nekoongaeshi さん

nekoongaeshiさん: 精神猫トラ/家猫17匹/猫の恩返し
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参加トラコミュ

猫写真ペットの写真猫な毎日
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猫と暮らす多頭飼いの猫♪猫猫猫大好き!(Art of ambivalence)
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猫のいる暮らし♪☆猫のトラコミュ☆「猫の恩返し」は本当でした!
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トラ猫♪にゃんこ大好き
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プロフィール

ハンドル名nekoongaeshi さん
ブログタイトル精神猫トラ/家猫17匹/猫の恩返し
サイト紹介文時空を越えた猫「トラ」/捨猫をひらい気がつけば17匹/
書き物と猫写真満載
参加カテゴリー
更新頻度情報提供86回 / 278日(平均2.2回/週) - 参加 2007/10/04 18:07

nekoongaeshi さんのブログ記事

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  • 2007/11/02 07:52精神猫「トラ」NO44
  •  暖かい風が小生の髭をくすぐった。ミーちゃんとテツばあさんの笑い声が聞こえる。 しかし、恐ろしきは玉やんだった。玉やんの執念に小生は心を打たれた。魂が破壊されるのではないかと思うくらい、小生は激しく震えた。「トラやん…」 ミーちゃんが呼んでいる。「トラやん…」 小生は気を失っているふりを続けた。背に玉やんと思われる小さな塊が暴れている。鼻の先をスズちゃんと思われる小さな塊が動いている。−ありがとう... [続きを読む]
  • 2007/11/01 08:12精神猫「トラ」NO43
  • 「スズ、スズ…」 玉やんはスズちゃんのお尻に手をかけた。さらさらと産毛の感触が玉やんに届く。「スズ、スズの目‥」 スズちゃんの目に光を‥。玉やんはそれだけの思いでここまできた。己のことなど構わずにここまできた。スズちゃんの目さえ開いていれば、自分はどうなってもいい。玉やんの熱く悲壮な思いだった。「スズの目‥」 身体が言うことを利かない。前に進めない。手足がばらばらに動く。「スズ…」 玉やんは慌てて... [続きを読む]
  • 2007/10/31 11:20精神猫「トラ」NO42
  •  涙が、今日ですべて枯れてしまうと思うほど勢いだった。感動の渦に小生泣き続けた。人目も、猫目もはばからずに泣いた。テツばあさんが呆れていた。健三さんがもらい泣きしてくれていた。「おかあさん‥」 スズちゃんがミーちゃんの胸に顔を埋めている。−なんて、生命っていうのは美しいものなのか‥。素晴らしいものなのか‥。 小生の琴線は表にむき出しになっていた。秋の風に無防備に晒されていた。「トラやん‥」 そんな... [続きを読む]
  • 2007/10/31 08:02精神猫「トラ」NO42
  •  涙が、今日ですべて枯れてしまうと思うほど勢いだった。感動の渦に小生泣き続けた。人目も、猫目もはばからずに泣いた。テツばあさんが呆れていた。健三さんがもらい泣きしてくれていた。「おかあさん‥」 スズちゃんがミーちゃんの胸に顔を埋めている。−なんて、生命っていうのは美しいものなのか‥。素晴らしいものなのか‥。 小生の琴線は表にむき出しになっていた。秋の風に無防備に晒されていた。「トラやん‥」 そんな... [続きを読む]
  • 2007/10/30 08:44精神猫「トラ」NO41
  •  ミーちゃんの陣痛が始まった。健三さんが、ミーちゃんの周りをそわそわと回る。テツばあさんがミーちゃんのお腹を撫でている。お寺の境内にある小さな池の側に、ミーちゃんは陣取っていた。「トラやん‥、まだか。玉やん‥。まだか」 忙しげに、健三さんが何度も呟く。「あー、トラやん。玉やん‥」 あれから、トラやんはスズちゃんとどこかへ行ったまま、玉やんも行方が分からない。健三さんは苛立っていた。「ミーちゃん!」... [続きを読む]
  • 2007/10/29 10:43精神猫「トラ」NO40
  •  ミーちゃんは、夢のなかでトラやんの声を聞いていた。「ミーちゃん、あとはお願い‥」 何のことか分からなかった。しかし、トラやんの熱く誠実な思いは受け取っていた。「ミーちゃん」 トラやんが、スズちゃんという玉やんの娘さんをさらって行ったことは、テツばあさんから聞いていた。そして、その意味も聞いていた。「どうしたの、トラやん‥」 ミーちゃんとトラやんは、別々な時空にいる。それは、ミーちゃんには分かって... [続きを読む]
