- 2008/05/14 07:15静かでいいな 吾妻線祖母島駅に響く不思議な音
- 祖母島駅(吾妻線) 吾妻線の普通列車は、上越新幹線の下をくぐり、暫く田の中を進んで祖母島(うばしま)駅に着いた。 1面1線の無人のホームにブロック造りの簡素な待合室がぽつんと建っている。駅前は、小高い丘の上に車のほとんど通らぬ道が見えるだけであった。 しばらく周囲を歩いたが、特に何もない。何もなくていいな、と思う。また、ホームに戻り、待合室に座った。 目の前には、田が広がっている。ここは、吾妻川が [続きを読む]
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- 2008/05/12 12:56日光線日光駅 1等客用待合室のシャンデリア
- 日光駅(日光線) 日光駅に降りると、なんとも古めかしい駅事務室が、ホームに沿って伸びていた。 が、駅舎の中は、むやみにガラーンとしており、雨のうち降る寂しげな駅前の景色が、改札口から見通せた。駅の大きさのわりに、発着する列車が短距離の普通電車ばかりになってしまったので、建物を持て余しているような感がある。 今や、新宿駅を発車したJRの特急列車も、この駅には着かずに、少し離れた東武日光駅の方に行ってし [続きを読む]
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- 2008/05/10 09:30磐越東線大越駅 駅前に立つ戦士の像
- 大越駅(磐越東線) 大越駅のホームに列車から降りると、辺りに石灰の香りが漂っていた。 ホームの向こうには積み出し用の倉庫が建っており、草に埋もれた数本の側線がその前に並んでいる。どうやら比較的最近まで、ここからセメント列車が出ていたらしい。 少し離れた所には、石灰岩でできた山が聳えていた。山が段々に切り崩されて、白っぽく平らになっている。そのそばにある工場はセメント工場なのであろう。九州の日田彦山 [続きを読む]
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- 2008/05/08 01:22磐越東線赤井駅の招き猫
- 赤井駅(磐越東線) 赤井駅の駅舎は、玄関に車寄せを備えた風格のある建物であったが、無人化されてひっそりとしていた。 列車が出て行った後、暫くホーム裏の白百合の群れに見とれていると、猫が3匹、幅の広いホームの上にどこからともなく現れた。猫たちの模様に共通点がないにもかかわらず、互いにじゃれ合って仲が良さそうである。 ホームには、誰が置いたのか、手のひらに載る程のペットフードが、円錐状にいくつか積まれ [続きを読む]
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- 2008/05/06 10:59水郡線常陸太田駅と旧日立電鉄
- 常陸太田駅(水郡線) 水郡線の支線の終点、常陸太田駅に降り、帰宅客が駅前の短い階段を下って散って行く様子を駅の玄関から眺めた。 その帰宅客のうち、駅前の道路を渡って、その先のガランとした広場に向かう人が数人いる。おや、どこに向かっているのだろうか、とその進む先を目で追ってはっとした。 その広場の奥には、2005年の春に廃止になった日立電鉄(常北太田〜大甕〜鮎川)の駅舎が建っていた。そうか、思い出し [続きを読む]
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- 2008/05/04 06:31水郡線西金駅 山の中の貨物列車
- 西金駅(水郡線) 水郡線に乗っていて不思議に思うのは、「貨」と書かれた貨物列車の停止位置表示が、各駅のホームの端に立っていることであった。 この線は、コンテナ列車が通るような幹線ではないし、かといって港から石油を運ぶような特色のある線でもないし、などと列車に揺られながら考えていた。しかし、山の中の西金駅に着くと、その謎がようやく解けた。 ホームの向こうには、線路の下に敷くためのバラストが積まれて小 [続きを読む]
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- 2008/05/02 00:40只見線会津高田駅 ホームの向こうに広がる雄大な田
