門外漢 さん

門外漢さん: 門外漢の独り言
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プロフィール

ハンドル名門外漢 さん
ブログタイトル門外漢の独り言
サイト紹介文日本の純文学中心に、だらだらとした言葉を零してます。
参加カテゴリー
更新頻度(2年)情報提供39回 / 285日(平均1.0回/週) - 参加 2008/02/02 01:36

門外漢 さんのブログ記事

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  • 2008/05/22 21:20井上靖『愛 改版』(角川文庫)
  • 愛 改版著者名:井上靖(著)出版社:角川書店出版年:2008.04ISBN :9784041216385いつも通り本屋をねり歩いていると、新刊棚にあった渋い作家の名前が、目にとまった。名前は知っているけど、ぼくの苦手な歴史ものを書く作家だから、疎遠だったけれど、薄っぺらいし、歴史ものでもないようだから、買ってみた。面白い…。というか大変感動してしまった。『愛』という本の題名は、最初からつけられていたものではなく、彼の「愛... [続きを読む]
  • 2008/05/17 21:28石田衣良『スローグッドバイ』(集英社文庫)
  • スローグッドバイ著者名:石田衣良(著)出版社:集英社出版年:2005.05ISBN :9784087478167爽やかそうな表紙につられて、避けに避けていた石田衣良に初挑戦。この人は、『池袋〜』シリーズで人気を博していたのも知っているし、恐ろしいほどテレビ露出度が高い作家さん。不思議だが。見かけも無難であるし、小難しいこと言わない、不思議なしゃべり方は、興味深かったりする。しかし、代表作などのドラマの原作に使われてしまう... [続きを読む]
  • 2008/05/11 01:47吉田修一『7月24日通り』(新潮文庫)
  • 7月24日通り著者名:吉田修一(著)出版社:新潮社出版年:2007.05ISBN :9784101287539季節的な仕事の忙しさやら、プライベートの混雑もあいまって、かなりブログの更新が滞っていたので、とりあえず更新するために、ふんわり軽い小説をがつがつ早食いしてきました。実際はちょこちょこ読んでいたのだけど、ぐったりしてたもので。吉田修一は、『パークライフ』で芥川賞を受賞していて、作品発表時に友人と一緒に読んだことが... [続きを読む]
  • 2008/04/16 23:05遠藤周作『砂の城』(新潮文庫)
  • 砂の城著者名:遠藤周作(著)出版社:新潮社出版年:1979.12ISBN :9784101123127これまた青春もの。ある女の子が成長していって、その周りの人々もそれぞれの道を歩いて行く。それぞれが自分の道を信じて、頑張るんだけれども、一番仲のよかった女友達は、恋愛に突っ走って、いつの間にやら塀の中。ほのかな恋心を抱いた男性は、ある思想に染まってその活動に必死。ちなみに、砕いて書いているから、ゆるゆるだけど、遠藤周作だ... [続きを読む]
  • 2008/04/10 21:40宮本輝『私たちが好きだったこと』(新潮文庫)
  • 私たちが好きだったこと著者名:宮本輝(著)出版社:新潮社出版年:1998.11ISBN :9784101307121ひょんなことから、男二人と女二人の共同生活が始まる。それぞれの個性を保ちながら、相手を思いやりながら、かけがいのない時間が流れていく。四人とも、他人を思いやる傾向が強く、いつの間にか、経済的だったはずの共同生活は、他人を助けるための借金だらけのものとなっていた。もちろん男と女だから、すったもんだで、くっつい... [続きを読む]
  • 2008/04/06 21:32黒井千次『日の砦』(講談社文庫)
  • 日の砦著者名:黒井千次(著)出版社:講談社出版年:2008.03ISBN :9784062759984日常に潜む不安、この一言に尽きるんだろうけど、じゃぁ、こうしたテーマがすごいのか、あるいはおもしろいのか、といえば、個人的には、よくわからない。しかも問題が複雑なのは、本作の解説を書いているのが、小池昌代なのだが、以前取り上げた『感光生活』はよくって、こっちはダメかってっていうと、そうではなくって、さすが昔から活躍してい... [続きを読む]
