夏敷 和也 さん

夏敷 和也さん: 言葉のさざなみ
  夏敷 和也さん 携帯プロフィール QRコード   

参加トラコミュ

ブログ小説学園フィクション幻覚小説
ブログ小説学園フィクション幻覚小説
オリジナル小説発表長編小説、ノベルシリーズ僕の小説を紹介して♪
オリジナル小説発表長編小説、ノベルシリーズ僕の小説を紹介して♪
自作小説・漫画万歳!小説宣伝広場異世界ファンタジー
自作小説・漫画万歳!小説宣伝広場異世界ファンタジー
創作SF小説・創作ファンタジー小説小説同盟ライトノベェーール!!
創作SF小説・創作ファンタジー小説小説同盟ライトノベェーール!!
自作小説!!自作オリジナル小説掲載
自作小説!!自作オリジナル小説掲載

プロフィール

ハンドル名夏敷 和也 さん
ブログタイトル言葉のさざなみ
サイト紹介文ファンタジー&ジュブナイルです。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供474回 / 155日(平均21.4回/週) - 参加 2008/04/10 21:15

夏敷 和也 さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 … 1 2 次へ
  • 2008/09/07 00:00堕天の翼・白日夢12
  •     * 午前零時に、由羅は九鬼のマンションへと帰宅した。 腕に抱えた美弥の亡骸を自室のベッドに横たえ、すぐに九鬼の部屋を訪れる。 由羅がノックもせずにドアを開けると、ベッドで本を読んでいた九鬼が怪訝そうに視線を上げた。「こっちで寝かせてよ、九鬼」 憮然とした表情で告げ、由羅はベッドに接近した。「どうした?」 唇の両端を皮肉げに歪めて、九鬼がジロジロと不躾な視線を注いでくる。「死体が寝てる」 由 [続きを読む]
  • 2008/09/06 22:59堕天の翼・白日夢11
  •  闇の獣は、美弥を神楽宮神社へと導いた。 美弥は、神社の細い入口で自転車を降りた。 大きな鳥居の先は、長い階段となっている。自転車では登れないのだ。 獣は美弥を促すように四肢を律動的に動かして階段に飛び乗る。 美弥は、臆した様子もなく少ない灯りに照らされた階段を登り始めた。 薄闇の中にボウッと青白い炎が灯る。 幾つもの鬼火が揺らめき、興味をそそられたように美弥の周囲を浮遊し始めた。「……鬱陶しい鬼 [続きを読む]
  • 2008/09/06 20:35堕天の翼・白日夢10
  •      * 秋の夜空に、美しい光彩を放つ星々が輝いていた。 空が澄むほど空気は凍て付く。 寒気が肌に纏わり付くのを感じながら、武村美弥は自転車を軽快に走らせていた。 ファストフードのアルバイトを終え、終電で神楽宮に帰ってきたばかりだった。 限り無く直線に近い国道は、行き交う乗用車も少なく、妙に森閑としている。「何か、ヤな空。いつもと変わんないはずなのに、何だか――嫌な予感」 自転車を操りながら独 [続きを読む]
  • 2008/09/06 17:46堕天の翼・白日夢9
  •      * 身体が怠い。 櫻町由羅が鉛を埋め込まれたように重い身体を引き起こしたのは、夕暮れ時のことだった。 気怠い目覚めに、険しく眉を顰める。 素肌に纏わり付く毛布を疎ましく思いながらベッドを抜け出した。 九鬼の姿はない。 由羅は裸のままバスルームへ直行した。 シャワーの蛇口を捻り、冷たい水を頭から浴びると、徐々に意識がはっきりとしてくる。 ――あと二日。 水を放出させたまま、タイルの壁に凭れ [続きを読む]
  • 2008/09/06 11:12もう、終わりだね……
  •  どうしようもないタイトルで始まっていますが、バトンです(笑) ブログ開設当時から懇意にして下さっている桐山さんから、何ともまあ変わったバトンをいただきました♪ 桐山さんご自身は素敵なファンタジーの書き手さんです。 緻密な構成と巧みなストーリー展開で読み手をグイグイと引き込んでゆく作品ばかりですので、 未読の方は是非一度「雲の隠れ家 [ 4番街 ]」へ足を運んでみて下さい! きっと胸が熱くなるような出 [続きを読む]
  • 2008/09/05 22:59堕天の翼・白日夢8
  •     * 黄金色の日差しが眩しい午後。 志木柾士は、冷泉家を辞し、一乃の家へと戻ってきた。 子猫のユキを腕に抱え、居間へと続くドアを開ける。「――おや? お帰り、柾士」 一乃が柾士を見上げ、優しく微笑む。その向かいには、有馬美人の姿もあった。「お帰りなさい、志木さん」 美人の美貌にも柔らかい笑みが広がる。 居間の中では、一乃と美人がテーブルを挟んで向かい合うように座り、何やら会話を交わしていた様 [続きを読む]
