九条あきら さん

九条あきらさん: 9-nine-
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プロフィール

ハンドル名九条あきら さん
ブログタイトル9-nine-
サイト紹介文月曜日は恋愛の小説、水曜日はミステリな小説、金曜日はダークな小説、の更新日!
自由文現在の連載(予定)は、恋愛小説「彼」、ミステリ小説「自殺感染」、ダーク小説「狂う」、となっています。
連載途中に一話完結の話をあげることもあります。
「彼」は、懐かしい恋の話。「自殺感染」は、一人の少女の死から始まる話。「狂う」は、狂った人たちと狂っていくコの話。一話ずつは短めです。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供33回 / 112日(平均2.1回/週) - 参加 2008/01/24 12:37

九条あきら さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 … 1 2 次へ
  • 2008/05/09 20:57「狂う」=拾伍=
  •  その言葉を聞いたあと、僕の身体は無意識に動いていた。 いや…僕の意識を抑えて、そう、きみが、動かしたんだね…。 きみは本当は、僕の意志にも負けないくらい強かったのか。 あいつを突き飛ばす、僕の腕。 あいつを跨ぐ、僕の脚。 あいつの首を絞める、僕の指。 それらを指示する、きみの思考。「うぅ……」 つい、呻いてしまった。 あのコに…こんな力があったなんて……。 首を絞めるあのコの手首を掴ん ... [続きを読む]
  • 2008/05/02 00:08「狂う」=拾肆=
  •  私の顔が、驚いたのがわかった。 おそらく、驚いたのは彼……彼自身も、知らなかったのだろうか…あいつに、いつ消されるかわからないことを。 そう思ったら、急に彼に同情してしまった。 そして、同時に怒りが込み上げてきた。 あいつを、睨み付けた。 彼は、何も言わない。「なんだい、その反抗的な眼は…」 あのコのその、反抗的な眼につられて、意地を張ってしまいそうだ…「本当、なんだ…?」「当たり前だ ... [続きを読む]
  • 2008/04/25 12:58「狂う」=拾参=
  • 「あいつ、だよ」 あのコは、無理矢理口を挟むように言った。 いや、おそらく本当に口を挟んだんだろう。「何が悪い。 自分のものが要らなくなったから、自分で処理したんだ」「じゃあ、私も…彼も、不要になったら消すの」 そんなこと不可能だ。 きみは、僕のもの…あいつには、壊せない。「そうだよ」 口が滑った。 こんなこと、言うつもりは無かった…。 あのコを壊せるのは、あのコ自身だけなのに…T ... [続きを読む]
  • 2008/04/18 14:06「狂う」=拾弐=
  • 「そんなこと、分かってる。 もう、ただの仲間じゃなくて…創造者さ」 創造者でも、なんでもいい。 あいつは、私にとって、唯一の外の世界なんだ……「きみは…ちょっと、頭が足りないんじゃないの。 僕が、いる。 あいつは、あのヒトを殺したんだよ。 人殺しさ……」「自分で造ったものを自分で壊して、何がわるい」 僕が言ったことに、あいつにしては過剰に反応した。 きっと、罪悪感がある…そこを突けば、きっと ... [続きを読む]
  • 2008/04/11 00:06「狂う」=拾壱=
  • 「創造者に対して、そんなこと言う権利はないハズだよ」 あいつは言った。 たぶん、彼に、だ。 それにしても可笑しな感覚だ…ふたりでひとつ、は、奇妙以外の何物でもない。「それで、私は…?質問に、答えて」 あのコの一人称が、変わった。「あぁ…あのね、ずっと目を閉じてたから分からないんだろうけど、あのヒトとは、肉体を共有してたんだ」 …彼と私の関係は、あいつとあのヒトの関係と、一緒……「どうして… ... [続きを読む]
  • 2008/04/04 00:06「狂う」=拾=
  •  あのコは、自分自身を、慰めるように…慈しむように、ぎゅっと抱き締めていた。「安心していい。 あのヒトは、もう、いない…」 あのヒトは、あのコが覚醒した時点で用済みだった。 自嘲気味な笑いを抑えるつもりは、もうなかった。 あのコの表情には、失望の色が見てとれた。 あのコは言った。「なんてことを、してくれたんだ…」 僕は、他人が堕ちていく様を見るのがすきなのに。 だから、きみでさえも堕ち ... [続きを読む]
  • 2008/03/28 00:06「狂う」=玖=
  •  ……どうやらきみは、僕から離れたいらしいね。 でも、そんなことはできない… …残念ながら、僕にきみを創らせた、あのヒトとあいつにさえも、ね。「きみは、僕なんだよ」 どうして、わかってくれないんだ。「勘違いなんかじゃない。 おかしなことなんかでもないよ。 僕には、ずっと、一生、きみだけなんだ。 だから、きみにも僕しか要らない」 ねぇ、ホントはきみは、わかってたんだろ? だから今まで、眠 ... [続きを読む]
