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- 2008/10/07 07:25悪い幼稚園が子どもをダメにする
- 「ウチの子ども水イボがあるんです…全部とって証明書もらわないとプールに入れないんです…」そんな泣きそうな顔で訴えていた母親たちも、困惑からようやく解放される季節が来た。と言っても、水イボがあってもプールには入れると決まったわけではない。ただ秋になって涼しくなったからプールの季節でなくなっただけだ。来年の夏が近づけばまた困り切った母親の話し相手をしなければならない。水イボはプールだけで伝染するわけ [続きを読む]
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- 2008/10/04 18:24脳が理解すると言うこと
- 上手な頭の使い方と脳の男女差を理解するために、人間の脳の『理解』と言う機能を考えてみます。子どもに限らず大人でも、人間にとって何かを理解すると言うことは前頭葉だけではなく脳全体の働きの一つだと考えています。私達が何かを「わかった」と思うときには、大きく分類して二種類の「理解」の方法が有ります。一つ目の理解は、すでに自分が知っていることと比較して、それと同じか、似ているか、全く反対の逆方向か、或 ... [続きを読む]
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- 2008/09/25 20:27右脳を鍛える=大嘘つき
- 失語症の勉強をした人ならば誰でも知っている事実ですが、失語症症状の一つに右脳言語と呼ばれる症状があります。右脳言語とは、脳梗塞などで左脳の言語野に障害が起こった時に、完全な失語症にならずに右脳だけで喋れるようになった場合に出現する、だいたい二語文程度の幼児が喋るような会話しかできない失語症です。あなたは二語文程度の幼児語を喋らせるために、右脳を鍛えているのですか??簡単な計算をすると右脳が鍛え ... [続きを読む]
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- 2008/09/13 18:15頭の良い子に育てる
- 難しいテーマばかり続くと飽きられますので、今日は少し実用的な話題で、頭の良い子どもを育てる方法を書いてみます。頭が良いと言うことはどういう状態を指すのでしょう?今まで書いてきたワーキングメモリーと側頭葉の海馬の働きを元に考えると、ワーキングメモリーの四台のテレビを能率良く稼働する能力で、その為に記憶の出し入れを素早く正確に行う能力とも言えます。ワーキングメモリーについてはいずれ前頭葉の項目で詳し ... [続きを読む]
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- 2008/09/06 08:04聖徳太子の脳科学
- 聖徳太子という人の実体はすでに伝記上の人物になっていますが、ヤッパリ子どもの頃に年に一度だけ、お正月のお年玉でしか目にしなかった、あの神々しい一万円札のお姿を思い出すと、今でも鳥肌が立ちます。さて聖徳太子の逸話に、八人の話しを一度に聞き取って回答した、或いは十人の請願を一度に処理したと伝わっています。これが実際に有り得るのか?をチョット脳科学(遊びですよ!)してみましょう。人が何かを聞いたり見た ... [続きを読む]
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- 2008/09/02 19:43前頭葉神話を打ち崩す(2)
- (前回から続く)しかし、もし行動選択が線条体のレベルで完了してしまうとすると、その下流の淡蒼球はいったい何のためにあるのか,が大きな疑問として残る。銅谷賢治は、「大脳基底核と報酬予測」(数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006)のなかで、報酬予測から行動選択までが全て線条体の中で完結するのではなく、線条体のレベルではストリオゾームとマトリックスが別々の関数を学習しており、実際の行動選択はマトリックスの ... [続きを読む]
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- 2008/09/01 18:47大脳辺縁系の学習強化モデル (前頭葉神話を打ち崩す.1)
- 『前頭葉神話』を打ち壊す一つのモデルとして、私は大脳辺縁系の働きに注目しています。今回から2回連続で銅谷賢治が提出した「大脳基底核と報酬予測」(数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006)を取り上げてみる事にします。Schultzらは,サルのドーパミンニューロンの報酬に対する応答を記録した。例えばランプの点灯を合図にレバーを押すとジュースがもらえるというような課題をサルに学習させた場合、ドーパミンニューロンは学 ... [続きを読む]
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- 2008/08/31 12:54頭の中の消しゴム
- そんな名前の映画が大ヒット作となったことが有りましたね。人はアルツハイマー病だけではなく脳の両脇に位置する側頭葉、特に海馬の機能が侵されると記憶を使う能力が低下あるいは消失します。海馬が機能していない場合、側頭葉に詰まった記憶自体は残されているので、電気刺激では突然のように昔の記憶が甦ってきます。そう考えると消しゴムという表現は正確ではありませんが、映画の中でも体験の再現で過去の記憶は取り戻すシ... [続きを読む]
