- 2008/05/13 20:06井上さんが還浄しました
- 風さえ薫るという若葉の季節に井上さんはついに還浄(逝去)されました。5月11日の午前9時20分、逝去。意識が無くなって二日目でした。ほぼ二ヶ月の闘病生活でした。私が病院に着いたときにはすでに霊安室に移されていました。生活保護を受けておられたので葬儀をせず、私を含めて4人でささやかに見送りました。お骨になった井上さんを小さなアパートのご自宅につれて帰り・・・ [続きを読む]
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- 2008/05/09 18:58仏様の顔になりつつある井上さん
- 井上さんは見舞いに行くたびに衰弱しているのがはっきりとわかる。話もできないくらいに声を出す力もなくなっている。昨日は頬がこけて、それに少し痙攣が始まっていた。もう点滴もはずされてた。食事もとらない。時おり氷を小さく砕いたのを口に含むだけ。鼻の酸素管も邪魔っけだと言って拒否したようだ。時おり上体を自力で起こして氷を自分で取ろうとする。掛け布団を・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/05 22:15武田さん もう見舞いに来なくていいよ
- モルヒネを投与されているのに井上さんの意識は相変わらずしっかりしているそれだけにそばにいると よけいに辛くなる。「もう何にも話したくない もう誰の話も聞きたくない早く死にたい 武田さん もう帰っていいよ もう見舞いに来なくていいよ私の好きにさせてね 」耐えられない痛みを訴えているわけではない呼吸の苦しさもそれほどではなさそう。井上さんの辛さは・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/03 00:41生き地獄だよ
- 井上さん体調はどうですか生き地獄だよまだ生きてなきゃいけないの?少しして眼を閉じた寝ているわけではなさそうただ辛さを我慢しているだけみたい寝返った時に干からびた足のももが見えて少し撫でてあげたもう話す体力もなさそうに見えた氷が欲しいというので細かく砕いて口にいれてあげたそういえば井上さん、栄養はどうしているのだろう点滴はしてい・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/30 23:51あたしゃ、もう早く死にたいよ
- このところ一日おきに井上さんの見舞いに行っている。体力も日ごと落ちているのがよくわかる。点滴も計器もすべてはずされていた。あとは死を待つだけ。手のひらも、口の中も皮がぼろぼろむけてきた。少しずつ愚痴も出始めてきた。井上さんもう肉体を持ち続けていることがつらいのですか。そう。飲んだものも気持ち悪くなってすぐ吐いちゃう生きているのがつらいわ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/28 18:25インド哲学を学び始めた息子へ
- 息子は昨年、大学に入学した。専攻は哲学、それもインド哲学。一年かけてドイツ語に没頭していたようだが今年から古代インドのサンスクリット語も習い始めると言う。息子がインド哲学を学び始める直接のきっかけになったのは宮元啓一氏の本に触発されてのことだという。だけど中学時代から、自由とは何かとか、生きるとはどういうことかとか時間とはなにかとか、宇宙はどのように成り立っ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/24 22:16ティック・ナット・ハン著「理解のこころ」を読む 第21回
- 人間同士お互いが理解し合うにしても今まで述べてきたのと同様の努力をしなければなりません。互いに理解し合おうとする夫と妻はそれぞれの身になって考え、行動するのです。そうでなければ本当の理解は生まれてきません。愛するということは瞑想の眼をもって考える時互いの理解なくしては成り立たないものなのです。あなたは相手を理解せずして、その人を愛することはできません。・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/22 22:56憂歌団 ザ・演歌
- 死にゆく井上さんのことを考えたり仏教のことを考えたり法事に出かけて お経をよんで檀家さんとお話したり憎たらしい人のことを思い返してはあらためて憎んだり今生きている時代のことを考えたり死んでいった親友の木村君のことを思い出したり白髪が増えつつある自分の姿を鏡で確認したりそろそろ止めなきゃと思いながら相変わらずタバコを吸っていたり・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/20 22:13死と向かい合っている井上さんのこと
