- 2008/05/14 11:28第五十章 私だけ他人
- 子煩悩で、娘達にとっては、申し分のない父親・・・・特に、長女直美は、ことのほか、可愛がり毎日のお風呂も、休日も、出かける度、直美を連れて行った。直美もいつしか、お父さんっ子となっていた。物心ついたときの一年間、離れて過ごしたことが父子に一層の絆を深めさせていたのだろう。帰宅してからも、夫は、私を避けるように、部屋にこもりきりになっていた。そんな中でも、娘達は無邪気に遊んでいる・・・・。この子達だけ [続きを読む]
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- 2008/05/13 11:19第四十九章 夫の本心
- いつの間にか、眠ってしまった。目覚めたとき、私の頭は真っ白な状態だったが、肩と手の痛みが、何があったのかを呼び醒ました。時計の針は、もう9時を指していた。布団を片付け、私は、急ぎ夫の実家へと向かった。一刻も早く、娘達に会いたかった。「おはようございま〜す !」悟られまいと、大きい声であいさつし、中へ入ると、そこにいたのは、義母だった。「お義母さん、おはようございます」「・・・・・・・・・・・」挨拶にも、... [続きを読む]
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- 2008/05/12 10:31過去を振り返り・・・
- 過去を振り返り、ブログ立ち上げて、約2ヶ月です。駆け足で、ここまで来ました。思いもかけず、たくさんの人に読んでいただき、ぺタ、コメントまでいただき、感謝しております。ほんとうに、ありがとうございます。これから、人生で最大の転機と言える離婚が具体化してきます。それと、同時に、娘達との別れがあります。なぜ、そうなったのか・・・辛く、苦しかったことを振り返ろうとしております。親にも、友達にも、今の夫に... [続きを読む]
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- 2008/05/11 13:03第四十八章 届かぬ思い
- 【キュゥーッ ! ギュゥーッ !・・・・】聞いたこともないような、不気味な音をたてて、貨物列車は、止まった。手が届くほどの距離に、列車が止まっている。確かに、何かに、弾き飛ばされたと思った。しかし、それは違った。列車が近づいた時、怖い・・・という感情が、自らの意思で、線路の外に飛び出していた。肩が痛い・・・すりむいた手から血が滲んでいた。「大丈夫かー! 」誰かの声が聞こえてきたが、声が出ず、その場に立... [続きを読む]
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- 2008/05/10 16:32第四十七章 遮断機の音・・・
- 退院の予定日に起きた、アクシデント・・・いわば、私のせいであった。おう吐を繰り返した、友里は、口からの食事がとれずその日から、またもや、点滴へと、逆戻りした。点滴をイヤがって泣く、友里・・・・・私のせいで、こんな痛い思いをさせてしまったと自分を責めていた。そして、四日遅れの退院の日、あの日と同じように、夫の迎えを待って退院した。自宅に帰り、親子四人の日常の生活に戻っても、私の夫への不信感は、払拭... [続きを読む]
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- 2008/05/09 13:13第四十六章 夫への不信感
- 夫が屋上から降りた事は、背中越しに分かっていたが、今は、夫の顔を見たくない・・・私は、しばらくその場所で夜の空を見上げていた。遠くに見える数えるほどの星が今にも消えそうに、小さい光を放っていた。(今夜は、お月さまも見えないんだ・・・・・)しばらくすると、気持ちも落ちいてきた。病室にもどると、夫の姿はなかった。おそらく、夫もきっと、気まずくて、何も言わず帰ったに違いないと思っていた。そして、それから... [続きを読む]
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- 2008/05/08 11:58第四十五章 決断のとき
- 【血液不適合】・・・私と、子供の血液型が一致しないことで、起きる症状だと説明を受けた。その日から、友里の治療が始まり、毎日24時間、友里の身体には、点滴の針が刺さったままだった。すっかり、元気を取り戻した友里は、すでに、歩き始めており、寝ている時以外は、常に動き回る。ほとんど、家に帰ることなく、つきっきりの看病が続き、一週間は、アッという間だった。夫は、すでに仕事に復帰し、毎日、帰宅途中に寄って... [続きを読む]
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- 2008/05/07 18:30ウッソォ〜 !!
