズでお馴染みの、須賀健太君だそうです。ホラーでしたが、感動するお話でした。さすが、乙一先生!!... [続きを読む]
  • 2008/04/03 14:12最後に一言。
  • うわあああああ!! すいません!! つまらない!!というか、勝手に他人まで巻き込んでいる!!もう、忘れてください!! こんなもの!!... [続きを読む]
  • 2008/04/03 14:03作者の作品雑談。本編を読んでから見てくださいね!
  •  完結しました。この話も。 我ながら、不思議な話だと思います。 この話を書こうと思ったのは、作家の乙一さんの小説がきっかけでした。乙一さんの作品には、よく幻覚というものが出てきます。 たとえば、 ・死にぞこないの青(幻冬舎文庫) ・はじめ(『平面いぬ。』より 集英社文庫) ・ウソカノ(『失われる物語』より 角川文庫)             などなど。 幻覚って、人間と違って、消える時、フッと消え... [続きを読む]
  • 2008/04/03 13:41崖の上に建てた家  〓  最終回
  •               〓 アパートから車で三十五分程度で、新築の家に着いた。家は、頼んだ通りの姿形をしていた。ここが、真穂の墓場となるのだ。「庭の方に、行ってみようか」 僕が言うと真穂は、「ええ。行きましょう」と言った。 もうすぐ……… もうすぐ………!!! 早く、真穂を崖から突き落として殺してしまいたい! 真穂の死体が、血まみれの死体が、早く見てみたい!! 家の裏側には急な崖が広がっていた... [続きを読む]
  • 2008/04/02 11:22崖の上に建てた家  〓
  •                  〓 家の完成まで、 あと、三ヶ月…… あと、二ヶ月…… あと、一ヶ月…… あと、二週間…… あと、一週間…… あと、一日……… ……そして、当日。 午前七時四十二分頃、電話が鳴った。その音で目覚めた僕は、布団から起きあがると、電話機近づき、受話器を取った。「……もしもし。来菜崎ですが……」「………あ、○×ハウスの多野元というものですが……来菜崎様のご自宅、……やっ... [続きを読む]
  • 2008/04/01 13:22Good bye my love
  •  携帯を耳に当てながら、部屋のカーテンを開けた。夜空が綺麗だ。夜を見下ろすように、街灯が道を優しく照らしている。 なのに、これ程美しい夜景なのに、僕の心は何も感じない。携帯から聞こえてくる凛の声が、あまりにも哀しい声だったから。 凛に出会ってもう七年経つ。付き合い始めたのは六年前だ。出会った時はまだ高校生だったが、今ではもう二十五歳。僕はきっと、このまま凛と結婚して、子供が出来て…。そんな風になる... [続きを読む]
  • 2008/04/01 11:29第二章 エピローグ 〜最終回〜
  • エピローグ 四月九日。 今日、僕は中学生になる。 自室の勉強机の上には、いつも、あのノートがある。 僕はオサムが死んでから、孤独だった。もう二度と出れないような暗闇の中、独り彷徨い歩いていた。そんな時、僕は見つけた。ムサオを。冷たく、苦しい闇の中で、ムサオは光だった。その光が、僕を暗闇の中から救い出してくれたんだ。 ムサオ。 忘れないで欲しい。 君は、この世界で確かに生きていたんだ。 みんなは君の... [続きを読む]
  • 2008/04/01 11:28第二章 3
  • 3 朝食はパンとお母さんが「消化にいいから!」と言って出したバナナだった。 朝食の後、歯磨きをしてから自室へ戻った。開け忘れていたカーテンを開けると部屋に光が満ちた。僕の身体にも勇気が満ちていくような気がした。 学校のグランドにはもう、たくさんの生徒がいた。「お〜い、ケイスケ!」 後ろから呼びかけられて、僕は振り返った。ユウキがこちらの方に向かって走ってきているのが見えた。「ユウキ」 ユウキは僕の... [続きを読む]
  • 2008/04/01 11:27第二章 2
  • 2 スニーカーを履いていると、後ろからお母さんの声がした。振り返ると、お母さんが片手におたまを持って、リビングから顔を出していた。「ケイスケ。いってらっしゃい。…事故には気を付けるのよ。やっと退院出来たんだから」「うん。行ってくる」「久しぶりね。こういう光景を見るの」「…五ヶ月ぶりだね」「いいから。早く行きなさい」「お母さんが『久しぶりね〜…』とか言ったんでしょ。…まぁいいや、行ってきま〜す!」 ... [続きを読む]
  • 2008/04/01 11:25第二章 1 後半
  • * 七月十五日。この日は朝から天気がよく、気持ちがよかった。「あら、いい天気ね」 お母さんが窓を開けた。昨晩、微雨が降ったこともあり、窓から入り込む風が涼しかった。「ねぇ、お母さん」「なあに?」「車椅子に乗って、外行きたい」「…そうね。今日はこんなにいい天気だもんね。よし……わかったわ。行こうか、散歩」 お母さんは病室の隅に折りたたんで置いてある車椅子をベッド横に移動させ、開いた。「ケイスケ、今、... [続きを読む]
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