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- 2008/08/27 23:59『 喫煙所 』
- ○ オフィスビル・喫煙所 美恵子がひとりでタバコを吸っている。 規律に厳しく、人を寄せ付けない雰囲気 を持った初老の女性。 やって来た若い社員が美恵子の顔を見た 途端、慌てて踵を返し足早に去っていく。福山「タバコか」 福山がやって来て横に座る。美恵子と同 年代。美恵子「また吸い始めたの(悪い?)」 福山、タバコを吸う様子はない。美恵子「何しに来たの?」福山「ん? んー」 とキャンディを口に [続きを読む]
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- 2008/08/26 16:48映画 『 幕末太陽傳 』 監督 川島雄三
- ラピュタ阿佐ヶ谷で上映されていた『幕末太陽傳』(詳細が知りたい方はこちらをどうぞ)は、久しぶりに観た、小躍りしたくなるような感覚の映画でした。 タイトルからもわかるように時代は幕末、舞台となるのは品川宿の女郎屋で、そこにやって来たフランキー堺の演じる左平次が、幕末の志士たちや女郎屋の面々たち相手に騒動を繰り広げる、というお話です。 実はこの映画、先週観たんですが、今まで感想を書けずじまいでした。 と [続きを読む]
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- 2008/08/25 23:59『 米がない 』
- ○ 道 雨が降っている。麻実のN「雨の日にやりたくないこと第一位 は、米を買いに行くことだ」 麻美(26)がヨタヨタと歩いてくる。麻美「ったく、嫌んなっちゃう」 ラフな服装で片手に傘、もう一方には米 (5キロ入り)の入った袋を提げている。 前方から同じ様に米を持った同年代の女 が歩いてくる。 女は傘を持っておらず、急いで帰りたい のだが、米が重くて急げない。 二人、目が合い、思わず足を止め... [続きを読む]
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- 2008/08/21 23:59『 写真 』
- ○ 住宅街の道 けたたましい蝉時雨。 アスファルトから立ち上る陽炎で路面近 くの景色が歪んで見える。 少年(8)がぐったりした様子で歩いて くる。 道の少し先で同い年くらいの少女が周囲 をデジカメで撮っている。少年(可愛らしい少女にドキリ) 少女、少年に気づき、少年を撮ると、す ぐさま近くに停まっていた車に乗り込む。 走り去る車。○ マンション(夜) 少女の両親がテーブルの上に様々な売り ... [続きを読む]
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- 2008/08/17 01:11気がついたら一年たってました。
- 気がついたら過ぎていたんですが、8月10日でブログを始めてから丸一年たっていたようです。開始当初に比べると最近はちょっとサボりがちですが、気を引き締めなおしてがんばらにゃいかんなぁと思う今日この頃です。なんとか書き続けてゆきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします。... [続きを読む]
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- 2008/08/16 23:59『 哲学 』
- × × × 娘が電話で父と話をしている。娘「父さん、いい人いないの? 結婚すれ ば?」父「なんだよ、急に。あっ、そうか、そうい うことか」娘「なに?」父「お前、結婚したいんだろ」娘「そうじゃないわよ」父「そうか? 俺はてっきり自分が結婚する から、父さんにもそういうこと言ったのか と思って」娘「深読みしすぎよ」父「でも、なんだ、目ぼしい相手の一人や二 人、いるんだろ?」娘「内緒」父「教えろよ」娘「予 [続きを読む]
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- 2008/08/14 23:59出雲へ。
- 旅行に行ってきました。 行き先は “出雲” です。 現在、出雲大社の本殿が遷宮のために60年ぶりに一般公開されています。(詳細はこちら) このチャンスを逃すと次の機会は60年後ということなので、思い切って行ってきました。 いろいろと事情があって友人二人と車で高速を飛ばして行きました。 12日の早朝に出発し、途中一泊して13日の10時頃に出雲大社に到着しました。 午後三時からの拝殿の整理券を配っていたのでそ [続きを読む]
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- 2008/08/11 23:59『 電話 』
- ※ ラジオドラマのショートシナリオを書いてみました。 音声だけを想像して読んでみてください。 × × × 電話のボタンを次々に押していく。 受話器から聞こえる呼び出し音。男(四十代)(電話)「はい」若い女(二十代)「わたし」男「おぉ、元気か」若い女「元気かじゃないわよ。もぉ、何回言 ったらわかるの?」男「ん?」若い女「いらないって言ったでしょ」男「あぁ、届いたか」若い女「届いたかって、届く... [続きを読む]
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- 2008/08/09 23:59『 こだわり 』
