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- 2008/08/17 18:53TRUE Romance 25
- 各国の領事館が立ち並ぶ瀟洒な通りから少し外れた界隈に、桐凰会総裁が居住する麻布の本家が構えられていた。旧財閥グループの迎賓館として移築された大正初期の屋敷は、桐谷組初代の遺産として二代目の将國に受け継がれたが、先年、組織の共有資産として桐谷家の持ち物から桐凰会の所属へ権利は移行したばかりだ。必ずしも世襲が常でないこの業界、財産の分裂を防ぐ為には良い手段ではあったが、この措置によって仁一郎は慣れ親 [続きを読む]
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- 2008/08/10 22:56お礼SS-vol.1
- 『(仮)愚者の贈り物』vol.1 聞き慣れたテーマ曲と共に始まった古館イチロウの軽快なトークで一日の終わりを迎えようとしていた俺、智生は、その僅か5分後には、一世一代、至上最悪な大ピンチを迎えるに至った。「…で、今日と言う日をすっかり忘れていた------と?」 帰宅早々、定位置となった台所に直行して来た直方さんが両手に掲げたブツを見るなり、俺は絶叫しかねないほどの衝撃と恐怖に見舞われた。なんたって、直方 [続きを読む]
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- 2008/08/08 22:04TRUE Romance 24
- 設立当時から変わっていない頑強な扉をノックしただけで、中からの許可も待たずに鮫嶋はノブを回した。室内は映画で見たようなヤクザの部屋の王道であり、正面に掲げられた額には桐谷家の定紋である五三の桐に凰の字を白抜きされた桐凰会の代紋、虎の皮や鎧がないだけマシながら、水牛のツノや書斎机の脇で入室者を威嚇する鷲の剥製にどんな意味があるのかわからないベタな演出は、もはや嫌がらせとしか思えないほどの趣味の悪さ [続きを読む]
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- 2008/08/04 22:34TRUE Romance 23
- 桐谷家三代に渡って続く桐谷組の事務所は、初代文吉が老舗の博徒一家から地盤を受け継いだ都内の一等地に設けられていた。名のあるトップを収監し、組織の解散や壊滅を図った警察の頂上作戦対策の一環として、早期から居住地と事務所とを分けていた桐谷組では、麻布の桐谷家本宅を本家、事務所を本部と呼ぶ習慣が半世紀以上も前から染み付いている。それは、先代将國の組長引退と桐凰会運営への完全移行まで続き、現在の三代目体 [続きを読む]
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- 2008/08/02 14:22コメントお礼
- 『春陽さん』コメントありがとうございます。智生の嫉妬のトリガーですか…。確かに、単純な肉体関係にはないっつーか、あったら自分で自分の首を締め兼ねないですし…。嫉妬はしないワケでもないですが、本人もどーして良いのかわからない所もあるのではないでしょうか?(立場も立場なワケですし)まず、状況的に嫉妬する権利があるかどーかを考えて、その次に同じ男の立場としてのアレコレを理解して、最後に自分の気持ちが [続きを読む]
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- 2008/08/02 13:08TRUE Romance 22
- 「博徒の条件は知ってるか?」 唐突に聞かれ、智生は首を真横に振った。脈絡も、取り留めもないようでいて、仁一郎的には意味がある流れなのだろう。「博奕が嫌いなこと。ただ、それだけだ」 珍しくも口元を緩ませた仁一郎は、陶器のように滑らかな片頬に皮肉げな自嘲を刻んでいる。機嫌が良いのか、押し掛け愛人風情にも、随分と気の置けない表情を見せるようになっていた。 酒好きが酒屋をやっては商いにならない…とは良 ... [続きを読む]
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- 2008/07/30 23:00TRUE Romance 21
- 『睫毛、なげー』 濃い陰影を落とした滑らかな肌に触れたく、智生は我知らず、無防備に寝顔を晒した仁一郎へと手を伸ばしていた。だが、罪の意識を知らない子供が花を手折ろうとする無垢な残忍さを察知したのか、恐々と差し伸ばされた手は触れる寸前で叩き払われる。即座に目覚めたらしい仁一郎は黒目だけを動かし、よほどに不快だったのか、刺し殺し兼ねない鋭さで智生を睨んでいた。「…ゴメン、なさい」 自然と口を吐いた謝 ... [続きを読む]
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- 2008/07/27 20:45SS-8(智生&姐サン's)
- 印刷所出し分は終わったので、書き掛けだったSSを仕上げてみました。今回はBLにあるまじき、他の愛人と智生の仲良し話です。こういうシチュエーションがダメな方はスルーして下さい。攻めの浮気ですが、この作中では日常的にあるとして書いています。受け側も最初から他の3人の存在を知った上で受け入れ、さらにスケコマシ的思想もあるので、逆に『羨ましいな〜』などと思わぬでもなかったりしてます。受けが女遊びする分 ... [続きを読む]
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- 2008/07/21 15:46まだ、大丈夫
