龍一 さん

龍一さん: 龍’sノベル
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プロフィール

ハンドル名龍一 さん
ブログタイトル龍’sノベル
サイト紹介文20年前に死んだ幽霊・龍香が、霊感少女の深雪を巻き込み、京都を舞台に騒動を巻き起こす『浮遊少女』連載中
参加カテゴリー
更新頻度情報提供17回 / 39日(平均3.1回/週) - 参加 2008/05/05 14:37

龍一 さんのブログ記事

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  • 2008/05/10 13:17龍香 Part5
  • 5 「コイツが、深雪とか言う女か?」 紫色の特攻服に身を包んだ、金髪のヤンキーが紀之に聞いた。 「そ、そうです……」 顔面青タンだらけの紀之が応えた。この女にやられた傷が、まだ癒えてなかったのだ. 「よっしゃ、ご苦労やったな。ワレ、もう帰ってエエぞ」 女は紀之の方を向いて言った。しかし、紀之は返事をしなかった。女の方を見向きせず、その視線は眠っている深雪に釘付けになっていた。 ベッドに身を投げ出した、セ... [続きを読む]
  • 2008/05/08 14:25龍香 Part4
  • 4 「ああ~ダルぅ~……」 深雪は大きな溜息混じりにそう言うと、ベッドの上に勢いよく倒れ込んだ。 朝は通学電車の駅のホームでウザイ連中にナンパされ、学校に着けば嫉妬に駆られた一部のクラスメイト達のイジメに会い、授業中には40過ぎの脂ぎった担任教師には色目を使われる。新学期初日にして、この有様だった……。 「……もう、学校辞めようかな……」 深雪はふとそう考えた。 今に始まった事ではないが、感受性の人... [続きを読む]
  • 2008/05/05 09:16龍香 Part3
  • 3 「もう駄目……あたし死ぬ……」 女は、虚ろな表情で呟いた。年の頃は20代後半ぐらいで、肉感的な唇が印象的な、色白の美人だった。 女は屋上フェンス外側のビルの縁に立ち、強風に長い黒髪とロングスカートを煽られながら、地上に群がる野次馬達の群れを呆然と見下ろしている。 「君、馬鹿なマネは止めて戻ってきなさい!!」 騒ぎを聞きつけて屋上に上がってきたオフィスビル内の社員達が遠巻きに見守る中、2名の警... [続きを読む]
  • 2008/05/01 09:04龍香 Part2
  • 2 平日の為に、人影もまばらな昼下がりの繁華街。その繁華街の外れにある、静かな墓地に龍香はいた。辺りに人影はなく、暖かい春の日差しに包まれた墓地には、満開の桜が咲いていた。 「……久しぶりだね……」 墓の前にしゃがみ、墓石に向かって穏やかな表情で、龍香は優しく語りかけた。 「アタシも死んじまってるから、花やお供え物はあげられないけど、勘弁な」 そう言って、龍香は、自嘲気味に笑う。 「あの子は元気にやっ... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 墓地
  • 2008/04/28 00:47龍香 Part1
  • 1 『……はあ~っ……』 深雪はドッと疲れが出て、思わず心の中で、大きな溜息を吐いてしまった。春休みも終わり、新学期突入していきなりである。 深雪は電車通学しているのだが、学校のある藤森駅で降りると、いきなり他校の男子生徒数人が声を掛けてきたのである。それも、見るからに軽薄そうなチャラ男達だった。 『もう、エエっちゅうねん……』 深雪は、心の中で毒突いた。 「なあ、自分、藤女(藤森女子高校)の子や... [続きを読む]
  • 2008/04/24 08:22龍香 序章
  • 暖かい日差しに包まれた、4月の初旬。 底冷えのする寒い冬からやっと解放され、春の陽気に誘われるかの如く、この時期の京都は、溢れんばかりの観光客でいっぱいだった。 卒業旅行を兼ねた春休みの学生、他府県からの観光ツアー客、更には地元の人間。皆、市内の名所に桜を見に、足を運ぶからである。 特に、垂れ桜で有名な円山公園のある祇園周辺は、東西を走る四条通りに、南北を走る東大路通りも、車と人でごった返している。... [続きを読む]
  • 2008/04/21 19:23浮遊少女 第2部開始
  • 皆様、お待たせしました。次回作の発表です。タイトルは、龍香 ストライクス・アゲインに、決定しました。前作よりも、かなりコミカル仕立てにする予定ですので、又しばらくお付き合い下さるように、皆様よろしくお願いします。龍一. 人気ブログランキングへ ... [続きを読む]
  • 2008/04/12 13:39あとがき
  • 全編読んで下さった方達、お疲れ様でした。 そして、どうもありがとうございました。 この『浮遊少女』は、当初、1月の半ばに他のブログサービスで連載を始めました。 しかし、その1月の終わりに私生活が激変し、又、諸事情(こちらは些細な事)で掲載をこちらのSEESAAブログに移したりとバタバタしていた為に、予想以上に完結が遅れました。 この作品は、2月の京都を舞台に設定したので、2月中には終わらせるつもりだ... [続きを読む]
  • 2008/04/11 09:30浮遊少女 Part31
