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- 2008/05/23 08:01禁断のパンダ
- 前半はかなり面白く読めた。ビストロのシェフが主人公なので、料理のレシピやその描写がかなりのもので、ここまでのもの初めて読んだ。大賞になった理由もこのてんにあるそうだ。でも…、ストーリーとしては「やっぱりそうなっちゃうんだぁ」的な、多分ここに参加している人なら誰でも予想してしまう展開。最後のオチも「そこまで予想通りかよ!」というありきたりなもの。ストーリーのありきたりさをしても、料理の描写のす ... [続きを読む]
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- 2008/05/19 21:28それでも読んでます。
- 読書感想文ばかり載せるのもなぁ〜、って感じになっちゃったもんでブログ名までかえちゃったんだけれど、それでも本は読んでいますよ。っていうか、本読みにめぇ〜いっぱい時間をかけたくて、ここの更新や自作小説の更新もさぼってます。最近、しばらくぶりに船戸与一を読みました。「満州国演義」三巻の「群狼の舞」はまだ未読なんだけれど、やっぱり船戸は面白いねぇ〜。内容は暗くて重たいんだけれど、でも面白いです ... [続きを読む]
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- 2008/04/23 16:31図書館へ行こう
- 最寄りではないけれど、一番利用する図書館へ行く途中、川辺の道を通る。つい先日までは土手に菜の花が帯を創っていた。図書館を利用するのは、職場とは反対方向になっているので、どうしても週末の休日になる。なので晴れた日は、今から本を探しに行くのだというウキウキ感もあって、とても気持ちの良い道となる。最近のことなんだけれど、偶然が三度重なった。我が家から図書館の距離はかなりあって、従って車で行くこ ... [続きを読む]
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- 2008/04/17 21:55ツバメ記念日 季節風 * 春
- 泣き顔を人に見られたくない人は、この本を人前で読んではダメです。十二作品がおさめられた短編集。白地に淡い青で描かれたツバメ絵の装幀。シリーズとしての題は「季節風」それも春。確かにこれまで何度も重松には感動させられてきた。でもこの本の顔に騙されてしまった。つい油断をしていつも通りに読んでしまった。何度も目頭を熱くし、ついには泣いた。こんなにも善い人ばかりが出てくると、つい鼻についてしまいそう ... [続きを読む]
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- 2008/04/15 21:46映画篇
- 金城一紀は第一級のエンターティナーだ。『レヴォリューションNO.3』も『フライ,ダディ,フライ』も、そして『SPEED』もめちゃくちゃに面白かった。TVドラマの『SP 警視庁警備部警護課第四係』もトビッキリの作品だ。そしてこの『映画篇』で、それは決定的になった。この本に関してはあまり言葉は必要ないだろう。とにかく読んで欲しい。それだけです。 ... [続きを読む]
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- 2008/04/07 22:13SP 警視庁警備部警護課第四係
- テレビドラマのシナリオ集だ。なので内容はもうすぐ発売になるDVDを買ってみた方が良いだろう。ただ初期の設定、例えば三代目魚武濱田成夫が演じたテロリストの大男が、第一稿では小柄な男だったこと。監督が濱田をキャスティングし、脚本が書き直された。そんな裏事情的な小ネタが、かなり満載されていてとても楽しい。それにこの本は役者たちのすごさを伝えていることで、ただのシナリオ集とは一線を画している。庶務の川原 ... [続きを読む]
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- 2008/04/03 23:55ダイイング・アイ
- 初めて読む作家の本だったら、まぁ面白いと思えたかもしれない。否、確かに充分面白かった。ただ、東野圭吾の小説として読むと「ん?」という感じになってしまった。ネタバレは嫌なので詳しくは書かないけれど、主人公の設定(何故そうなったのか?)がなんか中途半端な感じだったし、何よりも『謎の女』の行動に納得できなかった。『謎の女』の正体が分かるまでは結構アリだったんだけれど、それが分かると「何で性的行動に?」 ... [続きを読む]
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- 2008/03/30 16:27真夜中のマーチ
- かなり面白かった。十億円の争奪合戦。まともな人生からちょっと外れてしまったヤツらが、騙し合い奪い合いしながら、理屈もなんもなく形振り構わずに突っ走っちゃう物語。面倒な解説はいらない。やたらと気の滅入るトラウマもいらない。目の前に美味そうな肉の塊があるから、打から誰の制止も聞かずに飛びかかろうとする犬のようなヤツら。そんなヤツらの物語だから、読んでいるこちらも頁を停めることができずに、一気に読 ... [続きを読む]
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- 2008/03/27 23:12MAKE-UPを知っていますか?