- あと数日で印刷所の締めきりなんですが、間に合うはず、大丈夫と自分に言い聞かせてる最中です。ちょっと一段落ついたんで、気分転換に来ました。体育会高校生の世界からこっちに来ると、薄汚れた大人になってしまった気分になります。そーいえば、先日、カーラジオで尾崎が流れてたんですが、すっかりとコッチ側の人間になってた私はとてもいたたまれなかったです。盗んだバイクで走り出し、校舎の窓叩き割ってたあの頃って、 ... [続きを読む]
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- 2008/07/13 22:48SS-7(仁&鮫)
- いつぞやお知らせした、仁一郎&鮫島のそこはかとなくBL臭漂う友情物語でございます。こいつらは、『てめーら、いっそのコト、とっとと結婚しやがれ!』っつーくらいにラヴラヴと仲良しなので、智生はいつだってサメにジェラシーを燃やしてしまいます。作中にもありますが、サメの趣味は『桐谷仁一郎』。坊っちゃまが着用なさるトラディショナルな英国風スーツも、毎朝お使いになる甘く爽やかな香りのグルーミングセットも、 [続きを読む]
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- 2008/07/13 13:47二週間を切りました。
- 夏コミ用のオフ本(本命)の締めきりまで二週間を切りました。笑っちゃうくらい、なーんも出来てません。秋のオンリーに回そうかなぁ…という悪い誘惑と戦いつつ、ちょくちょくとコッチのSSにも手を出してる始末です。かなり前に、千広には「かけ算の概念はあっても九九が出来ない」と書きましたが、仁坊っちゃまの九九叩き込み時に一応の叩き込みはされたんじゃないか…と思われます。…が、すぐに忘れた福士千広十七歳の夏。 ... [続きを読む]
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- 2008/06/23 21:35TRUE Romance 登場人物紹介
- 【TRUE Romance 登場人物】(Vol.20現在)●朝比奈 智生(あさひな ともき)24歳 K大商学部在学中、ヤクザの女相手にジゴロ稼業をしていた制裁で暴行を受け、福士千広によって強姦、男娼としての一歩を踏み出す。 以後、やさぐれ人生を邁進するも、恵まれた素材とスポ根体質で頭角を表し、女性相手のマダムキラーぶりは絶盛期の杉サマを軽く越え、男性相手では通好みの男前ハスラーとして売れっ子の地位をキープ。…も、盛 ... [続きを読む]
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- 2008/06/22 12:50コメントお礼
- 6/20 春陽 様ありがとうございます。醍醐味と言っていただけて、本当に嬉しいです。>男娼なのに骨っぽいというか男っぽい智生男娼に知り合いはいません(当然です)が、身一つで喰ってる人なら中身は男じゃないとやってけないかな〜と思いまして、バリバリ男の世界な体育会系出身にした次第です。智生のキャラクターは自分でもかなり気に入っているので、楽しんで書いたものを楽しんで読んでいただけたら、これに勝るこ ... [続きを読む]
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- 2008/06/18 22:44TRUE Romance 20
- 二度目の情事は口と後孔のそれぞれでマニュアル通りに受け止めた後、比較的すんなりと解放された。その間、智生は三度放出させられ、前立腺への刺激でドライオーガズムも極め、十二日ぶりの深い愉悦を堪能していた。多い時には一晩で何人も、ベテランとなってからも常時予約の入っていた智生にしては長過ぎる禁欲期間であり、その間に抑制された欲望は他人の手が触れただけでも歓喜に沸き立つ。その為、最終的には意識を朦朧と... [続きを読む]
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- 2008/06/18 21:44コメントお礼
- 6/9 あきんこ 様遅くなってすいません。メールで返信しようと思ったんですが、サーバー設定がうまく行かずに断念しました。OSとサーバーのバージョンが合わないようです…。遠方からのコメント、ありがとうございます。膝枕はラヴラヴの基本ですが、そーじゃない段階でさせるのも良いかな〜と思ってさせちゃいました。坊っちゃまは気紛れな甘えんぼなので、今後もベタベタしては突き放すをくり返すものと思われます。 ... [続きを読む]
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- 2008/06/14 21:39振出しに戻る
- ハードが嫌な音を立てて回転しているな〜、とは思ってたんですが、そんなモンかと放っておいた結果------ディスクの初期化せねばならなくなりました。ヲタク関係のデータは無事なんですが、その他もろもろの過去のデータが消えてしまった(取っておくの忘れた)ので、復旧作業で通常業務が出来ません。夏コミの追い上げ期でなかっただけ不幸中の幸いでしたが、痛いタイムロスでした。コメントいただいてるんですが、そんなワケ [続きを読む]
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- 2008/06/08 22:40コメントお礼
