- 2008/03/23 10:36等身大の陰 4月
- 千秋はびっくりした。「えっ!なんで・・」何故元上司の車が自分の家の前にあるのか。今さっき別れた哲平の事などどこかへいってしまって、千秋はとっさに駆けだしていた。とにかくその場から逃げ出したかった。気がつくと千秋は、同僚のミナの家へきていた。ミナは会社では唯一、過去の不倫の事を相談した友達で、それに哲平との事もなとなく感づいているからだ。「ごめんねミナ、こんな時間に突然・・」「そなとこ突 ... [続きを読む]
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- 2008/02/13 19:49等身大の影 vol.4b
- 1月はあっという間に過ぎ、2月に入いりいよいよバレンタインデー。色々考えたが千秋は最初のバレンタインはオーソドックスに手作りのチョコレートを渡す事に決めていた。ハート型だが少し大人の味のビターチョコだった。 朝出勤して哲平の部署へ行くと、夜勤の人に急病が出た為、哲平が急遽夜のシフトになったと聞いた千秋は、手渡し出来ずに残念だったが、手紙をチョコレートに添え哲平のロッカーに入れておいた。 哲平と ... [続きを読む]
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- 2008/02/11 12:54等身大の影 vol.4
- あのクリスマスの夜以来、千秋と哲平は落ち着いて二人きりで会う機会がなかなかなかった。千秋は、夜になり自分の部屋で哲平からのメールに返信する事がこの頃の唯一の楽しみだった。 職場では事務所に用事で時々入ってくる哲平と、目での挨拶とも言えない合図のようなものが、千秋をまるで学生の頃のようにときめかせていた。 その頃千秋はあの上司からの事など全く忘れていた・・・・。 1月も終わりに近づき、やっと仕事 ... [続きを読む]
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- 2008/01/13 16:42等身大の影 vol.4
- ・・・・バックの中、ほのかに光る携帯の液晶に表示されたのは、番号だけ。しかしそれは、はっきりと見覚えのある番号だった・・・・。あの上司の電話番号。登録からは消されたデーター、しかしハッキリと覚えている番号。掛かってくるのを待つ事が多かった番号。こちらからは掛けない番号。でも、ハッキリと覚えていた。ブルブル・・ブルブル・・・(まるで私の胸が震えているような) その日を境に千秋と哲平は職場で ... [続きを読む]
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- 2008/01/13 16:13等身大の影(もう一つのvol4)
- ・・・・バックの中、ほのかに光る携帯の液晶に表示されたのは、番号だけ。しかしそれは、はっきりと見覚えのある番号だった・・・・。あの上司の電話番号。登録からは消されたデーター、しかしハッキリと覚えている番号。掛かってくるのを待つ事が多かった番号。こちらからは掛けない番号。でも、ハッキリと覚えていた。ブルブル・・ブルブル・・・(まるで私の胸が震えているような)「千秋さん、電話・・出ないの?」 ... [続きを読む]
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- 2007/12/09 19:18等身大の影 vol3
- 哲平の胸に顔を埋めていると、心臓の鼓動と暖かさで不思議と安らぎを覚えた。まるで赤ん坊が母親の懐に抱かれている感覚というものだろうか、それは哲平が無言でいてくれたという事もそうした感覚にさせてくれているのかもしれない。 しばらくすると気持ちも落ち着き、それと同時に妙な恥ずかしさも伴って「哲平くん、ごめん、ヘンなとこ見せちゃったね、ホントごめんね・・」と慌てて哲平の胸元から距離をおいた。 「千秋さん ... [続きを読む]
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- 2007/11/11 16:39 等身大の影 vol2
- 哲平の歓迎会の2次会でカラオケに来て、そろそろ2時間が時が経とうとしていた。部屋の熱気と音とお酒のせいで気分が悪くなりトイレへ行った。トイレの入り口の通路で、うつむき加減だった私は人とぶつかった。「あっ、すみません」と謝りながら見ると、哲平だった。哲平は思った以上に長身で、ちょうど胸の辺りで私の頭が当たった感じだった。「痛ぇー」「ホント、ごめん。前見てなかったから。大丈夫」「って、ウソです。 ... [続きを読む]
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- 2007/10/13 17:43 等身大の影 vol1
- 「ばっかじゃない・・・!」。それは月末近くの金曜の夜、人通りの多い繁華街。その一角にある公園に私はいた。ブランコに乗りながら、缶ビールを片手に吐き捨てたのか、つぶやいたのか、自分自身に言ったのか、哲平に対して言ったのか・・・とにかく私は酔っていた。小雨が降り出してきたので、ヨロヨロと立ち上がり帰ろうとして道との境にある鎖に気づかすに足を取られ転んでしまった。 グシャッ!プシュッ!という ... [続きを読む]
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