naska5017 さん

naska5017さん: 紙片
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心の詩写真日記 〜わたしがいる場所〜
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プロフィール

ハンドル名naska5017 さん
ブログタイトル紙片
サイト紹介文メモ書、覚え書、スケッチ
自由文詩、散文、小説、写真
参加カテゴリー
更新頻度情報提供131回 / 512日(平均1.8回/週) - 参加 2007/11/04 13:05

naska5017 さんのブログ記事

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  • 2008/07/12 17:24初夏
  • 夜を歩けばまた会えるような気がしていた家路は未来を閉ざす為の道未来をつかむ為にまた歩く歩き続ける夜が明けたならまた電車に乗っていつかあなたに会えるように 謎掛けよりただ即物的に宙にぽかりと浮かんであなたのことを待っていた [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 電車
  • 2008/07/11 18:21夏草
  • 線香の匂いと草いきれ、夏の匂い。枯れた去年の草から雑草が、噴き出すように生えている。細い小路を自転車が、かさかさという葉擦れの音だけさせて、追い抜いていった。日に焼けた硬い肘。あの人に似ている。手に触れた物ならば、どんな部位でも今、口に含んだかのように思い出せるのに、逆に触れずにいた箇所は、いつまで経っても映像だけで、記憶が危なげだ。「もっと触れろ」といつかあの人は言ったが、そんな恐ろしいことが、 [続きを読む]
  • 2008/07/08 17:15天の川
  • 私を迎えに来ない波があなたを浚っていくという喜び私のヒトガタを追う澄んだ祝福詠嘆だけがいつも傍についていく幾年越えて幾年越えて [続きを読む]
  • 2008/07/01 03:41昔見た夢
  • 雪の町を歩いていた。どこか知っている国。長引いた、混乱の気配。 映画の中のように、古い時代だと分かっていた。人々は重いコートを背負い、列になって進んでいた。降りしきる雪の中、俯いた背中だけが続く。靴音が重く、話し声はない。周囲を見ようとするのは、私だけだった。長く続く列の先は見えず、何がこの人々を引き連れて行くのかも、分からなかった。沿道に立つ人々は、何かを恐れるように言葉を発さず、瞬きのない、い [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 映画
  • 2008/06/24 19:522005/7-「リーさんの愛した鳥(8)」
  • その海の隣には、昔、リーさんの父親が建設した、廃棄物処理場があった。砂丘のように広大なゴミの山々は、彼方まで続き、オモチャ箱のようなその中には、様々な詩が隠れていた。もう詩を集めることをやめたリーさんは、それらを持ち帰ろうとはしなかったが、永らく会えなかったお詫びをするように、しばらく「詩」を見つめ、砂丘のなかに還すのだった。私はそれを隣で見ていた。昔、あらゆる人に道の方角を示していた標識。リーさん [続きを読む]
  • 2008/06/04 18:41朝靄
  • 薄く靄の張る池の表面をそろそろと歩いた君に出会ったのはこの池の半ば私はまだそこに立つことができない名前を呼んだなら悲しみが足元に穴を穿つから目を閉じたまま君に出会ったのはこの池の半ば今も思い出せる手触りの日に [続きを読む]
  • 2008/06/03 18:46
  • 細く高く尖る塔の突端に立ち雲の下君の姿を探した髪を遊ぶ風に精一杯でも心は必ず浅ましい指一本動かせなくてもただ歌う歌い続ける助けは来ない助けは来ない苦しみから逃れるためのその呪文 [続きを読む]
  • 2008/06/01 23:02河原を覆う白い羽根
  • あなたと二人同じ耳の形をして静寂を聞いたアンテナを広げて聞いたのは、川の音でも砂利の音でもなくその他の何か白い翼を広げる淡々と世界を置き去りにするように受信する周波数は私とあなたそして空を行く船だけのものいつかあの空に浮かぶそのためにいま確かめあう愛している私たちこの腹の下にある世界を [続きを読む]
  • 2008/05/28 18:23青空の下
  • 希望が私の目の届くところに、ある必要はないのかもしれない、とも思う。いつか私の出会った人達が、青空の下にいる。好きな人と過ごしている。おいしいものを食べている。私がいなくなっても、時は過ぎていく。希望が消えることはない。 [続きを読む]
  • 2008/05/27 18:53夏を呼ぶ笛
  • 羽根がひるがえり羽根がひるがえりその隙間から陽光が見えた巨大な影が地面を覆い私はまた身体を失くした足の裏に濡れた土と草があった束の間刺した陽光で頭の裏が赤く染まっていたここに居られないのならどうして彼等は私の手の甲に口付けるのだろう確かなものは在ると繰り返し教えては彼等は遠くへ飛び立っていく許しを請われる資格はない私は羽根を持たず陽の行く先を追い続ける爪先を泥で汚して羽根が行く羽根が行く夕日を遮る [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 資格
