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- 2008/07/04 13:12花嵐 転生
- ・・周りにはモルタルのブロックや白い石灰セメントの古い塊が散らばっている。粒上の細かいかけらが千奈の足元でぼろぼろと崩れる。辺りにはもうもうと灰色の粉塵が舞い上がっている。千奈はハルの姿を追っている・・。ハルの後ろ姿は塵の中に見え隠れする。・・ここでハルを見失ったらそれですべてが終わりなんだ・・何かの予感に導かれるように千奈は必死でハルを追う・・。廃墟のような大広場に来てハルは足を止める。「・・い... [続きを読む]
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- 2008/07/03 20:56花嵐 炎
- ご ごめん ハル・・勝手に入って・・」千奈は思わず後じさりしながら言った。「・・・・」ハルは何も言わずに体を起こした。「・・驚いたな」「まさか千奈に見つかるなんて思っていなかった・・」そう言ってハルは笑った。ハルの髪は伸びて昔のハルに近くなっていたけれど・・でもハルはどこかが大きく変わっていた。きらめき過ぎる目やいやに目をひく唇の色や白すぎる肌が・・千奈を不安にさせる・・・。「・・声が聞こえたから... [続きを読む]
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- 2008/06/30 12:12花嵐 お人形
- 新幹線の駅までは母親が車で送ってくれた。「千奈 携帯からの連絡を忘れないでね」新幹線に乗った後 東京駅に着いたとき ハルの家の駅に着いたとき・・母は細かに言った。車から降りた後、母が心配そうに見つめているのに気づいたけど千奈は振り切るように改札に入った。「ええ・・と 新幹線の改札は・・」駅に入っても新幹線乗り場までは長い通路を歩く。一人の旅は初めてなので千奈はちょっとどきどきした。新幹線のホームに... [続きを読む]
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- 2008/06/29 11:01花嵐 千年愛
- (最初のページはこちら→ http://blogs.yahoo.co.jp/kateihou/6437408.html)「・・でもね ちなさん」少女は言った。「ハルのところには一人で行ってね。・・それだけは絶対守ってね」夕食の時、千奈は母親に自分の東京行きを話してみた。「千奈が一人で東京に行くの?」母親は眉間に皺を寄せて言った。「・・だけど今まで東京に遊びに行くことってなかったじゃない? 友達といくならまだいいけど・・東京は危ない... [続きを読む]
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- 2008/06/27 20:07花嵐 失踪
- 中間テストの終わった後、明子さんが電話してきた。「ハル君がいなくなって・・学校に事情を説明して千奈ちゃんの電話番号を聞いたの」明子さんは涙ぐんで言った。「東京の家も姉さんたちが探したんだけど・・そこにもいなくて一体何処にいったのか・・」・・ハルがいなくなった・・・。学校や警察に頼んであちこち探してまわったけれど・・ハルは見つからない。明子さんや家族の人たちも諦めずに探していたけれど・・ハルは行方知... [続きを読む]
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- 2008/06/26 13:47花嵐 別れ
- 「・・その後先生達が来て大変だった。あの黒田先生はいなくなってるし・・ 結局それきり学校に来ないし新しく国語の先生が来るんだって 元々代わりの先生だし」美琴は武井たちと話している。「・・だけどさあ 男なんだし あの髪はまずかったよな 切られてすっきりしたじゃんか」ちょっとふてくされ気味に武井は言った。「確かに長すぎたけど・・切られ方があるでしょ」美琴が憤慨して言った。「だけど髪を切ったら・・ 城崎... [続きを読む]
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- 2008/06/25 16:08花嵐 切断
- 千奈と美琴は暗い学校を歩いている。「城崎・・もう帰ったんじゃないの?」美琴は千奈に言う。「でもハルの靴があるよ」千奈はハルの下駄箱を覗いて言った。大きな影が千奈達の前に現れた。「・・お前たち 部活の時間は終わったぞ さっさと帰れ」黒田先生が言った。「でも・・ハルがまだ出てきません!」千奈は教師に言った。「あいつは・・逃げた」教師はそう言うと走り去った。「逃げた・・?」千奈と美琴は顔を見合わせた。ハ... [続きを読む]
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- 2008/06/24 10:58花嵐 蛍火 〓