  • 2007/10/29 08:01精神猫「トラ」NO40
  •  ミーちゃんは、夢のなかでトラやんの声を聞いていた。「ミーちゃん、あとはお願い‥」 何のことか分からなかった。しかし、トラやんの熱く誠実な思いは受け取っていた。「ミーちゃん」 トラやんが、スズちゃんという玉やんの娘さんをさらって行ったことは、テツばあさんから聞いていた。そして、その意味も聞いていた。「どうしたの、トラやん‥」 ミーちゃんとトラやんは、別々な時空にいる。それは、ミーちゃんには分かって... [続きを読む]
  • 2007/10/28 07:49精神猫「トラ」NO39
  •  涙のしずくが、小生の頬より滑り落ちる。その一粒が風に舞う。小さな光を引き込んで、涙の粒が闇に揺れる。 遠くの明かりが更に近づいていた。スズちゃんの歩みが少し速くなっていた。「トラやん‥」 スズちゃんが指を刺した。スズちゃんには、それが見えているのだろうか、小生は、涙でそれを見ていなかった。小生は頭を上げた。「‥‥」 それは、光の粒が、闇の中で星屑のように輝いていた。「スズちゃん…」 それは、まさ... [続きを読む]
  • 2007/10/27 08:15精神猫「トラ」NO38
  •  こんなに泣いてばかりいたら、精神猫失格だ。小生は、スズちゃんの答えに何度も何度も大きく頷いた。思い切りスズちゃんを胸に抱きしめたかった。「おかあさんの匂い‥」 そうなのだ。スズちゃんの言った通り、この道はおかあさんに続いている。おかあさんのお腹の中に続いているのだ。「スズちゃん…。行こうか」 闇に夕暮れが迫っていた。おかあさんへの道が更に暗くなっていく。「うん、トラやん‥」 小生たちは立ち上がる... [続きを読む]
  • 2007/10/26 08:38精神猫「トラ」NO37
  •  小生とスズちゃんは、時空のすき間を歩き続けた。遠くに微かな光がゆらゆらと揺れる。「スズちゃん、寒くない?」 時折、ひんやりとした風か身に冷たい。「うん、大丈夫‥。トラやんは?」 はたして、小生の進んでいる道は正しいのだろうか。スズちゃんの幸せの為と思ったこの行動は、本当に正しかったのだろうか‥。小生の脳裏に、それらの疑問が浮かんでは消え、消えては浮かんでいた。「少し休もうか‥」 スズちゃんは見え... [続きを読む]
  • 2007/10/25 17:02精神猫「トラ」NO36
  •  最初は何が何だか分からなかった玉やんだったけれども、少し時間が経って、トラやんの取った行動についての理解が進み始めていた。「玉やん‥」 健三さんが、心配そうに玉やんを覗き込む。玉やんの涙は枯れていた。「そうなんやな‥」 玉やんが、テツばあさんに問う。落ち着きが玉やんに戻る。「そうや、トラは、正真正銘の精神猫や‥」 テツばあさんは泣き続けていた。感情の大きな渦が、まだ、テツばあさんの心を揺らしてい... [続きを読む]
  • 2007/10/25 07:56精神猫「トラ」NO36
  •  最初は何が何だか分からなかった玉やんだったけれども、少し時間が経って、トラやんの取った行動についての理解が進み始めていた。「玉やん‥」 健三さんが、心配そうに玉やんを覗き込む。玉やんの涙は枯れていた。「そうなんやな‥」 玉やんが、テツばあさんに問う。落ち着きが玉やんに戻る。「そうや、トラは、正真正銘の精神猫や‥」 テツばあさんは泣き続けていた。感情の大きな渦が、まだ、テツばあさんの心を揺らしてい... [続きを読む]
  • 2007/10/24 14:25精神猫「トラ」NO35
  • −どんな顔したらええんやねろ…。どんな挨拶がええんやろ…。 玉やんが戸惑っている。娘を目の前にして、極度の緊張が玉やんを包んでいる。−どんな顔したらええんやねろ…。どんな挨拶がええんやろ…。 スズちゃんは、時折玉やんに振り返る。ころころと鈴の音が玉やんに届く。「はよ、行ったれ…」 テツばあさんが玉やんのお尻を押す。健三さんが玉やんの肩を押す。「おおきに、おおきに、みんな…」 玉やんが一歩前に出た。... [続きを読む]
  • 2007/10/24 09:15精神猫「トラ」NO35
  • −どんな顔したらええんやねろ…。どんな挨拶がええんやろ…。 玉やんが戸惑っている。娘を目の前にして、極度の緊張が玉やんを包んでいる。−どんな顔したらええんやねろ…。どんな挨拶がええんやろ…。 スズちゃんは、時折玉やんに振り返る。ころころと鈴の音が玉やんに届く。「はよ、行ったれ…」 テツばあさんが玉やんのお尻を押す。健三さんが玉やんの肩を押す。「おおきに、おおきに、みんな…」 玉やんが一歩前に出た。... [続きを読む]
  • 2007/10/23 17:34精神猫「トラ」NO34
  •  玉やんとスズちゃんとの隔たりが埋まっていく。時空を越えた玉やんは、彼岸花の白い光に包まれていた。 風が、再び玉やんに吹く。先ほどとは別の風だ。「こっちや!」 玉やんが叫ぶ。玉やんには見えていた。その風の向こうに、スズちゃんの微笑がある。スズちゃんの未来がある。「玉やん…」 玉やんが風に乗る。小生は慌てて玉やんに捕まった。「スズちゃん…」 小生にも、その風が感じられたのだ。会ったことのないスズちゃ... [続きを読む]