- お医者さんによると井上さんは間もなく死にます。本人もそのことを知っています。今日、見舞いにいってきました。意外に元気そうでした。死を前にして眠れるのですか自分が死ぬということをどう考えて受け入れているのですか?ストレートに聞いてみました。あなたは坊主だから私に、死ぬことを悲しく思わせようとしてるんでしょ私に、死ぬことを厳粛に受け止めようとさせ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/19 22:54無着成恭さんと永六輔さんのお話
- 今日、築地本願寺へ行って来ました。永六輔さんと無着成恭さんの「いのち、憲法、わたし」というテーマのお話を聞いてきました。無着さんは普段は九州の山奥の禅宗の寺の住職をしておられて久しぶりの上京だそうです。最初に永さんの話から始まりました。70歳を過ぎてだいぶお年を召したなあという感じはありましたが、お話は相変わらず油の乗った名調子でした。憲法99条の話をされま・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/17 21:56いのちの声が聞こえますか
- 先月、田舎の本院で、本堂で見られる大型テレビを買ってもらいました。映像でも仏教に親しんでもらおうとのことです。さっそくお講と仏教婦人会で利用させていただきました。見ていただいたのはNHKで今年3月末に放送された「いのちの声が聞こえますか」という番組です。たまたま録画したのをDVDにダビングしておいたものです。一時間半の長い番組でしたが 好評でした。内容は12歳の息子・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/16 22:03ティック・ナット・ハン著「理解のこころ」を読む 第20回
- インドにこんな話があります。一粒の塩の物語です。塩は海の水がどれ程しょっぱいか知りたくなり海の中に飛び込むことにしました。そして一粒の塩は海の水に溶け込み、一体となりました。こうしてこの一粒の塩は完全に海を理解したのです。アメリカに住む私たちは平和を求め、そのためにソ連を理解したいとおもっています。そのためにはソ連を外側から眺め、観察しているだけではだめなのです・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/14 22:34大喧嘩してしまいました
- きょう、五日ぶりに熟柿庵にもどってまいりました。今、やっと一息ついています。今回の彦根滞在はいろんな事がありすぎて頭の中がパニック状態です。熟柿庵に着く前にまずは井上さんの見舞いにいってきました。だいぶん弱っておられましたが、取りあえず、生きていてくれて一安心です。彦根ではプライベートなことから仕事のことから気持ちを揺るがすことが次から次へと起こ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/09 22:19井上さんのことを私の心に書いておきたい
- 今日、井上さんのお見舞いに行ってきました。ひょっとしたら今日が最後になるかもしれない。お見舞いの前に担当医の先生に会って小一時間ほど詳しい話を聞いてきました。最初、身内以外の人に症状について語るのは難しいとのことでしたが看護師が井上さんから直々に了解を得てお医者さんから話を聞くことができました。とても丁寧に説明してくださいました。それによると今、井上さんが生・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/08 22:06釈尊の誕生日に、唯識との関係性について
- 唯識とは以前にも書いたことがありますがこの現実の世界を夢まぼろしであるとする世界観をといているものです。全てを架空の存在として位置づけて認識と存在を語ろうとしています。テキストにはそれを証明する方法として二つの方法を挙げています。一つは理証、すなわち理論で、この世が現実には存在しないことを証明しようとするものです。もう一つは教証、すなわちかつて釈尊がおっしゃった・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/07 22:38どなたか教えてください
- どなたかこの植物の名前を御存知の方おられませんでしょうか花屋さんに聞いてもはっきりした返事はもらえませんでした。ライラックかもしれないとのことでした。ご存知のかた教えてくださいませ上記のロゴマークへのクリックをよろしくお願いします ... [続きを読む]
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- 2008/04/05 23:27死と向かい合いながら
- きょう、井上さんのお見舞いにいってきました。会う前に、息子さんと入り口で出くわして彼の口から「医者からひょっとしたらこの1〜2週間かもしれないといわれたので本人にはそのことは言わないでください」と知らされました。死期は迫っているようです。本人は意外と容態は良いようでした。会うと、手紙を渡され、その場で読んでみると井上さんと付き合い始めたこの十年の想いが綴られてい・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/05 00:17人の死と自分の死
