- 2008/05/02 13:16■「キューバ リョウリガ タベタイデスカ?」
- 地球の舳先から vol.59番外編旅や海外生活を、豊かにも荒んだ感じにもするもの。それが食べ物である。私は美食家とはほど遠く、だいたいなんでも食べる。目の前に出されたものにケチをつけたりとか、うまいだのまずいだのということで騒ぐ人種ではない。・・・と、思っていた。かの国、キューバへ行くまでは。キューバの朝。のどがかわいたと言えば透明で水にしか見えないラム酒をなみなみ注がれ配給のコメに大量に混じっている豆... [続きを読む]
|
- 2008/04/09 06:24■「パスポートをお預かりします。」
- 地球の舳先から vol.59番外編ギャンブルな旅などしていない、と言ったところでどのくらいの人が信じてくれるかは微妙だが。わたしが最も憤った事件は、さきのイラク人質事件である。裏の事情や陰謀説は無視して考えるが、国家に迷惑をかける行為など言語道断。あんなものに、勇気も信念もあったもんじゃない。わたしも微妙な国には出入りしているが、紛争地帯にはいかないし、現地の情報収集、そして実際に現地で行動を共にしてく... [続きを読む]
|
- 2008/04/04 14:16■ウマと会話をする
- 地球の舳先から vol.58モンゴル旅行記 vol.3(全5回)かくして到着したのは、ゲルが10棟のほかには遠くを見渡しても視界になにひとつ入ってこない地の果てだった。視界が開けすぎて、地平線が湾曲して見える。馬を普通に乗りこなす現地ガイドにゲルを案内された。しろつめくさのような花を踏みながら、ゲルに入る。中の壁がオレンジを基調とした派手な絵柄で塗りたくられ、中央には薪を燃やす暖炉と、煙を吸い上げて外へ出す煙突... [続きを読む]
|
- 2008/03/19 05:25■小泉首相とウマ
- 地球の舳先から vol.57モンゴル旅行記 vol.2(全5回)羽田から発つわたしの乗る飛行機が、1週間前にビジネスクラスに格上げとなった。なんでも、予約していた首都ウランバートルで一番いいホテルが急遽取れなくなり、1ランク下のホテルになってしまったので、それのお詫びですということだった。「ちょっと事情が」を繰り返す旅行代理店スタッフは電話口でしつこいくらい平謝りだったが、ホテルなんて、刺す虫が出なくて窓にガラ... [続きを読む]
|
- 2008/03/11 16:59■アモーレの国での事件。
- 地球の舳先から vol.56番外編愛の嵐…この言葉を聞いて、思い出さずにはいられない風景がある。しかし、あまり思い出したくない、というか、わたしの憧れを砕いた体験でもある。去年の年末をはじめてパリで迎えたわたしがかの地に降り立ったのは予定よりも数時間早い、夜明け前。電車もバスも来ていないので、想定外の出費に財布を痛めつつタクシーに乗った。タクシーの運転手(ワカモノ)は客が乗っていることなんて関係なく電話... [続きを読む]
|
|
|
- 2008/03/04 05:03■丸い地球の、空の下。
- 地球の舳先から vol.55モンゴル旅行記 vol.1(全5回)1年半前の、夏。フリーライターというかフリーターのような生活に終止符を打ち、人生初の会社勤めを始めるにあたって、旅行に行こうと思った。「社会人になったら、そうそう海外になんて行けないし」と、心にもないことを口走りながら。遠くて広いところへ行きたかった。なんだか消えない窮屈さのなかから、飛びたかった。そんなときに選んだディスティネーションは、短絡的... [続きを読む]
|
- 2008/02/28 04:58■いま振り返る、東ティモール
- 地球の舳先から vol.54東ティモール旅行記 vol.20(全20回)Timor Leste(ティモール・レステ)英語で、東ティモールの正式呼称を、そう言う。もちろん「East Timor」という言い方もあるのだが、現地のイングリッシュスピーカーはLesteを使う。Lesteは本来ポルトガル語なのだが、わたしもこちらの方が、なぜかしっくりくる。Leste、いや、Eastも同じなのだが、その言葉には「東」という意味のほか「日が昇る」の意味がある。日が... [続きを読む]
|
- 2008/02/26 04:53■帰路、空港〜バリ島
- 地球の舳先から vol.53東ティモール旅行記 vol.19(全20回)10時5分前に、ガイドが迎えに来る。かっちりした5分前行動も、これが最後。空港に向かう。結構適当で、スーツケースも開けられるものの、ちらっと見ておしまいだ。が、搭乗券には「SAY NO TO DRUG」と書いてある。そういうのも、あることはあるのかもしれなかった。噂レベルではあるものの、インドネシア時代には東ティモールの人々にインドネシア軍が、銃と麻薬を一緒... [続きを読む]
|
- 2008/02/22 05:47■東ティモールと宗教