- 会津高田駅(只見線) 会津若松の駅前からバスに乗り、明るい会津盆地の中を30分ほど揺られて、会津高田の集落に着いた。 バス停の前には御田神社という名の神社が、ひっそりと佇んでいる。何気なく道路から中を覗くと、薄暗い境内の一区画が縄で仕切られ、その中に何かが生えていた。そばに行ってよく見ると、何故か稲が植えられているのであった。 脇に掲げられている看板によると、御田植祭が7月12日、抜穂祭が10月9 [続きを読む]
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- 2008/04/30 00:08運転中止と代行タクシー 水郡線谷田川駅
- 谷田川駅(水郡線) 谷田川はホームの先に構内踏切のある長閑な無人駅であった。 ホームには鶏頭が三角形のフサフサの花をつけて並んでおり、待合室の後ろでは、つくつくほうしが、飽きもせず繰り返し鳴いていた。 かようにのんびりした気持ちのよい駅であったが、1時間もいるとさすがに堪能し、もう、この谷田川駅で降りることは2度とないだろうな、と朝方訪れた時には思っていた。 まる1日、水郡線上を行ったり来たりし、 [続きを読む]
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- 2008/04/28 00:19都心で鯉釣り 中央線市ヶ谷駅
- 市ヶ谷駅(中央線) 中央線で通る度、市ヶ谷駅の下に見える濠端の釣堀が気になっていたのだが、市ヶ谷に用事があった帰りに、そこで、釣りをしてみる気になった。 駅前から橋を渡り、釣堀に降りていくと、料金表が貼ってあった。さお・仕掛け・練り餌などがついて、1000円もしないらしい。釣り上げた魚はどうするのかと訊いてみたら、魚は店に返して、その分、次回以降使える割引券を発行してくれるのだそうだ。 そこで、窓 [続きを読む]
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- 2008/04/26 00:18臨時駅磐越西線猪苗代湖畔駅の女神
- 猪苗代湖畔駅(磐越西線) 猪苗代湖畔駅は、数年に一度、数日間だけ営業する臨時駅である。かように気まぐれな駅であり、次回いつまた営業を再開するのかわからないので、この年の営業最終日に訪れてみた。 会津若松の方からやって来た電車は、左手に田んぼ、右手に茂る木立を見て1面1線の無人駅に着いた。木立が夕陽を遮っているので、ホームは薄暗い。が、その上を渡る風は清清しく、さすがに湖のそばだな、と思う。 階段を [続きを読む]
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- 2008/04/24 19:36宮島港の喧騒
- 宮島港(宮島航路) JRの宮島航路は、時刻表に記された時間とは異なり、10分おきに運行されていた。 そんなに頻繁に出ているのに、改札の前は長蛇の列が伸びており、私のすぐ後ろで、これから乗る便の乗船は打ち切られた。 小さなフェリーの甲板に上がると、広島の湾内とはいえ、さすがに潮風が心地よい。周囲は、里帰りした家族連れの子供たちが騒ぐ声の他に、韓国語や中国語が飛び交っている。海中に聳える神社の鳥居を右手 [続きを読む]
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- 2008/04/22 16:55東海道本線甲子園口駅と高校野球見物
- 甲子園口駅(東海道本線) 甲子園口駅は、その名からして甲子園球場の近くにあるのかと思っていたら、球場までは、駅前のロータリーから阪神バスに乗り、10分ほども街中を走らなければならなかった。 はて、テレビの高校野球中継の映像では、球場のすぐそばに駅が映し出されていたはずであるが、と思っていると、確かに、そのそばに駅があることはあったが、阪神電鉄の駅なのであった。 球場の入口には、全国から集まった貸切... [続きを読む]
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- 2008/04/20 00:24篠ノ井線姨捨駅のスイッチバック
- 姨捨駅(篠ノ井線) 姨捨は、寂しい里山の中にあるスイッチバックの駅である。 この駅に停まる普通列車は、松本方面から来る下り列車の場合、本線から分かれ、そのまま姨捨駅に入る。そして、姨捨駅を発車するときは、向きを変えてバックでいったん退避線に入り、それから、さらに向きを変えて長野方面へと本線上に出て行く。 かように手間がかかる駅なので、特急列車はもちろんのこと快速列車もこの駅には入らず、本線上を通過... [続きを読む]