- 6/8 Gさんご声援、ありがとうございます。(選/挙か?)千広の車好きは、その年代&カズ兄イの影響は大であります!兄イはおっしゃる通り、『あ/ぶ/刑/事』世代で、中、高時代はハマでブイブイ(死語)言わせてました。イメージとして、千広は伊(フェラーリよりはランボルギーニ)、兄イは王道メルセデス派、仁坊ちゃんが英、サメがアメ車で設定しています。コ/ミ/ケは当選してましたが、別ジャンルで取ったので金曜日の ... [続きを読む]
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- 2008/06/04 23:23SS-6(千広+智生)
- 最初に飛ばし過ぎた所為でしょうか、モチベーションが下がっています。私はどちらかというと勢いで書くので、一旦切れると気分を盛り上げるのが時間が掛かる方でして、しばらくはダラダラ更新になりそうです。そんな中、ランキングで押して下さっている方々、ありがとうございます。一週間も音沙汰なしだったんで、見捨てられているだろうと呑気に構えてたんですが、こりゃ更新せねばヤバいってことで、クリック御礼SSを急い ... [続きを読む]
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- 2008/05/24 23:02TRUE Romance 19
- 助手席のシートからはみ出た鮫島の肩が、先程から小刻みに震え続けている。「スイチで有り金全部叩くとは…。たいした度胸だよ、このお兄さんは…」 ハッタリなヤマカンが外れたからこそ良かったが、あの時、智生が勝っていたならば、四割五分の配当で盆は大型台風かサイクロン並に荒れていたことだろう。その程の緊迫する状況だったにも関わらず、張りの揃いを待っていた鮫島はツラの皮一枚に張り付けた余裕顔を崩さなかった。 [続きを読む]
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- 2008/05/22 22:41SS-5(893’S)
- 本編はやっと折り返し地点です。攻めを博/奕打ちにした時点から、賭/場の情景は書きたかったのですが、検索避け出来ないブログ発表ではこれが限度でした。いつかは、打ち物を隠し持ちながらの差しで勝負を書きたいですね。その時は検索避け等も考えなきゃならないので、発表の仕方を考えねば…。鮫嶋の正体を明かせてホッとしています。今までは、自分ではわかっててもアップ済み分では正体不明のままなので、お礼メールの炸 ... [続きを読む]
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- 2008/05/21 19:41伏せ字対策室
- この記事はブロとももしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます⇒パスワード入力⇒ブロとも申請 [続きを読む]
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- 2008/05/20 23:28TRUE Romance 18
- 結局、ホテルに部屋は取っていなかったようで、食事を終えた智生たちがマネージャーとスタッフ一同に仰々しく見送られて外に出ると、エントランスに回された車は昨夜も乗ったリムジン仕様のベントレーだけになっていた。護衛も運転手も同じメンツで行き先も決っていたのか、車は何を言われなくてもスムーズに発進した。 そこでようやく、屈強な護衛は伊地知(いじち)、運転席の若者が連絡窓口である組長付の直方(なおかた) ... [続きを読む]
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- 2008/05/19 21:35TRUE Romance 17
- ホテルの中華レストランへ智生が着いた時には、『お連れ様がお待ちです』と案内された個室で、仁一郎だけがテーブルで待ちながらメニューの中国語表記を小声で読んでいるところだった。つい最近、どこかのヤクザに『中華奢ッたる』と攫われ、ラーメン一杯で済まされたのでさしたる期待はしていなかったが、丸テーブルをぐるぐる回すタイプでもないコース料理には、智生の現金な腹の虫が期待の声を鳴らして喜んだ。 アワビやフ ... [続きを読む]
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- 2008/05/18 21:00TRUE Romance 16
- 生まれて初めてのデートは、クラスの女子に誘われた地元の花火大会だった。汗臭くならないように…と、姉の制汗剤を全身に吹きつけ、兄の一張羅なヤンキー風スーツで背伸びをし、気合いを入れ過ぎて失敗をした苦い過去をしみじみと思い出すほど、今日の智生の意気込みは違っていた。すでに、近くの格安スポーツジムで適度な汗を流した後、隅々までを備え付けボディソープでピカピカに磨き上げている。服は事務所のロッカーに保... [続きを読む]
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- 2008/05/14 22:30コメントお礼
- みるきー 様コメントありがとうございます。アマアマは書きたくても書けないようでして、これからもイイ感じで頑張ります。せっかく嬉しいコメントをいただいたんですが、夏コミ用の別ジャンル作品に着手し始めましたので、今後は更新ペースが遅くなってしまうんです。そのお詫びでもないんですが、CACAO75%くらいのSSを書きました。ちょいアマになってますが、このくらいならお好みの糖度かと…。下よりお入り下さい。 [続きを読む]
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