- いくら身近な人の死であってもちょっと極端な言い方をすれば所詮それは人の死である。自分の死ではない。たにんの死を経験して自分の死を考えるヒントにはなるけれどそれ以上ではない。自分の死と向き合うこと、それが仏教の原点。私は父や先生や親友の死に接してきているけれど自分の死についてほんとうに真面目に向き合って考えたことはあるだろうかないです。そんなことは考えられ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/03 23:51ブログランキングのわな
- ブログランキングに参加する前、私は自分の日ごろの考えや思いを素直に書いていたような気がする。だけどブログランキングに登録してからはやたらに順位が気になりだした。そして人間の競争本能に刺激されて人が読んでくれそうなテーマを選んで書くようになった気がする。これは堕落なのか。それとも私の世間を感じる心のアンテナが高くなったのか。多くの人に私のブログを読んでもらいた・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/30 20:39ティック・ナット・ハン著「理解のこころ」を読む 第19回
- 第 3 章 「理解の方法」『このように一体化された後、菩薩は人間の全ての苦悩を克服されたのである』 ☆ ☆ ☆一体化という言葉は、対象物の外側に立って距離を置くのではなく、そのものの中へ入り込むという意味をもっています。何かを理解しようとする時、そのものの外側に立って観察しようとする立場を離れなければなりません。そう・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/29 22:13本当のことを語ることの難しさ
- 仏教のことを語るときにその前提としてまず自分のことを正直に語らなければならないと思っています。そうでないとちゃんと仏教に近づくことなどできないです。自分の心を素直に表現することこれが最初の大事なことです。だけどこれはとても難しいことです。ましてや私の心のひだの微妙なところまで言葉にすることは歯がゆいほどに難しいです。そしてたとえある程度自分の思いが言・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/27 16:09感情の原点
- 「熟柿庵だより」70号ができあがりました。テーマは「感情の原点」と「彼岸会のご報告」「感情の原点」のほうは独りになると何故か涙がポロポロ流れるという人の話から始まって感情というものについて話を広げました。感情のいちばん原点にあるのが哀しみという感情であると結論づけました。そしてそうした人間の揺れ動く感情とは対照的に生命そのものは直線的に前進し続けようとしてい・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/26 18:59ティック・ナット・ハン著「理解のこころ」を読む 第18回
- 私たちの体には、肺や心臓、腎臓、胃、そして血液があります。これらは個々に独立しては決して存在し得ないもの、共存によってのみ存在しうるものです。確かに、肺は肺であり、血液は血液であって、二つの区別された存在のように見えますが、独立しては存在しえません。何故なら、肺は空気を取り入れ血液に活力を与えます。また逆に血液は肺に養分を与えるのです。血液なくして肺は生きられません。そ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/25 21:37嬉しい図書館からの問い合わせ
- 今日、図書館流通センターから連絡がありまして都内のある図書館から私の翻訳したティック・ナット・ハン氏の「理解のこころ」の本を求めたいとの話でした。その図書館の利用者の方が本書を購入してほしいとの依頼があったそうです。とても嬉しいニュースです。翻訳本ということで値段をつけることのできない本ですので寄贈することに致しました。ブログでも公開中ですがどう・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/03/23 21:13白血病のHさんのこと
- 今日、病院にHさんを見舞いにいってきました。今年、急性骨髄性白血病に侵され余命三ヶ月と告げられたと息子さんから連絡がありました。最初、だれとも会いたくないとのことでしたが、その後、連絡があり、わたしと会いたいとのことで、急きょ病院にかけつけました。息苦しそうでしたが、思っていたより元気で安心しました。冗談も出るほどで看護師さんに私のことを「この人ね、坊主なん・・・ ... [続きを読む]
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