- GWも終わり、今日から仕事に出かけた、愛するわが夫・・・・今朝、出かける時に、行ってらっしゃいと、もう一言今日は、腰に気をつけてね ! って・・・・昨夜の見た夢・・・・そうなんです。私の夢、良くも悪くも正夢になることが多いんです。だから、言ったのに・・・ぎっくり腰で、早退し、病院へ寄って先ほど、帰還しました。だから、言ったのに・・・・帰った夫の言葉・・・ただいまではなく、ご・め・んだって・・・謝られ... [続きを読む]
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- 2008/05/07 11:29第四十四章 別れへの始まり
- パジャマ姿のまま、電車に乗り込んだものの、ひと駅ごとに、人の流れが変わる。そのたびに、私たち親子の場違いな姿が露わになり何とも言いようのない恥ずかしさが襲ってきた。ひとまず、乗り換えの駅に着いたとき、とにかく、上着だけでもと、洋服を探した。駆け込んだお店で、ぶつぶつ言いながら、「一番安い服を急いでください !」と言って上着だけを買いこんだ。子供服のお店に行く余裕もなく、少しばかりかわいい感じの大人... [続きを読む]
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- 2008/05/06 17:13似ている人は、確かにいます・・・
- ブログネタ:「○○に似ている」は信用できない! 参加中本文はここから確かに、自分の目で見てみないと、信用出来ないことって多いですよね。ところが、私の知人、正確には、夫の友人になりますが、○ ひろみさんによく似た人がいるんです。彼に会ったのは、今から15年も前のことですが、彼の顔を見た瞬間、私は、たぶん、口をぽか〜んと開けたまま見つめていたように思います。会う前に、夫から、似てるとは聞いていたが、ここ [続きを読む]
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- 2008/05/06 11:55第四十三章 友里の病気
- 「ウェーン」弱々しい声ではあったが、友里が泣いた。真っ白だった、頬がわずかにピンク色に変わっていく。母親である私でさえ、一時は諦めつつあった命・・・その場に立ち会った誰もが、奇跡だと思った。時間の経過とともに友里の容体は徐々に安定し「お母さん、もう安心ですよ。」とお医者様の言葉に、私はその場に倒れこんだ。情けない話だが、この後のことは覚えていない。気を失って倒れ鎮静剤で眠ったらしいのだか・・・・人の気 [続きを読む]
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- 2008/05/05 11:58第四十二章 友里の入院
- 帰国後の長期休暇は、私たち家族の絆を深めるための休暇でもあった。直美のこと、友里が生まれたときのこと、そして、義母とのこと、話したいこと山のようにあった。何をどこから話そうか・・・・帰国の翌日は、お世話になった、ご近所へお土産持参で、挨拶回りを済まし、夫の実家へと向かう。昨日は、言うきっかけがなくて、言ってないこと・・・実家までは、すぐに着く・・・私は、あわてて、夫に話し掛けた。「誠さん、実はね、... [続きを読む]
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- 2008/05/04 12:23第四十一章 夫の帰国
- 会社からの帰国の連絡が来た日、義母へも、そのことを伝えたが、あの日以来、私の足が遠のいたこともあり、義母とは、少し険悪な感じになっていた。それでも、一年ぶりの息子に会える事に、うれしいのに変わりない。「香奈枝さんは、飛行場まで迎えに行くんかね・・・」「エー、ハイ、もちろんです」「私も、行くからなー」「そうですね」そんな訳で、義母と夫の迎えに行くこととなった。そして、出来れば、夫の帰国をきっかけに、義母との [続きを読む]
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- 2008/05/02 11:15第四十章 取り返したカード
- 子育てに追われる日々がはじまった。次女の名前は、友里・・・・相談せず、私が選んで決めた。「もしもし、お義母さん、子供の名前、友里に決めましたから・・・」「・・・・・・・・・そうなん・・・」「誠さんの手紙にも書いていたでしょう、それじゃ・・・」電話での簡単な報告に、義母は、何か言いたそうだったが、遠慮のない私の言い方に、言葉を詰まらせていた。ウン ! よし、よし、と心の中でガッツポーズをしている私がいる・・... [続きを読む]
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- 2008/05/01 14:18第三十九章 怒り
- 夫の手紙・・・・(中略)香奈枝、直美・・・元気にしているか。もうそろそろだと思うが、身体のほうは、大丈夫か。こちらは、今、ちょうど雨季に入り、毎日雨ばかりです。香奈枝の嫌いな雷がすごくて、夜でも、昼間のように稲光で明るいです。稲光を見ていると、明治村に行った時のことを思い出します。そういえば、前の手紙にも書いておいたけど、もう一度、ゆっくり考えたよ。男の子なら・・・・雅紀 雅史 女の子なら・・・・ [続きを読む]