- ○ 実家・居間 軒下で風鈴が揺れている。娘(25)「ウッソー」 娘が共にちゃぶ台を囲む父(45)に言 った。父「嘘なもんか」娘「本当にぃ?」父「ああ」 ポリポリ……という音。 ※音の正体は指示あるまで映さない。娘「でもさー」父「ったく、俺を誰だと思ってるんだよ」 ポリポリ……という音。父「ほらみろ、音が全然違う」娘「……」父「やっぱりらっきょうは砂丘ものに限るな」 音の正体は皿に山盛りになっ... [続きを読む]
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- 2008/08/07 23:59『 下駄 』
- ○ 電車の車内(夜) 座席はほとんど埋まっているがさほど混 んではおらず、浴衣を着た乗客がちらほ ら見受けられる。 座席の乗客の足を横から順に映していく と一人だけ裸足の乗客がいる。 浴衣姿の由衣(17)だ。涙をぐっと堪 えている表情。足は土で汚れている。○ 川原(一時間前) 花火大会が行われ、たくさんの観客が訪 れている。 由衣の手を振り切って立ち去ろうとする 由衣の彼氏。由衣「バカ! [続きを読む]
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- 2008/08/06 01:03『 新しい傘 』
- ○ マンションの一室・リビング ママが新しい子供用の雨傘に名札をつけ ている。 それを待ちきれない様子で覗き込む少年。ママ「はい」 ママ、少年に傘を渡す。○ マンション・廊下ママの声「降ってないでしょ」 少年が部屋から飛び出してくる。少年「いーの、雨だと汚れるから」○ 同・玄関 傘を手に、少年が嬉しそうに駆けていく。 すれ違った女性が傘を見て空を見上げる。 空は晴れ渡り、日差しが眩しい。○ 道 [続きを読む]
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- 2008/08/04 23:59『 のんびり 』
- ○ 住宅街の道(朝) ある家から子供の走り回る音が聞こえる。少年の声「何で起こしてくんないんだよ!」母親の声「起こしたでしょ!」 その家からランドセルを背負った少年が 慌てた様子で飛び出してくる。 ふと隣家の屋根(ベランダの横)でのん びりと寝ている野良猫の姿が目に入る。少年「いい気なもんだぜ」 吐き捨てるように言って走り去る。○ 隣家・リビング ぼんやりとテレビを見ている初老の夫。 足音が... [続きを読む]
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- 2008/07/31 23:59展覧会 「対決−巨匠たちの日本美術」 東京国立博物館
- 上野の東京国立博物館に「対決−巨匠たちの日本美術」を観に行って来ました。 前々から注目していた展覧会です。 とにかく出品作が名品ぞろいなんです。 知っている作者名をざっと並べただけでも鉄斎、大観、歌麿、写楽、応挙、芦雪、若冲、蕭白、大雅、蕪村、円空、仁清、乾山、宗達、光琳、光悦、永徳、等伯、雪舟、雪村、運慶、快慶……これらが一堂に会すことなんて今後もうないんじゃないでしょうか。 この展覧会は、タイト... [続きを読む]
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- 2008/07/30 23:59『 橋の上 』
- ○ 橋(夜) ――から十数メートル下を流れる川の水 面に何かが落ちた。 一級河川に架かる大きな橋。 動揺する男の前で女が泣きながら欄干に 座り川の方へと足を投げ出している。 片方のハイヒールがない。 女、近づこうとする男に、女「あっち行って!」男「いや、でも――」女「関係ないでしょ! もう別れたんだから」男「とにかく、一旦降りよう」女「もぉ、来ないでよ!」 じたばたする女。 男、危険を感じ... [続きを読む]
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- 2008/07/29 23:59映画 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」 監督 岩井俊二
- 高田馬場の早稲田松竹で観てきました。もともとこの作品は「ifもしも」というテレビドラマシリーズの一作として作られたものだそうで、それが好評だったので再構成して劇場公開したんだそうです。これまで岩井俊二さんの作品はほとんど観て来ませんでした。特に嫌いなわけではないんですが、何となく手が伸びなかったんです。それが今年の初めにたまたま観た「花とアリス」が意外と面白くて、以降、機会があれば観に行くようになり... [続きを読む]
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- 2008/07/28 23:55『 跡 』
- ○ アパート女(28)の声「ごくろうさまー」 玄関の閉まる音がし、女がやってくる。女(部屋を見回してため息) ガランとした室内には引越しの段ボール がいくつも置かれている。 × × × 夜。女「いただきます」 テレビを見ながらカップ蕎麦を食べる。 室内の段ボールのいくつかは、開けただ けで放ってある。 缶ビールを誤って零してしまう。 周囲を探し、結局段ボールから見つけた 靴下で零し... [続きを読む]