  • 2008/03/21 10:14「狂う」=捌=
  •  何が何だかわらない。 いったい何が、どうしたの…。 あのヒトが去って、あいつが来た。 あいつの纏っている雰囲気が、いつもより幾分か張り詰めていた。 こわかった…。 あいつは、何を言ってるの。 私はいったい、なんなの……。「説明、して。私に…」 そう、彼じゃなくて。 私は、彼じゃない。「私は、なに…?彼は、なに……?」 そして、あのヒトは、あいつは、何者なんだ……。 あいつの歪んだ笑 ... [続きを読む]
  • 2008/03/14 00:06「狂う」=漆=
  •  信じられない、信じられない、どうしてだ。 どうして、あのヒトのときに覚醒してしまったんだ…… 呼ばれて、急いであのコのところへ向かった。 ああ、確かに。 そこにいるのは、紛れもなくあのコだ。 今までになく美しい、あのコだ。 自然と顔が、綻びた。 どれくらいぶりだろう、こんな顔をしたのは……。「覚醒したんだってね…? どうして、あのヒトのときに覚醒してしまったんだい? ずっとずっと、待っ ... [続きを読む]
  • 2008/03/07 00:06「狂う」=陸=
  •  あのコは、ひとりで満足気に喋り、優越感に満ちたように微笑んだ。 これが、覚醒か…。 やっとわかった。 急いであいつを呼ばなくては… そうは思ったが、明らかに勘違いしているであろう、あのコに、何か言ってやりたくなった。「おかしなこと言うね」 見上げたあのコの顔には、悲愴と慈愛が共存していた。流れる涙と、優しげに歪む瞳。 なんて美しいんだ…「今から、あいつを呼んでくるよ」 あのコの異 ... [続きを読む]
  • 2008/03/03 00:06「極彩色同盟」
  •  何もない、毎日だった。退屈な毎日だった。 モノクロームな世界を、どこか冷めた思いで過ごしていた。 そんな日常に、突如現れた 極彩色の、あの人。 あたしは、昔から 人に色が着いて見えた。 母は桃色で、父は薄い濃緑、弟は水色。 友だちのありさは山吹色で、その彼氏の上島くんは黄色。 学級委員長は赤茶色だったし、担任は薄紫色をしていた。 ただ、自分自身の色はわからなかった。 鏡にも、写真に ... [続きを読む]
  • 2008/02/29 02:28「狂う」=伍=
  • 「ああ、やっと声を聞かせてくれたね…僕は嬉しいよ、ホントにね。 泣きそうなぐらい。 ……あぁ、泣かないでよ、きみは… なんて、無理な話かな。 僕は、長い間、この日が来るのを待ってたんだ。 だから、僕には、きみがいれば充分だよ。 ……もう、分かった? きみは、永遠に僕だけのものなんだ……。 きみは、僕の唯一の友達で、きみは、ずーっと僕だけのモノだよ。 きみの、頭の天辺から爪の先まで、ぜーんぶ僕 ... [続きを読む]
  • 2008/02/27 02:51「自殺感染」序章-5/5
  •  校内放送。 そう聞いた瞬間、すぐにわかった。 あゆみ、死んじゃったんだ……。 私は、不思議な雰囲気をもったあの子の、おそらく一番仲のいい友達だ。 最初の頃、あゆみは内気すぎて、なかなかクラスに馴染めないでいた。それを打ち崩したのが私だ。 あゆみと私は、話しだすと一気に親密になった。徐々に他のクラスメイトとも話すようになったけれど、それでも一番は私だった。 見目が良かったからか、次第にあゆ ... [続きを読む]
  • 2008/02/25 08:22「彼」(5)
  • もし、貴方が、今、この空を見ていたなら……、こんな気持ちを、抱いたのだろうか。 しばらくして、冬休みが明けた。彼に会える…そう思うと、あたしの心は自然と舞い上がった。 いつも通り友達と話ながら、珍しくまだ来ていない彼が来るのを待った。少しして担任が入ってきたけれど、彼は、まだ来ていない。遅刻かぁ、珍しいな…。 そう思い、彼を待って一日を過ごしていたのに…結局、彼は現れなかった。 次 ... [続きを読む]
  • 2008/02/22 00:08 「狂う」=肆=
  •  しまった、間に合わなかった。 逆光でよく見えないが、間違いない。喋り方で確信した。あのヒトだ。 どうしよう、どうすればいい? おそるおそる、口を開いた。「……そう、寝るの……」 自分の声に、驚いた。 これ、は、私の声じゃない。彼の声だ。「寝る、寝る、から…」 おかしい、どうして彼の声しか出ないの……「出て、て…」 その時、私のなかから声がした。 そして、なぜだか分からない、けど、涙 ... [続きを読む]
  • 2008/02/20 06:53 「自殺感染」序章-4/5
  •  今日、突然の全校放送があった。 この学校はマンモス校だから、全校生徒が一同に集まる機会も場所もない。だから、全校放送はテレビで見る。生徒は教室から出ずに待機、教師は至急2年職員室に集まるように放送があって、教員たちは慌ただしく職員室へと集まっていった。私たちはその様子を、珍しいことだ、と見つめる。何一つ情報を与えられていないから、生徒達はさまざまな憶測をしていたが、一番有力だったのは、なんらかの... [続きを読む]