  • 2008/03/28 23:57立原正秋『春のいそぎ』(講談社文庫)
  • 春のいそぎ著者名:立原正秋(著)出版社:講談社出版年:2006.04ISBN :9784062753739桜が咲き始めた。もう来週になってしまえば、花びらは舞って、そして散ってしまうのだろう。たかが一週間ほどしか楽しめそうにもない。桜ってなんでこうも散るのが早いのか。でもこのたかが一週間を結構楽しみにしていたのも事実で、つぼみが膨らみだしてからは、既に散った後の寂しさがよぎる。でもぼくが一番思ったのは、寂しさでもなく、儚... [続きを読む]
  • 2008/03/23 19:13吉行淳之介『宮城まり子が選ぶ吉行淳之介短編集』(ポプラ社)
  • 宮城まり子が選ぶ吉行淳之介短編集著者名:吉行淳之介(著)     宮城まり子(編集)出版社:ポプラ社出版年:2007.07ISBN :9784591097854ここんところ、吉行淳之介が好きなのか、それとも宮城まり子が好きなのか、わからなくなってきていたのだが、まさにその二つの気持ちをかなえてくれる本が、ありましたので、手にしてみました。宮城さんの序文がついていて、彼女の編集のもと、吉行の代表的な短編が編まれている。短編... [続きを読む]
  • 2008/03/22 21:01江國香織『赤い長靴』(文春文庫)
  • 赤い長靴著者名:江國香織(著)出版社:文藝春秋出版年:2008.03ISBN :9784167748012江國さんの本は、薦められて何冊か読んでいる。女性の作家では、珍しくしっくりくる。例えば、けっこう好んで読んでいる川上弘美は、好きだけど、しっくりというか、心地よい違和感だったりするのだが、江國さんは、しっくりくるのだ。原因は明白だ。男の描き方である。江國さんの描く男には、共感というか感情移入がしやすいのだ。よく取り上... [続きを読む]
  • 2008/03/17 21:14石川達三『四十八歳の抵抗 改版』(新潮文庫)
  • 四十八歳の抵抗 改版著者名:石川達三(著)出版社:新潮社出版年:2008.02ISBN :9784101015149また新潮社の復刊ものの一つ。昭和31年という想像もできないほど遠い昔の物語。バブルさえ実感できなかったぼくのような人間でも、共感できるような読みやすさがあって、現代でも60歳くらいの人が読んだら、引き込まれてしまうのではないかと思う。題名からも、その作品の渋さがひしひしと伝わるのであるが、その通りで、平凡な保険... [続きを読む]
  • 2008/03/14 23:26大崎善生『九月の四分の一』(新潮文庫)
  • 九月の四分の一著者名:大崎善生(著)出版社:新潮社出版年:2006.02ISBN :9784101265711以前取り上げた『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』という短編集の中に、「キャトルセプタンブル」という短編があった。女性の視点から書かれていたその作品の対をなすのが、表題作「九月の四分の一」。この題は、主人公の男性が〈キャトルセプタンブル〉を、〈クオーターセプテンバー〉つまり〈九月の四分の一〉と誤解したところ... [続きを読む]
  • 2008/03/09 20:26よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫)
  • デッドエンドの思い出著者名:よしもとばなな(著)出版社:文藝春秋出版年:2006.07ISBN :9784167667023よしもとばななが妊娠していたころに描いた短編集。「多分、出産をひかえて、過去のつらかったことを全部あわてて清算しようとしたのではないか?」(p.242)というこれまでの中で、「私小説的」な作品なのだそう。だから、短編全てが悲しく、切なめの出来になってます。いつものことかもしれないけど。幾冊か読んで、よう... [続きを読む]
  • 2008/03/07 23:37小池昌代『感光生活』(ちくま文庫)
