?花蓮? さん

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オリジナルBL小説・・・ストーリー系小説15禁・18禁(性描写あり)BL小説(創作)
オリジナルBL小説・・・ストーリー系小説15禁・18禁(性描写あり)BL小説(創作)

プロフィール

ハンドル名?花蓮? さん
ブログタイトル蜂蜜Candy
サイト紹介文オリジナルBL小説(一部R18)の異世界トリップ物を連載中。ユリアスと藤也の恋を応援してあげてください。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供78回 / 148日(平均3.7回/週) - 参加 2008/03/15 07:13

?花蓮? さんのブログ記事

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  • 2008/08/11 15:20Fate 75
  • ―――一方、その頃のユリアスは、仕事の一部として後宮を任せている女官長次官・マディーナからの報告を受けていた。「ほぉ。随分と早い動きだな」感心したように、けれど想定通りとでも言うかのように、その眼差しはそこはかとなく冷め切っているように、マディーナには見えた。「陛下、よろしいのですか?中にはイザーク王子とエメリア王女の母君も含まれておりますが……」「構わぬ。本来、夫人たちに望んでいたのは、 [続きを読む]
  • 2008/08/07 20:07Fate 74
  • 出来ることなら、午前の内に一度会って謝っておきたかったと語ったヘレナ王女は、生死を彷徨ったことなど、なかったかのように無邪気にはしゃぐ、ルビーに人参スティックをたらふく食べさせると満足の笑みを浮かべ、午後に備えて自分の居殿へと戻っていった。同じく食事を終えた藤也は、セシアの用意した資料に目を通し終えたところである。「十八歳の若さで、いきなり四人の子持ち。しかも父親ならぬ母親……」そう、信じ [続きを読む]
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  • 食事
  • 2008/08/05 17:48Fate 73
  • 寝起きでまだ少しぼーっとしている頭の藤也でも直ぐに気が付くほど、いつも明るくお茶目な様子とは一変していた。目の中へ入れても痛くないほどに愛らしいと思う顔が、苦しそうに歪められているのだ。只事ではないと悟り、口を開こうとするや否や、「……ご、ごめんなさい」突然、大粒の涙を零しながら謝られて、何のことだかさっぱりな藤也は、(え゛、えぇッ?!)「ちょ…、何? どうしたの? な、何があったの?!」 [続きを読む]
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  • お茶
  • 2008/08/02 09:29Fate 72
  • いつの間にか、深い眠りに落ちていた藤也は、ユリアスの計らいにより、数時間の間、夢の世界に旅立っていた。その甲斐もあってか、身体の疲れが幾分良くなった彼は、上機嫌で夜会に繰り出したのだった。アルザスたちに再開できた喜びはもちろん、自分の居殿に勤める、いわば身内ともいえる人たちに、正妃になったことを祝ってもらえるという祝宴に、舞い上がらない方がおかしいのだ。しかも、ひっそりと生活していた藤也 [続きを読む]
  • 2008/08/01 13:46Fate 71
  • 的確なまでに信者を次々と増やしていく藤也を見つめ、はぁ…っと珍しくも憂鬱な溜め息を漏らしたユリアスには、ここ数日ずっと頭を悩ましていることがあった。それは二週間後に控えた、祝宴の儀に関することである。本来ならば正式な手順を踏み、一月の清めの儀の後、三日掛けて婚儀の儀式を執り行い、国中が祝福に明け暮れるはずなのだが、既にイラスーンの信仰する太陽神アラヤを祭る神殿で儀式を済ませているのである。 [続きを読む]
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  • 神殿
  • 2008/07/30 17:45Fate 70
  • ―――冷酷な人物なのだと聞かされてはいた。だが、本当に冷酷ならば……内殿に奇襲を掛ける際、なるべく無傷で全員捉えるようにと指示を出すものであろうか。否、藤也様の周りに居る我々だけが露いささかも知らないだけで、実際にユリアス王は、冷酷な人物なのかもしれない。そう考えを打ち消したアルザスは、ふとアリファの中庭での一件を思い出していた。それは、ユリアス王と初めて対峙した時のことである。王族の私的な区 ... [続きを読む]
  • 2008/07/29 18:26Fate 69
  • 「お願い、ユリアス。アルザスを……皆を国に帰してあげて」ユリアスが、身代わりをしている真相を知る者たちは全て手中に置き、管理するつもりらしいということは、以前セシアから聞かされていた話から想定できるものの、ハリファで暮らす彼らには、大切な友だちや家族がいるのだ。特にアルザスは、ここにいるべき人ではないと思う藤也は、二年前の、マディーナの為に良かれとした事が大きく起動を逸らし、ここに来て、皆を ... [続きを読む]
  • 2008/07/25 23:45Fate 68
