- 2008/05/14 11:10慧子の尾行
- 友蔵は「友達と飲みに行くから・・・」とか「ちょっと夜のバイトを始めたから・・・」とか「実家の用事があるから・・・」とかいろいろ口実を作って、慧子を自分のアパートに来させないようにしていた。そして、友蔵自身は、ゆきのアパートへ通っていたわけだが・・・今の友蔵は慧子と二人で夜を過ごすなんて、考えただけでゾッとした。車も買ってもらったし、借金も返してもらった。そんな恩は感じていたものの、慧子と関係を持っ [続きを読む]
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- 2008/05/13 10:51ゆきの幸せな時
- ゆきは家庭的に恵まれてはいなかった。両親は離婚し、ゆきは母親に引き取られた。ゆきの母は男に依存して幸せを求めるタイプの女性だったため、離婚後何人もの男が入れ替わり立ち代り出入りしていた。ゆきはいつも孤独だった。早く自立して母のもとを離れたかった。高校生になり、スタジオでダンスを習い始めたゆきはスタジオに入り浸る生活だった。母と二人の家に帰りたくなかった。高校を卒業し仕事に就いて、自分でアパートを借... [続きを読む]
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- 2008/05/12 09:44ゆきと友蔵
- 最初は慧子のものであろう友蔵を寝取ってやろう・・・と思っていたゆきであったが、自分のレッスンを真面目に受け、時間外でも懸命に稽古する友蔵の姿をみているうちに、今まで感じたこともなかった不思議な感情が心の中に芽生えてきた。女たらしだった友蔵は、いわゆる女を落とすテクニックに関しては身体に染み付いていたが、ゆきに接する場合、心・・・優しさとか思いやりの心から行動だった。それは、次第にゆきの心にも響いて... [続きを読む]
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- 2008/05/11 12:16友蔵の心の変化
- ゆきのレッスンを受けるうちに、自分は動かず口だけの慧子のレッスンより楽しくためになるということに気付いた友蔵は、ゆきからもっとたくさんのことを教わりたいと思った。ゆきはまだ若いのにダンスに関しては知識も才能もある・・・友蔵は尊敬のような気持ちをいだいた。そして、女遊びもたくさんしてきた自分とどこか共通の匂いを、ゆきに感じとっていた。ゆきが男とすぐ関係を持ってしまうのは、満たされない思いと、幼少の頃... [続きを読む]
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- 2008/05/09 10:55友蔵、夜のクラスを受ける
- 友蔵は慧子の了解を得て、主婦クラスの佳代子と香澄と一緒に、夜のクラスのレッスンも受けるようになっていた。慧子の担当のクラスだけ、という条件付だったのだが、慧子の中絶騒動で慧子の体調が安定するまでは慧子のクラスも他の若いインストラクターが担当することになり、友蔵も必然的に若いインストラクターのレッスンを若いメンバーと混じって受けることになった。慧子の妊娠・中絶騒動はスタジオ内では極秘だった。知ってい... [続きを読む]
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- 2008/05/07 15:56中絶
- 慧子は夜は友蔵のアパートにいることが多かったのだが、何故か、夫・雄吉のワイシャツのアイロンがけだけはきちんとしていた。夜、友蔵のところに行く前にアイロンがけを済ませるか、できなかった時は、明け方帰ってきてアイロンがけをした。夫・雄吉に対しては、慧子は夜飲み歩いているという言い訳になっていた。が・・・雄吉だってそんなに鈍感なわけはなく、鬱病にまでなってしまったわけで、嘘を付きとおしていると思い込んで... [続きを読む]
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- 2008/05/06 14:18妊娠した慧子の心の変化
- 慧子は夫・雄吉が鬱病になったことも、気付いていなかった。ただ、友蔵の子供を妊娠したことを悟られてはならない・・・そう思っていた。慧子と雄吉の夫婦生活はなかったのだから、雄吉にしてみれば慧子が妊娠していることを知れば、それは慧子の浮気以外の何物でもないのだから。そして、慧子の妊娠を知って、逃げ腰になっている友蔵を見ていると友蔵に結婚を迫っている自分がみじめになってきた。女は結婚を申し込まれてこそ価値... [続きを読む]
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- 2008/05/04 10:00友蔵、慧子の妊娠にビビる。
- 慧子は間違いなく妊娠していた。病院に行って調べてもらったのだ。が・・・しかし、お腹の中の子供は夫・雄吉の子供ではなく・・・間違いなく友蔵の子供なのだ。慧子はこの事実を西山佳代子にだけ話した。この頃の慧子は佳代子を異常なほど可愛がっていた。子供のように小柄で細い佳代子は慧子の女性の好みにピッタリだった。香澄と仲が良かった佳代子を引き離すべく、策を講じ佳代子を自分の方へ引き寄せた。だが、香澄の悪口を言... [続きを読む]
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- 2008/05/03 16:17雄吉の体調
- 雄吉の体調は悪かった。薬を飲んでどうにか、仕事へは行ってはいたが・・・どんどん痩せていった。もともと細身な方だったのだが、頬はコケ、目ばかりがギョロリと目立つようになっていた。人と会うのも億劫になっていて、以前はスタジオの女の子たちと遊びに行ったりといった、賑やかなことも嫌いではなかったのだが・・・人と会うこと・・・特にスタジオ関係の人と会うことは避けるようになっていた。医者には環境を変えてみるこ... [続きを読む]
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- 2008/05/02 12:08ウツ病の雄吉
- 慧子が妊娠したかもしれないと、思っていた頃慧子の年下の旦那、雄吉は精神的にひどい状況に陥っていた。雄吉は婿に入ったわけではないけれど、慧子の実家の敷地内にある、スタジオとつながった稽古の家に住んでいた。夜になっても慧子は帰ってこない日々が続いていた。雄吉は慧子の素行にはあきれ果てていたし、もう既に恋愛感情なんてものはとうの昔になくなっていた。それに、夫婦愛なんて崇高なものとは縁遠かった。しかし、慧... [続きを読む]
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- 2008/05/01 13:28妊娠?!