  • 感光生活著者名:小池昌代(著)出版社:筑摩書房出版年:2007.11ISBN :9784480423955他の人とは、とにかくわからないものである。急に、意図せぬ形で、目の前に現れる。だからぼくは不安になって、無理やりこれまでの経験から作り出したカテゴリーにあてはめようとする。質問をして、必死に解釈して、「〜系」とか「あの人に似てる」とか。そうしてようやく心を落ち着かせることができる。しかし、この作品を読んでいると、他者... [続きを読む]
  • 2008/03/07 21:56川上弘美『古道具中野商店』(新潮文庫)
  • 古道具中野商店著者名:川上弘美(著)出版社:新潮社出版年:2008.02ISBN :9784101292373文庫読みなので、ようやく読みました。川上弘美も久しぶりな感じ。ぼくは、川上弘美といえば、短編の方が好きなので、一気呵成、というわけではなかったけれど、物語の調子、とともにゆっくり読み進めました。骨董品と聞けば、高価で物々しくて、あまり触れることができない。長い歴史がモノの存在感を強めているから、流れる大河へ思いを... [続きを読む]
  • 2008/03/03 22:04水上勉『越後つついし親不知,はなれ瞽女おりん』(新潮文庫)
  • 越後つついし親不知,はなれ瞽女おりん著者名:水上勉(著)出版社:新潮社出版年:2002.08ISBN :9784101141299「越後つついし親不知」は、少々先が読めてしまったけれど、水上さんらしい儚くも美しい市井の女性のお話。古臭いと言ってしまえばそれまでだけど、忍耐強く、献身的な女性が、悲劇的だと、胸がつまる。男性も慎ましやかで、職人気質で、不器用だから、なんでこんなに必死で生きている人たちが苦しまなくってはならな... [続きを読む]
  • 2008/02/24 00:41中村文則『銃』(新潮文庫)
  • 銃著者名:中村文則(著)出版社:新潮社出版年:2006.05ISBN :9784101289519本作で中村文則の作品は、二つ目なのだが、かなり面白く読めた。不意に現れた「拳銃」という絶対的な存在によって、主人公の未来が決定づけられていく、という一見特異な設定なのだが、読後には、その設定が必然的というか、極めて巧妙な仕掛けとして機能させられたことに感服し、彼の持つ豊かな才能を確認させられた。勝手な想像だけれど、舞台をフラ... [続きを読む]
  • 2008/02/20 22:35大崎善生『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』(新潮文庫)
  • ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶著者名:大崎善生(著)出版社:新潮社出版年:2007.12ISBN :9784101265728本書は四編からなる短編集。登場する人々は、想いを馳せる。自分の知らない世界へ、どこか遠くの国へ。その対象はハンガリーの空であったり、若かれし母のパリでの恋心であったり、遠くに住んでいる父であったりする。実際に見ることのできない情景、味わうことのできない感情、出会うことのできない相手。たとえ... [続きを読む]
  • 2008/02/19 21:50三浦哲郎『忍ぶ川』(新潮文庫)
  • 忍ぶ川著者名:三浦哲郎(著)出版社:新潮社出版年:1965.04ISBN :9784101135014「幸福」、という言葉を聞くとどっかが痒くなって、そんな遠い国の言葉は知りません、とはぐらかしたくなる。事実、よくわからない。イメージがつかめない。「幸福」とはなんぞや。けれども、こんなぼくでも「忍ぶ川」を読んでいると、ふわふわ宙に浮いた「幸福」が急にぐぐっと近づいてくるような感覚におちいる。これって「幸福」なのかも知れな... [続きを読む]
  • 2008/02/18 20:58吉本ばなな『うたかた,サンクチュアリ』(新潮文庫)
