groovy さん

groovyさん: セミハードボイルド小説Tightrope(タイトロープ)
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プロフィール

ハンドル名groovy さん
ブログタイトルセミハードボイルド小説Tightrope(タイトロープ)
サイト紹介文今起きている事件を背景につづるセミハードボイルド小説。
自由文表と裏のギリギリの世界で悪戦苦闘する三流芸能雑誌の記者の卵「凌(りょう)」。
事件を追いかけているのか、追いかけられているのか・・・。
今起きている事件を背景につづるセミハードボイルド小説。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供19回 / 124日(平均1.1回/週) - 参加 2008/01/06 23:50

groovy さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 …
  • 2008/02/02 13:075-2,遠い記憶
  • 凌は、まだ状況がわかっていない安を引っ張りながら、急ぎ足で店長を追っていた。「おい、どこ行くんだよ。」わけがわからず、安が言う。「美菜子を探すのさ。」そういうと、凌はさらにスピードを上げた。「お前売店の方見てくれ、俺はこっちを探す!」凌はひとりで店長を追うことにした。何となく気になるのである。「りょうかーい!」安は売店の方へ向かって行った。男は樹里たちから見えなくなるところまで来ると、また元の方... [続きを読む]
  • 2008/01/19 18:375-1,違和感
  • 「輝さん、できたよお…。」亜希は今日のノルマを終えると、すぐに作業場の掃除をはじめた。輝さんとは店長のことである。いつもなら仕入れた物を運んだり店内のチェックなどをしながら、合間にキーホルダーなどを作っているので夕方までかかるのだが、今日は4時前には終わった。「今日は、早いなあ…」店の表の方で商品を並べながら店長が言った。輝とは店長のことである。亜希からちょうど店長のおしりの部分が見え隠れしてい... [続きを読む]
  • 2008/01/18 01:374-10,追跡
  • 「おっと、時間か…」会場図を見入っているうちに、外崎との取材の時間が迫っていた。波さんは急いで会場図をたたみ、美菜子に声をかけた。「ワカメ!そのまま見ててくれるか?」波さんに言われたとおり、美菜子は柴田丈を見張っていた。「はあい!」美菜子は柴田を見続けたまま返事をした。「おい、あんまりじっと見過ぎるなよ。気づかれるぞ。」そう言うと、波さんは小走りで外崎の控え室に向かった。「はあい。」返事をしなが... [続きを読む]
  • 2008/01/12 09:274-9,裏の世界
  • 「おい!波さんたちはこっちだっけ?」人気のない方に引っ張られ、安が周りを見ながら首をかしげながら言った。「あのなあ…、あいつと話すと長いし目立つんだから…」「あ、そういうこと…何だよ…今度店連れてけよ!」つかんだ手を振りほどきながら、安はニヤニヤして言った。凌はしぶしぶ承知したような顔をして、タバコをとりだした。「ついでに一服だ。」二人とも、駐車場の端の方で座ってタバコを吸う。タバコを吸いながら... [続きを読む]
  • 2008/01/12 08:374-8,観衆のすきま
  • 「これより、計量を始めまーす!」 急遽変更になった当日の直前計量。試合まで4時間あるとはいえ、選手にとっては調子が狂うどころではない。計量は、お互いが顔を合わせないように周りのスタッフがピリピリしていた。凌も波さんも、計量が終わるまで、互いの選手に近づくことはできなかった。だが、それぞれ計量後に5分だけ時間をもらっていた。テレビではないので目立たないところでナイショで応じてくれる。波さんは昔からの... [続きを読む]
  • 2008/01/11 15:074-7,携帯カメラマン