- 慧子と友蔵そして好恵、その三人に佳代子も加わり、そして時々、香澄も合流して楽しいときが続いた。佳代子の新婚の旦那も慧子をヨイショするのがとても上手くまだ、若かったので・・・(佳代子も年下の旦那だった)慧子のお気に入りになって、遊び歩くときは一緒のことが多かった。そんな、ある日、慧子は自分の体調の変化に気が付いた。まさか・・・まさか・・・そう思った。雄吉と慧子はすでに夫婦生活はなかった。慧子が流産し... [続きを読む]
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- 2008/04/30 11:50慧子の二重生活
- 友蔵は思った以上にダンスにのめり込んでいった。もともと、小柄で肉体労働で鍛えられた筋肉はダンスに非常に適していたようで、あっという間に3回転ターンも軽々こなすようになっていた。そんな友蔵をちょっと誇らしく思い始めている慧子であった。そのころ、慧子が娘のように可愛がっている山田好恵が高校を卒業してフリーターになって、主婦クラスに通いだした。好恵は女離れした体力を持っていて、バイトも肉体労働などをして... [続きを読む]
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- 2008/04/28 10:09友蔵、主婦クラスに通いだす
- 友蔵に「自分が打ち込めるのはダンスなんだと思う」と言われると・・・子供もなく後継者のいない慧子の心は揺らいだ。そして、ちょっと賭けてみようかという気持ちになってきた。だが、スタジオの若い女性メンバーに会わせる事は、何が何でも避けなければならない、と思った。そこで、慧子が考えたのは、とりあえず、友蔵を主婦クラスにいれることだった。真面目な花村香澄や自分を慕っている西山佳代子となら一緒にレッスンを受け... [続きを読む]
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- 2008/04/27 11:37慧子と友蔵の生活
- 友蔵はサラ金に借金がありアパートの家賃も滞納していた。このころは慧子もまだ多少羽振りも良かったので、さっそく、サラ金の借金と家賃を払ってやった。そして、洋服を買い与えて車まで買ってやった。車の方はさすがに新車とはいかなかったが、知り合いの車屋に頼んで、普通に乗るには十分な軽自動車を選んでもらった。慧子にとって友蔵は迷える捨て犬のような存在だった。自分がお金と手をかけ、愛情を注げば血統書付きのような... [続きを読む]
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- 2008/04/26 14:26パチンコ三昧
- 付き合いだした慧子と友蔵のデートはほとんどパチンコ屋だった。友蔵はバイトもしてはいたが、空いている時間のほとんどをパチンコ屋で過ごしていた。慧子は友蔵と共にパチンコに興じていることが多くなり稼いだ金は湯水のようにつぎ込んだ。そして、玉が出始めるとここでやめてはならないと思い、自分の担当のレッスンすら遅刻したり、場合によっては休んでしまったりしていた。スタジオに電話して「今、どうしても抜けられないの... [続きを読む]
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- 2008/04/25 10:25ナンパ男 古川友蔵
- 慧子がオカマバー「とんび」で知り合った若者は古川友蔵25歳・・・25歳という年齢には似合わない、じじ臭い名前だ。だが、この青年、名前だけ見たら堅そうなイメージなのだがいやいや・・・相当ナンパな男だった。25にもなって、定職は持っておらず所謂フリーターというやつで、バイトをしては飲み歩いていた。サラ金に借金まであり、クレジットカードも作れない状態だった。しかし、こういうしょうも無い男を放っておけない... [続きを読む]
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- 2008/04/24 11:41オカマバー「とんび」
- 慧子は雄吉の子供を流産した直後から夜、雄吉と二人きりでいるのがなんとなくイヤで家に誰かを呼んだり、夜な夜な街に繰り出したりしていた。慧子が気に入って足しげく通っている場所があった。オカマバーの「とんび」という店だった。いっこちゃんと呼ばれるオカマのママとあいちゃんの二人でやっている小さな店だったが二人の話術とキャラにはたくさんのファンが付いていていつも店は満席だった。いっこちゃんとあいちゃんの存在 [続きを読む]
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- 2008/04/23 10:52慧子の企み
- 花村香澄が入会して、間もなく西山佳代子が入会してきた。佳代子は香澄よりも6歳ほど年下だったが二人はすぐに仲良くなった。佳代子は新婚だったが結婚前はダンスインストラクターをしていたこともあり、香澄は佳代子と一緒に稽古することで刺激も受けたし、上達もしていった。二人はお互いの家を行き来するほど仲良くなっていき姉妹のように思い初めていた。佳代子は結婚して、この土地にやってきたので知り合いもなく不案内であ [続きを読む]
