- 2008/05/14 23:54自転車を買った話
- 自転車を購入することにしたしかしどこで売っているのやら分からないので お月様に相談した彼は自分をグラスに入れて ロック酒の要領でカラカラ とグラスを揺らしながら云った「それならこの街から18個目の駅を降りた街に 腕のいい職人がいるよ」お月様の云うように 18個目の駅を降りて しばらく行くと店が出ていた職人は歌をうたいながら かちかちと金属を組み合わせていたど・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/13 21:20Please do not sit on this chair.
- いつものカフェへ行くと 珍しい席が空いていたアンティーク調の 趣のある 二人がけのソファいつ入っても誰かがそこで話し込んでいるので 座ったことがなかった人が少なかったので 座ってみたと 座ったとたんに 店内の灯りが ぱちり と消えたなにかあったのかと立ち上がると また灯りがついた安心して もう一度腰かけると そのとたん また ぱちり と消えたもしやと思って 立ち・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/12 01:12どうでもよかった話
- 「大変どうでもいいことかもしれない」と君は云った「何?」わたしは受話器に耳を強く押しつけて 君の次の言葉を決して逃すことのないようにしようと 神経を集中させた君の言葉には重みがあったし タイミングも抜群だった「・・・・・・・昨日 拾った硬貨をポリスに届けなかったんだ」・・・・・どうでもよかった今度その硬貨で おごってもらう約束・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/11 17:44厄日
- 夜 わたしが河川敷を散歩していると 突然横から どん と押されたわたしは ひゅーん と飛ばされて 気が付くと川の真ん中で水浸しだったあわてて 急いで岸へ泳ぎだしたのだが 足に藻が絡まると思ったら 何かが足を ぐい と引いてわたしはたちまち 川の奥底へ引っ張られて行ったしばらくごぼごぼと泡を吐いていたのだが あるところまで沈んで行くとぽーんと 空から飛び出した しばら・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/10 23:12トランプの反乱
- それは先日アラピタの姫が無くした宝石のような月が出た夜の話であるわたしは指定通りの時間に来た電車の指定通りの車両の 指定通りの席に座った向かいには当然のように流星がいて たばこをふかしていたので 注意した流星はこう切り出した最近 トランプが反乱を始めたらしい世界中のトランプから キングとクイーンを救おうとしているそれは大変ですね と返して わたしはさらに・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/08 23:10見かけた話
- 夜道を歩いていたら 月明かりの下で 自転車のペダルを手でぐるぐると 回している人がいたからからからから からからからから実際 お月様というのは まったくやくざなものなのである ... [続きを読む]
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- 2008/05/06 17:53持って帰った話
- 小旅行へ行った帰り 夜中の駅のホームに降りたときドーナツがふたつ入ったプラスチックケエスを見つけたそれはホームにあるベンチの上に そっと置いてあったわたしは周りを見回して 誰もいないのを確認した後さっ とケエスを持って 走って家へ帰った次の日の 早い早い朝 わたしの家の戸を叩く音がしたわたしはノブを手にして戸を開けないままで返事をした「なんでしょう」「昨・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/28 00:19マンホール
- 駅を出て 帰りにカフェにでもよろうかと 道を歩いているとマンホールの蓋が 開いているのに気がついた塀に囲まれた 人気のない道だったので 不思議に思ったまた マンホールの中というのを見た経験もなかったのでわたしはつい マンホールの中を覗いたずっと下のほうに あたたかな羽毛が敷いてあって白い ふっくらとしたそのあいまに六人の少女が並んで眠っていた全員同じような 白い・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/27 02:28聞いていた話
- 「すると」と髭の紳士は云った「君の云いたいことは つまりこうだブリキの猫が 雄叫びを上げながら 踊り狂ったらそのとき彼は お月様に向かって 洗いざらい知っていることを 話さなくてはならない」「そういうことになりますかな」と眼鏡の紳士は云った「もし そういうことにでもなれば ということですがね」わたしはそこで 丁度食事を終えたので 席を立っ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/21 23:12やっぱり止めた話
- 本を読み終わったので 電話をしたくなって 受話器に手を掛けたのだが掛ける相手を数秒悩んで やはり 止めることにした ... [続きを読む]
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- 2008/04/20 19:38What a beautiful song it is!
