- 2008/05/04 17:58フェアリークリスタル
- 第1章 こあいの瀬音3彼女に初めて遇ったのは僕が高3の夏休み。増水した川で泳いでいた僕は、二つの大きな川が出合う所まで泳ぎ下った時、特大の渦に巻込まれ溺れてしまった。少々の増水なら、スリルを楽しめ危険はない。水の流れは岸で見るよりずっと激しく、抵抗すれば飲み込まれるが、流れに乗って泳ぐ気分は爽快以外のなにものでもない。トムソーヤもできなかった冒険だ。中学生の時から何度も経験している。僕の泳... [続きを読む]
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- 2008/01/27 13:20フェアリークリスタル
- 第1章 こあいの瀬音2――この町は少し違うようだ。毎年、極端な水不足に悩むこともなく、今年は例年にまし水量が豊富で冷たい。中国山脈の奥地には、真夏の太陽の前兆にひっそり背を向けた雪塊が、今なお北の窪地にまだはっきりその存在感を示している。いつかこの雪が、氷がこの町の守り神になることを、いや既にそうであることを、やはり、知る者はまだいない。御花畑を思わせる土手は、本来まばゆい陽光と呼ばれるべ... [続きを読む]
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- 2008/01/16 20:28フェアリークリスタル
- 第1章 こあいの瀬音1「満月か。まるでかぐや姫のような物語。それにしてもその日がいつも満月だったこと、今ごろになり気付くとは」去年の今ごろ、僕は出張で博多にいた。得意先を接待し夜遅くホテルに帰り、部屋の窓を開け空を見上げた。5月半ばにしてはあまりにも暖か過ぎる風の中で、満月の青い光が、僕の身体を一本一本冷たく突き刺しているように思えた。ケイの顔が月の中にフッと浮かび、その瞬間、彼女とのかつ... [続きを読む]
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- 2008/01/08 22:15地球温暖化の終焉
- フェアリークリスタル 梗概収束に向かうと思われていた地球温暖化が急転逆行し、世界各地の気温は異常上昇を続けた。東京でも45℃を記録した年から更に毎年大幅な最高気温更新を続け、人口流出による都市機能不全化現象を呈するまでになった。高校の夏休み、洪水の川で溺れた僕をケイが助けてくれた。彼女は僕に「地球を救えるのはあなたです」と言った。都会に就職した僕は3人の女性とそれぞれ真面目な恋愛を重ねたが... [続きを読む]
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- 2007/12/14 19:30小説ブログ
- 都合によりしばらく休止します。→「天使のシンドローム」に続く作品「フェアリークリスタル」を掲載します。前作はヤフーブログでご覧下さい。 ... [続きを読む]
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