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- 2008/04/18 16:08飯田線下島駅そばの極端な急カーブ
- 下島駅(飯田線) 1面1線の無人の下島駅に、電車は実にゆっくりと停車した。 最近舗装し直した真新しいホームの上に待合室が建っている。そこに荷物を置いて、ホームから駅前に出た。 目の前は、寺へ至る木陰の参道が伸びている。その左手には、駅に隣接して下島踏切という名の小さな踏切があった。なんとなくそのそばまで行き、立ち止まって、踏切の先の線路を見るともなしに見て仰天した。 半径何十メートルなのかは知らな... [続きを読む]
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- 2008/04/16 15:41飯田線川路駅前の水害跡
- 川路駅(飯田線) 電車は天竜川の堤防上を進み、川路駅に着いた。駅は白々として、陽光をそのまま照り返している。 駅前に出ると、目の前に東屋がある他は、建物が近くに何もなく、背の低い草が辺り一面に生えていた。古くからある駅のはずなのに、駅前に家がないのは変だな、と思う。 少し離れた所に石碑や掲示板がいくつか見えるので、日差しを遮るものが何もない草地の中を、汗を拭いながらその側まで行ってみた。どうも治水... [続きを読む]
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- 2008/04/14 00:03飯田線金野駅は山水画
- 金野駅(飯田線) 金野駅の1面1線のホームには、小さな待合室があった。見渡す限り、他に建物の類は、見当たらない。四方を針葉樹がとり囲む、山奥のそのまた奥の駅である。 駅前は一面に低い草が茂っており、一本の細い道が頼りなげに伸びている。その道を歩いて行くと、天竜川に注ぐ支流の上に、米川橋という名の旧い橋が架かっていた。 夕立の雷が遠くで、おどろおどろしく響いているが、それに構わず、ヒグラシが間断なく... [続きを読む]
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- 2008/04/12 18:58飯田線城西駅の明暗
- 城西駅(飯田線) 相月(あいづき)駅から隣駅の城西(しろにし)駅まで、バスに乗った。 狭い1車線の道を覆うように針葉樹が両側に立ち並び、光を遮っている。バスはその道をまるでひと時も真っすぐに進むものか、とでもいうように右に左に車体をくねらせながら走って行く。鉄道は、トンネルでほぼ直線に両駅間を結ぶのだが、バスは、その倍ほどの道のりをかけて漸く城西の駅前に着いた。 日暮れまでには、まだ数十分あるはず... [続きを読む]
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- 2008/04/10 16:34飯田線三河東郷駅と鉄砲隊の合戦場
- 三河東郷駅(飯田線) 三河東郷駅のホームに立っている名所案内板によると、設楽原(したらがはら)合戦場跡が、駅から7分ほど歩いた所にあるらしい。無人の駅舎の中には、丁寧にも合戦場までの道のりを記した持ち帰り自由の地図が置かれていた。 設楽原の合戦とは、その真偽の程は定かではないが、織田・徳川軍が三重の鉄砲隊を柵の前に配置して、武田軍の騎馬隊を撃破したものであるらしい。 そういえば、昔、歴史の教科書で... [続きを読む]
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- 2008/04/08 15:01名松線井関駅の竹林とヒグラシ
- 井関駅(名松線) 1両きりの気動車から井関駅に降りると、目の前に旧い待合室小屋がホームに建っていた。柱についている札によると、なんと、昭和4年に造られたものであるらしい。そこに座って昼食を摂りながら、線路の方を暫く眺めた。 向かいの旧ホームは夏草で覆われており、その先は、丘の上まで竹がびっしりと生えている。風が吹くたび、竹の幹が同じ方向に一斉にしないで葉がゆさゆさと揺れる。 その奥の方からは、ヒグ [続きを読む]
