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- 2008/05/02 21:55世界に誇るWishing Forest
- 栂の森。ここは異界の森。 白馬連峰の北寄りに位置する白馬乗鞍岳(標高2469m)の東に広がる裾野には、上から天狗原、栂池自然園、栂の森、親の原といった平坦地・湿原がある。栂の森(1560〜1580m)から上にはワイルドな山岳、下には栂池高原スキー場のリフト群が展開する。 栂の森は、じつはコメツガではなく、シラビソ・オオシラビソの針葉樹林だ。その針葉樹は若齢から老齢の巨木、立ち枯れにいたるまで、ほとんど... [続きを読む]
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- 2008/04/26 14:02仙人のヒゲむしり
- アイヌの人が「山の神様のヒゲ」と呼ぶもの。北欧では昔サンタクロースの付けヒゲだった。 「ヒゲ」は北海道の森林や亜高山の冷涼な山中の針葉樹でよく見かける。「ヒゲ」は大気汚染に弱く、クリーンな環境に生きる。 そう、樹木の枝からぶらさがっているあのトロロ昆布だ。これがサルオガセという地衣類なのだ。猿尾枷。霧藻(キリモ)、天女の舞いともいう。 木に付着してはいるが、養分を吸う寄生植物ではない。... [続きを読む]
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- 2008/04/16 14:48年輪を解く
- 「切り株の年輪の幅広い方が南だ」。30年前のカナダのアウトドア雑誌でもイラストを見た。北半球で道に迷わないサバイバル法則であるらしい。が、私の研究によればマユツバだ。1.太い根が幅広の年輪をつくる 切り株は太い根の集合したもの。年輪は太い根の発達した方向に幅広い。浅根性のヒノキのように、横根が発達する切り株では、一目でこの法則が理解できる。直根性・深根性のアカマツのように、横根があまり発達しない... [続きを読む]
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- 2008/03/31 10:45進化する雪国消防
- イギリスでニュートンが万有引力の法則を発見した1666年(和暦寛文5年)、5万キロ離れたジパングでは林檎のかわりに大量の屋根雪がお城の座敷に落下してきた。2月1日にマグニチュード6.8の大地震が積雪1丈4尺(約4.2m)の上越高田を襲ったのである。高田城は壊滅的被害を受け家老2人が圧死、さらに城下町で武家屋敷700余りと民家なども倒壊。夜になって火災が発生。逃げる場所もなく多くの住民が犠牲になった。死者約1,500名。... [続きを読む]
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- 2008/03/16 21:18雪庇崩し
- ズン!と鈍い振動音。オレンジの閃光が夕闇の雪庇から漏れた。次の瞬間、大型トラック数台分の大雪塊が沢に崩れ落ち、数十?を走った。雪塊や雪煙が飛散する派手な爆発ではなかった。 14日夕、営業時間が終わったHakuba 47スキー場で、大雪庇の人工処理が行われた。現場ではプロフェッショナル5人が準備に半日をかけた(写真上)。雪庇の付け根にドリルを用い数十?間隔で深さ2?弱の孔をあけ、破砕薬の筒を詰める。それら... [続きを読む]
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- 2008/03/06 22:50黄馬村から
- 昨年初夏、バルセロナの雪崩研究者の案内でピレネー山中にいた。日本では大陸からの黄砂で、最近雪がとみに黄色いという話をすると、彼もスペインの雪は最近赤いという。サハラからの砂塵まじりの雪が南風にのって降るのだ。 北アフリカでアメリカ合衆国とほぼ同じ面積を占めるサハラ(原語sahraは「荒れ果てた土地」の意)は、昔からアマゾンやヨーロッパに大量の赤い雨を降らしてきたらしい。中欧の権威あるお天気用語集(... [続きを読む]
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- 2008/02/21 11:15ナダレの巣千畳敷カール
- 「中央アルプス・宝剣岳の麓に広がる千畳敷カールは標高2612mにあり、夏は高山植物の宝庫として、また秋は早い紅葉、冬は霧氷や雪景色と駒ケ岳ロープウエイを通じて年中上れる山岳スポットです」と写真関係のHPに紹介されており、高級カメラと重い機材を背負って沢山の山岳写真愛好家がロープウェイで上がってくる。南アルプスと富士の向こうからのご来光を撮るために、本邦最高所のホテル千畳敷に泊まるシニアも多い。 こ... [続きを読む]
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- 2008/02/07 13:14すり抜けたは人か雪崩か!