- もう二十年以上も前に、ジャパメタ・ブーム(このジャパメタという造語は嫌い)があって、とてもたくさんのバンドが世に出てきた。Vow wowやLoudnessを筆頭として、アースシェイカー、44マグナム、X-Ray 等。インディーズ・シーンも活発で、後にメジャー・デビューをするリアクション、デッド・エンド、スナイパーやイエモンのメンバーが在籍していたムルバスにアーグ・ポリス等。そんな中、Loudnessのドラマー樋口宗孝のプロデュ ... [続きを読む]
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- 2008/03/25 21:51容疑者Xの献身 そして 手紙
- テレビドラマの「ガリレオ」を先に見てしまったせいか、湯川=福山のイメージが抜けない。知ってはいたが、柴咲コウはやっぱり出てこないんだね。作者名を隠されて読んでも、東野作品と判る小説だ。愛する女を守る。そのためならどんなことも厭わない。そのためだけに総てをなげだせる。「白夜行」「幻夜」にもあった、男の献身が描かれている。この作品ではガリレオこと湯川学はあまり活躍してはいない。(と、思うのだけれ ... [続きを読む]
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- 2008/03/23 00:03アヒルと鴨のコインロッカー
- つい最近まで伊坂幸太郎という作家を知らなかった。勿論この「アヒルと鴨のコインロッカー」という作品が、吉川英治文学新人賞を受賞し、映画化もされていたことなんて、まったく知らなかった。この伊坂という作家、周りでの評判がヒドく良い。では読んで見ようと書棚に並んだ作品の中から、最初に手にしたのは前に紹介した「チルドレン」だった。「アヒル〜」も「フィッシュ〜」もあったが、へそ曲がりの手が「チルドレン」を ... [続きを読む]
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- 2008/03/22 02:17パーフェクト・プラン
- 第二回『このミステリーがすごい!』大賞の、大賞作というだけあってかなりの勢いで読み進むことが出来た。どストライクの作品。誰も殺さない誰も損をしない、身代金ゼロ! せしめる金は五億円! そんな今までに見たこともないような、途方もない誘拐事件。事件をおこしたのはそろって社会からドロップアウトした者たちばかり。だけどその中に悪人はゼロ。誘拐した少年の身の上を案じ、仲間割れまでしてしまうような奴らばかり。 ... [続きを読む]
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- 2008/03/20 22:11一億百万光年先に住むウサギ
- やたらと可愛げな表紙。帯には「かぎりなくイノセントな青春ストーリー」とある。気恥ずかしさを覚えながらも手にとった。ヴァイオレンスやアンモラルも読むけれど、このての爽やか小説も嫌いじゃない。舞台は鎌倉、主人公は高校生の翔太。同級生のケイに、ドイツからの留学生マリー。みんなそれぞれに健全な少年期を過ごしているけど、悩みもちゃんとある。彼らを見守る大人たちにも、ちゃんとそれぞれの過去があり、そしてそ ... [続きを読む]
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- 2008/03/18 22:18でいごの花の下に
- この本を目にして約一ヶ月、ずっと気になっていた。何度か、ぱらぱらと拾い読みをした。題名からも判るように、沖縄を舞台にした小説だ。なかなか手に取れなかった訳は、「沖縄」=「でいご」の図式がBOOMの「島唄」以降のフォロワーに思えてしまったせいだった。手に取りまた棚に戻すを何度も繰り返したが、結局は読むことになったのだけど、気になった本は、その出会いを信じてさっさと読んだ方が良いという結論になった。途 ... [続きを読む]
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- 2008/03/16 00:05子供たち怒る怒る怒る
- 佐藤友哉の『子供たち怒る怒る怒る』を読んだ。帯に>新世代文学の先鋒が描き出す、 容赦ない現実とその未来。とあった。これが新世代文学なら、旧世代文学のままでいいかな。グロくアンモラルなものを求めるなら、新堂冬樹の『毒蟲Vs.溝鼠』の方が突き抜けていて面白い。とは言っても『毒蟲〜』もあまり人には薦めることは出来ない作品。これを薦めた日には、ちょっと人格を疑われてしまうかも…。なので薦めません。薦め ... [続きを読む]
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- 2008/03/15 13:09ギャングスター・レッスン
- 続けての垣根涼介だ。読んだ順番としてはこちらの方が早かった。『ギャング〜』を読んだからこそ垣根にはまったと言っても良い。今回これを再読した。これほど短いスパンでの再読本はこれが初めてだ。裏の金を専門に狙うギャング団。それにリクルートされた二十歳のアキ。死んだ仲間の戸籍を売るホームレス。アキの予行練習にとコカインをかすめ取られるヤクザ。本番の強奪事件に巻き込まれるコンパニオン。簡単に登場人物の [続きを読む]