  • 31 「充実した、楽しい夜だったよな深雪?」 龍香が、自転車を漕ぐ深雪の肩に留まりながら、満足げな表情で呟いた。 「だあああああっ!!ざぶいぃぃぃっ!!」 深雪が、鼻の頭を真っ赤にしながら、泣きそうな声で叫ぶ。 「またかよ、てめえは!!」 龍香が、深雪の肩からずり落ちそうになりながら怒鳴った。 「ら、らっれ、ざぶいぼん(だって、寒いモン)……」 2月の底冷えがする、真冬の京都である。それも、まだ陽も出... [続きを読む]
  • 2008/04/10 10:42浮遊少女 Part30
  • 30 秀夫が落ち着きを取り戻した数分後、深雪と秀夫の二人は、マンションにいた。冷え切った身体を暖房で暖め、熱いコーヒーを飲みながら、二人は話をした。 秀夫の横には、涼子が寄り添っている。しかし、龍香は湿っぽい話は性に合わないからと、マンションの外で待っていた。 秀夫には見えないが、その場にいる涼子が語る一言一言を、深雪は正確に秀夫に伝えた。 涼子の父への想い。 父の今までの過ち。 そして、これからの... [続きを読む]
  • 2008/04/08 17:53浮遊少女 Part29
  • 29 「……う~ん……」 龍香と深雪が掛け合い漫才をやっている中、秀夫が目を覚ました。 「あっ」 「チッ、目ェ覚ましやがったか……」 安堵する深雪に、忌々しそうな龍香。しかし、一番喜んでいるのは、勿論涼子である。 「……お父……さん……」 涼子は安堵と懐かしさが込み上げてきて、無意識に父に抱きついた。しかし、当然の如く涼子の身体は、秀夫をすり抜けてしまった。 「!!」 残酷な事だが、幽霊になってしまった... [続きを読む]
  • 2008/04/06 09:30浮遊少女 Part28
  • 28 「……終わった」 消えゆく女の姿を黙って見守っていた深雪は、女が完全に消え去ると、安堵の溜息と共に呟いた。 「あ~、ホンマやばかった……絶対、殺される思たし……」 「まだ終わってねえだろ?」 珍しく冷静な龍香が、失神したままの秀夫を見ていった。 「コイツをどうすんだよ?ほっといたら凍死しちまうぜ?」 「あっ……」 「まあ、死んじまっても構わねえようなクズ野郎だけどな。」 龍香は、吐き捨てるよう... [続きを読む]
  • 2008/04/05 06:25浮遊少女 Part27
  • 27 「私は、あの男を支え続けた。私だって一介のOLだから、決して給料は多くなかった。でも、あの男に、事業を起ち上げる為に金が必要だと言われれば貯金を引き出し、それでも足りなけば、夜の世界に身を堕としても金を作った。全ては、あの男の為に!!」 女は、込み上げてくる感情を隠そうともせずに吐き出した。 この女はこの女で、今まで誰にも話せずに、辛い想いを重ねてきたのだろう。 「この男の夢を達成するための足... [続きを読む]
  • 2008/04/04 14:00浮遊少女 Part26
  • 26 「オイ、話しっつったってコイツはお前の親父の命を狙っていた悪霊だぞ!?何を話すんだよ!?」 涼子は、龍香の言葉を無視して、女に話し掛けた。 「……何で……お父さんに……取り憑いた……んですか……?」 「……」 女は横たわったまま、無言で涼子を睨みつけた。 「……恨み……ですか……?」 「……」 「……父の……愛人……だったの……?」 「……」 涼子の最後の問いには、無言だったものの、女の眉が一瞬ぴく... [続きを読む]
  • 2008/04/04 07:00浮遊少女 Part25
  • 25 トカゲのような姿に変貌した女が身構えて、次の攻撃の隙を窺っていた。龍香に怪我を負わせた事で、女の目には喜悦の色が浮かんでいる。 「ちっ……人間辞めてんな、お前」 生きている時は勿論、死んでからも、化け物と相対するのは初めての経験だ。どうやって闘って良いのか分からずに、龍香は焦りを禁じ得なかった。 女は、その強烈な恨みの念と、悪意が凝り固まり、自らの霊体を変貌させている。爬虫類のような鱗に覆われ... [続きを読む]
  • 2008/04/03 19:00浮遊少女 Part24
  • 24「……お父さん……しっかりして……お父さん……」 涼子は、失神している秀夫に向かって必死に叫んだ。秀夫は、依然白目を剥いて倒れたままだった。 「……酷い……誰が……こんな……」 涼子が、4人の生霊と深緑色のスーツの女を睨みつける。 深雪は、この寒空の下、冷や汗をかいていた。涼子は、現場を見ていないのだ。まさか、自分がバックドロップで秀夫を失神させたなんて口が裂けても言えない。 『……無かった事に... [続きを読む]
  • 2008/04/03 15:00浮遊少女 Part23
  • 23 「離婚させた後すぐに再婚相手を殺し、失意の中で社長の座を失墜させて絶望させ、更に立ち直りかけたところで、娘を殺して精神的に追い詰める……ここまで完璧なシナリオどおりだったんだ……最後はちゃんと締めないとね」 そう言うと、女は両端が耳元まで裂けるんじゃないかというぐらいに、大きく口を開けて笑った。 深雪は、完全に恐怖に怯えた。この女は狂っている。怨恨を晴らすためだけに、ここに存在している。正に... [続きを読む]
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