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- 2008/04/06 00:53名松線伊勢八太駅と食用ガエル
- 伊勢八太駅(名松線) 列車が行った後、伊勢八太駅のホームの旧い待合室に座り、暫く目の前の畑を眺めていると、はるか頭上でゆるやかな羽音がした。見ると、シラサギが3羽、線路沿いに北の方へと、ゆっくりと飛んでいる。 シラサギが去った方角にある隣の一志駅を目指し、駅を出て旧い集落の中を歩いて行った。昔、伊勢参りなどに使われた道なのであろうか。随分落ち着いた雰囲気で、やかましいはずの蝉の声が、道端の低い白壁 [続きを読む]
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- 2008/04/04 16:38臨時駅参宮線池の浦シーサイドの無人の浜
- 池の浦シーサイド駅(参宮線) 池の浦シーサイド駅は、年間に数日だけ列車が停まる臨時駅である。 ホームに立っている「JR参宮線時刻表」と書かれた掲示板は、平日・休日欄とも空欄になっており、時刻を記した小さな紙切れが、テープでその上に貼り付けられていた。 ホームの柵のすぐ後ろは海が広がっている。そのため、ホームは潮焼けのせいで、漁港の古い防波堤のように、すっかり黒ずんでいた。 ホームから砂浜に降りてみた... [続きを読む]
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- 2008/04/02 16:58鹿島線鹿島サッカースタジアム駅の喧騒と長閑さ
- 鹿島サッカースタジアム駅(鹿島線) JR鹿島線と鹿島臨海鉄道との境界にある、鹿島サッカースタジアム駅は、近くのスタジアムでサッカーの試合が開催される日だけ列車が停まる。 その試合開催日に鹿島神宮駅から水戸行きの列車に乗り込むと、長い筒のようなものを持った若者があちらこちらに目に付いた。あの中には、旗が入っていて、それを振って贔屓のチームを応援するのであろう。 列車が丘陵地帯を抜けて、白々とした新し... [続きを読む]
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- 2008/03/31 13:46福塩線湯田村の大亀小亀
- 湯田村駅(福塩線) 夏の夕方、1面1線の無人駅の湯田村に降りた。 駅を出ると、ホームに沿って小道が伸びているのが目に入った。他にすることもないので、なんとなくその上をぶらぶらと歩いて行くと、ホームが尽きた所に、歩行者用の踏切が、木陰に包まれてひっそりと佇んでいた。 線路の向こうには、正面に寺が見えている。寺詣でをするつもりはないが、とりあえず、近くまで行ってみようと思い、線路を渡って、参道の石畳を [続きを読む]
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- 2008/03/29 01:12臨時駅牟岐線田井ノ浜の贅沢な海水浴場
- 田井ノ浜駅(牟岐線) 5名ほどの客とともに、夏の間だけ営業する田井ノ浜駅のホームに降りると、すぐ目の前に砂浜が広がっていた。なんとも広大な海水浴場であり、一体どこに視線を据えたら良いのか迷うほどである。 が、夏休み中とはいえ月曜日なので、浜にいる海水浴客はわずか20名ほどであった。贅沢な海水浴場だな、と思う。 ホームから降りて金色の砂浜の上を歩いてみた。陽光が砂を焼いているが、海風が気持ち良く、さ... [続きを読む]
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- 2008/03/27 13:32牟岐線北河内駅前の樹のトンネル
- 北河内駅(牟岐線) 北河内の駅前広場の中央には、大木のカイヅカの樹が2本寄り添って立っており、葉が隆々と茂って、その下がトンネルのようになっていた。ホーム側から見ると、右の樹の方が勢いがよいらしく、左の樹の幹が押され気味である。 その樹の間を通って、駅からまっすぐに伸びる道を歩いていくと、広い川に行き当たった。両岸は護岸工事が施されており、緩やかな傾斜をつけてコンクリートで固められている。川幅は広... [続きを読む]
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