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- 2008/07/27 07:15学校と愛知県美術館の連携による鑑賞教育〜「鑑賞学習ワーキンググループ」の取り組みから(5)
- その後,開館から約4年を経た平成9年度から「教師を対象にした企画展説明会」がスタートしました。この会は,教員に企画展の説明を行うことで,児童・生徒の来館という波及効果をねらい,「将来の美術館を支える子どもたちを動員したいという美術館の思惑が強かった」7)と考えていました。実際,会に参加した教員が児童・生徒を引率した例もあり,学校への「教育普及活動」のきっかけとなったようです。しかし,「学校の現状を [続きを読む]
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- 2008/07/23 05:50学校と愛知県美術館の連携による鑑賞教育〜「鑑賞学習ワーキンググループ」の取り組みから(4)
- そんな中,東海・近畿地区の学芸員と教員が自主的に立ち上げた「アミューズ・ヴィジョン研究会7)」は大変注目に値します。この研究会は,各美術館での教育普及の情報交換を行い,作品の図版をカード化するなどした「ポケット・ミュージアム」を作成し,実際に学校へ貸し出しを行っています。この作品のカード化の動きは,多くの美術館で行われ,最近では国立美術館でも作成されて一般にも使用されています。また,数回に渡り研究 [続きを読む]
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- 2008/07/22 10:08学校と愛知県美術館の連携による鑑賞教育〜「鑑賞学習ワーキンググループ」の取り組みから(3)
- 「連携」とは言うものの,作品を所蔵する美術館側がリードして連携を進めてきている現状がありますが,開館当時は「教育普及」が必ずしも重要視されておらず,このことは,「愛知芸術文化センター2)条例」の文中に,美術館の業務を「美術品及び美術に関する資料収集,保管,及び展示」「美術に関する調査研究」「展示室(貸しギャラリー)の利用」の3つとし,「教育普及」が条例文中に明記されていないことからも明らかです。そ [続きを読む]
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- 2008/07/21 21:42学校と愛知県美術館の連携による鑑賞教育〜「鑑賞学習ワーキンググループ」の取り組みから(1)
- ここ数年,本来の設立の主旨や,社会的に期待されている立場が異なる「学校と美術館」が手を取り合った実践事例が数多く報告されています。しかし,一方で,「美術館を利用できない学校がある」のも事実であり,そこには,連携に対する学校側の“壁”の意識があることを指摘できます。この“壁”の意識を乗り越えて,「学校と美術館の連携」をさらに推し進めるにはどうしたらよいでしょうか。そこで,これから数回に渡 [続きを読む]
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- 2008/07/21 02:14学校と愛知県美術館の連携による鑑賞教育〜「鑑賞学習ワーキンググループ」の取り組みから(2)
- 学校側と愛知県美術館側の連携推進の動き学校側からの連携推進の動きは,愛知県美術館や名古屋市美術館などを利用する熱心な教員は以前からいましたが,「アートゲーム」や「対話型鑑賞」が鑑賞学習の方法論として知られてきたこと,さらに,平成10年度の学習指導要領に「地域の美術館の利用」「鑑賞の独立した扱い」が明示されたことが,多くの教員に連携への意識を高めたと言えます。これに対し,愛知県美術館側からの連携推進 [続きを読む]
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- 2008/07/17 23:21「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(8)
- 今回の『ラス・メニーナス』の鑑賞は、子どもたちが最初にこの作品に持っていた「気味が悪い」という印象を、先述した「お話」のように「自分にとって身近なもの」と変えていきました。この作品に『ラス・メニーナス(侍女たち)』という題がつけられる前に、『家族』という題がつけられていたことが、子どもの「お話」と重なり合ってきます。『ラス・メニーナス』の一般的な解釈に留まらず、子どもが素直に感じた「現実(リアリテ [続きを読む]
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- 2008/07/16 23:37「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(7)
- 主体化の段階として、創造的に作品を解釈していくために、授業で話し合った内容をもとに個々で「お話づくり」を行いました。(以下はその「お話」のひとつ)昔むかし、私たちが生まれるずっと前の話です。そこには5人のむすめたちが仲良く幸せにくらしていました。そのむすめたちのお父さんは画家でその絵はとても有名で世界に広がりとても金持ちでした。けどお母さんは5年前になくなってしまいました。とてもやさし [続きを読む]
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- 2008/07/15 22:06「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(6)