  • 「さてと、…そろそろ電話するか…」腹部の痛みも消え、波さんは疲れ果てた顔で携帯を取りだした。「まずは、…ワカメにするか…」携帯の着信を確認するため、画面を見ていると電話がかかってきた。「きたきた…」波さんは嬉しそうに電話に出た。「はいよ〜。何かあったか?」(波さん!!全然出ないから心配したよお〜。大丈夫?波さんこそ何かあったんじゃないの?) 「ちょっと、ひと眠りさ。それよりどうした?」(ホントにぃ?具... [続きを読む]
  • 2008/01/08 19:474-6,カミングアウト
  •  順番が回ってきてラーメンを食べ始めると、静かな二人もようやくテンションが上がってきた。「そういえば、情報屋のおねーちゃんに連絡しなくていいのか?」安がおもしろそうに凌の顔を見る。「そうだった…、サンキュー。」言われるとすぐに凌は携帯を見た。あれから亜希からメールは来ていない。やはりその後の大造の足取りはわかっていないようだ。すぐにでも連絡したかったが、後ろにはまだ行列が続いている。「なあ…、そ... [続きを読む]
  • 2008/01/08 01:274-5,激痛との闘い
  •  ようやく洗車が終わったようなので、波さんはレジの前でスタンドのスタッフが来るのを待った。外では洗車を終えたスタッフがレジの前で待っている波さんを見つけ、ゼスチャーで『ちょっと待ってください』という格好をしている。仕方なくあたりを見回していると、ラーメン博物館のチラシが目に入った。波さんはラーメンが大好きであった。チラシの写真を見ると、余計に空腹感が高まってきた。「あいつら…行ってるかな…」凌も... [続きを読む]
  • 2008/01/06 22:574-4,虫の知らせ
  •  波さんは車に戻ると、すぐに公園の駐車場を出た。誰かが自分を見ているかもしれない。『念には念を』だ。ちょうどガソリンが減っていたので、ガソリンスタンドに寄ることにした。ついでにタイヤの空気圧と洗車を頼み、建物の中のロビーで雑誌を読んでいた。一応探してみたが『すきま』はなかった。5分程読んだ頃、ふと思い出したように携帯を取りだした。「ワカメに言っとくか…」今頃、仕事が手に着かず、時計とにらめっこして... [続きを読む]
  • 2008/01/06 02:174-3,裏の入り口
  •  凌と安は『港の見える丘公園』に来ていた。タイトルマッチの計量まではまだ3時間はある。予定では昨日の調印式と同時に行われるはずだったのだが、厳戒態勢に不備があり、当日計量となった。二人はベンチで、途中のマックで買ったハンバーガーを黙々と食べていた。凌が思い出したかのように携帯を取りだし、メールを打ち始めた。気にしていた亜希への返信を思い出したのである。その横で安は、いつになく思い詰めた顔をしていた... [続きを読む]
  • 2008/01/04 23:274-2,セピアの女
  •  待ち合わせ場所は山下公園。港に沿った散歩道はデートの定番である。若い頃、波さんもよく来たものだ。しばらくは、待ち合わせていることを忘れて懐かしい思い出に酔っていた。目立たない所にあるベンチに腰かけ、思い出に浸りながら港を見つめていた。急な仕事で、何度デートをドタキャンしたか…。その頃の記憶がよみがえる…。何度ドタキャンしても「仕事頑張って!」と笑って許してくれたのは、現在の妻「はるか」だけであ... [続きを読む]
  • 2008/01/03 02:574-1,ハマの相棒
  •  午前10時を過ぎた頃、ようやく藤田はベッドから出た。「まいったなあ…」普段7時には起きて店の準備をするのだが、昨日は朝方まで飲んでいた。「久々だな…」二日酔いでまだ気分が悪いらしく、ソファーに座ったままボーッとしている。藤田の店は自宅から2分で行ける所にある。しばらくボーッとしてからテレビをつけた。コーヒーでも飲もうとお湯を沸かそうとしたが、「店で飲むか…。」そう言うと、シャワーを浴びようと服を脱... [続きを読む]
  • 2008/01/02 10:373-10,闘い続ける理由