- 地球の舳先から vol.52東ティモール旅行記 vol.18(全20回)キリスト教の浸透したこの国で、わたしが最終日、最後に見たいと願ったものが教会だった。マツバファンドの松葉さんに紹介してもらった、コモロ地区にある教会。結局地図のようなものも入手していないので、Emidiaに場所を聞くと、連れて行ってくれるという。朝7時に待ち合わせて、一緒に向かった。はじめてタクシーに乗る。どこへ行っても、市内はだいたい1ドル。日曜... [続きを読む]
|
- 2008/02/19 00:01■熱射病になる
- 地球の舳先から vol.51東ティモール旅行記 vol.17(全20回)熱い。ホテルへ帰った時、そう感じた。テラスレストランへ上がって、100%のレモンジュースを頼む。氷がじゃまになるくらい、一気に飲み干す。夜、おいしそうなクラブハウスサンドイッチを頼むも、食欲が湧かない。そして、とにかく熱い。そういえば…と思いだしたのは、19の時のキューバ旅行。一緒に行っていたソウルメイト・T氏が、経由地メキシコでかかった熱射病。... [続きを読む]
|
- 2008/02/16 04:47■復興と混乱の狭間で
- 地球の舳先から vol.50東ティモール旅行記 vol.16(全20回) 西部を一通り旅したわたしは、しばしガイドから離れてディリの市内を歩くことにした。出かけようとすると、入口で勤務帰りの国連軍と会う。「どこ行くの?」「街、見てくる。ずっと車のなかだったから」「一緒に行こうか?」「大丈夫、遠く行かないから」「そう、明るいうちに帰ってね」なんだかもはや家族のようなこの会話。いや、我が家では家庭内ですらこんな会話... [続きを読む]
|
- 2008/02/12 21:45■銃撃事件のラモス・ホルタ氏のこと
- 地球の舳先から vol.49東ティモール旅行記 vol.15(全20回) 番外編今日、少し遅れたニュースで、東ティモールの大統領であるラモス・ホルタ氏が銃撃されたと知った。上の写真は、観光帰りに通った、氏の邸宅の写真。東ティモールの伝統的な民族家屋だ。かの国での絶えない争いには感覚が麻痺しつつあるが、東ティモールという国を、「そういう国だから」と片付けてしまうことはできない。コラムの連載からはすこしだけ脱線する... [続きを読む]
|
- 2008/02/08 06:39■「最貧国」らしからぬ光景
- 地球の舳先から vol.48東ティモール旅行記 vol.14(全20回)アイレウで昼食をとったあと、再び車に乗り込んで、ディリへと戻る。絵に描いたような、不思議な世界だった。山中の道なき道にテントを広げて、果物を売る一家。何百とある、箱庭そのもののような小さな村。アジアよりもオーストラリアに近い人々の顔立ちと、薄い焦げ茶の肌。子どもたちは、なぜここまでと思うほどに輝いた目をしている。突然のスコールでできた茶色の... [続きを読む]
|
- 2008/02/05 06:38■人を憎まない東ティモール
- 地球の舳先から vol.47東ティモール旅行記 vol.13(全20回)小さな市場のまち、アイレウ。ポルトガル植民地時代に建てられた図書館と教会、シャナナ・グスマンが演説したという、野に打ちっぱなした舞台。それからガイドは、「このまちには、私達の”お守り”が2つあります」と言った。ひとつは、「コーヒーの神様」と呼ばれている、コーヒーの豊作と国の繁栄を願う大きな木だ。もうひとつは、「1942」と大きく書かれたモニュメ... [続きを読む]
|
- 2008/02/01 06:34■“家族”という希薄
- 地球の舳先から vol.46東ティモール旅行記 vol.12(全20回)今日もホテルの前には、UNと書かれた国連軍の車が数台止まっている。彼らは勤務後そのままホテルにバンで乗り付けるので、軍隊のキャンプのようだ。この日は、西へ行った。首都のディリを離れれば離れるほど、純朴という言葉の似合う人々と出会う。ディリを抜けてすぐのところにあったのは、またしても難民キャンプ。いったいいくつあるのだろう。ここでもやはり、現政... [続きを読む]
|
- 2008/01/29 04:36■大人になった“孤児”
- 地球の舳先から vol.45東ティモール旅行記 vol.11(全20回)朝7時。約束の時間に、エミディアはロビーのソファで所在なげにしていた。松葉さんが学費の援助を続けている孤児だったが、いまはもう大人。大学では公衆衛生を学んでいるという。日本のように、大学を出ても職がないということはあまりないらしく、教育を受ければ職業が手に入り、生活も安定する。それでも今は、難民キャンプから大学へ通っている彼女。難民キャンプ... [続きを読む]
|
- 2008/01/24 05:59■汚れたパスポート
- 好きこのんで僻地へ行っているわけではないのだが、どうもあまり人の行きたがらないところへ行くことが多い。それは確かに「なくなりそうな国から行きたい」という思いのせいで、たとえばパリやイタリアには10年後に行ってもたいした変化はないのではないかと思うからである。しかしそんなわたしでも、5回行っている王道な国がある。「アメリカ合衆国」だ。わたしはアメリカをひとつの国だとはとても思えないのだが、当時の記憶を... [続きを読む]