- 4.授業の展開〜参考資料を提示して考えを揺さぶる教師「実はこの2人をもう少し大きくかいた絵があるんだ。見たい?」(見たい!見たい!)※王と王妃の肖像画を提示する。教師「この2人と他の人はどんな関係だと思う?」「恋人同士」「おじいちゃんとおばあちゃん」「友達」「この家にいて引っ越しちゃった人かご先祖様」「お父さん、お母さん」(後略)鏡に映った王と王妃がぼんやり描かれていたため、この2人を [続きを読む]
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- 2008/07/15 01:24「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(5)
- 3.授業の展開〜解釈のズレから作品の理解の幅を広める教師「ここに人は何人いる?」「9人」「人間だけ?人間だけだったら9人」「でも絵の中の人がいる」教師「この2人を入れると人数が変わってくるね。これが絵じゃないと思う人いる?」「鏡だと思う。よく学校の怪談で出てくるゆうれいが映っている」「窓かもしれない」(ああ)「写真だと思う」(私もそう思った)「絵が映っていると思う。キャンバスの絵が映っ [続きを読む]
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- 2008/07/14 05:46「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(4)
- 2.授業の展開〜発言の根拠を明確にさせる「あやしいどろぼうがいる」教師「何で、どろぼうって思った?」「何か変な荷物を持っているから」「1人だけこっそりといる感じがするから」「黒い服を着ているから」「逃げ出しそうな感じがするから」(後略)この人物が他の人物とは異質な雰囲気があるということに対して、子どもたちが「どろぼう」と表現しているところが興味深いです。「人間が人形みたい」教師「どうし [続きを読む]
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- 2008/07/13 17:55アクセス、20000となりました!
- 昨年11月から本ブログをスタートさせましたが、8ヶ月が過ぎ、途中5、6月は怒濤のような日々を過ごしているうちに7月に入ってしまいました。少し余裕が出てきたような気がしていますが、まだまだやることは山積み状態です・・・。「毎日更新!」と目標を立てていましたが、ここ数ヶ月は全く機能せず、せめて、土日だけでもじっくり座ってパソコンの前に座ることができるようにしたいと思っています。全く更新していない時期も [続きを読む]
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- 2008/07/13 17:54「Wii」で遊ぶ「うぃーくえんど」(1)〜「Wii」の身体性
- 我が家でも、いよいよ子どもたちの楽しみにしていた「Wii(うぃー)」がやってきました。私自身、家庭用ゲーム機は、「スーパーファミコン」以来、「セガ・サターン」「プレイステーション」「プレイステーション2」「ゲームキューブ」に続いて、久しぶりに購入したものです。「ゲームばかりやって・・・」という指摘はここでは少しおいておいて、この「Wii」はこれまでのゲーム機にないおもしろさがあります。 [続きを読む]
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- 2008/07/13 08:45「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(3)
- 2.共有化の段階共有化の段階では、作品から見つけた内容を自由に発言させていきますが、「どこのこと?」と具体的に部分を指し示させたり、「なぜそう思ったの?」と理由を言わせたりします。全員で確認できるように、できるだけ大きな図版を準備しておきます。また、予想される意見を「人物に関わる内容」「背景に関わる内容」「状況に関わる内容」などと分類しておき、板書する場所を大まかに決めておきます。だれ [続きを読む]
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- 2008/07/12 19:36「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(2)
- 1.出会いの段階出会いの段階では、作品をカラー印刷したものを個々に配布し、「見つけたことや感じたことや疑問に思ったことを書きましょう」と投げかけ、ワークシートに作品の描かれた内容を書き出させます。何を書いたらよいか分からない子には、「犬がいるなど、絵があるなど、どんな小さなことでもいいよ」と具体例を示して支援するとよいです。また、単に言語で記述させるだけではなく、描かれたものを簡単に模 [続きを読む]
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- 2008/07/12 08:45「美術フォーラム21」に『国吉康雄』を扱った実践が掲載されています
- 私が国吉康雄の『誰かが私のポスターを破った』を取り上げた、ささやかではありますが、鑑賞学習の内容が、醍醐書房の「美術フォーラム21」に掲載されています。以前、愛知県美術館で開催された『国吉康雄展』と、図工の鑑賞授業を関連させたものです。他にも美術館での取組や、鑑賞学習をめぐるアンケートなど、いろいろな記事や論文が掲載されておりますので、学校と美術館の連携について興味をお持ちの方は、ぜひ [続きを読む]
