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- 2008/07/25 03:10セゴビアの芸術
- 94歳で長逝する3か月前まで、アメリカに演奏旅行をしていたアンドレアス・セゴビア(1893-1987)は、多くの意味から、ギターの世界に出現していた文字通りの巨匠であった。しかも彼の場合、己の愛する楽器の地歩を独力で大きく引き上げたという、まさしく歴史的な貢... [続きを読む]
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- 2008/07/24 00:11ブーレーズのドビュッシー(新盤)
- ドビュッシーの作品が、これほどまでの美しさと生きた音楽としての輝きをもって再現されたことは、前例がない。ドビュッシーについて語られがちな繊細さや香りの豊かさ以前に、ここには生命の讃歌として音楽があり、内側からあふれ出る熱い情感と、その波打つ起伏の... [続きを読む]
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- 2008/07/23 00:37マーラーの音楽の表現するもの
- マーラーが登場した19世紀後半の音楽史は、ワーグナーの「総合芸術」すなわち劇と音楽を一体に結びつけた「楽劇」が絶大な旋風を巻き起こし、一方純粋器楽を代表する交響曲においては、ブラームスとブルックナーがそれぞれのやり方で交響曲に新たな可能性を切り開い... [続きを読む]
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- 2008/07/21 00:12内田光子のモーツァルト:ピアノ協奏曲全集
- 内田光子といえば、まずこの全集が代名詞のごとく浮かび上がる。一躍モーツァルトのスペシャリストとしての真価と国際的な名声をかち得た記念碑的なアルバムといってよいだろう。彼女はこの録音に6年の歳月を費やしているが、ブレンデル盤の15年に比べればはるか... [続きを読む]
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- 2008/07/20 02:56ミケランジェリのラヴェル、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲
- ミケランジェリ37歳時の録音。ミケランジェリが1957年にイギリスを訪れた際に録音した初のステレオ録音で、ラヴェル、ラフマニノフともにミケランジェリ唯一の録音である。ラヴェルはまだしも、ラフマニノフは4曲中最もマイナーな第4番という奇抜な選曲。そ... [続きを読む]
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- 2008/07/18 00:00ホロヴィッツ・モスクワ・ライヴ1986
- ヴラディミール・ホロヴィッツはピアノ演奏芸術の最後のロマンティストと謳われる不世出の大ピアニスト。卓越したテクニックと華麗な表現で魅了し、晩年は自在に揺れ動く情感を美彩な音に託して滋味あふれる演奏を聴かせた。このアルバムは、61年ぶりに祖国に... [続きを読む]
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- 2008/07/17 06:18リヒテルとカラヤンのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲
- 独奏者リヒテル、指揮者カラヤン、ともにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の録音を複数回行っているが、両者が共演した本盤の演奏内容が最も興味深い。まず、ここでは指揮者カラヤンの音楽づくりが、常日頃とは若干様相を異にしている点に注目したいと思う。... [続きを読む]
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- 2008/07/16 00:07ニコレのモーツァルト:フルート協奏曲
- ニコレのフルートはさすがに深い。決して派手ではないが、音楽的に極上であり、聴いていて頭が下がるほどだ。正確な技巧で一点一画もおろそかにせず、端正に吹いているところにひかれる。どの曲も、ドイツ的な隙のない表現で、ランパルのような華やかさとはやや... [続きを読む]
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- 2008/07/15 00:10アンセルメのラヴェル・オペラ「子供と魔法」「スペインの時」
- エルネスト・アンセルメは優れた才能と精緻な美的感覚をラヴェルの音楽において最高度に発揮した指揮者であった。才人ラヴェルの感受性豊かで高度に洗練された童話風な幻想的オペラ・バレエ「子供と魔法」の録音はその結晶ともいうべき名盤。ラヴェルの精緻な音... [続きを読む]
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- 2008/07/14 00:01トスカニーニのベルリオーズ
- トスカニーニの緊迫したダイナミックな演奏の見本のようなレコードである。劇的交響曲「ロメオとジュリエット」冒頭のアレグロ・レガートの、粗野と思われるばかりに力をむき出しにした緊迫したリズムの演奏を聴けば、トスカニーニがこの曲から何を求めてそれをどう... [続きを読む]
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- 2008/07/13 05:17カラヤン・ラスト・コンサート1988 モーツァルト&ブラームス
- 「ブラ1」をカラヤンは6度録音しており、チャイコフスキーの「悲愴」とならんでカラヤンのレパートリーの最も基本をなすものであり、カラヤンは数々の名盤を残してきた。ここに聴く来日公演のライヴは80歳というカラヤン最円熟期の演奏であり、熟成した表現の味... [続きを読む]