  • うたかた,サンクチュアリ著者名:吉本ばなな(著)出版社:新潮社出版年:2002.09ISBN :9784101359168吉本ばなな、にぼくははまっているのか?なぜこんなに読むのか、ふと不思議に思った。前から気になっているものに「運命」という言葉がある。ばななさんの書く「運命」は、「奇跡」ともいいかえることのできるような、「宿命」とも呼べるような、突然降ってくる出会い。ぼくにとってこれまで「運命」といえば、現在の惨憺たる... [続きを読む]
  • 2008/02/11 14:34大崎善生『別れの後の静かな午後』(中公文庫)
  • 別れの後の静かな午後著者名:大崎善生(著)出版社:中央公論新社出版年:2007.09ISBN :9784122049079なんとなく食わず嫌いしてきた作家のひとり。「パイロットフィッシュ」とか「アジアン〜」という、ぼくにとってはわけのわからない単語で、そうした題名の横文字加減が敬遠していた理由のように思える。さらに、一般受けしている、という事実もひねくれ者からすると、ふん、と顔を背けたくなるのですが…。けっこう題名は大事... [続きを読む]
  • 2008/02/10 00:41池澤夏樹『南の島のティオ』(文春文庫)
  • 南の島のティオ著者名:池澤夏樹(著)出版社:文藝春秋出版年:1996.08ISBN :9784167561024始め通勤電車で読んでいたのだけれど、もったいなくなって家でゆっくり読むことにした。それくらい世界観が強い、というか読者を南の島へと連れてっていくものだから、すぐさま気持ちを切り替えて仕事、などという無粋なことをしたくなかったのである。ゆっくりとした時間の中で、休暇でも取ったように、強烈な青色の海と空に囲まれた南... [続きを読む]
  • 2008/02/09 00:39水上勉『雁の寺,越前竹人形』(新潮文庫)
  • 雁の寺,越前竹人形著者名:水上勉(著)出版社:新潮社出版年:1969.03ISBN :9784101141039水上ほどの作家となると、京都弁、娼妓などの材料が、どうしてこうも妖しく美しい悲哀へと変わっていくのだろう。本書に所収されている「越前竹人形」は、いわゆる「日本文学」的な系譜の中に、位置付けることも可能であろうまでの、そうした美しいくも悲しみある作品となっている。(この作品が、晩年の谷崎に好まれたところからも、そ... [続きを読む]
  • 2008/02/08 00:07吉行淳之介『吉行淳之介全集 第6巻』(新潮社)
  • 吉行淳之介全集 第6巻著者名:吉行淳之介(著)出版社:新潮社出版年:1998.03ISBN :9784106460067とうとう全集に手を出してしまった。実は、この全集の解説者は池澤夏樹です。そこんとこに興味もあって、我が家の近くの偉大な図書館(建物は出来たてで、しかも近代文学専門!)に足を運んだのでした。しかし、借りたはいいものの、のばしのばしにしていくうちに、読む暇がなくて、結局「闇の中の祝祭」のみしか読めず、「技巧... [続きを読む]
  • 2008/02/04 20:43伊集院静『乳房』(文春文庫)
  • 乳房著者名:伊集院静(著)出版社:文藝春秋出版年:2007.09ISBN :9784167546120しつこいけれど、また伊集院静、という作家は初めて。どれだけ現代作家を避けていたのかわかる。また、最近は軽いものに流れているのもわかる。しかし良いものは良い。古典だろうが、現代だろうが関係ない。本作も、個人的にはとても楽しめた。良い作品だ。どうしてだろう。吉行淳之介もそうだけど「無頼」に憧れてしまっているんだろうか、とか思... [続きを読む]
  • 2008/02/02 00:24吉本ばなな『とかげ』(新潮文庫)
  • とかげ著者名:吉本ばなな(著)出版社:新潮社出版年:1996.05ISBN :9784101359120一回気になると決着つけたいようで、また吉本ばなな読みました。そして新潮文庫のフォントが心地いいという理由だけで本書を買いました。ばななさんご本人の解説によれば、本書は全部、「時間」と「癒し、「宿命」と「運命」についての小説です。(…中略…)ここに出てくる人々は、すべて一般には希望と呼ばれる変化の一歩手前にいて、突然に気... [続きを読む]
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