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- 2008/07/12 08:16「光る絵のなぞをさぐろう」〜『ラス・メニーナス』の鑑賞から(1)
- 「鑑賞学習を学校の授業でどう展開していったらよいのか」という点について、私自身微力ながら研究を進めています。今回から数回に分けて、私が実践してきた内容をご紹介したいと思います。なお、この実践は、『ラス・メニーナス鑑賞プロジェクト』の一環として行われました。ラス・メニーナス鑑賞プロジェクトはじめに今回題材として取り上げる『ラス・メニーナス』は、だれ一人として目を合わせない、笑っていないと [続きを読む]
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- 2008/05/11 21:25本ブログも15000クリックとなりました。みなさま,ありがとうございました。
- 本ブログを立ち上げまして,あと少しで「半年」が過ぎようとしております。多くの方々に支えられながら,何とか半年続けてこられました。この4月,5月は,5年ぶりの転勤ということもあり,身の回りが慌ただしく(・・・と言い訳をしてしまいますが),なかなかブログを書けなかったわけですが,何とか新しい仕事も軌道に乗ってきた(ように感じているだけかもしれませんが)ので,何とか少しずつでも,ささやかな内容ではありま [続きを読む]
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- 2008/05/11 21:16子どもは作品をどうみているか(2)〜興福寺八部衆像を扱った鑑賞授業から
- 先日,名古屋経済大学の藤田先生のお誘いを受け,「ものづくり教育会議2008」(愛知県刈谷市南部生涯学習センター「たんぽぽ」にて)でお時間をいただき,私のささやかな内容ではありますが,講演をさせていただきました。岐阜大の辻先生,愛知教育大学の樋口先生も参加され,緊張しながらの講演となりましたが,他にも多くの現場の先生方が多数参加されており,私にとって大変勉強させられた機会となりました。そ [続きを読む]
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- 2008/05/05 11:43「○○式」の問題は,「指導者」の問題
- 「まず始めに,これを描きます。次に,これを描きます・・・」いわゆる「○○式」と呼ばれる方法が,様々な課題を抱えながらも広がっているということを,いろいろな場所で行われている作品展で実感します。私個人としては,「○○式」自体をどうのこうのと言っているのではなく,むしろ,その方法をそのまま安易に受け入れて行っている我々「指導者自身の問題」として考えています。なぜかというと,指導者が「○○式... [続きを読む]
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- 2008/05/04 11:46知ることは自分がガラッと変わること〜養老孟司氏の『バカの壁』から
- 私は、現在、主に「鑑賞学習」について、ささやかではありますが研究をしていますが、「見る」ということの意味を様々な視点から考えているわけです。ここ数年、「見る」ということを考えていると、同じ作品でも、ただ何となく見ているのと、「学ぶ」という視点で見ているのでは、やはり違ってくるということです。「何となく見ている」というのでは、駅に貼ってある印象の薄いポスターと同じで、「何となくあるなあ」... [続きを読む]
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- 2008/05/01 12:37子どもはどう絵を見ているか(4)〜1年生の国語の授業から
- 子どもたちが見つけたこの絵の造形的な「視点」として,「すごいなあ」と感心させられたのは,以下の2点です。まず,この絵の左端にある木についての意見。「木の色がちがう」確かに,上下になっている二本の枝は,葉っぱの色が「ちがう」のです。次に,これも木にかかわる意見ですが,「ここと,ここに木のかげがあるから,こっちにもかげがあるはず」確かに,遠くの木には「かげ」が描かれていますが... [続きを読む]
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- 2008/04/29 18:41子どもはどう絵を見ているか(3)〜1年生の国語の授業から
- 先生が子どもたちに問いかけます。「まだあるかな。何でもいいよ。気がついたことをおしえてね」「白いちょうちょがいます」「あ,いた!」「とりがいます」次のお話に展開していく大切な「鳥」です。先生は鳥に焦点を合わせていくために,「何色の鳥?」と問いかけます。すると,「青い鳥」「学校たんけんでみたよ」実は,この授業の前に,生活科で「学校たんけん」を終えたところだったのです。青い鳥が,学校のどこ [続きを読む]
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- 2008/04/29 07:18子どもはどう絵を見ているか(2)〜1年生の国語の授業から
- さて,小学1年の国語の単元「うれしいひ」,最初の授業です。先生が,教科書の見開きにのっている「図」を拡大した図版を黒板にはりました。すると子どもたちは,「えでかいたの?」「これ(教科書)といっしょ!」「だれがかいたの?」「コピーしたの?」子どもたちは,自分の教科書と同じ絵で,しかも大きなのがはってあることに興味津々です。次に,先生が,「この絵から見つけたこと,思ったことを... [続きを読む]
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