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- 2008/07/27 23:59『 ヒナ 』
- ○ リビング テレビでは動物番組をやっており、ヒナ が親鳥から餌を貰っている。 パパと娘(6)、それを見ている。 娘、ヒナが餌欲しさに目一杯背伸びして いるのを見て、娘「あれ、餌、下に置いた方が食べやすいの 何で上からあげるの?」パパ「ん? う~ん」 ママが浴衣姿でやってくる。ママ「ほら、何してるの。早く支度して」○ 某川・土手 花火大会がおこわなれている。 夜空を見上げる沢山の見物人の中に浴 [続きを読む]
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- 2008/07/22 22:09『 枕 』
- ○ マンション・寝室 薄暗い。 ベッドに優(27)がうつ伏せになって いる。全く動かない。 締め切られたカーテンの隙間から薄ら陽 の光が差している。 男(40)がドアを開ける。 優が寝ていると思い、声を掛けずそのま ま立ち去ろうとする。優「まくら」男「!?」優「あなたのでしょ」 うつ伏せのまま枕を差し出す優。男「元気で」 男、出て行く。○ マンションの前 男がマンションから出てくる。 停... [続きを読む]
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- 2008/07/19 22:59『 定年 』
- ○ 走る電車の中(朝) すし詰めの車内で潰されそうになってい る会社員の耕太郎(60)。 ふと窓外に目をやる。 駅前の小さなビストロが見える。○ オフィス 私物を段ボールに詰めている耕太郎。 振り返ると花束を手にした部下たち。○ 走る電車の中(夜) 客もまばらな車内で花束を手に過去に思 いをめぐらせている耕太郎。 窓外に小さなビストロが見える。○ 庭(翌日) 水を撒いている妻・節子。 耕太 [続きを読む]
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- 2008/07/17 23:59映画 「8 1/2」 監督 フェデリコ・フェリーニ
- 渋谷のイメージフォーラムで「8 1/2」を観てきました。名作として誉れ高い作品ですので名前だけは知っていたんですが、今まで観たことがありませんでした。今回、その作品が完全修復ニュープリント版として劇場のスクリーンに甦るということで、良い機会だと思い足を運んだ次第です。ちなみに僕はイメージフォーラムの会員になっているので1000円で観ることができます。あらすじは、マルチェロ・マストロヤンニ演じる人気映画... [続きを読む]
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- 2008/07/15 23:59『 転勤 』
- ○ 東京駅・改札前 たくさんの人が行き交う中、隅の方に二 十代中ごろのカップルがいる。 泣きじゃくる女を男が優しく慰めている。 女の足元には大きな旅行用バッグ。女「やっぱり、わたし仕事辞める」男「無茶いうなよ」女「だって、離れたくないもん」男「大丈夫だよ。今どき遠距離恋愛ぐらい珍 しくもない。俺が愛してるのはお前だけだ よ」女「ホント? 信じていい?」男「約束する。ほら、そろそろ行かないと」 女 [続きを読む]
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- 2008/07/13 23:59『 渡世人 』
- ○ 田舎の道 日本晴れの空が一転にわかに掻き曇り、 瞬く間に土砂降りになる。 田園地帯の中の一本道。 手提げバッグを持った少女が濡れながら 駆けて来てバス停の屋根付き待合所に避 難する。声「災難だったな」 少女、キョロキョロと見回す。 すると足元に三度笠を被った渡世人風の カエルが一匹。少女「学校のプールに行ったの」カエル「ほぉ」少女「で、その後、皆とアイス食べながらお しゃべりしてたら降... [続きを読む]
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- 2008/07/12 23:59『 いいこと 』
- ○ 道少女「あっ」 幼稚園からの帰り、ママと手を繋いで歩 いていた少女が突然声を上げた。少女「今、(鼻の頭に雨が)ポチッってきた」ママ「降ってきたか」 見上げた空はどんより鉛色。少女「雨嫌い」ママ「なんで?」少女「お洋服濡れるもん。雨好きな人いない よ。猫もそうだよ」 野良猫がバス停のベンチの下に潜り込ん だ。ママ「でも、カエルさんは雨好きでしょ」少女「う~ん……そうだった。なんで?」ママ「なん... [続きを読む]
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- 2008/07/11 23:59『 警戒心 』
- ○ 住宅街の道(朝) 会社員の男、歩いている。 道端に猫が寝ている。 男がすぐ横を通る。男「おす」 猫、逃げようともせず、男を一瞥すると、 また目を閉じてしまう。○ 住宅街の道(夜) 男、会社帰りでコンビニ袋を提げて歩い てくる。 朝と同じ猫が同じ場所に寝ている。 男、袋から熱々の肉まんを出し、千切っ てあげようと猫に近づいてしゃがみ込む。 すると猫は突然脱兎の如く2メートルほ ど逃げ、... [続きを読む]
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