  • 2008/09/05 21:06堕天の翼・白日夢7
  •      * 有馬美人は、妙に閑散とした歩行者天国をボストンバッグ片手に歩いていた。 今し方、ホテルのチェックアウトを済ませてきたところだった。 脳裏では昨夜の出来事が再生されている。 鬼と見定めたはずの少年――由羅。 彼のことが気に懸かる。 狩るべきはずの魔性に疑問を感じた。『彼を本当に狩っていいのか?』と。 あの時、彼を狩ることが自分には可能だった。だが、《魔封じの剣》がそれを嫌がった――これ [続きを読む]
  • 2008/09/04 22:59堕天の翼・白日夢6
  •      * 『安芸くん! 安芸くん!』 現実の世で、誰かが自分を呼んでいる。 安芸は、血の池に足首まで浸しながら遠くの声を聞いていた。 目の前では相変わらず白い手が自分を招いている。 ――おいで、安芸。 彼の声が聞こえる。 大好きな彼が、自分を求めている。 安芸はその誘惑に負け、止めていた足を一歩動かした。 ――大好きだよ、安芸。 白い手が安芸の足首を掴む。 ――大好きだよ……だから、死んでくれ [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 安芸
  • 2008/09/04 21:55堕天の翼・白日夢5
  •      *「安芸くーん! 安芸くん、何処にいるのっ!?」「安芸様!?」 柾士と公暁は、叫びながら森の中を捜索していた。「ねえ、櫻町さん。安芸くん、いつもはどの辺にいるの?」「大抵は、この辺りにいるんですけど……」 公暁が申し訳なさそうに応じる。 二人は五分以上も森の中を走り回っているのだ。 だが、安芸の姿は依然として見付からない。「オーイ、安芸くん! ――っと、うわっ!?」 何の前触れもなしに [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 安芸
  • 2008/09/04 20:50堕天の翼・白日夢4
  •    *  怖い。 僕は――怖い。 真っ暗な視界の中で、冷泉安芸は同じ言葉を何度も繰り返していた。 意識は覚醒しているはずのに、辺りは闇一色だった。 ――怖い。 眠るのが……怖い。 眠れば、夢を見てしまう。自分を真の闇に引き摺り込む悪夢だ。 そして夢の中に現れ、自分を誘うのは――彼だ。 彼が闇の淵から自分を手招きする。『こっちにおいでよ』と……。 二日後、十六の誕生日を迎える。 その時、彼はやって [続きを読む]
  • 2008/09/03 22:59堕天の翼・白日夢3
  •  扉の向こう側は、広いホールだった。 正面には中世映画にでも出てきそうな豪奢な階段が設えられ、二階へと繋がっている。「安芸様のお部屋は、あちらになります」 公暁が階段左脇の廊下を指し示す。「あまり、人の気配がないんだね?」 柾士は、物音一つしない館内を珍しそうにキョロキョロと見回しながら質問を投げる。 これだけ巨大な屋敷なら、沢山の人の気配があってもいいようなものなのだが、不思議なことに冷泉家は静 [続きを読む]
  • 2008/09/03 20:42堕天の翼・白日夢2
  •      * 冷泉家へ到着すると、すぐに櫻町公暁に出会した。 彼は、邸内へ入る直前――大きな門の前に一人佇んでいたのだ。「あれ? 偶然ですね」 柾士は公暁の姿を発見して駆け寄り、にこやかに挨拶を述べた。 すると公暁は、ハンサムな顔に微笑を刻み、「――お待ちしておりました」 と、鄭重に頭を下げたのだ。 その瞬間、柾士は驚きにポカンと大口を開けてしまった。 冷泉家には一言も訪問の旨を伝えてはいない。誰 [続きを読む]
  • 2008/09/02 22:59堕天の翼・白日夢1
  •  3.白日夢 朝の冴え冴えとした空気の中に、白い煙が燻っていた。 志木柾士は、武村家の玄関先に腰を下ろし、細い糸のような紫煙をボンヤリと眺めていた。 指に挟んでいる煙草の煙が、天高く昇っては消えてゆく。 晴れた青空を見上げていると、昨夜の出来事が全て夢のように思えた。 ――ガチャガチャ……バタンッ! 唐突に隣の勝彦家のドアが開いたので、柾士は驚き、そちらへ視線を流した。 すぐに、セーラー服が視界に [続きを読む]
  • 2008/09/01 22:59堕天の翼・邂逅8
