- 2008/05/16 21:34わしの中二病は百八式まであるぞ
- 『アスガルド・ストライク 〜第24話〜 殲滅』 作 桐山刹那 刹那・O・スメラギの放った剣閃は瞬く間にガルガンチュアビーストを細切れに変えた。雲霞の如く押し寄せるガルガンチュアビーストの群れを前にして、刹那は疲労のかけらすら見せずに剣閃を放ち続けている。戦闘が始まってすでに2時間が経過して... [続きを読む]
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- 2008/05/15 23:48鎮痛剤
- 見知った顔に罵倒される白昼夢を見て動けなくなることが一日のうちに何度かある。 言葉の内容はその時々よって変わるが、決まって細かい失敗をトリガーとして一つなぎの苦痛を思い起こすことからそれがあの事件に根ざしたものであることは明白だ。 そんなときに私はぼんやりと自身を乖離させて他人になることで... [続きを読む]
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- 2008/05/15 00:23さえちゃん、交換する
- 自分の部屋で夕方出されたばかりの宿題を片付けていると、机の端で、ぱちんからからから…と音がした。 見ると机の端にはビール瓶の蓋。そして、机の端からにゅっと柔らかそうな角が生えていた。 「さえちゃん?」と声をかけると、ナンナンウオのさえちゃんが「なーん」と返事をした。 「な... [続きを読む]
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- 2008/05/03 23:34書くことについて
- 結局のところ自分は人に心を打ち明けるような日記を公表することも、手元にそのようなものを残しておくのも恐ろしくてならないから、このような遠まわしな形で自分の断片を保存しようとしているように思える。今のところは、まだ日記の域を出ない創作活動の方針に、書けども書けども落ち着かない。 もっと重く、... [続きを読む]
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- 2008/04/29 23:52豚の角煮
- 第二反抗期「珍しくグロテスク注意です」 [続きを読む]
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- 2008/04/27 20:57夕焼けマッコーラ
- 一人暮らしの友人宅で今日も二人で鬱屈酒を決めようと、勝手知ったる冷蔵庫から良く冷えたビールを取り出そうとして手が止まった。 「おい、この『マッコーラ』って書いてる缶はなんだよ?酒?」 「なんだ、知らないのか?昔流行っただろ、マッコーラ。韓国だかタイだかインドだかから鳴り物入りで輸入され... [続きを読む]
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- 2008/04/22 23:44マイノリティの悲しみに、或いは、箱。
- 命は豪華に飾られた箱のようなものだ。 蓋が開くのは、その人の命が終わるほんの数秒間だけ。たいていの箱の中身には「素晴らしいもの」が入っていると良い大人を自称する人たちは教えてくれるけれど、実際のところ中に何が入っているのかさっぱり解らない。死ぬ間際のわずかな時間で、人は自分がどういったものを箱... [続きを読む]
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- 2008/04/18 23:22大したことのない物書きを哀れむ詩
- 小説家になりたいんだ、と言って数ヶ月前に会社を辞めたYとばったり会った。 些細な思い出話の後、Yは近況をこう語った。 「Blogで話を書いて修行しながらさ、今は長編を微調整しつつ書いてるんだ。次の新人賞は取れるように」 気張らず意気込みも見せずただ普通のトーンで話すYは、世捨て人の... [続きを読む]
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- 2008/04/18 00:11夢の仕事
- 「子どもに夢を与える仕事に就きたい」 そういって中学卒業と同時に行方不明になったTという友人がいたことを十数年ぶりに思い出した。 今朝、寝ぼけ眼の息子がこう伝えてくれたのである。 「おとうさん、ゆめのなかでね、Tっていうみどりのタイツのおじさんが、おとうさんによろしくっていって... [続きを読む]
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- 2008/04/15 23:45にわとり
- 中学の卒業アルバムのクラス紹介ページを今でもまっすぐに見ることが出来ないのは、「K村A子」が私を糾弾しているように思えてならないからだ。K村A子、私のいたグループで「アヒル」と呼んでからかっていた少女。そして、私と幼稚園からの付き合いのあった幼馴染だった。 中学生という生き物は、鶏と同じよ... [続きを読む]
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- 2008/04/13 20:38酔った頭の奥底で
- 酔った頭の奥底でカンカラドリが呼び鈴を鳴らす。がらんがらんと音をたてる鈴の音に驚いて、目の裏側からスマルムリがぞわざわぞわざわ湧いてきた。脳みそが詰まっているであろう肉厚な薄ピンクのプールをスマルムリが駆け巡ると、それに伴ってよからぬ思考とわからなぬ思考が湧いてくる。 【消えたネズミのはらわた... [続きを読む]
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- 2008/04/11 21:25高み歩く/下を見る
- 「空歩きなんだぜ、俺」とT君は誇らしそうに言う。 「才能?っつーのかな?なんかこう世界が俺を待ってるっていうか、凡人と違うみたいなさ。 まぁ、最近は空歩き出来る奴らがちょろちょろいるけど、俺に言わせれば、あいつらのやってることは金を払えるレベルじゃないね。なんていうかさー、... [続きを読む]
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- 2008/04/10 23:22親の言い分
- 少年による凶悪犯罪に対し、マスコミの論調に同調して激怒する両親と少年時代のO氏は口論となった。 「私たちの時代には人がバンバン死ぬようなゲームはなかったから、こんな訳の解らない事件は起こらなかった。警察は因果関係などないと言っているけれど、もっと規制したほうが良いに決まっている!」 「... [続きを読む]
