- 2008/05/03 10:10二人の距離
- 鞠子はハムエッグを食べながらTVを着けた。大洋を起こさないようにボリュームを下げ、ニュースをぼーっと眺めた。「ちーん」かりかりにトーストが焼けた。お気に入りの「焦げたバターの味がするマーガリン」をぬってウインナーを挟む。ぱくつきながらヨーグルトにスキンミルクと苺を入れてかき混ぜる。いつもの朝食だ。大洋は特養老人ホーム「さわやかな風」の夜勤明けでまだ寝ている。急いで身支度をすると自転車に乗った。駅... [続きを読む]
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- 2008/05/02 22:12歌歌い
- rainは歌歌いでしたいつも駅で歌を歌っていましたrainが歌うといつも雨が降りましたいつも雨ばかり降るので 最後には嫌われましたでも 人々は知らないのです雨が降ったあとには 草木がめぶくことを空にきれいな虹がかかることをrainはギターを背中に街から街へと旅をしましたあいかわらず人々は通りすぎていきますまた 雨が降りました傘をさした男の人が来ました暗くて やせた男の人でした傘をぱっと閉じると 落ちたしずくで... [続きを読む]
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- 2008/04/27 00:12最後の手紙
- もう、何も思い残すことはない・・・奈緒美はトランクを床に置き、プラットホームのベンチに座った。新大阪行き最終の時刻が近づいている。冷めたホットコーヒーを飲み干して、ふぅとため息をつく。(東京に来たら人生うまくいくと思っとったのに。やっぱ、東京はあわへんな) うつむくと、ベンチの奥に手紙が落ちていた。ブルーの封筒に濃いブルーで宛名が書いてある。駅員に届けようと思ったがもうすぐ電車が到着するし、間に... [続きを読む]
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- 2008/04/26 14:35「恋愛病短編」
- 「恋愛病」の短編集を作りました。まだ、見ていない方はどうぞ! [続きを読む]
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- 2008/04/26 11:29雨
- 午前1時。人気のない道をふらふらと自転車が走っていく。左右に激しく揺れ、歩道から車道へはみ出して蛇行している。 美雨は久しぶりに会った同僚と盛りあがって、帰りを急いでいた。天気予報の通りに雨が降ってきた。もうすぐ美雨のアパートに着く。駆け足でアパートに向かった。「ガタン」目の前を自転車が倒れた。「わああああ」大声で叫び、轢かれたと一瞬しゃがんだ。目をそっと開けると、目の前に自転車が転がっていた。... [続きを読む]
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- 2008/04/26 11:26春の蕾
- [画像]トポポポポ・・・コーヒーの香りが満ちた。カップにコーヒーを注ぐ宏の横顔を見て、蕾は頬を染めた。「いらっしゃいませ」すっとドアが開いて若い女が二人入ってきた。宏が注文を取りに行く。蕾の幸せな時間はあっという間に終わった。 柴田蕾はカフェ「クローバー」の店員である。ショートヘアーに強い瞳を持ち、手足がすらっとした美人だった。蕾がこの店に入ったのは、つい最近のことである。 この日は花生堂という会社... [続きを読む]
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