- 2008/05/15 07:39彼は星になった − 対面 −
- ↑クリックして応援してくださいね♪ 家に帰ってからは、ずっとそわそわしていた。 表で車の音が聞こえる度に、ドアを開けて覗いてみたけれど、ジュピターはなかなか我が家へ来ない。「お父さん、獣医さんはまだ? 本当に今日来るって言ったの? 」「大丈夫だよ。まーちゃん。 もう少ししたら来るから」 携帯電話なんて便利な物は、無かった頃だ。 ただひたすら待つしかない。〈ピンポーン〉 玄関のチャイムが鳴っ [続きを読む]
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- 2008/05/07 17:59彼は星になった − 心構え −
- ↑クリックして応援してくださいね♪ 次の日曜日、お父さんとお兄ちゃんと私の三人で、近所のホームセンターに買い物に行った。 美容室を経営するお母さんは、日曜日は稼ぎ時なので、一緒に買い物に行く事は出来なかった。 その代わり、買う物を細かく書き込んだメモとお金を、お父さんに渡していた。「ふーん。犬小屋に、散歩用の紐と首輪と、犬用の食器を餌用と水用に…か。 色々と揃える物があるなぁ。 な、まーち [続きを読む]
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- 2008/05/01 07:32彼は星になった − 小さな抵抗 −
- ↑クリックして応援してくださいね♪「本当? 本当に犬を飼ってくれるの? 」「本当だよ。 お友達の獣医さんのところで生まれた仔犬を、飼う事にしたんだ」 お父さんは、ネクタイをはずしながら、優しく微笑んだ。「やったー。 ねぇ、ねぇ、何犬? かっこいいのがいいなー。シェパードとか、ボクサーとかさ。 あと、ラッシーみたいな犬とか! 」「あはは。ラッシーってあれだろ? 映画に出ていた犬。 あれは、 [続きを読む]
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- 2008/04/25 16:14彼は星になった − プロローグ −
- ↑お久しぶりですっ!クリックして、応援してくださいなっ♪ ―今は亡き、ジュピターに捧ぐ。 彼と共に生きた時間を忘れぬために― 私が初めて彼と出会ったのは、小学校三年生の秋。 母乳の匂いのする小さな体を震わせて、覗き込む私や兄の顔を代わる代わるに見ては、黒目ばかりの瞳を潤ませていた。 ずっと犬が欲しいって思っていた。「あなたたち、面倒見られないでしょ? おもちゃじゃないんだから、 [続きを読む]
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- 2008/04/25 15:52あっという間に…
- 完結しました〜って書いてから、 もう一ヵ月も経ってしまってたんですね… 次回作を構想…なんていう余裕もなく、日々に追われてしまってました。 ほんっとにここにきて、毎日余裕なく過ごしてます。 そのせいで、ちょっと体調も崩しぎみでした。 毎日見に来てくださってる皆さん、 ほんとにありがとうございます。そして、ごめんなさいでした これから、ほんの少しずつですけど、更新していきたいと思います♪ [続きを読む]
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- 2008/03/28 06:56完結です♪
- ↑皆さんの日々のクリックに感謝、感謝です_____________________ 「虹色のウロコ」完結しました。 いや、この作品。 少々は手を入れましたが、書いた当初の雰囲気を壊したくなかったんで、 ほぼそのままでの掲載。 なんだか、恥ずかしいですね でも、たくさんの方が見に来てくれて、本当に嬉しかったです さて、毎度ではありますが、ここでお休みをいただきたいと思います。 また皆さんに、よ [続きを読む]
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- 2008/03/27 08:35虹色のウロコ 最終話
- ↑クリックして応援してくださいね♪___________________「おい。博士とやら。何でそんな勝手な事をしたんだ。 そんな事をして、魚崎に魚神様のお怒りが降りかかったら、どうしてくれるんだ! 」 大きな声で、博士に食ってかかる声に振り返ると、海香のお父さんが顔を真っ赤にして、今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴っていた。「そうだ、そうだ。 そんな計画をしたから、魚神様がお怒りになって、漁 [続きを読む]
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- 2008/03/24 06:55虹色のウロコ 第二十六話
- ↑クリックして応援してくださいね♪____________________ 悪しき人魚に立ち向かったツキヨミは、海香の姿に気付き、うろたえた。 悪しき人魚も、ツキヨミの姿に、攻撃態勢を取った。「海香! 何てことだ。悪しき人魚に囚われてしまうなんて…」「ツキヨミ! 」「海香! 今助けるからな! 待っててくれ! 」 ツキヨミはそう言って、高く巻貝の剣を振りかざした。 その時、海香にはやっ [続きを読む]
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- 2008/03/21 08:51虹色のウロコ 第二十五話