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- 2008/04/09 00:54Thank You For Mr.Srbub
- 442年11月、アフラヤ大陸中央部パラグルリにて、ナナ族とパヤ族の民族紛争勃発 443年2月、ナナ族と祖を同一とするペルクラ皇国が武力介入 同年同月、パヤ族の救援によりアメラ共和国を初めとした西葛連合が武力介入。史上初の自律熱水機隊が実践投入される。 444年3月、アメラ共和国と西葛連... [続きを読む]
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- 2008/04/07 23:2215分
- 挨拶をするのは簡単だが、挨拶を続けるのは困難である。特に、変わっていく相手に対しては。 高校ニ年生、僕には少しのニキビ、Mさんにはそばかすがあった頃のことだ。 県外の高校へ向かうMさんと、弓道部の朝錬があった僕は毎朝乗る電車が同じだった。もともと大して中が良かった訳ではないが、始発の2... [続きを読む]
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- 2008/04/06 00:58新ジャンル「知りたくなかった」
- Yくんへ 私と付き合ってくれるって本当?すっごく嬉しくて涙が出そうです。 実を言うと、私もずっとY田くんと話が出来たらなって考えてました。 でも、勇気がなくてY田くんに告白できず、ずーとYくんと暮らせる日のことを妄勝手に妄想してたんだ(可愛らしい絵文字) そんな根暗な私でも、Yくん... [続きを読む]
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- 2008/04/04 00:01スケープゴート
- 正義超人サンレッドはついに悪の首魁ゴートキングを追い詰めた。 「己が悪行、太陽に詫びろ!ゴートキング!」 決め台詞も決まり、突撃カメラ班が最高のアングルからサンレッドの活躍を見守っていた。いつもどおりの、正義が行われるシーンである。だが、ゴートキングは、一瞬、ねめつけるようにカメラ... [続きを読む]
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- 2008/04/02 22:15マイノリティの悲しみに
- 「だから昼食だけが食べられないんだって言っているじゃないか!?」と顔を真っ赤にして叫ぶ友人に、「私の料理が口に合わないならそう言ってよ!」と大粒の涙を流しながら訴える彼の妻、そうして両方を宥めようと必死な私。 彼が言う「急に昼食を摂ってはいけなくなった理由」は、正直なところ、私にも奥さんに... [続きを読む]
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- 2008/04/01 21:57エイプリル・フール
- 「プロポーズを期待してたのに、真顔で堂々とつまらない嘘を吐かれる気持ちが解る?!」と、彼女は激怒して去っていきました。 悩みに悩んで、自分がアルファケンタウリL787星雲出身であることを告白した僕は、証拠として見せた義腕の奥にある9本の触手を使って、めちゃくちゃになった部屋を片付けながら独... [続きを読む]
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- 2008/03/28 00:53街灯に立つ
- 街灯から下を覗き込むペンギンと目があった。 ペンギンは、くるるるる、と鳴いてこちらの反応を窺っているように見える。 街灯を見ながら、娘のプレゼントに王様ペンギンのぬいぐるみを贈ろうかどうかを考えていたことを思い出した。街灯ペンギンは、おそらく私のその行動を勘違いして出てきたのだろう。... [続きを読む]
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- 2008/03/25 14:45街灯を走る
- 街灯の上を走るペンギンが目撃されるようになってから10年がたつ。 便宜上、街灯ペンギンと名づけられたそのペンギンを最初に見つけたのは、F市の小学生であった。 「ペンギンだ!」と指を指した先には、白黒モノトーンのペンギンが街灯の上で空を見つめていた。 ペンギンは自分に視線が集まってい... [続きを読む]
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- 2008/03/24 21:00命の重さに耐えかねて
- 同い年の人殺しに同情する人でなしに、倫理の鉄槌を自分の頭に振るいます。 命の重さに耐えかねて人は誰かを死なさねばならぬこともあるのではないか。 そういう考えが粘つく夜に、頭を振り降り考えて、飲んだワインは血の味です。... [続きを読む]
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- 2008/03/23 20:02鉄と熱水と歯車と
- 大熱水都市トンキンの地下深く、今日もタイプ工たちの終わらない戦いが続いている。 「すばやく精密に仕上げろ!次のライン制御を外したらもうニ、三日、泡風呂はお預けだ!」 身体を煤で真っ黒にしながら親方が叫ぶ。 タイプ工たちは煤で黒くなったランニングに玉のようなが汗を浮かべながら、ガチャ... [続きを読む]
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- 2008/03/21 21:58雨の日は傘を持たずに
- 朝の天気予報の雨マークを見て、私は彼がいるはずの壁に向かって声をかけた。 「駅に着いたらメールするから、迎えにきてね」 そういうと、携帯に「わかった、先回りしておく」と書かれたメールが届いた。 彼の存在を私の脳が認識出来なくなってからもう二年になる。 後天性他者認識障害という病... [続きを読む]
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- 2008/03/20 18:25ぱちんと割れて
- 僕の思考は風船です。 空を自由に飛びまわり、世界のあちこちに悪戯書きをして、笑います。 たくさんの物語もたくさんの詩もいろいろなことを日々生活しながら思うのですが、思考の風船は脆いので、ちょっとしたことでぱちんと割れて消えてしまいます。 なくした風船の残骸をかき集めて思うに、僕は毎日、... [続きを読む]
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