  • 2008/05/19 09:32光る街
  • 裏切った私のために元気でいろいつか自分を蔑んだのなら野を越え、山を駆け恨みにいく引き受けた罪は私のものその恥を喰うなその罪が繋ぐ先の螺旋階段を見ろあの光の先に君が望む街とその人が居るから [続きを読む]
  • 2008/05/16 11:422005/7-「リーさんの愛した鳥(7)」
  • リーさんと共に暮らすようになってから、リーさんは私にいろいろな詩の読み方、聴き方、味わい方を教えてくれた。リーさんは炊事や洗濯、宅急便の出し方などは、何ひとつ教えてはくれなかったが、私には、そうしたことはさして重要ではなかった。宅急便の出し方は誰だって教えてくれるし、炊事と洗濯は小学校を出るまでに、ひととおり覚えていたからだ。私はリーさんと共に様々な詩を読み、触れ、慈しんだ。けれど、リーさんはただ [続きを読む]
  • 2008/05/11 14:13dark-darkgreen
  • ちゃんと望みがついえるまでじっとしていなくてはならない目を閉じて巨大な岩場の影足下にごつごつと、岩手のひらに頼るようにざらざらと、岩肌頭上に射す太陽頭の後ろが赤く染まるこの赤が深い緑に変わるまで夕日が落ちて暮れるまでじっとしていなくてはならない闇はよく見れば深い深い緑緑色の極まった物 [続きを読む]
  • 2008/05/08 23:00サクリファイス
  • 娘達は世間への供物として捧げられる。彼らの世界を守るために。あるいは、彼らの世界を弔うために。娘達はそれぞれの役割を果たす。ある者は歌い。ある者は扉を閉ざす。またある時は、その役割を入れ換える。あらかじめ定められた約束事のように。彼女達の嘘に愛想を尽かし、彼女達の兄弟は出ていった。彼女らは繋がれた約束事、その軌道から、逃れることができない。今日も歌う。そして彼らの扉を閉ざす。この軌道を逸らす、誰... [続きを読む]
  • 2008/05/05 17:53島に響く汽笛
  • あの島の景色は強い。乱暴な言い方をするならば。九月のあの日、空は油を塗り込めたような色をして、水色以外は受け付けず、アスファルトに移る影は厚紙を切り抜いたように貼り付いて、私が歩き出しても、微動だにしないように思えた。夏を経た草々は、消える直前の炎のように揺らめき、足元を覆った。人の気配はなかった。強すぎる島の気配に、人々が消されてしまったかと、思うほどに。小さな島は空想を呼ぶ。道の両側には、海... [続きを読む]
  • 2008/05/04 23:18海岸
  • 海は暗く薄曇りの空だけが明るかった私の指の間から 砂がさらさら さらさらとこぼれていった風が吹いた私は乱れた髪の合間からこぼれていく砂を見ていたあなたはわずかに離れて立ち、何かを問う目疑う目をして 私を見ていた伝えるべき言葉はなかったあなたの後ろを、灰色の雲が行った。私の中で時は止まり、もはや何物も、新しく生まれずあなたを驚かせることはできなかった見せられるのはただ私の体からこぼれ落ちていくわず... [続きを読む]
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  • 海岸
  • 2008/05/03 22:07雲の上を行く船
  • 他人とは、彼にとって、希望そのものであり、見下したり、汚したりすることは考えられない。もし、例外があるとすれば、その者が人を見下したり、傷付けたりする人間であった時だけだ。その為、彼の他人に対する関わりは、傷付けられ得る人間を守ること、またはその反面として、傷付けようとする側の人間を、(外向・内向に関わらず)攻撃することに限定され、その他の関係性は表面的と言っていい程に薄い。先程述べた、「攻撃」... [続きを読む]
  • 2008/04/29 18:04蒸し暑い朝
  • 朝の頭痛曖昧に煙る世界砂に似た色歩道橋の上路線バスの広い背中ゆっくりと過ぎて記憶の中薄水色の空と海水平線の隙間を赤いヨットが過ぎる指先ほどの大きさ知らない人の乗る船砂浜は遠く遠く私はぽかりと浮かび目を閉ざしている瞼の裏太陽日差しが白く燃える誰ももう帰らない私は戻る時を見付けられずにいる ... [続きを読む]
  • 2008/04/28 22:472005/7-「リーさんの愛した鳥(6)」
  • 「リーさん、歌をうたってよ」バス停のベンチに並んで腰掛け、私はリーさんにねだった。リーさんは格別、歌が上手いわけではない。けれど、私はリーさんの歌が好きだった。リーさんはしばらく目を閉じて考え、やがて歌いだした。リーさんが歌うのは、ポップスでも演歌でも、オペラでもない。大昔から、私たちが生まれるずっと前からある唱歌だ。誰でもが歌ったことのある歌は、繰り返し人の手に撫でられた小石のように、ひんやり... [続きを読む]
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