- 2008/05/13 23:38(R18BL)熱夜は廻る 第38話
- 「思っていることを全部話したい。あなたに全部、聞いて欲しい」 きっとこの人は、僕の全てを分かってくれる。 僕がこの人の心を感じることが出来るように。 痛みも悦びも、全てを分かち合い、響き合わせることが出来るように。 あまりに深くて覗き込むことすら出来なかった心の亀裂に、温かな奔流がじわじわと満ちてくる。「こんな思いは、初めてです……」 静は顔を伏せたままの男に囁いた。(まだ書いている途中) ... [続きを読む]
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- 2008/05/12 23:57(R18BL)熱夜は廻る 第37話
- 「灰皿って……」 理解を超える言葉に、思考が冷たく凍りつく。「俺の最初の記憶は穴蔵みたいな暗い場所で、食べ物を投げ込まれる時には必ず赤い炎が一緒だった」 男の声は今にも途切れそうに細く、しかし確かに続いていた。「開け放たれた襖の向こうの目が潰れるくらいの光の中で、弱いヤツは強いヤツに支配されるって、誰かが非道く笑っていた……」 ふっと顔が上げられる。「アレが父親だったのかな。それとも母親?」 ... [続きを読む]
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- 2008/05/09 15:22(R18BL)熱夜は廻る 第36話
- 一層深く突き立てられた躯内で、灼熱の爆発が起こった。 苦しげにさえ聞こえる息を切れ切れに吐く男の生命の発現が流れ込んできて、ほころび細かく傷ついた粘膜に二重螺旋を染みこませる。「……あ」 不意に立ち上った喜びに、静は喘いだ。 同性なのに、名前すら知らない人なのに、総身を満たすこの感覚はなんなんだろう。 母の死からずっと宙に浮いていた足がやっと固い地面に着地したような、ようやく自分の場所に戻っ ... [続きを読む]
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- 2008/05/06 06:58(R18BL)熱夜は廻る 第35話
- 「ここが、いいのか」 掠れた声で耳元に囁かれ、静は恥ずかしさのあまり硬い首筋に顔を埋めた。「ここ?」 嫌々をするように無言で頭を振る耳朶を甘噛みされて、深々と埋め込まれた腰を再び蠢かされる。「……あぁ……っ」 快楽の核を的確に突かれて、喉から甘い声が溢れた。 奥深い凝りを解すように押されるたび愉悦の大波に襲われ、総身に伝っていく灼熱の悦楽に何も分からなくなる。「あ、あ、あぁ……っ」 男に激しく揺 ... [続きを読む]
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- 2008/05/02 21:43(R18BL)熱夜は廻る 第34話
- 強ばった口元をあやすように辿られ、表面に触れるだけのキスを幾度も受けた。 キスは冷えた額に移動して熱し、半分閉じた瞼をゆっくり愛撫すると、鼻筋を伝い降りて小さな汗の粒を潰して広げ、また元の場所へと戻ってくる。「……ん……ふ」 咲きすぎた薔薇のようにいつしか乱れ、いやらしく開いた口腔に舌が入り込んできた。 尖った男の舌は、しかしとても優しく、静の内を満たす。 歯列をなぞられ、口蓋裏を舐められて舌 ... [続きを読む]
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