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- 2008/04/30 11:23第三十八章 夫からの便り
- 生まれたばかりの赤ちゃんを抱き、持ちきれないほどの荷物を持ちやっとの思いで、タクシー乗り場まで歩いてきた。幸いにして、午後3時から始まる診察時間に合わせて、外来の患者さんを乗せたタクシーが入ってきた。すぐに、タクシーに乗ろうと思ったが、ためらってしまった。そうだ !誰かに、帰ったことを伝言しておかなければ・・・何で、気がつかなかったんだろう・・・そう思うと、私は再び病院へと逆戻りエレベーターで5階の産 [続きを読む]
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- 2008/04/29 19:52第三十七章 退院の日
- もう、お昼の12時が来てしまった。今日は、退院の日。私は朝から、義母を待っている。しかし、もう病室には居られない時間になってしまった。子供を抱き、荷物を抱え、私は一階の病院のロビーに降りてきた。総合病院だけあって、お昼が来ても、またまだ外来の患者さん達がイスに腰かけている。何とか、座る場所はあったがもうすぐ、授乳の時間だけど、ここでは、どうしようもない・・・とにかく、義母のお迎えを待つしかなかった。 [続きを読む]
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- 2008/04/28 11:08第三十六章 孤独
- 昨夜の事が、遠い昔のように思える、穏やかな朝・・・生まれたわが子は、今日の夕方までは、乳児室にいるようだ。一晩中、私のそばを離れなかった直美が、疲れはて、私にしがみつくように、私のベットで添い寝をしている。直美がいとおしくて、かわいそうで思わず、抱きよせた、そして、いつの間にか、私も眠りについていた。「香奈枝さん !」聞き覚えのある声・・・・「アッ、お義母さんー」「お義母さん、ごめんなさい・・・」 [続きを読む]
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- 2008/04/27 17:13第三十五章 次女出産
- 夫の居ない生活から2ヶ月足らず・・・・お腹が痛い・・・時計を見ると午前1時だった。直美が生まれる時に経験した痛みまぎれもなく陣痛だったが、この時間に、夫の実家に行けない・・・・直美もぐっすり寝ているし、起こすのはかわいそう。とにかく、朝まで我慢しようと、私は、もう一度、お布団に入ったが、一時間ぐらいは、過ぎただろうか、陣痛の間隔はやはり、短くなってきた。朝くまでは、待てない・・・・とにかく、直美... [続きを読む]
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- 2008/04/26 11:19第三十四章 出発の日
- 夫の出張先はアフリカのある発展途上の国だった。あまりにも遠いし、一年間は長い・・・・大手他社も含め総勢20名の中の一人、それは、選ばれし精鋭ともいえる誇るべきものだったが出来ることなら、行ってほしくなかった。出発の前日、お姑さんの声かけで、義兄弟、ご近所さんや、友達が駆けつけてくれ、大袈裟ともいえる壮行会を開いた。私の不安をよそにお姑さんだけは、自慢の息子だと言わんばかりにはしゃいでいた。夫は、見送 [続きを読む]
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- 2008/04/25 07:42今日は誕生日
- おはようございます。4月25日 今日は、私の ? 回目の誕生日です。もう、あまりうれしい年齢でもないけど、今日ばかりは、昔のイヤな事を忘れます。だから、小説はお休みさせていただきますね。ただね、4月25日と言えば、あの、3年前に起きた痛ましい、尼崎の列車事故が起きた日です。誰もが忘れられない日となってしまいました。被害にあわれた方々のご冥福をお祈りするとともに今もなお、苦しんでおられる方々が一日でも早く... [続きを読む]
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- 2008/04/24 10:00第三十三章 絶対に・・・・・
- 故郷から帰った私は、少し強くなった気がしている。今までの生活を、どこかあきらめにも似た感情で流されていたが自分から変えなければと思うようになっていた。直美が4歳なり、幼稚園に入園したのをきっかけに私は、パートの仕事を始めるようになりわずかではあるが、自由に使えるお小遣いもできた。しかしお姑さんは、私が、働いていることは、気に入らないらしくいつも、私達夫婦に小言を言っている。理由は、世間体だけ・・・... [続きを読む]
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