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- 2008/04/22 10:59稽古好きな香澄
- ストップスに入会したその日から花村香澄にとって慧子は、反面教師となった。しかも、相当の大先生である。午前中のレッスンにいつまでも顔を出さないと思いスタジオの裏の自宅に言って見るとまだ寝ている・・・なんてことはしょっちゅだった。起きてくれば顔も洗っておらず、髪はバサバサ女捨ててる・・・香澄の感想である。レッスン中、皆が一生懸命レッスンしているというのに慧子は一人でものを食っている。だから太るんだ・・... [続きを読む]
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- 2008/04/21 19:11入会者・花村香澄
- ある日のこと、主婦クラスに一人の中年主婦が入会してきた。花村香澄、35歳。子供が小学校にいている間に通えるため、主婦クラスを選んだのだ。香澄は、小さい頃バレエを習いたかったのだが、そのころは習い事にバレエというのはけっこうお金がかかり夢は実現しなかった。大人になってから、ダンスやエアロビクスを習いもっと上達したいという夢を持ってストップスに入会したのだ。そんな香澄はもちろん稽古が大好きだった。初日... [続きを読む]
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- 2008/04/19 17:52慧子のストリートコンプレックス
- 慧子は紀之のクラスに集まる生徒はどうしても好きになれなかった。自分はめちゃくちゃなことをやっているくせに週末にクラブに踊りに行く若者の気持ちは全く理解できなかったし、理解しようとも思わなかった。慧子は自分の思考が、おばさん化していることに全く気づいてはいなかった。「今時の若者は・・・」ストリートクラスに出入りする若者を見る度にそう思った。慧子の専門はジャズダンスだとは言っても講釈ばかりで自分ではプ... [続きを読む]
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- 2008/04/18 11:50紀之のストリートクラス
- 剛のいなくなった後、ストリートダンスを担当したのは石井紀之だった。紀之はストリートの一般クラスも開設してもらってインストラクターとなった。ストリートクラスも最初のうちはたいして人も集まらずしょぼいものだったが、紀之は諦めず続けていった。ストップスでのコンサートは発表会ではないという定義だったので誰でも出演できるわけではなかった。要するに慧子に気に入られた人だけ・・・いやいや、慧子が利用価値があると [続きを読む]
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- 2008/04/17 10:03ストリートダンサー剛
- 森下剛は20歳で結婚し若くして父親になった。スタジオの活動をしているときも家には同い年の妻と小さな子供が待っていた。どこのクラブでもショウダンサーとして引っ張りだこだった剛だが、ダンスだけで食べていけるわけではなく仕事もきちんとしていた。妻・泉は剛のダンスに対する気持ちを誰よりも理解していたし剛の一番のファンであったため、協力は惜しまなかった。そんな愛する家族を家に待たせてのスタジオ活動である。慧 [続きを読む]
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- 2008/04/16 15:42主婦クラス
- 慧子はズブの素人にダンスを教えるのが好きだった。人によっては「先生はすごいわよね~全く踊ったこと無い人を短い期間で踊れるようにして舞台に上げちゃうんだから~」と、慧子の教え方を絶賛した。でも、そんなことは容易いことなのだ。素人っぽく見えない振り付けをして毎日のように練習させれば・・・誰でも踊れるようになる。とにかく・・・バリバリに踊れる生徒が自分のレッスンを受けに来ることは、慧子にとって何よりのスト... [続きを読む]
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- 2008/04/15 11:29先生ってダンス下手だもんね~
- 慧子は自分の踊る姿には常にコンプレックスを抱いていたため、コンサートでは極力踊ることを避けていた。どこのダンススタジオでもスタジオの看板となっている先生は結構年齢の高くても発表会では必ず少しでも踊っている中、慧子は踊ることを避けていた。スタジオのインストラクターの若い子が踊り渋る慧子に「あはは・・・だって、先生ダンス下手だもんね~」などど笑って言われ、気にしていない気に笑いながらも実のところ、かな... [続きを読む]
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