  •  波さんは今年で51歳。管理職にもならず、ベテラン記者としていまも走り回っている。最近は、数年前の発砲事件の流れ弾が肋骨にささった傷が、痛むことが多くなってきた。結婚20年で、息子と娘が1人ずついて、最近は孫が可愛くてしょうがない。発砲事件の後、妻の病気が発覚してもう3年になる。血液の病気で、ずっと入院中だ。喧嘩などしたことがなく、いつも帰宅したときの妻の笑顔で癒されていた。最近は孫ができ、同居し始め... [続きを読む]
  • 2008/01/01 03:07新年のあいさつ
  • 新年あけましておめでとうございます!昨年12月から小説を書き始めました。誤字・脱字が多々あり、見つけては直しています。また、はじめのうちは宣伝のために小刻みに更新してご迷惑をかけているかもしれませんが、そのうち落ち着きますのでご了承下さい。まだ不慣れではありますが、今年もよろしくお願い致します。 ... [続きを読む]
  • 2008/01/01 02:273-9,同じ匂い
  • 「返事来ないなあ〜」革ひもを編みながら、亜希がつぶやいた。仕事の合間なのでメールで凌に情報を送っていたが、最後の送信から返事が来ていない。今日は原宿店の奥でインディアンジュエリーを作っていた。シルバーを加工したものに革ひもを編んだものを合わせ、キーホルダーやストラップとして売っている。最近は亜希のセンスが認められ、デザインは亜希に任されている。 亜希が東京に出てきてから3年経った。上京といっても家... [続きを読む]
  • 2007/12/31 16:573-8,踊らされる大衆
  • 「おい、あれって△△テレビのADじゃねえか?」安がジムから出てきた男を見て言った。「ジムからか?」凌は安の顔を食い入るように見た。「ああ、間違いない。」見張るといっても,二人はジムの裏口からつながる路地の方を見ていた。安の角度からはジムの裏口が見える。「あいつは…確かに△△のADだな。ちょっと、話聞いてみるか…。」そう言いながら、凌は男の方に歩き出していた。「どうせカラオケの打ち合わせだろ?」大造の... [続きを読む]
  • 2007/12/31 01:473-7,給食のおばちゃん
  • 凌と安は、大造のジムの近くにいた。また飛び込みで行くのではなく、しばらく様子を見ることにしたのだ。たとえ計量まで会えなくても、それはそれでよい。大造の記事は結果が出てから動いてもよいのである。いまは、さっき波さんと打ち合わせした告発系のことを頭の中で整理していた。突然、安が笑い出した。「なんだよ…?」「い、いや、何でもねえ…」今度は押し殺して笑っている。「気になるなあ…。」安はちょっと笑いをこら... [続きを読む]
  • 2007/12/30 19:373-6,動機の違い
  • 「さて、俺に来ているのが6件、凌に来ているのが2件。合計で8件だ。大きく分けると会社を愛しているか、憎んでいるかのふたつだ。」「犯罪の規模とか、会社の大きさで分けるんじゃないの?」安が口をはさんだ。「まあ聞け。会社を愛してるといっても色々だ。会社というより正義感や良心からっていうのもそっちに入る。憎んでいるのも、会社の個人を憎んでいるものや、出世のシステムに対する抵抗ってのもある。」「俺の6件のう... [続きを読む]
  • 2007/12/29 19:573-5,隠れ家の裏
  • 『第一報!新宿のジムの近くで、早朝6時頃見かけた人がいるって。いまはまだわからない。』亜希からのメールには、今どこにいるかはまだわからなかった。「早朝に…あの時はもういなかったが…それともいたのか?…」『サンキュー、続報期待!』とりあえず、亜希に返信した。「よし、じゃあカフェに行こう!何てったっけ、あの店。」「『隠れ家』だったかな…」安は自信なさそうに答えた。「波さんが来る前に行こう!」そのとき... [続きを読む]
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