ユズリハ さん

ユズリハさん: ユズリハ堂
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プロフィール

ハンドル名ユズリハ さん
ブログタイトルユズリハ堂
サイト紹介文某新人賞に応募して玉砕したいくつかのSF小説を、ちまちまとupしてゆきます。
自由文 現在、小説『サイコマンサー/サイコフィリア』(確か2次選考で落とされた)を細切れにして掲載していってます。それと、書いたときの思惑やネタ元を、解題と称して書いてゆきたいと思ってます。
 小説も解題も週1〜2回程度更新予定。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供18回 / 40日(平均3.2回/週) - 参加 2008/03/26 23:28

ユズリハ さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 …
  • 2008/04/23 21:49 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 6
  • 「来た」 遠野瑞樹の言葉に、透は我に返った。 視線の先に一人の男がいる。その男が歩いているのを、自分がじっと見つめていることに一瞬気がつかなかった。彼女が指さす代わりに透の視線を直接向けていたらしい。 透は目を細めて、その若い男を観察した。 ... [続きを読む]
  • 2008/04/21 22:30 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 5
  •         *** 遠野瑞樹は住所を細かく正確に知っていたので、少し道に迷ったりしたものの、すぐにそのビルの前までたどりつくことができた。 駅から一キロほど離れたところにある五階建ての小さな古い貸ビルで、一階は半分ほどが駐車スペースになっている。にぎやかな通りから少し奥まったところにあるので、なんとなくさびれた、取り残されたようなイメージのあると ... [続きを読む]
  • 2008/04/19 18:44 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 4
  •  透は途方に暮れた。まるで自分が馬鹿になったかのような気がした。こんなことなら、みさきに中途半端なうちあけ話をするんじゃなかったという後悔を感じた。 透の目の前で、何か言いかけた遠野瑞樹の体がびくんと大きく震えた。まるで電気に打たれたような急激な反応だった。だがすぐに、彼女はいつもの無感動な表情にもどって視線を返す。その先にいるのは、もちろんみさきだろう。それ以外にありえない。 ... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 電気
  • 2008/04/18 15:02 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 4
  •  それが予想通りの言葉だったのは間違いないはずだが、みさきは聞くと同時に動きを止め、軽く目を上げて透を見た。実際に言葉として出たときの生々しさに対して、あるいは言葉に込められた透の感情に対して驚いたのか、それとも軽い驚きを示して見せたこと自体、みさきのポーズだったのだろうか。 みさきは黙ってうなずき、また鏡の前に立って巻き藁に向かって構えた。透が思い切って言ったことなのに、まるでど ... [続きを読む]
  • 2008/04/16 22:40 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 3
  •  射場に戻ると、みさきは鏡の前で弓を引いていた。的にではなく、一メートル半ぐらい先の藁を俵型に硬く巻いた巻き藁に向かっている。実際に射場に立つときの何倍も時間をかけ、ひとつひとつの動作を細部にわたって確認しながら、ゆっくりと引いて行くのだ。もちろん、単に弓を引くことの何倍も疲れるし、矢が的に当たったときの満足感もない。そういう姿勢のチェックを人一倍するのが、弓道部でも最も姿勢の整ったみさきなのだ... [続きを読む]
  • 2008/04/15 22:16 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 2
  •         *** 最後に放った矢が的の端に突き刺さるのを見届けて、透はゆっくりと弓を下ろした。あづちには五つの的が並んでいるが、そのすべてに矢が突き刺さっていた。透がひとつの的に六本ずつ。三十本もの矢を放ったからだ。 弓道部の練習用のものをかき集めて、的前にあらかじめ六本ずつ並べておき、射終わると隣りに移って引く、ということを繰り返したのだ。 ... [続きを読む]
  • 2008/04/13 16:37 サイコマンサー/サイコフィリア 第二章 1
  • 第2章 難しいことは何もない。ただ手間が少しばかりかかるだけだ。 遠野瑞樹はそう言い切った。「そんなに簡単なのかい?」 首をかしげる透に、遠野瑞樹は説明した。「犯人を捜すのは、警察にしか出来ない。組織力も情報力も違うから。ただ、わたしには警察と違って、決定的な証拠はいらない。容疑者に直接確かめることがで ... [続きを読む]
  • 2008/04/08 22:07 サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 5
