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- 2008/02/29 15:273-4 ミッドカインのこれから
- 日本人の死亡原因の1位は「がん」、そして、2位は「心不全」。 日本人の2人に1人はこのいずれかが原因で亡くなるという計算です。がんにも、心筋梗塞にも、ミッドカインは深くかかわっていることがわかってきました。 これまでのがん治療は、正常な細胞にくらべてがんの増殖速度が速いことを利用し、薬や放射線を用いて増殖速度を抑えるというものでした。この方法は正常な細胞にも効いてしまうという弱点もあります。 ミッ... [続きを読む]
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- 2008/02/15 18:193-3 心筋梗塞から、『守る』働き
- 発生の時期には、生き物が形作られるために重要な働きをすると考えられているミッドカイン。 しかし、がんなどの病気でミッドカインが発現すると、結果的に生体にとってマイナスの方向に働いてしまいます。 しかし、ミッドカインがプラスに働いている病気もあるのです。 門松さんらはミッドカインを発現しない「ノックアウトマウス」をつくり、ミッドカインの機能について研究を進めていました。その時、偶然にもノックアウ... [続きを読む]
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- 2008/02/01 15:353-2 がん早期発見の目印
- 「ミッドカインは正常な細胞ではほとんど発現しないが、がんになると強く発現する。これはがんを発見する指標になるのではないか。」 門松さんはさらに研究を進めました。 がん(悪性腫瘍)は、必要なときだけ分裂し、不要なときには抑制されるという細胞分裂の制御が崩れることで起こります。 誕生後も細胞は分裂を繰り返し、老化した細胞と入れ替わっていきます。しかし、この制御が壊れると、細胞の分裂が止まらなくなり、... [続きを読む]
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- 2008/01/25 10:00第3回 ミッドカインの可能性
- 名古屋大学大学院医学系研究科門松 健治教授3-1 ミッドカインの発現パターン 受精卵。 ヒトをはじめとする多くの生物の発生はこのたった1つの細胞から始まります。 受精卵は分裂を繰り返し、やがてそれぞれが特徴を持った細胞へと分化していき、脳や腎臓など複雑な形が作られていきます。 分化がさかんに起こる発生中期、ミッドカインが細胞内で大量に生成されます。そして、脊髄や脳、腎臓がまさにできようとしている部分に... [続きを読む]
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- 2007/12/28 15:552-4 佐久間さんとの出会い
- 何日も生き永らえ、通常では考えられないないほど長く突起を伸ばした神経細胞。 それはミッドカインが分化途上の細胞を助け、寿命を延ばすという働きを示す結果です。 これはミッドカインの働きとはどのようなものなのかを調べるため、ミッドカインを精製し、マウスの胎児の脳で培養していた細胞で効果を調べた実験でした。 ミッドカインは細胞が分化の過程で、寿命を延ばし、増加していく活動を促進する重要なファクター... [続きを読む]
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- 2007/12/07 11:062-3 ミッドカインの名付け親
- 発見したタンパク質は、熱心に研究をしてくれた門松さんに名前をつけるようお願いしました。 門松さんがつけた名前は、「MK」。 その意味は、ともに実験をしていた友村 「みねこ」 と 門松 「けんじ」 で 「MK」。 「村松と門松でもMKですよ。」と門松さんがうれしそうに言うので、村松さんは「鹿児島大学医学部のMK、『もてて困る』のMKでもいけるな」と冗談を言いながら、すぐにMKに決めました。 研究を... [続きを読む]
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- 2007/11/22 20:352-2 分化後に増えるメガネ型の分子
- 1984年、村松さんの論文を読んだ九州大学医学部大学院生の門松さんが研究室にやって来ました。 もう一人の大学院生、友村さんも加わって、2人は分化前と分化後の細胞からタンパク質の設計図となるmRNAを抽出し、分化後に出現する分子を探すという実験に取り組みました。 「言うは安し、の言葉どおり、とても大変な実験でした。」 その中でたった1つだけ、分化後にはっきりと量が増えていることを示す分子があったのです。 ... [続きを読む]
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- 2007/11/09 15:50第2回 ミッドカインの発見
- 名古屋大学大学院 医学系研究科村松 喬 名誉教授??2-1.? ?細胞分化のシグナリングを追って? シャーレの上、中心が少し盛り上がるように広がった細胞の塊。 これにビタミンAから少し形を変えた「レチノイン酸」をかけると、特徴のない細胞から、神経や筋肉の細胞へと分化していきます。その際、細胞は互いに接着し、隣の細胞へ情報を伝え、お互いを識別しあっています。??「細胞間の情報のやりとりはどのように行わ... [続きを読む]
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- 2007/10/26 16:041-4 セルシグナルズとミッドカイン
- 会社を立ち上げた佐久間さんを待ち受けていたのは、ミッドカインの研究成果ではなく、経営でした。 経営者として、大企業にいた頃は1人で考える必要のなかったキャッシュフローや投資など、様々なことを考えなくてはいけないことを知り、1,2年目は必死に勉強をすることになりました。 その中でミッドカインの可能性が見え、ターゲットを心不全にすることを決めました。 心不全は心臓の血液を流す力が不十分で、全身が必要と... [続きを読む]
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- 2007/10/12 21:101-3 ミッドカイン大量生産の冒険
- ミッドカインを使ってどんな薬ができるのか。? このときはまだデータも少なく、まったく想像がつきませんでした。? しかし、研究開発を進めるには、ミッドカインを大量生産する必要があります。 そこで、当時研究所の所長だった佐久間さんは、所長の権限で動かせる資金すべてを投入してミッドカインの大量生産システムを導入しました。もちろん会社にはひどく怒られてしまいました。? 「もう使ってしまったんだからしか... [続きを読む]
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- 2007/09/28 18:581-2 すべては一枚の写真から始まった
- 医薬品素材の開拓を進める一方で、佐久間さんの分子生物学への興味は続いていました。その頃興味を持っていたテーマは細胞死です。? ある日、研究所に入ってきた研究員が素材探しをしていた佐久間さんに、ミッドカインというタンパク質を紹介したのです。その研究員は名古屋大学の村松教授の愛弟子でした。 「興味ないな。」などと冗談めかして言いながら手に取った論文でしたが、読んでいくうちに顔色が変わりました。??... [続きを読む]
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- 2007/09/14 09:00第1回 セルシグナルズとミッドカインとの出会い
- ? 株式会社セルシグナルズ代表取締役社長 佐久間貞俊1-1 ウイルスの研究から製薬研究へ1969年、科学技術の研究分野が急速に発展している中、当時の最先端分野は分子生物学。しかし、日本では分子生物学の分野はほとんど研究されていませんでした。どうしてもその研究をしたかった佐久間さんは、分子生物学の本場であるアメリカに行くという助教授に頼み込み、同行が認められ、ペンシルバニア大学ウイスター研究所の研究員にな... [続きを読む]
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