  • 2007/10/23 10:08精神猫「トラ」NO34
  •  玉やんとスズちゃんとの隔たりが埋まっていく。時空を越えた玉やんは、彼岸花の白い光に包まれていた。 風が、再び玉やんに吹く。先ほどとは別の風だ。「こっちや!」 玉やんが叫ぶ。玉やんには見えていた。その風の向こうに、スズちゃんの微笑がある。スズちゃんの未来がある。「玉やん…」 玉やんが風に乗る。小生は慌てて玉やんに捕まった。「スズちゃん…」 小生にも、その風が感じられたのだ。会ったことのないスズちゃ... [続きを読む]
  • 2007/10/22 08:03精神猫「トラ」NO33
  •  花が色づいていく。ほのかに白く光を見せている。スズちゃんにはそれが見える。瞼の向こう側で、光が揺れている。 何かの予感がスズちゃんを包んでいた。こんなことはなかった。自分の身の回りに変化は起きたりしなかった。周りの花以外、スズちゃんの存在を認めるようなものはいなかった。「……」 何かが、自分を呼んでいる。スズちゃんの意識に風が起きる。心に今まで感じたことのない涼しさが通り抜けていく。「何かが起こ... [続きを読む]
  • 2007/10/21 08:12精神猫「トラ」NO32
  •  この世もあの世も、そして、かの世もおの世も、すべて、それぞれの心が物事を生み出している。今、小生と玉やんに吹く風、花を咲かせようとしている彼岸花、そして、スズちゃんへと続くこの空間、それらも、すべて、玉やんの熱い思いが、小生たち精神猫の一体感と相まって創造されているものだ。 神様は、いいや、神様などいない。生命ある我々は、自らで我々の世界を構築した。想像主は神さまなどではない。想像主は生命あるも... [続きを読む]
  • 2007/10/20 09:59精神猫「トラ」NO31
  •  −でも、本当は、里親さんなんか欲しくなかった。玉やんとずっとずっと一緒にいたかった。玉やんとずっとずっと一緒にいたかった。「玉やん、おとうさん…。ありがとう」 玉やんが消えていく。お父さんが消えていく。鈴の音も消えていく。 ここで目が覚めた。また同じ夢だった。スズちゃんは彼岸花を鼻先で突付いた。何か、その花が自分を呼んでいるような気がした。 スズちゃんは鼻の周りを何度か回った。こんなことはなかっ... [続きを読む]
  • 2007/10/19 08:27精神猫「トラ」NO30
  •  そこは、風のない空間だった。周りには誰もいない。スズちゃんは眠っていた。「ありがとう…」 それは、玉やんが里親さんを見つけてくれた日だった。スズちゃんは玉やんの胸に顔をうずめていた。「よかったな、スズ」 玉やんの嬉しそうな顔が浮かぶ。玉やんの仲間たちも微笑んでいる。「よかったな、スズ」 スズちゃんは泣いていた。開かぬ目に涙を一杯ためていた。 嬉しくなんかなかった。里親さんなんか欲しくなかった。玉... [続きを読む]
  • 2007/10/18 13:01精神猫「トラ」NO29
  •  銀ちゃんは、玉やんが消えると、静かな眠りについていた。飛び出した眼球は元に収まり、異常に膨れた尻尾も元に戻っていた。「玉やん…」 あんなこと初めてだった。銀ちゃんは、ここ地獄門の猫たち、人たちに地獄を見せてきた。いや、地獄というイメージを幻想の影で見せてきた。それは、銀ちゃんがご先祖様から代々引き継いだ大切な仕事だった。銀ちゃんも、玉やんたちとは異なるけれど、まさしく「精神猫」の一員だった。「は... [続きを読む]
  • 2007/10/18 08:14精神猫「トラ」NO29
  •  銀ちゃんは、玉やんが消えると、静かな眠りについていた。飛び出した眼球は元に収まり、異常に膨れた尻尾も元に戻っていた。「玉やん…」 あんなこと初めてだった。銀ちゃんは、ここ地獄門の猫たち、人たちに地獄を見せてきた。いや、地獄というイメージを幻想の影で見せてきた。それは、銀ちゃんがご先祖様から代々引き継いだ大切な仕事だった。銀ちゃんも、玉やんたちとは異なるけれど、まさしく「精神猫」の一員だった。「は... [続きを読む]
  • 2007/10/17 13:44精神猫「トラ」NO28
  •  凄まじいほどの邪気だった。小生の尻尾が大きく膨らむ。「玉やん…」 不安が小生の中を駆け巡る。見ると、テツばあさんの尾もはちきれそうになっている。「玉やん…」 玉やんを呼び続けた。地獄へ堕ちよった…。テツばあさんが言っていた言葉が、何度も小生の脳裏を過ぎていく。 健三さんが言った朱に染まる鳥居が近づいている。邪気が更に迫る。小生の意識を赤く染めていく。血の色を見せ始める。 意識が萎えそうなのを、小... [続きを読む]
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