  • 2008/02/18 13:24 「彼」(4)
  • もし、貴方が、今、この空を見ていたなら……、こんな気持ちを、抱いたのだろうか。 それから冬休みが始まるまでも、彼はしょっちゅうあたしの目についた。そして、彼は相変わらず、いつも本を読んでいた。 そういえば、あたしは冬休みに一度だけ、彼を見かけたことがあった。 その日、あたしは塾に行きたくなくて、ふらりと相模川の土手に向かった。なんとなく、心の据わりが悪かったのだ。なぜ相模川なのかはわ ... [続きを読む]
  • 2008/02/15 05:18 「狂う」=参=
  •  あのコは変わってる。何がって言われても、困るのだが。 今日は、そんなあのコとの面会日だ。実はちょっと楽しみにしていた。 しかし、ドアを開けてみると、部屋は真っ暗だった。そんな時、あのコはいつもベッドで寝ていたから、つい落胆してしまった。 あのコが寝ていると、すべてが一方通行になってしまう。 ときたま顔にかかった髪をはらったり、布団をかけなおしたりするだけで、コミュニケーションが取れない。し ... [続きを読む]
  • 2008/02/13 10:52 「自殺感染」序章-3/5
  •  自殺? そんな、ありえない。彼女はそんな子じゃあなかった。 教員になって7年目、担任を持つようになって5年だ。そんな、まだまだ駆け出しだというのに、誰が予想できたというのか、こんな、事件。 ちょっと不思議な雰囲気を持った子ではあったけど、私のクラスにはいじめなんかなかったし、第一あの子はそういう対象になる感じの子じゃなかった。 なら、どうして。 家庭の事情?いや、特に問題は聞いてない。わか ... [続きを読む]
  • 2008/02/11 18:36 「彼」(3)
  • もし、貴方が、今、この空を見ていたなら……、こんな気持ちを、抱いたのだろうか。 あたしは、彼とは一度しか話したことがない。けれど、とても強く印象に残っている。やはり何故だかわからないけれど。 あれは、十二月の中頃だったと思う。冬休みの直前のことだ。学校はテスト週間で、普通は午前だけで帰宅だった。 なのに、あたしは頭髪服装検査に引っ掛かってしまい、呼び出されていた。約三十分の説教のあと ... [続きを読む]
  • 2008/02/08 06:48 「狂う」=弐=
  •  私は、彼が行ってしまったのを肌で感じ、そっと目を開けた。 部屋は真っ暗だけど、私にはわかる。 この部屋には私以外、誰も居ない。 ベッドから抜け出し、ドアへと近づいて耳を澄ます。 彼はあのヒトの方がすきだと言っていたけれど、私はあいつの方がすきだ。 あのヒトの声はどこかウソっぽい。抑揚がないというか、心が籠もってない感じがする。その分怒ったりもしないから、彼はそれを優しさと勘違いしているの ... [続きを読む]
  • 2008/02/06 00:06 「自殺感染」序章-2/5
  •  たまたま、遊びにきていただけだった。 久しぶりに行ってみるか、そんなノリで来ていただけだった。ただ、職業柄からかカメラは手放せなかったのだけれど。 嫁は旅行に行っている、と弟が言うから、わざわざ慣れないもてなしをさせるのも悪いかと思って、早々に帰ろうとしていたのだ。お互いに社会人になってからは滅多に会わなくなっていたから、弟と会うのは久しぶりだった。まさかそのあとに、こんなことがあろうとは。 ... [続きを読む]
  • 2008/02/05 01:41 お知らせ
  • テンプレート変更しました!自作よりも見やすいかな、と思いまして…。えとまあ、テンプレート以外はほとんど変えてないですが、もし何か不都合がございましたら「フリーエリア」の拍手かメルフォからお気軽にお知らせくださると助かります(´∀`*)それでは失礼します ... [続きを読む]
  • 2008/02/04 00:06 「彼」(2)
  • もし、貴方が、今、この空を見ていたなら……、こんな気持ちを、抱いたのだろうか。 彼と出会ったのは、まだ、一日が長く感じられていた時だった。あたしは、何度も何度もやってくる単調な日々を、特に意識することもなく、ただ、そこにある時間を、遣り過ごすためだけに使っていた。 毎朝七時に目覚ましで起きて、顔を洗って朝食を食べて、歯を磨いて制服を着て。チャリに乗って約十五分、通学路にあるコンビニで昼 ... [続きを読む]
  • 2008/02/01 00:06 「狂う」=壱=
  • 「おはよう」毎朝の日課だ。僕はきみに話し掛ける。「今日はね、あのヒトが来てくれるんだって」いくら話し掛けても、言葉が返ってこないのは分かってる。きみは、一度だって声を発してくれたコトがない。「僕、あのヒトはすきだな。あいつより、優しいんだもん」そっときみの頬を撫でる。肌理細かくて、雪のように真っ白な肌。「早く治らないかな、病気」きみの手をとり、ぎゅっと握り締める。「早くきみの声が聞 ... [続きを読む]
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