- 通りを歩いていると 路地裏に 人影が見えたので立ち止まった人影は 学ラン姿の中学生三人で 真剣な表情で 演歌を歌っていたただの演歌ではなく 音程を重ねたり 伴奏を歌ったりと重奏で美しいメロディだったので うっとり聞き惚れているとわたしの気配に 三人がはっと振り返ったので あわてて走って家に帰ったその夜 紅い 革張りの大きな椅子に座って本を読んでいると突然電話が鳴ったので・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/19 22:42お月様に殴られた話
- コンサートの帰りに 夜道を歩いていると角を曲がったところで ばったりお月様に会ってしまったあわてて回れ右をして 逃げ出したけれど遅かったお月様はごろごろと転がって 加速度でみるまにわたしに追いついた気が付くと街灯の下で 体中がみしみしと痛かった ... [続きを読む]
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- 2008/04/18 22:35お月様を撃った話
- お月様が空のちょうど天頂に届いた頃 わたしの部屋の 黄色い窓辺にするすると 星が先に付いたひもが 降りてきたのでつい ぶちり と引きちぎって ポケットに閉まったすると お月様が ぐるり とこちらを振り返って「みたぞみたぞ」と云ったのでバズーカを出してきて ずどん と撃ってしまったお月様は 粉々になって空に溢れ 夜も昼もないような空気が街に満ちた ... [続きを読む]
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- 2008/04/17 22:50refrain
- 門から入って 玄関を開けて 服を着替えて ベッドに入って 電気を消したパチンわたしは帰ってきたところだった門から入って 玄関を開けて 服を着替えて ベッドに入って 電気を消したパチンわたしは帰ってきたところだった門から入って 玄関を開けて 服を着替えて ベッドに入って 電気を消したパチンわたしは帰ってきたところだったいらいらしたので バー・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/17 00:09ホームでの珍事
- 駅のホームで電車を待っているとふいに隣にいた人が一瞬 ぼう と青く光ったのでわたしは驚いて 一歩距離をとった気が付くと ほかの人たちも またたくようにぼう ぼう と光っていたので 気味が悪くなった逃げようか 電車を待とうか 思案しているうちにわたしも ぼう とまたたいたので 仰天したわたしはあわてて わたしの背中を どん と押して青く点滅しているわたしをわたしか・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/16 00:15約束
- 手紙にあった通り その日の夜にわたしは 急いで 丘まで駆けていって ずっと待っていたしかしとうとう 何も起こらないまま 朝になってしまったのでわたしはずいぶん落ち込んで 家へ帰った ... [続きを読む]
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- 2008/04/14 22:11鹿の角の少女
- 家の門に絡まっている モッコウバラを愛でていたらふと門に誰かが立った気配がしたので はっとして顔を向けると白襟の青いワンピースを着た 鹿の角が生えた少女が 無表情に立っていたわたしが 彼女の方へ身体を向けると 彼女はおもむろに「お手紙を預かりました」と 後ろ手にしていた両手を 手紙ごとわたしに差し出したかわいいツインテールが 風に揺れるのを 見たわたしが 手紙を・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/14 01:22in the water
- 紅色で 革張りの大きな椅子に座って本を読んでいると床が水で濡れだしたさて どこかで蛇口をひねりっぱなしだっただろうか と思ったが話が面白かったので わたしは本を読み続けていたそのうちに わたしがページをめくるたびに水かさが増えているのだと気づいた水は いつのまにか椅子の足を すべて覆ってしまっていたあわてて 本を ばたん と 勢いよく閉じたすると それと同時に 部屋・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/13 00:40流星とけんかした話
- ベッドに寝ころんだまま サイドライトを付けて本を読んでいると黄色い窓がとつぜん ぱりん と割れて外からなにか光るものが すごい勢いで入ってきたそのとき起こった風で サイドライトが倒れて わたしの本が焦げた入ってきたのは流星だった次の瞬間 わたしは流星にとっつかまってふたりで取っ組み合いになった頭突きしたときに 流星が気を失ったので窓から遠くへ投げてしまっ・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/11 18:42planetarium
- 隣町のプラネタリウムが閉館するとうので最終上映を見に行ったチカチカと星が点灯するとちょうど東の方角から お月様が昇ってきたお月様は 半球状のドームのてっぺんに 近づくほどだんだん大きくなっていって仕舞いには観客の席にまで 膨張したお月様が触れたお月様はまるで ゴムボールのように わたしたちを包み込んだ私の視界は 真っ黄色に染まったそして次の瞬間 ばん!と・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/11 08:20通り雨
- 家を出て バーへ向かったある街灯のある角を曲がると 同時に 雨が降り出した雨は黒い雨雲を伴って 高気圧から低気圧へと滑るようにわたしの頭上を 潜っていった雨が過ぎると 春が来ていた甘い春の風でわたしは それが春雨前線であったと気づいた ... [続きを読む]
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- 2008/04/09 22:44電話
- 紅色で 革張りの大きな椅子に座って 本を読んでいると突然電話が鳴った「もしもし きこえてる?今日 駅で 日本酒の酒瓶を見たんだけどそれがあった場所と云うのがねこちらとあちらにホームがあって 間に二本の線路が走っていてその線路と線路の 間だったんだよほら あの駅って とても大きい駅じゃないか線路と線路も随分離れて 敷いてあったんだけどねぼくは 不思議でならなか・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/08 20:34お月様を食べた話
- 友人Aが 旅行土産にわたしにくれた種が実ったみてくれはバナナに大変よく似ていたので 皮をむいてみると中は サヤエンドウのように みっつの部屋に分かれていたそれぞれの部屋に 小さなお月様が入っていたのでその日の晩に ゆでて食べた翌日 右足の親指から芽が生えてきたもぞもぞとして たいへんにかゆかったので 引っこ抜くとまた次から次へと生えてくるそれをまた次から次へと引・・・ ... [続きを読む]
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- 2008/04/07 18:07音の正体
- 未明に きらきらという音で 目が覚めたなんということはない 星と星とが ぶつかり合っている音だったそれは丁度 寝室の窓から見たときに手前から数えて みっつ向こうの 街頭の下だったわたしは ベッドの下から バズーカを引っ張り出してずどん と打って また眠った その後は よく眠れた ... [続きを読む]
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- 2008/04/07 02:52rinks!!!!!
- 写真日記しゃきしゃきすてきな世界がたくさんあります或る旅人の日記エムズFlicker25時のフィナーレ世界のキッチンからNOODLE ... [続きを読む]
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