- ↑クリックして応援してくださいね♪___________________『離して! 』 海香がどんなに暴れても、ものすごい力で押さえつけられ、逃げ出すことは出来なかった。 囚われの身として人魚の脇に抱えられたまま、海底洞窟へと向かうしかなかった。『何で? 何でそんな風に、誰かを憎むまでの、悪しき心を持ってしまったの? 』 海香は、ふるえる声で尋ねた。 これからどうなってしまうのか怖くて怖くて [続きを読む]
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- 2008/03/19 07:48虹色のウロコ 第二十四話
- ↑クリックして応援してくださいね♪_____________________(…まったく。ヒレ無しときたら勝手なもんだ。 建物が建ってからで良いというから、こっちがのんびり構えていれば、急によこせときたものだ)(…さようですな。 しかも今日は、なぜか小僧の横槍にあって、間に合わせで連れて行ったもんだから、傷物の人魚と言われる始末。 改めて、活きの良い人魚を渡さねばならなくなってしまいましたな [続きを読む]
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- 2008/03/16 08:51虹色のウロコ 第二十三話
- ↑クリックして、応援お願いしますね♪_____________________ 学校が終わると、海香は急いで扇松へと走って行った。 洞窟を覗くと、マサオとツキヨミが、話をしながら海香を待っていた。「おかえり」「た…ただいま」 海香は、のんびりとした二人の様子に少し驚いた。「どうしたんだい? 」 すぐにマサオが、海香の様子に気付いて言った。「ううん。何か、ちょっと怖かったの。 悪しき人魚があの... [続きを読む]
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- 2008/03/11 21:56虹色のウロコ 第二十二話
- ↑クリックして応援してくださいね♪____________________ お父さんは、家を出てから二時間ほどして帰ってきた。「ただい…」 お父さんが玄関を開けた音に有坂家の全員が駆けつけたので、びっくりしたお父さんは言いかけて、また玄関を出て行こうとした。「なぁにやってんじゃ、英太! 早くあがれ! みんなして、お前の帰りを待ってたんじゃから! 」 おばあちゃんが一喝して、皆は居間に集... [続きを読む]
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- 2008/03/08 08:49虹色のウロコ 第二十一話
- ↑クリックして応援してくださいね♪ みなさん、おはようございます。ミナモですぅ。 3月がこんなに忙しいなんて…。 ぜんぜん思っていませんでした お友だちブログにも行けず、自分のブログアップさえままならない…。 楽しみに訪問してくださった方、ほんと、ごめんなさい ゆっくりですが、アップと訪問…していきたいと思いますので、 見捨てないでね〜〜〜 _____________________ ホー... [続きを読む]
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- 2008/03/03 07:13虹色のウロコ 第二十話
- ↑クリックして応援おねがいします♪_____________________「母さんだ」 ツキヨミが、海香に向かって言った。「ツキヨミのお母さん? 私、初めて会うね」「そっか、まだ会っていなかったね。 母さんは、人を乗せた船を助けた時に出来た傷が元で、上手く泳げないからって、あまり部屋から出たがらないんだ。 さっきの任命式も、特別に部屋に居させてもらったんだよ。 本当は、もっと早く紹介しよう [続きを読む]
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- 2008/02/27 07:10虹色のウロコ 第十九話
- ↑クリックして応援してくださいね♪____________________『それは違うね』「! 」 突然、海香の心に語りかける声が聞こえた。『それは間違いだ。 お前が人魚に出会い、人魚と共に行動した事に、決して悲しく辛い思いだけがあった訳じゃないはずだ』「マサオ…くん? 」 海香は、はっきりと確信が持てなかった。 その声はマサオのものだけではなく、しゃがれた老人の声が、重なって聞こえていたか... [続きを読む]
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- 2008/02/24 10:39虹色のウロコ 第十八話
- ↑クリックして応援してくださいね♪___________________ ― チャポン、チャポン、チャポン ― 大きく水音が響く。『ホールへ。これより任命式をとり行う! 』 さっきまでの口調とはうって変わり、人魚王らしい威厳を含んだ大ばあ様の声が響いた。 その声にお付きの人魚たちが一斉にかしずき、大ばあ様をベッドからゆっくりと起こした。 二人の人魚が、大ばあ様の手を引いて、ホールへと導いて行 [続きを読む]
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- 2008/02/21 14:28虹色のウロコ 第十七話
- ↑クリックして応援してくださいね♪ 昨日は、日本ブログ村 童話・児童小説ランキングで1位になりましたぁ〜 一瞬でも、嬉しいよ。ありがと_______________________ 海香の心は温かい気持ちでいっぱいになっていた。 今日はひとまず、博物館を建てる事についてどう考えているのか、海を守る事元に戻す事は、どんなに大変な事なのかを家族皆で話し合ってくるという宿題を持ち帰り、下校とな... [続きを読む]