- 2月3日夕方、栂池高原スキー場で雪崩事故があった。立入禁止の初心者向け林間コースで、スキー実習中の愛知大学生6人と引率者1人が雪崩に巻き込まれ、翌4日、学生2人の死亡が確認された。 NPO・ACTの「北アルプス北部地域雪崩情報」(3日09:38発信) ----------------- 白馬山麓雪崩報告標高:800m〜1600m間の定点において23%の箇所で雪崩処理が行われ、100%の地点で雪崩が観測されました標高800m〜1800m... [続きを読む]
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- 2008/01/22 22:03雪崩対策の救世主
- 1970年代のスイスでは、嗅覚が人間の1万倍の雪崩救助犬を頂点とする雪崩レスキューシステムが完成していた。ゾンデ棒(長さ3?以上の金属棒)を持って雪崩現場に駆けつけた人間は、デブリ(雪崩の堆積エリア)に沢山孔をあけて、深く埋まった人からの浮遊臭を早く犬に提供するのが役目だ。 アルプスの「犬ぞり」とはケージ付きの橇に救助犬を乗せ、雪崩現場まで人間が引っ張っていくものだった。現場に犬が到着する... [続きを読む]
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- 2008/01/07 10:34槍平テントサイト
- あと30分で新年を迎えんとする時、悲劇は起きた。北アルプス槍平で小屋直近のテント2張を雪崩が襲い、残念なことに4人の登山者が死亡した。 岐阜県警の空撮ビデオで見ると、槍平の西側に立つ奧丸山標高2430?附近の稜線に、幅100?以上、厚さ1?以上の雪崩破断線が走っていた。新雪の表層雪崩が、落差450?の間に流路の新雪と空気を巻き込む煙り型表層雪崩となって東に直進し、飛騨沢を横切って、10張をこえるテント群の... [続きを読む]
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- 2007/12/26 22:56北国雪国山国
- 生まれ育った京都では、雪は愛でるものであった。香炉峯(こうろほう)の雪はすだれを撥(かか)げてみる、という『枕草子』にある宮中の遊びは、高校が御所のそばにあったからそれとなく理解できた。 香炉峯の雪は 雪が横なぐりに吹き付ける北海道の礼文島、稚内、羅臼、…冬の海岸が最初の仕事場だった。海岸段丘の短い斜面なのに、暴風雪が続くと雪崩が漁村を襲い、家が潰れ人が死んだ。荒れ狂う雪が日常にあった... [続きを読む]
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- 2007/12/16 06:32雪崩埋没体験
- 先々週、雪の降りしきる八方尾根でNPO・ACTの冬山救助訓練に参加した。ACTは白馬に本拠を置き、雪山を安全に楽しんでいただくべく、雪崩レスキューやバックカントリー向け雪崩情報提供に力を注いでいる団体だ。 山岳ガイドやスキーパトロールの面々がビーコン(雪崩捜索用受発信器)の発信点を探してきびきびと走り回る。私の役回りは、雪面下50cmから1mに生き埋めになった犠牲者だ。頭三つ分くらいの呼吸... [続きを読む]
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- 2007/12/03 20:56雪崩事故明暗
- 11月23日、北海道十勝連峰上ホロカメットク山化物岩の雪崩事故で、日本山岳会の4人が亡くなった。日本山岳会会員の平均年齢は65歳。ベテランといえば聞こえはいいが、立派な老人クラブである。亡くなった4人も50代、60代だ。 あのお天気で、あの雪崩の通り道に、ビーコン(雪崩捜索用受発信器)も持たずに…同じ会の一員として残念であり、ショックだ。組織全体の問題として反省しなければ、と思う。 一方、同月13日に同じ上... [続きを読む]
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