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- 2008/07/12 01:50カラヤン・ラスト・コンサート1988 悲愴&モーツァルト
- カラヤンは「悲愴」をたいへん得意にしており、最後の来日の際、白熱した演奏を聴かせてくれた。そのライヴの復刻である。きめこまやかな棒さばきで、ベルリン・フィルを自在にドライヴしながら、作品のもつ暗鬱で救いようのない気分を巧みに表出している。実に... [続きを読む]
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- 2008/07/11 01:24カラヤンの「フィデリオ」
- カラヤンはこのオペラを何よりもまずベートーヴェンの理想主義的な理念のドラマとして把握し、表面的なおもしろさやオペラティックな効果よりも音そのものの持つ力と理論を十二分に明らかにすることによって、人間的な感動を謳いあげるという態度をとっている。歌手... [続きを読む]
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- 2008/07/10 03:48ギレリスのグリーグ:抒情小曲集
- 全10集からギレリスが20曲を選んだもので、ギレリスは暗い情熱を表出しながら、北欧的なファンタジーを濃厚に引き出していて聴かせてくれる。明晰ながらも暖かく深い音でもって各曲の曲想を描き分けており、その多様な表情のうちにリリカルな詩情が自ずと立ちの... [続きを読む]
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- 2008/07/09 00:06ブーレーズのベリオ「シンフォニア」
- ベリオの代表作「シンフォニア」は、引用音楽に指針を与えたという点で歴史的な作品だ。その歴史的意味は複数の旋律が同時に引用された第3部がすべて引用で構成されているという点で、引用音楽の根本問題を提起した。第2次世界大戦後の音楽の中で、引用音楽は... [続きを読む]
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- 2008/07/08 04:00カラヤンのウェーバー「舞踏への勧誘」、オペラ序曲集
- 「魔弾の射手」や「オベロン」などのオペラの序曲を6曲と、「舞踏への勧誘」(ベルリオーズ編)を収めたディスクで、選曲がよい。カラヤン一流のロマンティックで情感豊かな表現に、完全に魅了されてしまう。カラヤンのウェーバーのまとまった序曲集としては、... [続きを読む]
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- 2008/07/07 00:01カラヤンのストラヴィンスキー
- カラヤンは「春の祭典」を2度録音しており、これは2度目のもの。精緻を極めた快演で、カラヤン一流の卓抜な構成力と豊かな表現力が光る。第1部の「春のきざしと乙女たちの踊り」や第2部の「祖先の呼び出し」など、演出のうまさはさすがカラヤンならでは。... [続きを読む]
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- 2008/07/06 00:05カラヤンのモツレク
- カラヤンとウィーン・フィルによるこの録音は、19世紀から受け継がれ20世紀が求めたモーツァルト像の一つの理想的な具現である。「レクイエム」でありながら、そこに内在するエネルギーの噴出力はまぶしいほどで、カラヤン独特のデモーニッシュな吸引力が全編を... [続きを読む]
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- 2008/07/05 03:13ティボーの代表的名盤
- SP時代の名演奏といわれていたもので、音の状態はあまり良くないが、実に上品で、ラテン的香気にみちあふれており、しかも、熱っぽい情熱にあふれた演奏である。この演奏は繊細で粋な感覚や明晰な知性といった、フランス音楽を演奏する上での不可欠な要素とはどの... [続きを読む]
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- 2008/07/04 04:51小澤のトゥーランガリラ交響曲
- 「忘我の喜悦をもたらす愛」を歌いあげた20世紀の記念碑的交響曲である。メシアンはインドの異教的世界観から霊感を得て、極彩色の音楽を書いた。メシアン音楽語法の集大成である。小澤征爾がRCAへ録音した最も初期のものの一つであるが、奇を衒うこともなく非... [続きを読む]
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- 2008/07/03 01:19小澤の「グレの歌」
- 1979年に行われたボストンでのライヴ録音だが、小澤の成熟ぶりが感じられるすぐれた演奏である。小澤の「グレの歌」は、ブーレーズに比べるといくぶん速めのテンポ設定で、トリスタン的世界から離れて爽やかな情感の世界を描き出す。世紀末的な耽美主義に的... [続きを読む]
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- 2008/07/02 00:10インバルの「グレの歌」
- インバルのフランクフルト放送響常任指揮者退任コンサートと並行して録音されたもの。これを聴くとブーレーズもロマンティック。ブーレーズの新ウィーン楽派演奏は表現主義がロマン主義を内包しつつそれを論理で分節したものであったことを明らかにしたが、この演奏... [続きを読む]
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- 2008/07/01 00:03ブリテン「戦争レクイエム」自作自演
- 同曲の初演翌年(1963年)に録音されたもので、ブリテンの代表作の、作曲者自身の指揮による歴史的演奏である。名曲ゆえに世界各地で演奏され録音も少なくないが、初演当時の熱気を収めた作曲者指揮の録音は、ドキュメンタリーとして貴重なだけにどんな名演奏が... [続きを読む]
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