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- 2008/06/24 03:15創痍の騎士は困惑する
- 時間も時間なだけに教会も閉まっていて、以前と同じように応急処置をしてなるべく早く教会で治療を施さなければならない状況になってしまった。「セリウスさん、アレンさんの剣をとってきますね」「ありがとう、アリシア」エレメントソードとベルトホルダー、そしてかなり遠くに投げ捨てられていた鞘に刀身を収めたアリシアは急いでセリウスに渡し、「部屋までテレポートで行きますから少し待ってて下さい」ロイを抱えてリィトとジ... [続きを読む]
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- 2008/06/24 02:52再びの対決
- 「卑怯よ!ロイを返しなさいよ!」アリシアはヴィスカに対して怒りを顕わにする。だが、ヴィスカはその言葉をものともせず、「誰の血も流さずに全て解決できる最良の取引だと思うんだが」淡々と話すヴィスカにアリシアは唇を噛んだ。「俺がエレメントソードを渡せば誰も傷つかないで済むんだ。ロイも無事に返してくれるんなら言う事は何もない」腰に下げたエレメントソードを右手に、そして精霊石が入ったベルトホルダーを腰から外... [続きを読む]
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- 2008/05/20 03:33追跡する愚者は選択を求む
- 翌朝、昨夜の出来事がアレンにとってはかなり精神的に疲れを生じるものだったのか、朝食を摂っている時もいつもより覇気がない様子だった。「セリウスさん、アレンさんどうかしたんですか?」心配したアリシアが隣に座っているセリウスに小声で尋ねた。「昨夜ちょっとね」その曖昧な返事で更に心配になるアリシアは直接訊いてみるしかないと思っていた矢先、二人組の人影がテーブルに近づいてくるのに気づいたアレンを除く五人は視... [続きを読む]
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- 2008/05/18 18:15真実と偽りは闇に踊る
- 「ウィンバードまであと少しだな。アリシアのテレポートのお陰で野宿しなくて済んだし」「アリシアもギルドに登録すればいいと思うんだけど、その気はないのかな」「ウィンバードに着いてからでもアリシア自身の身の振り方を一緒に考えればいいんじゃないか?」「そうだね」夜もかなり更けた頃、アレンとセリウスはそんな会話を交わしていた。「この仕事が終わったら三人とも別れるし、それにセリウス」「その事なんだけど」真剣な... [続きを読む]
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- 2008/05/11 09:36恋する少女は秘密主義
- 翌日、アリシアを加えて次の町クレスタへ向かう前にセリウスは昨夜書いた手紙を届けてもらう為に宿屋のカウンターに渡した。「モンスターが異常発生したおかげで一日足止め食らったから少し急ぐか」「クレスタまではそんなにかかりませんから一気にルウェインまで行けそうですね」「ルウェインってところも大きい町なの?」リィトがアリシアに尋ねた。「テスよりは小さいけど普通の町よ」「ルウェインにはアリシアさんみたいなウィ... [続きを読む]
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- 2008/05/06 12:36一歩前へ進むために
- 他の町から多くのモンスター討伐隊として参加する滞在者がありながら何とか泊まる宿の部屋を確保した後、三人を部屋で待機させて役場の場所を聞いてからアレンとセリウスは役場へと向かった。「それにしてもすごい人だかりだな」「うん…本格的なモンスター討伐を行うんだね」時間にしてみれば昼過ぎ。町中がいつも以上に人で賑わっている。役場に着くと思ったより人で混んでおらず、手続きはすぐに済むようだった。受付の20代の... [続きを読む]
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- 2008/05/04 04:43行く手を阻む者たち
- 次に向かう商業都市テスへの街道を歩いている間は、専ら昨夜の話ばかりだった。「それにしても昨夜のアレンさんすごかったなぁ」興奮冷めやらずという風にロイが言った。「俺にとっちゃ、あれくらいどうって事ないって」「相手に傷を負わされて、内心ヒヤヒヤしたよ。氷の精霊の力がなかったらどうなってた事か」「フラウを知ってるのか?」「話の上ではね。僕は専門外だから詳しくは分からないけど」「エレメンタルナイトってどん... [続きを読む]
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- 2008/04/27 16:06追跡者は夜風に舞う 後編
- アレンに斬りかかってきたヴィスカが振り下ろした剣をアレンは鞘から抜いた刀身で受け止め、鍔迫り合いになった。「…リゼルドに何を言われた?」「お前に話す必要は…ないっ!」ヴィスカが剣で押し返す。その反動でアレンはバランスを失いそうになるが、すぐ体勢を立て直して剣を構える。「くらえ!」と、ヴィスカが剣を振り下ろす。前方からの圧迫感にアレンは素早くベルトホルダーのエメラルドをエレメントソードの柄にはめ込み... [続きを読む]
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- 2008/04/20 03:47追跡者は夜風に舞う 前編
- 村を出てナバルの町へと続く街道を5人が歩き始めて最初に口を開いたのはジョッシュだった。「アレンさんとセリウスさんはこの仕事は長いんですか?」「俺はまだ一年も経ってないな」「僕は一年半くらいだよ」「でも、昨日セリウスさんすごかったなぁって思って。僕も頑張ってウィンバードでたくさん勉強して村の為に頑張らないと」「ウィンバードまで行って勉強するなんて、みんな大変だね」「僕達は村の希望なんだって村長さんが... [続きを読む]
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- 2008/04/13 14:11旅立ちは追われる身とともに
- 二人は宿屋に行く前に必要最低限の物を買い揃える為、村の中に唯一ある道具屋で毛布、干し肉、応急処置の薬等を買い、雪崩込むように二階のそれぞれの部屋に入る間際、「また後で打ち合わせするから俺が呼びに行く」「うん。アレンも朝早くから歩き通しだったんだから少し眠った方がいいよ」「ああ。さっきから眠くて仕方ないんだ。2時間後くらいにな」部屋に入ったアレンは荷物を床に置くとベッドに倒れこんだ。(ああ、もう眠く... [続きを読む]
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- 2008/04/06 17:26苦難の始まりは突然に
- 「アレンの知ってる人?」セリウスの問いに黙ってアレンは立ち上がった。「何しに来たんだ、レイヴン!」レイヴンと呼ばれた青年は黙って頭に被ったローヴを取った。年齢はアレンとさほど変わりはない彼より少し筋肉質な体型の黒髪の青年だった。「”何しに来たんだ”じゃないですよ!エレメンタルナイトを辞めた人が国の武器を勝手に持ち出しておいて何言ってるんですかっ!!」と、まくし立てた。「ああ…こいつは餞別代わりに戴 [続きを読む]
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- 2008/03/30 19:54二人の傭兵剣士
- 剣を扱う地域と魔法を扱う地域に分かたれた世界、エルディーネその中でも唯一剣と魔法とエルフにならって精霊魔法を扱うアルドール王国の東部に位置する魔法王国メドリスへと向かう早朝の街道を一人の青年が歩いていた。出でたちはライトブラウンの髪、凛々しい顔立ちに体の上からはマントを纏い、歩く度に時折マントの下から見えるライトメイルを装備し、左腰には剣を提げていた。彼の名はアレン・ウィストリアアルドール国のエレ... [続きを読む]
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