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- 2008/07/21 00:35広瀬川
- 在来線の改札を出ると巨大な仙台駅を背にして8月の太陽がまばゆいむしむしした空気 新宿と見まがうくらいに成長した駅前「ようこそ仙台へ」 わざとらしいくらいに大きい「歓迎」の文字大きな七夕飾りもいまだに天井からぶらさがっているズンダ餅に牛タン、銘菓萩の月・・・申し訳程度の大きさの「萩の月」を急いでカバンにしまうとところ狭しと並ぶ土産物屋を這うようにくぐり抜けお盆でにぎわう ... [続きを読む]
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- 2008/07/16 10:18獅子と少年
- 花はラピスラズリセコイヤの茂みの中で獅子は少年の首元をやさしく噛み切った獅子のふさふさの毛が少年の顔をなでた刹那少年は最期に少しだけくすぐったかった深い茂みの中にだれひとり邪魔をする者はいないあの孤独な王を除いてはアシュール・ド・バニパル孤独な男10万人の軍隊が青銅の盾と黒い鏃の弓をかざしてやって来る遅く起きたある朝、ふとした思い付きで10万の弓をつかって獅子を狩ること ... [続きを読む]
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- 2008/07/09 01:38湿気
- 『ピタンッ・・・』崩れかけた天井から水が滴り、一瞬だけ光を反射して消えた。湿度が100%を超えたのか・・・窓のない窓枠だけの24階から、もうすぐ昼を迎えようとする首都が見える。時間は午前11時階下には誰もいない。もの音ひとつしない表通りが、首都へと続いている。この蒸し暑さだけは、前と変わらないようだ。皮肉を言いながら蛇口をひねるとまだ屋上の貯水槽に残っていた生ぬるい水がぼたぼたと ... [続きを読む]
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- 2008/07/06 01:33母と息子
- 母よ 優しき母よ そのやさしき腕に 酔い潰れし息子を抱きたまえ母よ 優しき母よ そのか細き声で 迷いたる息子を迎えたまえ母よ 優しき母よ そのたくましき胸に 二度と戻らぬ息子を抱きとめたまえ ... [続きを読む]
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- 2008/07/04 14:41One night the moon
- オーストラリア文化という授業でOne night the moonというオーストラリア映画を見ました。あらすじ↓1932年、オーストラリアのアウトバック。月を追いかけて、少女は寝室の窓から抜け出す。両親が気づいたとき、彼女はすでにいなかった。警察はアボリジニのアルバートが彼女を追跡すると伝えるが、父親は「この土地に”色つき”はいらない」と、申し出をを頑なに拒み続ける。その代わりに父親は大勢の仲間を集め、しらみ ... [続きを読む]
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- 2008/07/01 12:05夏あるく
- 夏 歩くコウは歩いた コウは歩いた何もなかった何かがあると期待してとうとうここまで来たけれど、結局何もありはしなかった堤防沿いのバス通りを錆びたワンマンバスが通り過ぎていく海が見たい! それがコウを動かした最初の衝動だった海が見たい! 海!海に何があるのか、何もない浜辺に誰がいるのか、誰もいないいま探している民宿に誰が待っているのか、誰も待ってはいないそれでもコウは歩いたもう ... [続きを読む]
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- 2008/06/26 00:06第二次窓外投擲事件
- きょう大惨事が起こりました。 実家の3階の窓は飾り窓で、そこにはいつもお気に入りの鉢植え (いまはポインセチア)を置いているのですが、昨日フランス語の授業でムッシュー・ジュンタに苛められ、イライラしていた 僕は、またしてもポインセチアの鉢植えを鉢ごと窓からポイしてしまったのです。 やってしまった・・・そう思ったとき、既にポインセチアはマンホールの上でした。小さいころにおねしょしたときと同じ罪悪 ... [続きを読む]
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- 2008/06/19 00:49夏の香・犬になったつもりバージョン
- カトリ線香の匂いが煙ってくる深夜2時の路地裏あのおじいさんの、いつもの夜更かしか発情した花の香りがどこかの庭からやってくる深夜2時の路地裏ハイビスカスかルピアスか、誰を誘うのかあの娘のシャンプーの香りがほんの少し開けた窓から降りてくる深夜2時の路地裏トウキョウ トウキョウ6月のトウキョウ ... [続きを読む]
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- 2008/05/24 11:11往年の
- 人通りの少ない海岸の国道沿いに、それはひっそりと眠っていた。誰からも忘れ去られた、それを忘れ去った人々の青い記憶。彼らがまだ真新しいカローラやサニーに乗って街でお気に入りの女の子たちを革張りの後部座席に座らせハリーのかけるような大きめのサングラスを付けて国道を飛ばしてはエルビスを気取っていた頃このホテルのパーキングは満車だったに違いない。ふと目覚めた早朝、ムカツク胸を撫で下ろしな ... [続きを読む]
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- 2008/05/14 13:35アルバム
- 手元にアルバムがある。一年前の夏休みの旅を綴ったものだ。こうしてみてみると、何気ない一枚からその瞬間何を感じていたかをたどることができる。たとえば、北海道で撮った一枚。自転車で旅行し、そのときに北海道のある地方でしか売っていないソフトカツゲンという乳酸菌飲料を買った。それを誰もいないぼろ倉庫の前で飲み、空き瓶を倉庫の扉をバックに撮ったのだった。誰もいない土地、寂れた漁港、そしてもっとも ... [続きを読む]
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- 2008/05/12 17:48落ちたもの
- 落ちたものそれは椎の木の実ある秋の午後、北風に吹かれてふかふかの地面に落ちた木の実はちっとも悲しくなかったそれは自分が落ちることをちっとも怖いと思わなかったからただふかふかとした腐葉土が自分を包むきもちいい、きもちいい、なんてきもちいいんだもうここから一歩も外に出たくはない木の実はいままでじっと北風に耐え枝にぶら下がっていた頃の自分がばかばかしくもなった一週間が過ぎた秋も更け ... [続きを読む]
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