  •  テレパシーではない。彼女はそう言った。「あれは人の心を読むだけ。わたしはそれを思い通りにできる」 少し目を伏せて、しかしはっきりした声で彼女は続けた。「いつ頃からこういうことができたのか、もう覚えてない。気がつくと、そういうことをするようになっていた。そういうことができる、そういう人の心に干渉する、という概念を理解するのに時間がかかったけれど」 ... [続きを読む]
  • 2008/04/06 23:18 解題:サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 4
  •  説明のためのパート。正直、書いていてこれほど退屈なことはない、と思う。なにしろ、こっちは先刻承知なのに読者のためにだけ書かなければならないことだ。純粋に自分の楽しみのためにだけ書くならば、この辺は箇条書き程度ですっ飛ばしたいところでもある。 もっとも、それなりに楽しみ方がないわ ... [続きを読む]
  • 2008/04/04 23:13 サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 4
  •  約一ヶ月前、萌は、わがままで生意気な透の妹は、塾へ行ったきり帰ってこなかった。そしてその四日後、十数キロ離れた山の中にある貯水池のそばで見つかった。ごみ袋に包まれ、なにひとつ身につけない冷たい体で。 ... [続きを読む]
  • 2008/04/02 23:10 解題:サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 3
  •  ここまできても、まだ物語が始まらない。 こうやってぶつ切りにしてみると、なんだかずいぶんタルい書き出しだなと思う。最初の5行で読む気にさせなければアウト、みたいなことが『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』に書いてあったので、それを意識して書いていたつもりだったんだけど。 画面で読む場合と、原稿用紙換算にした場合と、こうやって節ご ... [続きを読む]
  • 2008/03/31 21:37 サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 3
  •         *** 嗜虐的な衝動は、背骨の下の方からざわざわと湧き上がってくる。最初は密かに、徐々に強く、そしてはっきりと。 背中にじっとりと汗がにじむのを感じながら、透はゆっくりと立ち上がった。右手にはめたゆがけが、握り締めた指のせいで皮の擦れるぎしっという音を立てる。 足袋を履いた足で射場の板の間を横切り、立ててあった四本の矢 ... [続きを読む]
  • 2008/03/29 22:48 解題:サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 2
  •  このパートは、有り体に言ってしまえば書きたい女の子を書いただけ。 最初に出した「謎めいた少女」っていうのは、正直言ってあんまり好みじゃないものだから、改めて趣味まるだしで「藤生みさき」というキャラクターを書くことにした。 こういうキャラクターがいないと、モチベーションが上がらないから。だから、ここでは藤生みさきのキャラクター紹介が出来ればそれで十分 ... [続きを読む]
  • 2008/03/26 23:10 サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 2
  •         *** 弓道場の板の間に足を踏み入れたとき、透は誰もいないと思っていた射場に真っ直ぐに立っている人影を見つけた。 弓を手に、じっと的を見つめている。 射場の戸は全て開け放ってあり、的に面した方には壁がないのと同じだ。そこから芝生が二十七メートル続き、そこからは約一メートルの砂地、さらにその向こうの、あづちという砂を積み ... [続きを読む]
  • 2008/03/24 23:37 解題:サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 1
  •  せっかくだから、書いたときに考えていたこととか、参考にしたものとか、ネタ元とかを書いていこうと思う。 最初に持ってきたけど、SFと言いながら、これはあんまりSFっぽくはないんだよな。 これは、最初にタイトルを決めてから、ストーリーを考えるという書き方をした。 とにかく、タイトルのインパクトだな、という事を主眼においていたと思う。だか ... [続きを読む]
  • 2008/03/22 23:28 サイコマンサー/サイコフィリア 第一章 1
  • サイコマンサー/サイコフィリア第一章 自虐的な気分は、いつも唐突に何の前触れもなく襲ってくる。 物憂さと鈍い痛みの間から湧き上がった、心臓をわしづかみにされるような苦しさに唇を噛みしめながら、透は爪先から数センチのところを見つめた。厳密には、そこには見つめるようなものは何もない。五階建ての校舎の屋上、フェンスのない立ち ... [続きを読む]
  • 2008/03/22 23:25 今日からスタート
  •  今じゃ恥ずかしい思い出だけど、何年か前まで、SF作家になろうと思っていた。 その頃の小説をUPしてゆこうと思う。 ... [続きを読む]
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