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- 2008/02/18 15:43虹色のウロコ 第十六話
- ↑クリックして応援してくださいね♪___________________「…そういう事だったんだ…」 海香は顔を上げて、坂道に沿って植えられた、大きな桜の木の梢の間に浮かぶ青い空を見上げた。 千夏からの映像は、その空に吸い込まれるようにかすれて消えていった。 海香は、立ち上がってゆっくりと歩き始めた。 上り坂の最後のカーブを曲がり、校門が見え始めると、海香は立ち止まった。 そして、大きく深呼... [続きを読む]
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- 2008/02/16 09:15虹色のウロコ 第十五話
- ↑クリックして、応援してくださいね♪____________________ 海香は目を覚ました。 窓にかかったカーテンの隙間からは、昇り始めた朝日がゆっくりとのぞき始めていた。 目覚まし時計は、昨日と同じく、六時十二分に近い時間をさしていた。 これも何か意味があるのかもしれない。 海香は夢の内容を、今度こそ忘れないように、時間と一緒にメモ用紙に書き記し、着替えのポケットに入れた。 居間に下... [続きを読む]
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- 2008/02/14 07:08虹色のウロコ 第十四話
- ↑クリックして、応援してくださいね♪____________________ 二人は、大広間の天井に開いた大きな穴から、海面に向かって泳ぎ出した。 大きくヒレを動かして体をよじり、水を切り裂くように泳ぐツキヨミに手を引かれると、あっという間に海香の顔は、ぽこんと海面に出た。 そこはちょうど、光島の真ん前だった。「ここからは、海流のすき間をくぐりながら扇松まで泳ぐから、しっかり手を握ってて」 ... [続きを読む]
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- 2008/02/12 17:04虹色のウロコ 第十三話
- ↑クリックして、応援おねがいしま〜す♪_____________________ 海底洞窟の中はとても広くて、入り組んでいる。 海香一人では、すぐに迷子になりそうだった。 角を曲がると、廊下や大広間やここに来るまでに通り過ぎた他の部屋よりも、たくさんの光の水が置いてある明るい部屋があった。 その中央に、海藻を敷き詰めて作ったベッドに横たわる大ばあ様がいた。 周りでは、大ばあ様の世話をしている... [続きを読む]
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- 2008/02/11 08:05らんららさんから、いただきました〜!!!
- らんららさん。 私の小説友だち♪ いつも、楽しいコメントを寄せてくれる彼女。 彼女の所に遊びに行ってる時にね、素敵なイラストを見たんですよ。 『ああ…いいなぁ』って。 それで、無理を承知でお願いしてみたところ、こころよくOKしてくれました!!! しかも、こっちに持ち帰ってもいいよ♪なんて…。 嬉しくて、感動で、アップしてます ↑↑クリックで大きくなるよ♪ ねね、すごいでしょ??? 私のイメージそ... [続きを読む]
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- 2008/02/09 06:45虹色のウロコ 第十二話
- ↑クリックして応援してくださいね♪_____________________「任せてよ。でも、まずは急いで波から身を守らなきゃ…。 そうだ! あそこ! ツキヨミ、少しだけ頑張って! 私、良い所を知ってるの」 海香はツキヨミに手を貸して、出来るだけ潮溜まり伝いに、扇松と隣の海岸との境の岸壁に向かった。 この岸壁は、特に海にせり出している。そのため、長い年月をかけて、打ち付ける波に削られて出... [続きを読む]
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- 2008/02/07 08:26虹色のウロコ 第十一話
- ↑クリックして応援お願いします♪___________________ その時、突然マサオが、離れ岩に向かって駆け出した。 びっくりした海香とツキヨミが、マサオを目で追いかけると、一艘の船が光島の影から現れた。 その周りでは、数匹のサメの背びれが大きな円を描いて、何かを取り囲んでいるようだ。「ツキヨミ、ちょっと待ってて」 海香はそう言って、マサオの立つ離れ岩に向かった。 マサオは腕を組んで、... [続きを読む]
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- 2008/02/05 06:44虹色のウロコ 第十話
- ↑クリックして応援してくださいね♪____________________ 今日は四時間で授業は終わりだ。(早く帰りの会が終わらないかな? ) 海香はすぐにでも、扇松に行きたくて、そわそわしていた。「じゃあ皆、気を付けて帰れよ」 小沢先生の言葉を合図に、皆は一斉に声を合わせて、帰りの挨拶をした。「さようならー」 海香も大きな声で言うと、急いで教室を出ようとした。「おーい。海香、ちょっとおいで... [続きを読む]
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