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- 2008/08/29 11:45キレない脳を育てる
- キレない脳を育てるためにセロトニンの元になる食品を食べろとか、日焼けをする方が良いから日焼けマシンを買えとか、当たらずしも遠からずの話題で『健康ブーム+食育論』に便乗して、キレる子どもの民間療法が横行しているのが気に懸かります。アトピーの治療を20年ほど専門に診ていたので、誤った健康ブーム>>素人療法>>偽医者、の蟻地獄的な治療逸脱スパイラルの怖さは身に沁みて感じています。→リンク アトピービジ ... [続きを読む]
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- 2008/08/28 09:44子どもが自分の行動に責任を持つために必要な事(2)
- キレる子どもの頭の中は一体どうなっているのでしょうか?以前キレる子どもばかり集めて面倒を見たことがありますので経験を元にお話ししましょう。子どもがキレる一番多いパターンは、自分で自分の思考をまとめられない、自分の感覚と行動をコントロールできないと言う、脳神経の統合と制御作用の未熟性から起こると私は考えています。感情と行動のコントロールに重要な働きが大脳皮質の前頭葉に有るのは事実ですが、前頭葉の働 ... [続きを読む]
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- 2008/08/24 18:45子どもが自分の行動に責任を持つために必要な事(1)
- 子どもだからコレぐらい赦しても良いじゃないか!って寛容な世の中ではなくなってきました。子どもだって自分の犯した過ちの結果に対して責任を持たなければなりません。自分の行動に責任を持てる子どもに育てるには何か秘訣があるでしょうか?事の重要性は別の機会に譲り、今回はその神経経路について少しだけ脳科学してみます。自分の行動に責任を持つには、最初に行動の主体が自分であると知らなければなりません。これは自己 ... [続きを読む]
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- 2008/08/24 09:51キレる若者は前頭葉が未熟?
- 若者がキレるのは脳の前頭葉が未熟だからと、如何にもそれらしい意見が最近よく目に付きます。しかし本当でしょうか?その根拠は何でしょうか?脳生理学的に確認されてたのでしょうか?脳の前頭葉の機能を調べる試験には、go/no-goテストがよく使われます。どんなテストかご存じですか?これが昔良くやった『赤上げて〜白上げて〜赤下げて〜赤上げないで〜白下げない』みたいなテストなんです。このテストの『…しない』のミスの... [続きを読む]
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- 2008/08/18 21:54脳は何をしているのか?
- 私達の脳は何のためにあるのでしょうか?原始的な動物が脳を持つようになったのは、捕食のために移動して餌に食い付くためだったようです。現代人の脳はもっと複雑なことをしていますが、基本的には感覚を整理して記憶と照合して、大脳皮質が思考判断と意欲付けをして、その行動を制御して安全で円滑な運動信号に加工して、小脳からの信号で調節して運動を起こしてます。イメージ作りに簡単なアニメを作りましたのでご参考にご利... [続きを読む]
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- 2008/08/10 16:02ステロイドと精神病
- ステロイドの本当の怖さを間違って理解している人が多いので、アトピーを治療する小児科医の立場から思いきった意見を述べてみます。怒りやすい人、ステロイド外用剤を悪魔の薬と信じている、ステロイド悪魔教の信者の方にはショッキングなお話しです。この先は慎重に考えてからお読み下さい。うつ病がもっとも発病しやすい身体疾患は何でしょうか?おそらくガン=悪性腫瘍じゃないかと私も思っていましたが・・実はクッシング症 ... [続きを読む]
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- 2008/08/09 12:06大脳機能マップ(右脳の内側)
- 大脳半球の内側面の仮説と推論に基づく機能マップが出来たので掲示する。f MRIを初めとする脳イメージングそのものが、実は現象論的で研究途上ではあるが、正中やや左から見た大脳皮質の内側面を観察すると、各脳部位の機能的配列が見られる。◎左右の大脳皮質は脳梁と前交連によって連絡し、左右の視床中央部は視庄間橋として連絡している。一般に男性では女性に比較して脳梁と前交連が狭い事が分かっている。◎前頭前野は高 ... [続きを読む]
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- 2008/08/08 14:28扁桃体と情動回路(1)
- ガルの骨相学は過去に脳医学で一世を風靡した、頭蓋骨を外から触って骨の形で脳の機能を考察する理論でしたが、現在では的外れなアテすっぽの寄せ集めと評価が格下げになりました。しかし一部には的を射た部分も散見され、大脳皮質のそれぞれの部分に別々の機能がある大脳機能局在説を定着させた意味では偉大でした。脳科学の潮流を変えたパペッツの情動回路も、情動の流れとは一致しませんでしたが、大脳辺縁系という新しい考え... [続きを読む]
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- 2008/08/01 10:12人間はなぜ凶暴になるのか?