  •     * 夜の静謐な空気が、世界を包み込んでいる。 田舎ならではの静けさが、志木柾士と客人の上にも降り注いでいた。 柾士は、客間に敷かれた布団の上に座している。 その正面には客人――有馬美人の姿があった。 美人は幾分顔を俯けて、隣の布団の上にきっちりと正座している。 街へ向かう電車やバスは疾うに絶えている。美人の話を聞くために、柾士は彼を祖母の家へと連れ帰ってきたのだった。 交代で風呂に入り、今 [続きを読む]
  • 2008/09/01 21:27堕天の翼・邂逅7
  •      * A市繁華街に聳える高層マンションの一室で、由羅(ゆら)は窓外を眺めていた。 窓に映る自分の顔は硬く強張っている。「ボクは……絶対に赦さない」 低く呟き、唇を引き結ぶ。 挑むような眼差しで外界を睥睨した時、ザラリとした舌の感触を左手に感じた。 ゆっくりと視線を下げる。 垂らした左手からは血が溢れ出ていた。先刻、刀で斬り付けられた時に生じた傷だ。その傷口を、漆黒の獣――閻羅(えんら)が心 [続きを読む]
  • 2008/08/31 22:59堕天の翼・邂逅6
  • 「志木さん!」 声と共にこちらへ駆け寄ってくる足音を、柾士は確かに聞いた。 その声に、ピタリと獣が動きを止める。「――有馬くん?」 柾士は接近する人影を認めて驚いた。 疾風のような速さで駆けてきたのは、今朝、名乗り合ったばかりの青年だった。 青年――有馬美人(ありま よしひと)の左手には、およそ彼に似つかわしくない物騒な物が握られていた。 日本刀だ。 仄かな青い冷光を纏った刀を手にしながら、美人... [続きを読む]
  • 2008/08/31 22:47引越し妄想バトン
  •  いつもお世話になっている藤城ニッチ様から「引越し妄想バトン」をいただきました♪ しかもですねえ、夏敷の隣家に引っ越してくるのが、きょん太様のところのカシミール様なんですよ! ひえぇぇ〜、どうしましょうね(;´▽`A``  ニッチさんのラブリー・サイトはこちら → 「キャラメルアメーバ」  きょん太さんの華麗なサイトはこちらです → 「天空回廊」 えーっ、全国のカシミールファンの皆様、色気のあるカシミ [続きを読む]
  • 2008/08/31 19:47堕天の翼・邂逅5
  •     * 同夜、神楽宮最古の寺で、一つの通夜が滞りなく行われていた。 吉野静夫。享年七十五歳。死因は心不全。 武村一乃の幼き頃からの友人であった。 一乃は通夜へ出たまま、帰宅していない。 柾士は一人、外で満天の星々が輝く空を見上げていた。 琥珀色の淡い光を放つ三日月を仰ぎ見ながら、両手を大きく伸ばす。自然と口から欠伸が洩れた。「夜の森っていうのもいいな」 シャツのポケットから煙草を取り出し、口に [続きを読む]
  • 2008/08/30 22:59堕天の翼・邂逅4
  •     * 木々の緑が眩しい。 時折訪れる微風が、梢をサワサワと揺らしている。 柾士は、興奮状態で森の中の一本道を辿っていた。 つい先刻目にした冷泉兄弟のことが忘れられなかった。 古き血統故か、摩訶不思議な能力を備えているという冷泉一族。 秘密と謎に満ちた貴き一門。 直系の兄弟は、神秘的な壮麗さを全身から放出させていた。「何か、近寄っちゃいけない感じだよな」 呟きながらも、柾士の顔は弛緩していた。 [続きを読む]
  • 2008/08/30 16:16堕天の翼・邂逅3
  •  果てなく続くような長い塀に沿い、柾士は歩いていた。『何処まで続くんだ?』と半ばうんざりした頃に、急に視野が開けた。 林立する木々が中断され、広い空間が現れる。 冷泉家の正門前に辿り着いたのだ。 一本道は門の前で大きく半円形状に膨らみ、小さな広場を造っている。中央には洋風の街灯が聳えていた。 そして――「えっ……?」 柾士は目を疑った。何度か瞬きを繰り返す。 街灯に凭れるようにして、一人の人間が立 [続きを読む]
  • 2008/08/29 22:59堕天の翼・邂逅2
  •  晴れた青空が広がっている。 澄み切った清々たる空気が心地好い。 早朝の空気を肺の奥まで吸い込みながら、志木柾士は森の中を当てもなく歩いていた。 松や杉、白樺が秩序なく生え茂る雑木林を物珍しげに眺める。東京では滅多にお目にかかることのできない自然の緑だ。冷泉の屋敷に続く一本道を無視して、わざと道なき所を歩いているのは、自然に触れたいがためだ。 自然の中に帰化してしまいたい。 心を浄化してほしい―― [続きを読む]
過去の記事 … 1 2 次へ

にほんブログ村

>

言葉のさざなみ