- 2008/04/30 22:56『刹那』
- ―生きていても何も無い。全てお定まりの、日常の繰り返しでしかない。僕がどんなに頑張っても、僕がどんなに足掻いても、僕を取り巻く環境はなんら変わらず、僕は日毎死へ近づいて行くだけだ。別に不満も無い、いじめだって、金銭的な問題も無い。ただ、明日に希望が見出せないだけだ。死のう。―そう決めて、僕は楽に死ねると言われている自殺の道具を買い、部屋の前に張り紙をし、事に及んだ。午後17時45分32秒。僕は時計に目を [続きを読む]
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- 2008/04/18 21:00クローゼットモンスター
- ご訪問ありがとうございます。管理人です。ちょっとした思い付きと、自惚れから始めたこのブログも開設から1ヶ月が経ちました。この間に創作しましたお話が12話ございますが、これらの中で皆さんがゾッとして頂けたお話はあったでしょうか?まだまだ修行中の身なので、皆さんが不快になる様なお話もあったかも知れませんが、より『怖い』お話を書ける様、今後精進して行きたいと思っております。と、挨拶もこの位にしまして、... [続きを読む]
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- 2008/04/14 22:11『鍵』
- その夜、深夜になろうかと言う時間に○×キーサービスへ一本の電話が入った。案の定、家から閉め出された可哀想な客からの依頼だった。作業員は早速住宅用の開錠キットを支度し、依頼人の元へ向かった。依頼人の家は2階建ての何処にでもある様なワンルームマンションで、各部屋の扉は雨除けの庇のみの無防備な物だった。依頼人の話では、どうやっても鍵が中に入らないと言う事だった。作業員は一度依頼人から鍵を借り、自分もその... [続きを読む]
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- 2008/04/11 22:07『爪』
- 私のご主人様はとても、とても良い方です。ご主人様は私の一番欲している苦痛をよく理解して下さる方で、私はとても幸せです。私が、今一番好きな苦痛は、爪に関する物です。最初の頃はご主人様も、あまり慣れていらっしゃらず、よく剥いでしまわれていたのですが、それでは私が可愛そう(生え変わるまで時間が掛かる為)だと言う事で、この頃では専ら針や釘をお使いになられます。私とご主人様の中で、『一日、一枚』と言う決ま... [続きを読む]
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- 2008/04/07 21:12『痒い』
- 痒い。足の裏が物凄く痒い。何故だ。何故痒くなったのか思い当たる節が無い。昨日も一昨日も仕事だったし、実家にも帰っていない。画鋲や釘を踏んだ憶えもないし、毎日きちんとお風呂にだって入ってる。痒い。待てよ、確か先週末恋人と川へ遊びに行ったな。あそこで私は靴を脱いで川の中に入った。あそこで、何か踏んだかな?じゃあなんで今頃痒くなってきたのだ。まさかフジツボ?まさか、あれは都市伝説じゃなかったか?しかも... [続きを読む]
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- 2008/04/05 18:50『公園』
- 私はその日、東京へ出た友人の結婚式に出席する為上京していた。結婚式も披露宴も粛々と進み、式場で再会した懐かしい面々との話も弾み、式が終り二次会、三次会と私は時間を忘れその日を満喫した。三次会も終り、結婚した友人と別れ、まだ飲み足りなかった私ともう一人の友人は、私の取っていた宿で飲み直す事にした。帰り道、私よりその街の地理に詳しい友人は近道をしようと提案してきた。「ここの公園突っ切った方がホテルに... [続きを読む]
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- 2008/04/01 16:17『嘘』
- かなり遅くなってしまいましたが、今日に因んだ物を投下致します。〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜大学時代の友人から電話が掛かってきた。『久しぶり!あのさぁ、俺この間死んじゃったんだよね〜(笑)』久しぶりの電話が途轍もなく下手くそな嘘会話から始まって私は苦笑した。「そうなのか、じゃあ死因は何だったんだ?」『ははっ!交通事故でさ!車に轢かれちゃってね!もう往生したよ... [続きを読む]
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- 2008/03/28 21:26『無題』
- 私は、『出る』と名高い小さな小路を歩いていた。夕方から降り出した雨は、一向に止む気配も無く、パタパタと傘を叩く。舗装の行き届いていない道は至る所に水溜りを作り、私の足は冷え切っていた。雨は嫌いではないけれど、こうも降られてしまうと私も幾分気が滅入る。「そろそろ止みますよ」後ろから掛けられた声に、私以外にもこんな道を行く酔狂な人間がいるのかと、私は振り返る。そこには誰もいなかった。「ほら、止んでき... [続きを読む]
