リオ さん

リオさん: 凍り砂糖
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妊娠・出産エピソード妊娠、マタニティー妊娠兆候から出産まで マタニティー広場
妊娠・出産エピソード妊娠、マタニティー妊娠兆候から出産まで マタニティー広場

プロフィール

ハンドル名リオ さん
ブログタイトル凍り砂糖
サイト紹介文母性は、冷たく甘い。
自由文画像は http://www.tukaerusite.com/ で作成しました。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供29回 / 126日(平均1.6回/週) - 参加 2007/12/27 21:07

リオ さんのブログ記事

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  • 2008/02/06 00:22遺影
  • 手元にたった一枚残された、エコーのプリント。2ミリのタロウの、記念写真。あれを見たとき、私は気付いていたはずだった。この大きさにしては、心拍の点滅が遅すぎると。きっと私が、言い続けていたから・・・。(タロウ、心臓をパクパク動かして。一度だけでも姿を見せて。)自分が動いているところを映されるまで、ぎりぎりしがみついていたのだろう。だから、私の中から出るとき、おそらくすでに生きてはいなかった。これまで... [続きを読む]
  • 2008/02/05 06:13解放
  • ドクターと話し合い、アウスはやらないことにした。それなら、一度生理をみれば妊娠しても大丈夫と言われた。もっとも妊娠ホルモンの影響で、次の生理は二月の末くらいまで遅れるそうだ。年末もらった抗生剤のほかに、子宮収縮薬が処方された。飲み切ったら漢方も始めるという。クリニックを出ると、今年初めての冷たい雨が降っていた。さ、これで、トイレは思い切りふんばれるし、ビリーズブートキャンプだってできる。体に悪そう... [続きを読む]
  • 2008/02/04 21:56I shall return
  • 「残念だな・・・心拍も見えたのにな・・・。」ドクターは我がことのようにがっかりしている。心拍が確認されれば97〜8%流産しない、というのが定説らしい。年末に言ってた『もう一人流産しそうな44歳』は無事だったそうだ。Dr.恭平は、よし、と顔を上げて言った。「次、早く作ろう!」私はちょっと笑った。作ろう、って。ドクターに言われても。「次の妊娠は、今回とはまったく別物だから、心配しないでいい。 36なんて... [続きを読む]
  • 2008/02/03 09:12イリュージョン
  • 「ん?じゃ、一応見てみよっか?」ドクターはエコーの準備をしてくれた。「うーん、まだ血がサラサラと出てくるなぁ・・・。でも子宮口は閉じてるよ。」私は中をぐりぐりと消毒される痛みに耐える。「力抜いて。楽にしてね。」エコーの開始。そして。「・・・見えない・・・なくなっちゃった!」声を上げたDr.恭平は、あわてて仕切りのカーテンを引き開け、私の顔を見た。小宇宙は、ブラックホールに変わっていた。・・・タロウは... [続きを読む]
  • 2008/01/30 08:49脱出
  • 翌朝、トイレで何かが抜けるような感触があってハッとした。『かたまり』?それともただのコアグラ?けれど、夢でのようにそれを拾い上げることはできなかった。痛みはそれ以上ひどくならず、ドクターコールもせずにすんだ。でも・・・タロウは無事なんだろうか。生きてるのか、いるのかすら感知できないって、どうなの?自家用のエコーを置いときたい、とか本気で考える。次の日クリニックへ行った。消毒のため一日おきに通院する... [続きを読む]
  • 2008/01/26 22:38痛み
  • その夜、痛みは不気味に強くなりはじめた。それまでと違う、周期的な緊満感が嫌な感じだ。(タロウはまだ生きてるのに・・・。 なんで勝手に出そうとしてるんだ、私の腹は!)またドクターに電話をするかどうか、迷った。痛みはまだ自制内だ。進行流産なら、もっと強烈に痛むんじゃないだろうか。もし我慢できなくなったら、それか明日になっても続くようなら、そのときはコールしよう・・・。私はリビングにおりて、ハズの隣にく... [続きを読む]
  • 2008/01/25 18:34勝利
  • 電話を病棟からかけていたのが幸いだった。状況を察した先輩が、電話を代わって『任せろ』と目配せしてくる。私は休みをもぎとった。何と言っても診断書が効いたんだろう。『切迫流産で二週間の自宅安静と通院加療を要する。』Dr.恭平がくれた錦の御旗に感謝した。二週間の休み・・・。学生のとき以来の長期休暇だ。何をしようかとわくわくしてしまう。いつも年末にできない大掃除とか、趣味の楽器に没頭するとか。出血と痛みは気... [続きを読む]
  • 2008/01/24 10:02対決