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- 2008/03/13 22:09借金取りの王子
- 垣根涼介の本は、明るく読めるのが好きだ。この「借金取りの王子」は五つの話からなっている。主人公はリストラ請負い会社に所属する村上真介。各挿話ごとに「百貨店のトップ外商ウーマン」「大手生保会社開発部社員」「消費者金融店長」「チェーンホテルの仲居」の事情が物語られる。表題の「借金取り」や「リストラ」にはどうしても暗いイメージを持ってしまうが、それを明るく描けてしまうのが垣根だ。しかも、フートフルに ... [続きを読む]
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- 2008/03/10 22:08チルドレン
- 伊坂幸太郎名前は知っていたけど、今回初めて読んでみた。参加しているSNSで評判が良かったから、手を出してみた。結果としては、読んでみて、良かった。この作家を好きになりそうだ。この本は短編集で、それぞれの話に主人公はいるのだけど、全話を通した超主人公のようなキャラがいる。めちゃくちゃな言動行動をするのだけど、結果とびっきりOKになるキャラ。漫画の主人公にありがちなキャラだけど、でもなんとなく良い ... [続きを読む]
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- 2008/03/08 23:57送り火
- アーバン・ホラー作品集とあったけど、やはり重松清だ。どの作品も優しい。前回の帚木蓬生でも「優しい」という単語を使い、続けて同じ「優しい」を使うことにちょっとだけの抵抗を感じてしまうのだけれど、でも重松清は優しい作家だ。十代や二十代の頃も優しい作品は嫌いじゃなかったけど、あの頃は優しさよりも毒や疾走感、鉛の固まりのような小説を求めていた。もちろんそんな傾向がまったくなくなってしまったとは言わない。 ... [続きを読む]
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- 2008/03/08 00:28閉鎖病棟
- 帚木蓬生の眼は優しい。弱者たちをその暖かい眼差しでじっと見つめている。この作品の舞台は、題名の『閉鎖病棟』からも判るように、ある精神病院だ。そこで暮らすことを余儀なくされた彼ら、彼女たち。ある者は心を病み、ある者は脳に障害を持っている。そうなってしまったことは彼らのせいでは決してないし、そうなりたいなどとはこれっぽちも望んだことじゃなかった。それなのに彼らの家族は、社会は、彼らを拒み、そして恐れ [続きを読む]
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- 2008/03/05 22:59夜のオデッセイア
- いきなりのアブサン。ブランデー・ジョーにウイスキー・ジョーのレスラーコンビ。曲者ばっかりの七人が、八百長ボクサーのステーションワゴンに乗り込んで、アメリカ大陸を疾走する。CIAやマフィアの登場で弾丸は平気に飛び交うし、挙句にモサドの工作員だ、クルド族だ、チェ・ゲバラだなんて単語も当たり前のように出てくる。登場人物はどんどん死んでいくんだけど「ただ、夢を見たような気がするだけだ」と、すべてが終わ ... [続きを読む]
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- 2008/03/03 21:4912号室〜アルバム「夜しか泳げない」から〜
- 今日は小説ではなく、歌です。「12号室」歌っているのは、SIONです。訥々と歌う、彼女の記憶とそこにいたあの頃の彼。この歌は、短編小説のようです。彼女はすべてを持ってた。うまく走れなかった彼。美しさ、きれいな髪、柔らかな声、花の香り。ものすごいあったかかった彼女。どこにも入れないと思っていた彼。彼女がそこにいた訳。すべてを持っていた彼女が、たった一つだけ持っていなかったもの。でも彼女は、本当 ... [続きを読む]
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- 2008/03/02 16:13逃亡作法
- 始めから終わりまで弾けっぱなしで、かなり気持ちのよい小説です。このての内容にありがちな息苦しさを感じることなく、カラッとした感じで読み進められる。かつてのハード=「暗い、重い」から、ハードだけど「暗い必要なんてないんじゃない?」実は重いけど、「サラッとやっちやうよ」って感じの作品が増えているのは嬉しい。61頁16行目から、63頁9行目まで。最高! (女性には薦めにくいけど)これをデビュー作で書けてしまう東 ... [続きを読む]
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