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- 2008/03/27 01:08雑記
- 雑記と言う名の日記。怖い話ばかりでも何だなと思い、時たま書いていこうかなと。最近やっとクロスファイアの上巻を読みました。宮部みゆきさんは語り口が変幻自在で実に小気味良いです。只今、下巻を徐行で進行中です。話を書きたいのですが、最近何かと忙しいので、止まっております。な、チラ裏な日記でした。クロスファイア(上) (光文社文庫)/宮部 みゆき¥620Amazon.co.jp ... [続きを読む]
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- 2008/03/24 19:17『足音』
- ―― はい、はい。そうなんです。私見たんです。あの道で。そうですね。順を追ってちゃんとお話します。・・・怖いけど。私の住んでるアパートから駅までって、歩いて15分位なんですけど、それは大通りを歩いたらで、アパートを出てすぐの小道を行けばかなりの近道になるんです。いつも遅刻しそうな時とかよく使ってたんです。明るい時間だけですけど・・・だって、あそこ道幅は狭いし、街灯もあまり無いし、それにあの事件のあ... [続きを読む]
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- 2008/03/22 18:47『晩餐』
- 友人から夕食に招待された。先日怪我をした友人を病院へ送って行った事へのお礼だそうだ。別に感謝されるほどの事でも無いと思うが、指をちょっと切った位だったし。まぁ、それでも車中で話された友人の夢の話は気味が悪くて、こちらも気分を害したからこれ位は良いだろう。それにしても、どう言った風の吹き回しだろう。昨日も私が転んで膝を擦りむいたら、物凄く丹念に介抱してくれたり、なんだか気味が悪い。そうだ、あの時血... [続きを読む]
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- 2008/03/22 10:10『Sな彼女』
- 大好きだった彼女が死んで一ヶ月が経とうとしている。僕は彼女の笑顔が大好きだった。彼女の笑顔を見る為、何でもやった。彼女の笑顔を独り占めしたかった。でも、彼女はもういない・・・今僕に出来る事は彼女の笑顔を思い出すだけだ・・・― 一番最初に彼女の笑顔を見たのは、出逢って2回目のデートの時だ。出逢った時から彼女に一目惚れしていた僕は、その日の一日ずっと緊張しっ放しで気の効いた事も言えず、何となく沈んだ空... [続きを読む]
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- 2008/03/21 18:35『だぁれだ』
- 今日は彼女と流星群を見に行く。 待ち合わせ場所はいつもの公園だ。夜の公園はいくらライトアップされてても、昼間と違い何だか薄気味悪い。そろそろ待ち合わせの時間だ。「・・・だぁれだ。」僕の後ろから両手を瞼の上にあてがい、彼女は僕の耳へ呟く。心細かった僕はその声に安堵し、両目にあてがわれた手の感触を楽しもうとし・・・なんだ?!この感触は?!なんで、こんなにザラザラなんだ?!「だぁれだ?」 何も答えない僕... [続きを読む]
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- 2008/03/21 01:09『指』
- 今日、指を切った。夕食の片付けをしている時に割れた食器に気付かず、左手の人指し指を深く切ってしまった。出血が酷かったが何とか血止めをし、明日病院で診て貰おうと思いつつ、床に就いた。ペチャッ、ペチャッ何かを啜る様な、不快な音に目が覚めた。音はどうも自分の腰辺りから聴こえてくるようだ。薄闇の中、音の方へ目を向けた瞬間眼前に広がる光景に全身が総毛立つ。布団から出ていた切れた指に幾つもの『頭』が群がって... [続きを読む]
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- 2008/03/19 21:49『黒電話』
- 友人宅には一台の黒電話がある。居間と襖越しで繋がっている仏間の片隅に何故か受話器を上げたままの状態で放置してある。気になって、あれは何で置いてあるのか?何で受話器を元に戻さないのか?と、聞いてみても、「まぁ、気にすんな。」と、友人は笑って誤魔化す。気にするなと言われて、気にならなくなる程自分も単純では無い。友人宅へ行く度、あれに接触しようと機を伺うが、中々一人になる機会が無い。半ば諦めていたある... [続きを読む]
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- 2008/03/19 21:38まえがき
- ご訪問ありがとうございます。このブログでは主に怪談、怪奇譚、不思議な話、狂気な話、グロ話など色々なお話を載せて行くつもりです。タイトルに『千物語』なんて大層な文句を付けていますが、全く千行く気がしません。。。管理人の趣味が変われば怖い話なんて全く無いお話も出てくるかと。。。まぁ、そんな感じで気楽に参りますので、そちらも気楽に読んで行ってくれると助かります。それでは、『千物語』の始まりです。 ... [続きを読む]
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