  • 師長は自宅でくつろいでいるところらしい。「今日、クリニックへ行ってきたんですけど・・・。 結果から言うと、心拍が確認されました。」「あらそう、よかったじゃない。」「ただ・・・やっぱり出血が多いので、できれば仕事を休んだ方がいいと。」「ええ?」師長の声が、あからさまに渋くなる。「なに、それは医師の判断なの?」「はい。診断書もらいました。」「いつからいつまで?」「今日から二週間です。」「そんなこと・・... [続きを読む]
  • 2008/01/20 21:38休暇
  • 「仕事、休むか?」とドクターが言った。正直、師長に釘をさされた昨日の今日で、休むのは厳しい。でも、私の口は言っていた。「診断書をもらえたら、無理にでも休み取ります。」しかし、もらった診断書を握ったまま、再び迷っていた。明日からの勤務変更・・・今からでは難しいに決まっている。無理を押し通せるのか。もめるのが嫌なら、黙って普通に働けばいい。私は試されている、と思った。我が身を犠牲にしても、というマゾヒ... [続きを読む]
  • 2008/01/19 23:10生還
  • クリニックへ向かいながら思った。終わりの言葉を聞くだけのために行くようなものだ、と。・・・私は、何を恐れているんだろう。花咲ける牢獄から、無色の日常へと戻されるだけの話じゃないか。何が欠けるわけでもない。ドクターは「今日見えなかったらショックだなぁ。」と言いながら診察を始めた。そして中を見るなり、「出血が多いな・・・。」と声を曇らせる。エコーの画像が、テレビに映し出された。「・・・いたよ!」黒い画... [続きを読む]
  • 2008/01/18 21:19
  • 私は実家のトイレにいた。出血はポタポタと続いている。そしてとうとう、球状のかたまりが出たのを見つけた。私はそっとそれを拾い上げた。光に透かして見ると、中に背を丸めた稚魚のような姿があった。もっと形を成さないものになっているのだろうと思っていたのに・・・。これで終わったんだ。ドクターに電話しなくては。いや、それより両親にダメだったと伝えなくては。遠くに両親が起きている気配がする・・・。・・・はっと目... [続きを読む]
  • 2008/01/17 09:19ツケ
  • 夜勤明け、さっそく老師長に呼ばれた。「で、どうなの?」「出血は続いてるんで、時間の問題だと思います。 自然に流れてくれればいいんですが、もし残ったらオペになるかもしれません。」「そうね、胎嚢がしっかりしてるかどうか。グチャグチャってこともあるからね。」人の子をつかまえて、グチャグチャってあんた。どうも看護師の会話ってのはデリカシーに欠ける。師長の話は、要は「これ以上休みはやれん」というお達しだった [続きを読む]
  • 2008/01/16 20:00出待ち
  • 大晦日と元日を休まされてしまった。二人きりで過ごす年末年始なんて何年ぶりだろう。初詣に行ったハズはこっそり安産御守を買っていた。三日目から夜勤で復帰した。「休むなら診断書をもらって来い」と師長に言われているが、ドクターのOKが出ているし、自分の体調が悪いわけでもない。それでも出血量は少しずつ多くなっている。排便や力仕事の後には如実に増える。やはり腹圧がよくないらしい。わかっているが、患者の体を移動し... [続きを読む]
  • 2008/01/14 16:32年中無休
  • 「出血っていっても、そんなに焦ってないんだ僕は。 君はまだ週数早いし、若いからね。 もう一人流産しそうな人がいるんだよ。44で・・・そっちはちょっと心配。」大晦日、クリニックは当然休みだ。まさかドクターが自分で薬を届けにくるなんて、思いも寄らなかった。「お休みなのに、わざわざすいませんでした。」「いいのいいの、そういう商売だから。24時間365日、休みなし! じゃ、またね。次見たら、案外赤ちゃんが... [続きを読む]
  • 2008/01/13 22:18くすり
  • 「内診するなら、処置室空いてるよ。」と同僚が冷やかしてくる。やがて本当に、Dr.恭平が病棟に現れた。って、私服に無精髭・・・。明らかにうちの病院の医師ではないし、ただの怪しいオッサンだ。「いやぁ、今朝ごめんね。電話すぐ出なくて。 ゆうべ飲んでたもんで、携帯枕元に置いてなくってさ・・・。」そういや今朝のコールバック、ちょっと呂律が怪しかったな。ドクターはジャケットから無造作に薬袋を取り出した。「えーと... [続きを読む]
  • 2008/01/11 19:39見参
  • だが、仕事はさせてもらえなかった。先輩はさっさと師長に連絡し、私の休みを決めていたのだ。「今が大事な時なんだから、休んで休んで!」「病棟落ち着いてるから大丈夫だよ。」と言っても、昼にクリニックへ行く約束だから帰るわけにもいかない。ステーションでコール番などしながら、時間をつぶした。同僚が働いている中で何もせずにいるというのは、ものすごい苦痛だ・・・。やっと病棟に電話が入ったのは、昼食の下膳も終わる... [続きを読む]
  • 2008/01/10 19:51宣告