|
- 2008/01/22 06:02■日本人NPOの活動
- 地球の舳先から vol.44東ティモール旅行記 vol.10(全20回)ここで、わたしの東ティモール滞在をサポートしてくださった松葉さんのことを紹介しようと思う。松葉さんは、ご夫婦で東ティモールを支えるNPOを運営されていて、わたしが東ティモールへ行くと言うと、現地の情報から取材の段取りまで組んでくれた方だ。松葉さんは、父親の遺産で「マツバファンド( Matsuba Fund)」というファンドを立ち上げた。退役軍人など、現地の... [続きを読む]
|
- 2008/01/18 04:51■ビーチリゾート“バウカウ”
- 地球の舳先から vol.43東ティモール旅行記 vol.9(全20回)マナトゥトを目指した車が次に向かった、この日の最終目的地はビーチリゾートとして有名な「バウカウ」という都市。ピンクの建物が瀟洒な「ポウサダ・デ・バウカウ」というホテルは観光客のニーズを一手に引き受けるホテルだが、この日も現地の人間しか見かけない。この日のランチを取るのはホテルのレストランで、誰もいないレストランでメニューを見せられて、シュリ... [続きを読む]
|
- 2008/01/15 04:47■日本と東ティモール〜戦争・農業
- 地球の舳先から vol.42東ティモール旅行記 vol.8(全20回)車は東の都市、マナトゥトに着く。日本のODAが灌漑プロジェクトを行っていることでも有名な都市だ。東ティモールの人口は、約95万人。そのうち85%が、農業に従事している。生産物はインゲン、キャツサバなどの野菜からバナナ、パッションフルーツなどの果物、稲、トウモロコシ、豆類などの穀物など多岐にわたる。しかし現状ではまだ自給自足のような状態で、食物も輸入... [続きを読む]
|
- 2008/01/11 04:33■ディリを出ても、難民キャンプ。
- 地球の舳先から vol.41東ティモール旅行記 vol.7(全20回)すでに日本の記憶もバリの記憶も薄い。“異国”度の高いところへいると、その国のまとう空気に圧倒されて感覚が麻痺してくる。お昼もだいぶ回ってから東ティモールの首都ディリに到着したというのに、ひどく長い一日だった。わたしは蚊とハエを徹底的に殲滅した広い部屋の中でしばし眠り、朝の6時に起きた。ホテルのレストランで、前の晩に頼んでおいたチーズオムレツを... [続きを読む]
|
- 2008/01/08 04:34■エスプラナーダ・ホテルの国連軍
- 地球の舳先から vol.40東ティモール旅行記 vol.6(全20回)海に面した日本大使館の隣、市街地中心部からはすこし離れた大使館街にわたしの泊まったエスプラナーダ・ホテルはあった。入口にNZと書かれたシールが貼ってあるのが不思議だったのだが、ニュージーランド国連軍御用達のホテルだったことが判明。1階にあるプールでは、昼間っから国連軍(たぶん上層部)の家族がきゃいきゃいと遊んでいる。5秒のところに海があるのに、... [続きを読む]
|
- 2008/01/04 10:54■雨の恵みでディリをまわる
- 地球の舳先から vol.39東ティモール旅行記 vol.5(全20回)ヌシとの対話を終え、夕方の4時からティモール・メガツアーズの市内観光へ。部屋の前まで迎えに来る、絶対に5分前行動のガイドのジュリオ。わたしはニホンジンという人種は世界でいちばんレベルに時間にウルサイと思っていたのだが、東ティモールはどうなのだろう。4時出発のツアーで3時50分にやってきて、「5分早かった」と言っていたから、彼の時計は完全に世界より5... [続きを読む]
|
- 2007/12/31 00:00■THANKS2007〜飢えと私。
- 12月31日は、JunkStageで書き初めらしい。というわけで番外編の今回、テーマは「Thanks2007」。流れるように過ぎた1年だった気がする。いつも、残酷なまでに淡々と、時間がながれていた。会社ではずっしり重い本棚の下、いつも目に入るところにHOLGAのトイカメラを置いて。家ではまき散らかした原稿用紙の中、いつもそばに4匹の淡水魚の丸い水槽が見えるように。そんなちいさなわたしの世界の中心はいつも自分と1台のパソコンで、... [続きを読む]
|
- 2007/12/28 17:11■東ティモールのヌシに会う
- 地球の舳先から vol.38(宿泊先・ホテル エスプラナーダ/私の部屋は向かって1階右角)東ティモール旅行記 vol.4(全20回)メガツアーズのトヨタ車に乗せられて、市内へと約10分走る。難民キャンプと、木材で組み立てたマーケット、それにインドネシアに火の海にされたときのまま外壁や柱だけが残っている家々。(注:この焼けた家々には実はもう少し深い事情があるのだが、それは追って。)反対に、ガイドは妙にハイテンションで... [続きを読む]
|