  • 「失礼致します」そう一言挨拶を述べ、最初に入室して来た集団のトップを歩み出ていた人物は、おそらく、“軍人”と表現したなら、きっと誰もが想像するであろう、頑丈そうで立派な体躯をしている男振りの良い風采をしていた。そんな人が、腰に長剣を刺し、綺麗な飾りで縁取られた立ち襟仕立ての服を着ているのである。王族を示すコバルトブルーを極々薄くした白に近い生地に誂えられた、それよりも数段階濃くした色の刺繍 ... [続きを読む]
  • 2008/07/24 18:51Fate 67
  • 近衛師団とは、主に国王やそれに類する人の身辺警護をする武装組織である。数百人規模とはいえ、王国軍隊の中にある近衛騎士隊や正騎士団、騎士隊などの人員数に比べれば、破格に少ない少数精鋭の部隊で構成されている。国王への忠誠心や強い正義感は勿論であるが、敬虔や謙譲な精神など、高潔さが要求される彼らは武勇にも秀でていなければならない。国を興しての戦になれば、国王を含む王族は前線に立つ事が多いからだ。 ... [続きを読む]
  • 2008/07/19 15:32Fate 66
  • もう溜め息すら出ず、息を殺して飲み込むしかないほどの、一般市民の生活とは遠くかけ離れた華麗な装飾品や素晴らしい彫塑などが置かれた通路の中央を進む。(何日振りだろ……?)あの時は、覚悟はしていたとはいえ、国王の為に存在する女性の花園へ足を踏み入れ、生活をしなければならなかったのだ。まだ見ぬ世界を前に不安で大きく揺れていたことを思い出した藤也は、本当に後宮生活から解放されたのだと実感し、小さ ... [続きを読む]
  • 2008/07/16 15:30Fate 65
  • 改められた後宮制度の御触れのおかげで、後宮内は騒然としていた。そうして、いつになく人々で溢れてごった返してはいるのだが、一際マディーナの私室の前の通路は、野次馬の人垣が出来ていた。喧しい中、女官の手によって窓枠に掛けられている、粗風に靡くコバルトブルー色のクロースが静々と外されていく。 ―――そのほんの数分後。 厳かに開かれた私室の扉から現れた、大事そうに側室を自ら抱えるユリアスの姿を目にした [続きを読む]
  • 2008/07/16 15:29Fate 64
  • (――俺が正妃?ほ、本当にぃい?!)    貴石のような輝きを見せる藤也の円らな黒い瞳は、惘然と大きく開かれている。  確かに、イラスーン王国へ連れてこられる前に、正妃に迎えるとは言われていた。だが、実際に正妃になったと聞かされても、何処かピンと来ないのだから仕方がない。(だって王妃だよ、王妃!)「あ、いや……そ、その、何……ていうか。信じられないっていうか?そ、そりゃ、そう言ってたけどさぁ、 ... [続きを読む]
  • 2008/07/03 13:25Fate 63
  • ―――黎明を迎え、空の色が明けはじめてから数刻近になる頃、イラスーン王国内の後宮は、いつになく騒然とした雰囲気に包まれていた。それもそのはず、国王であるユリアスが側室と一晩を共にすることなど、未だかつて一度としてなかったことなのである。後宮入りした際のお初通いはもちろん、後継者を生すために足を運ばせていた時でさえ、側室と過ごす時間は必要最小限に留められていたのだ。その上、通常の時とは比べ物 ... [続きを読む]
  • 2008/06/30 11:19Fate 62
  • 後始末を終えた指を引き抜き、己の熱く猛った楔を宛がうと、ユリアスはその存在を知らしめるかのようにゆっくりと挿入していく。「……んっ、はぁっ…ぁ…あぁ……っ」待ちわびていたものを与えられ、感喜に震える唇からは、甘ったる吐息が零れている。広げられ、押し上げられるような感覚と共に、肉壁に擦れ合いながら侵入してくる絶対的な量感は、愛しい人を受け入れたという喜びと、支配されるという性的満足を与え、甘く痺 ... [続きを読む]
  • 2008/06/27 15:19Fate 61
  • 果てることのない欲望に困惑しながらも、尽きぬ、激しい情事を一先ず終えたユリアスは、ぐったりと弛緩して横たわる甘美な身体をしばらくを抱きしめながら、その額から瞼、唇や首筋に……やさしいキスを降らせていた。けれど、いつまでもそうして甘い余韻に浸っていたい自身に溜息をつくとゆっくりと上体を起こしたユリアスは、倦怠感に見舞われ、微睡の中にいる藤也を抱き上げたのだった。寝室の隣に設けられている、狭 ... [続きを読む]
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  • 寝室
  • 2008/06/25 15:09Fate 60
  • 「……ちょ、ユリアス?」(や、マズイって!マズイでしょ、これ……?!)そう素っ頓狂な声を上げた藤也は、いつになく取り乱さずにはいられなかった。それもそのはず、後宮内の一角にある女官長の詰所での一件を落着させ、残った粗方の用件をムスタファに一任させたユリアスは、何を思ったか。今まさに、後宮内のメインストリートとも呼ばれている花道を、堂々と藤也に寄り添いながら歩いている最中なのである。陽はほぼ ... [続きを読む]
  • 2008/06/23 12:47Fate 59