  • 電話の向こうから、Dr.恭平の声が聞こえた。「出血しちゃったか・・・。今回は難しいかも知れないな。」「・・・みたいですねぇ。」「そのまま様子見ていいよ。ちょっと量は多いかも知れないけど。 あとは、抗生剤を出すかな・・・。」「今日明日と仕事なんですけど、いいですか?」「ああ仕事ね、いいでしょ。そしたら今日、昼休みにでも薬取りに来れる?」「行けると思います。」「じゃあ、昼頃そっちに電話するから。」残念、... [続きを読む]
  • 2008/01/08 21:47夜明け
  • 翌朝、出血の状態は変わらなかった。シャワーを浴びて支度をしていると、いつもならのんびり寝ている猫が、すり寄って顔を見上げてくる。「心配しないでいいよ。」と頭をなでてやった。うちの病院とDr.恭平のクリニックは、ほど近いところにある。受診するにしても出勤するにしても、目的地は同じだ。とりあえず出勤し、それからドクターに連絡を取ることにした。朝8時、病棟からドクターの携帯にコールする。・・・留守電だ。出... [続きを読む]
  • 2008/01/06 12:26異変
  • 出血に気づいたのは、大晦日の前夜だった。なんてタイミングが悪いんだろう。今からドクターに電話したとしても、おそらく何も処置はできない。そして、明日もあさっても仕事だ。どうしたらいい?出血といってもまだ褐色の付着程度、腹痛もない。もしかしたら、朝になったら止まっているかもしれない。私は黙って寝ることにした。ずっと続いていた胸の張りが、少しずつ消えかけている。やはり、終わってしまうのだろうか・・・。眠... [続きを読む]
  • 2008/01/05 21:04思し召し
  • 夕方、ハズを誘って近所の寺へ行った。ここには一人でちょくちょく来ている。本尊が何の仏だが知らないが、心の中で『親分』と呼んでいた。仕事帰りに寄っては、その日の愚痴や反省を一方的に喋って満足する。しかし今日は、ちょっと図々しく願いごとをした。「もし縁があるなら、この子と私を引き合わせてください。」無論、親分は黙っている。世の中は思い通りにならないことばかりだ。できるかできないか。流れるか流れないか。... [続きを読む]
  • 2008/01/04 19:58綱渡り
  • 年末、2度目のクリニックに行ってきた。胎嚢は8ミリに大きくなっているものの、姿はまだ確認されない。「来週になっても見えないと、困っちゃうけどな・・・。」とドクターがつぶやいた。「もし出血しても、今の段階では手術はしない。 もうちょっと大きくなってからだと、掻爬しなきゃいけないんだけど。」その口ぶりから、おそらく五分五分くらいで流れる可能性があるのだと感じた。つまり、人として育たない卵かもしれないと... [続きを読む]
  • 2008/01/03 12:04暴走
  • その日、たまたま両親と出かける用事があったので、妊娠のことを話した。一瞬、絶句する両親。「あらー、それはそれは!おめでとう!」母は興奮して饒舌になった。「私はね、つわりが軽かったのよ。伯母さんは何度も流産してたけど。 二人目を産んだときはね、ジャガイモばっかり食べたくなって・・・。」父は黙ってニコニコしていた。結婚して8年、孫を催促されたことはほとんどなかった。しかし、もちろん心待ちにしていたのだ... [続きを読む]
  • 2008/01/02 12:27そこはかとなきつはり
  • 声をかけてきたのは老師長の方からだった。「ねぇ、あなた妊娠してるんですって?」どうやら若師長がうまいこと伝えてくれたらしい。老師長は産科の経験から、あれこれとアドバイスをくれた。「体調が変化してもね、病気じゃないんだから。」「胎嚢のままってこともあるし、まだわからないわね。」「初孫だと大事にされすぎて、余計つわりがひどくなったりするのよ。」・・・姑が増えたような気分だ。つわりらしき症状は今もかすか... [続きを読む]
  • 2008/01/01 17:06告白
  • 妊娠のことを職場に報告するのは、気が重かった。今まさに妊娠中の後輩が一人、つわりで休んでしまっている。それを埋めるシフト変更がままならず、老師長は目を三角にしていた。「体調管理を各自徹底するように!」・・・計画性がなくて申し訳ない。しかし、早めに言っておかなければますますまずいことになる。そこで、まずは老師長のいない日をねらって、若師長に打ち明けることにした。「あのですね。私、実は妊娠したのです。... [続きを読む]
  • 2007/12/31 00:08流転
  • 学生時代の参考書を引っ張り出してみる。妊娠初期の危険といえば、流産だ。確率はおよそ10%とあるから、決して少なくはない。高齢だし、たぶんもっと上がるんだろう。症状は、出血と下腹部痛。生理と同じ?要するに、何らかの原因で妊娠が継続できなくなった場合、不要となった子宮内容物が排出されるということか。原因は母体の問題だけでなく、卵の異常であることも多いらしい。それは例えば染色体異常など、避けられない因子... [続きを読む]
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