- イギリスの精神分析医であるアンソニー・ストーは著書の『人間が凶暴になる理由』の中で次のように述べています。『多くの人格障害(精神病質)の人は社会の人とのつきあいに失敗していて、他の人とお互いに尊敬しあいながらつきあっていく関係を作れないまま、自分自身に対する敵意しか感じられない冷たい世界に生きるようになってしまう。だれも自分を構ってくれないと感じている人は、自分の方から接触をもとうともしない。 ... [続きを読む]
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- 2008/07/17 09:03環境ホルモンと人格障害
- 環境ホルモンと情緒・人格障害の関係についてチョット古いですが、気になる記事を見付けましたので、取り上げてみたいと思います。◆中学生がキレて先生を刺すのも環境ホルモンではないかといわれると、さすがに私もハテと思う。アトピーくらいは認めてもいいかもしれない。(養老孟司:環境ホルモンという問題)◆欧米では、近年、子どもの多動症などの情緒障害が増加していますが、その原因として環境ホルモンとの関連を疑って... [続きを読む]
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- 2008/07/16 18:42サイコパスとステロイド
- 見慣れない言葉の組み合わせだな…と違和感をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか?日本語で「人格障害と副腎皮質ホルモン」と書くところを、少し印象をソフトフォーカスにと…カタカナ表記で書いてみました。◆サイコパスとは古い用語で、他者の権利や感情を軽視し、無神経で不誠実、欺瞞に満ちた言動を繰り返し、アルコール依存症、薬物依存、性的逸脱行動、犯罪といった反社会的問題行動を起こしやすい傾向がある、男性に多い... [続きを読む]
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- 2008/07/15 09:38ヒポクラテスと衆愚政治
- ヒポクラテスは古代ギリシャ時代、紀元前460年 - 紀元前377年にアテネの南東、エーゲ海を越えて330キロの距離に位置するコス島で活躍した内科医です。多くの実践医学を集大成し、原始的な医術から迷信や呪術を切り離し、科学的な医学を発展させたことから、「医学の父」あるいは「医聖」と呼ばれています。彼が弟子たちに宣誓することを求めた「ヒポクラテスの誓い」は医師としての道徳性を重んじ、この一部は現在もなお... [続きを読む]
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- 2008/07/08 13:11人類の脳はなぜ進化したのか?
- 医者である私は生物学の立場から、脳の発達を『人類が進化の結果獲得した全身的な身体変化の一部』だと考えています。人類が脳の発達を獲得したのは、何かの目的に向かって改革を進めたり、意図的な努力の成果として進歩した訳では決してありません。気まぐれな突然変異の結果が、偶然起きた生活環境の変化に適していたお陰で、絶滅を逃れて今まで生き延びてきたのが真実です。一見合理的に見える人類の脳機能の配置も、決して計... [続きを読む]
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- 2008/07/04 13:07大脳機能マップ
- 私は人の大脳機能は生まれた後に子育ての中で発育し、最終的に人間らしい感情や思考能力が形成されるという「人格後天説」の立場です。現在得られる資料を基に私が考えている、成長後の脳機能マップを提示します。脳機能局在性の検証はfMRIの技術革新により近年飛躍的に進歩しつつあり、近い将来には子どもの発育途中の脳機能スキャンのデーターが蓄積されて、人格が如何に発育し形成されるかも解明されることでしょう。大脳 ... [続きを読む]
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- 2008/06/30 12:04善悪の心を育てる
- 扁桃体の発育は言葉の発達以前に始まります。そのために、言葉のコミュニケーションを始める前に、言葉を使わない時期から子どもに「良い」と「悪い」を教える必要があります。扁桃体の発育が不十分なまま放置されると、その後で親の喋る言葉の意味を、子どもが正確に理解出来なくなる可能性が有ります。人見知りの時期は赤ちゃんが扁桃体を発育させる次期です。人見知りは子どもが自分を守るために、新しい事柄に身をさらした場 ... [続きを読む]
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- 2008/06/28 21:15赤ちゃんの心(2)
- 赤ちゃんの心を理解する為に、乳児の脳がどのように神経発達するか、現在分かっている情報に私の推測を交えて、この先しばらく記事を進めます。私達小児科医は子どもの脳がどのように発達するかを、現在ようやく知り始めたばかりです。それは例えて言えば15世紀の大航海時代に、伝説を新しい地図で書き換えながら、未知の世界に出帆して行ったヨーロッパの冒険船や貿易船のような状態です。可能な限りの情報は集めても、その先... [続きを読む]
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