  • ―――バシッ…。それは、尋常ではない、震え上がるほどの強い視線が交差する張り詰めた沈黙の中で、繰り広げられた一刹那の出来事であった。「無礼者!」高みから、底冷えのする声音で吐き捨てたヒルダ夫人は、禍々しく目を細め、不愉快極まり表情をさせると、自分に差し向けられた、縋る様に小刻みに震え続ける侍女の指先を、平然と、そして無情なまでに扇子の先で打ち払ったのである。一瞬、その意味を悟ったかのよう ... [続きを読む]
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  • 扇子
  • 2008/06/19 18:02Fate 58
  • ヒルダ夫人が姿を現せたのとほぼ同じくして、 ユリアスから身体を離した藤也は、後ずさると部屋の隅まで下がっていた。事件に巻き込まれ、侍女に命を狙われた当事者としては、 その成り行きの基盤となる原因を作り出したのではないかとされる、 最も疑いの色が濃い人物の出現に驚きながらも、真実を知ろうと、瞳の奥を探るようにして静観しようとしていたのだった。   詰所が後宮内の一角に建てられているとはいうも ... [続きを読む]
  • 2008/06/16 15:45Fate 57
  • 命を狙われたのが自分だったと知った時は、愕然と……いや、そんな簡単な言葉では言い表せないくらいの大きなショックを受けたのは、忘れはしない。大切な人を危険な目に遭わされれば、誰だって憤慨するのは当たり前だ。だからユリアスがこんなにまでも激しく怒り、躊躇いも見せずに犯人を殺そうとまでしてるのは、俺の為なんだとは思う。と、坦々と言うと、まるで他人事の様に聞こえるかもしれないが、俺だって、ユリアスの ... [続きを読む]
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  • 犯人
  • 2008/06/12 16:07Fate 56
  • 「お、王子が亡くなれば、ヒルダ様にも再び子を儲ける機会が……あります」と吃りながら漏らすように話し始めた侍女は、ルキウスを背後から池へ突き落として立ち去る直後、その姿を見られてしまった為に、藤也を密かに狙い殺すことを目論んだと打ち明けた。絶好の時期を伺うも、好都合なことに、「ルビー」目当てで藤也の元へ通っていることを知った彼女は、無垢な王女のヘレナを使い、致死量のドクウツギの種を混ぜた菓子を ... [続きを読む]
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  • 菓子
  • 2008/06/11 23:03Fate 55
  • ―――トップに君臨する第一夫人ほどではないとはいえ、第三夫人付きの侍女の数は、驚くほど多い。陽が傾き出した午後。表向きは台帳の書き換えという名目で、一人ずつ進められていく面接は、目下その私室敷地内に設けられている、宿舎内の一角にある事務部屋を貸切って行われている最中である。女官長次官のディアナは、質問や記載等は全て部下に任せ、立ち替り入ってくる侍女たちの、とある一点に着目し続けていた。数に ... [続きを読む]
  • 2008/06/09 10:34Fate 54
  • 藤也の命が狙われた……という秘めやかな知らせは、使用されたという可能性の高い毒物が記された資料と共に、直ぐにもディアナの元に届けられた。女官長の詰所の一つである、後宮内の入り口付近に設けられている職務室の椅子に座り、依嘱した部下からの情報を文机の上で纏め上げていた彼女は筆を止め、覚えた義憤に心を落ち着かせようと、ぎゅっと瞼を閉じる。そうして未遂で終わったことを深く神に感謝し、再び開かれた彼 ... [続きを読む]
  • 2008/06/05 11:49Fate 53
  • 一方的に秘密を握り、優位に立つことは容認しがたいのだと紡ぐ、プライドの高いらしい夫人は、自分は愚かにも弱いのだと言葉を漏らす。「常に傍にいる者に心が向くのは自然のことだとは思わなくて?幼き頃より見知っているなら、なおのこと……」そう独白した彼女の心は、正妃になるべくして後宮へ入った自分はもちろん、イラスーンからの多いなる恩恵を得ようと望む祖国をも欺き、ロサリナから連れてきた騎士に秘めた思いを ... [続きを読む]
  • 2008/06/03 16:14Fate 52
  • ―――多くの侍女を引き連れた女官長を後ろに伴え、久しぶりに後宮内に姿を現したユリアスが、側室たちの熱い注目を一身に浴びながらルイーザ夫人の私室へと渡ってから、 数時間が過ぎていた。泉での一件は、思っていた以上に神経を張り詰めていたようで、湯殿から上がった藤也の身体は、消耗したようにがっくりと力が抜け落ちていた。そんな姿を心配し、いつでも横になって休めるようにと、セシアによってラフな服を着せら ... [続きを読む]
  • 2008/06/01 10:13Fate 51
  • 雲一つなく澄み切った青い空に、太陽が高々と天頂に昇る正午近く。この時間帯は、後宮内の人々も昼食や、その準備に忙しく追われ、また、外出するには日差しが厳しいために、その数時間の間は人通りはほとんど無くなる。乾いた熱風が全身を掠める中、ウサギのルビーを小さなバスケットに押し込んだ藤也は、侍女のセシアの後をゆったりした足取りで歩いていく。二人が目指す先は、緑の草が生い茂った中に水の湧き出る泉のあ ... [続きを読む]
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