- 2008/05/08 01:33二度目の過ち
- 仕事に復帰して数週間。私の身辺に新たなジョーカーが増えていた。多分、この五年間の中で最大で最長のもの。... [続きを読む]
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- 2008/05/05 07:49違法
- あれからすぐ、私は元働いていた店である「BEACH」に出戻っていた。突然辞めた人間が突然出戻ったことに、店の人達は驚いていた。けれどみんな、歓迎してくれた。しかしその店は、後になってわかったことなのだけれど『ぼったくりキャバクラ』だった。料金が... [続きを読む]
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- 2008/05/05 07:13親の心、子知らず
- それは突然の達示だった。私がいわゆるニートになってから、一ヶ月ちかく経ったある日のことだった。じめじめと蒸し暑い、六月の終わりだった。「水商売でもなんでもいいから、とにかく働いてくれ」両親が私にそう告げた。告げたというよりも、どちらかという... [続きを読む]
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- 2008/04/26 03:10甘え
- 私はうちに戻ってから数日、また元のぐうたらな生活を続けていた。本当に甘えた子供だった。うちから逃げ出したのはほんの一晩のことなので家出と呼ぶには程遠いかもしれないけれど、私の中では立派な家出だった。家族のことなど構わずに、感情に任せて飛び出したの... [続きを読む]
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- 2008/04/20 13:27祭のあと
- 私は漫画喫茶で過ごすことにした。意外に質のいいソファーに、パソコン、漫画、それからドリンクバー。フロントに頼めばフードも食べれる。一晩千円という値段のわりに好条件だ。シングルの部屋を一つ借りて、私はそこで休息をとった。次の日、目が覚めると... [続きを読む]
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- 2008/04/16 14:47異空間
- リュウの店は白基調で清潔感のある空間だった。飲み屋に清潔感、という表現もおかしいけれど。腫れた頬が見えないように、左側が壁になる席に案内してもらった。周りを見渡すと、日常とは掛け離れた空間が広がっていた。... [続きを読む]
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- 2008/04/08 06:41落ち合い
- リュウの姿はすぐに発見できた。バスのないロータリーはひっそりとしていて、単車が吐き出す独特のエンジン音はすぐにその居場所を教えてくれた。テールランプの赤色。見知ったリュウの後ろ姿。煙草の煙。それだけでなぜだかホッとした。「お待たせぇ」リュウの背中... [続きを読む]
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- 2008/04/04 16:56兄の拳と逃走
- 母との言い合いがしばらく続いていた。すると兄が階下に降りてきて、まっすぐ私の方に来た。そして左の目に鈍い痛みが走った。... [続きを読む]
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- 2008/04/03 01:41理由
- 毎晩、両親が私の事で口論しているのが二階にいる私にもいやというほど聞こえてくるからだった。それはたいてい父が母に対してほぼ一方的に行われていた。あいりがあんな風になったのはお前の育て方が悪かったからだ、とか、なんでもっと早く気づかなかったんだ、とか。... [続きを読む]
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- 2008/04/03 01:38外
- 「元気してる?」リュウという男友達からだった。リュウとはパン屋時代のバイト友達だったけれど、確か今はホストをしているはずだ。少し雑談をした後、私は聞いてみた。... [続きを読む]
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- 2008/03/30 14:21平凡と刺激
- 店もやめて、アルファとも縁を切って数日。私は何をするわけでもなく、ただ毎日時間の流れるままにぼんやりすごしていた。仕事を捜すわけでもなく、どこかへ出かけるわけでもなく。... [続きを読む]
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- 2008/03/29 15:51後戻り
- 実家に帰った次の日。目が覚めるともう日は傾いていた。カーテンの隙間から入り込んでくる西日に目を細めながら、ぼんやり前夜の事を思い返した。学校に行かず、働きたいというならそうしたらいい。だけれども夜の仕事ではなく昼の仕事を見つけるように。学校はと... [続きを読む]
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- 2008/03/28 17:51コドモ
- 翌日のお昼時、母と父がやって来た。父まで来たのには驚いた。昼休みを使って会社を抜けてきたのだそうだ。私は話をした。私が今どのような生活を送っているのか、それは何故か。... [続きを読む]
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- 2008/03/27 18:14暴露
- 「あいちゃん、学校行ってないんだって?」ある晩、母から電話がかかってきた。その時私は、仕事をしていた。いつものように。... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:56転落
- アルファに行き始めて一ヶ月たった頃、私は立派に客をしていた。すごいスピードで下へ下へと落ちた。初めはカクテルだったのが焼酎のボトルキープになり、ヘネシーになり、最終的にXOになっていた。XOはヘネシー社のブランデーの一種で、アルファでは売値が五... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:55擬似世界
- 私が今の仕事をするきっかけになった場所がある。ありがちすぎるきっかけで笑ってしまうのだけれど、それはあるボーイズバーで『アルファ』という店だった。川ちゃんのこともあって飲みたい気分だった私は、キャッチされるがままに店に足を踏み入れた。... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:53放棄
- あれから数日後、私は知り合いの男とホテルにいた。それは川ちゃんとは共通の知り合いにあたる男で、彼に先日の愚痴を聞いてもらっていた。話の途中で、私がホテルに行こうと切り出した。... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:52現実
- ある日、Sevenで仲良くなったカオリと二人で飲んでいた。私は衝撃の事実を知ってしまう。いつもと同じ、何気ない会話の中で。「この前、川ちゃんに家呼ばれてなぁ。で、ちょっと誘惑したらすぐ乗ってきよったねん。でもあんまうまくなかったわ」カオリがケラケ... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:51錯覚
- 似た者同士ばかりのSevenでは、友達もすぐにたくさんできた。後々それは『友達』ではなかったと気づくのだけれど。お互いがお互いのことを適当に思っているからこそ、気軽に話してすぐに仲良くなった『錯覚』に陥る。同じ場所で、同じ時間を共有するだけの薄っ... [続きを読む]
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- 2008/03/27 15:49空間
- 私の今の人生のスタート地点となったその店は、名を「Seven」といった。そこにいたのは私と同じぐらいの年の女の子ばかりだった。だいぶ後になってからわかったことだけれど、Sevenはいわゆる違法デートクラブだった。女の子は居座りたい放題だけれど、そのか... [続きを読む]
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