- ハルは急坂を登って行く。古いわらぶき屋根の家が見えてきた。家の中は暗く誰もいないようだ。ハルは家を背にして坂の端に座った。見下ろす黒い山々には時折車のライトが光って走る。ハルは遠く近くで土砂の崩れる音を聞く・・。・・・あの男への恐怖で土砂崩れが起きてるんだ・・ハルは自分の世界が崩れる音を寂獏とした思いで聞く。闇の中に光がともり、それはハルの長い髪に飛んできて止まる。・・・蛍・・?いつのまにかたくさ... [続きを読む]
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- 2008/06/23 11:18花嵐 わな 〓
- 千奈たちは校舎をぐるりとまわって2階の会議室の下に来た。「ほらやっぱ会議室でやってるよ 電気がついてるもん」美琴が言った。校庭にはもう誰もいない。空も藍色に染まり始めていた。「・・城崎くん きみは今までに何かに強く心を動かされたことがあるのかな? たとえば自然の景色や花を見て美しいと思ったり・・映画や物語に涙したり・・」大柄な体を椅子から浮かしながら教師は続ける。「きみの頭は知識の吸収や計算にはま... [続きを読む]
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- 2008/06/22 10:02花嵐 罠
- 「・・この間書いてもらった詩を返す」国語教師の黒田が授業で言った。名前を呼ばれて生徒が順番に自分の詩を受け取りに行く。「城崎くん」ハルは教師の所に行った。「・・きみは不合格だ」「え・・?」驚いてハルは言った。「きみの詩は形ばかりだ・・ 城崎くん」教師はハルの詩を手渡しながらじっとハルを見た。「放課後書き直しをしなさい」「書き直し・・?」教師は皮肉な笑いを浮かべて頷いた。「きみは居残りだ」ハルは顔を... [続きを読む]
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- 2008/06/21 09:06花嵐 告白
- ハルと千奈は雨の中を走り続けた。「ちな・・大丈夫?」息をはずませながらハルが言った。「う・・うん」はあはあしながら千奈は頷いた。「ちょうど・・ちなの家の前に来た」 ハルは笑った。千奈は自分の部屋の窓を見上げた。黒い人影が見えた。「・・お母さんが待ってるよ」同じように見上げてハルが言った。「じゃあ 僕は行くから・・」ハルは帰ろうとした。「ハル! 傘を置いてきた」はっとして千奈が言った。「いいよ 別に [続きを読む]
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- 2008/06/20 09:12花嵐 過去 〓
- 家に帰る気になれなかった・・。千奈はふらふらと街をさまよった。あの時の母親の顔が何度も浮かんだ。「あんたなんか 消えて・・・!」その言葉が頭の中で繰り返された。そういえば詩織にたたかれた時初めてでない気がした。・・きっと母親にたたかれたりもしていたんだ・・・・・お母さんには邪魔者だったんだ・・千奈はただ悲しくて涙が流れた。いつのまにか細かい雨が降り始ていた。でも千奈の足は家には向かなかった。・・随... [続きを読む]
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- 2008/06/19 10:40花嵐 過去 〓
- 「お父さんの言うことなんて本気にしなくていいんだよ。軽口をたたくのは知ってるだろう?」割り箸を持つ手が震えている。「でも・・あの頃のことを思い出そうとすると頭が痛くなるから考えないようにしてたの・・ 考えたって辛いし でも・・」「でも何かあったなら思い出せないのっておかしいなとは思ってた。お母さんには言えないし」千奈は探るように父親を見た。「・・知ったってしかたないことってあるんじゃないか 千奈」... [続きを読む]
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- 2008/06/18 12:01ちょこっと ブレイク 〓 久しぶりに痩せた〜〜♪
- ********* おばばのひとり言 〓 *********いやいやいや すっきりしない天気ですね。秋葉の事件や地震やら日本列島揺れてますね。。。この先日本は何処へ行くという感じです。なんだかまた地震が起こるんでは・・と雑誌が騒いでるみたいですが嫌ですね。皆さま地震対策しましょう。ちなみにうちの長男は異変が起こりそうになるとぱっと何か感じるそうです。この子幼少の頃 私の考えてることを当てる... [続きを読む]
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- 2008/06/18 11:04花嵐 過去
- 二学期は中学は文化祭の準備でちょっと気ぜわしい・・。ハルはパソコン部で部長に頼まれて学校のホームページの更新をしたりしている。詩織達はおとなしくなってちょっかいは出さなくなった・・・。「ねえ!千奈 今日のC組の事件聞いた?」美琴が千奈の席にやってきて言う。「今百人一首をあの黒田先生がやってるでしょう?それでさ・・」美琴が喋りだした。黒田先生がハルを突然指す。「城崎君・・君は僧正遍昭の歌を言えるかな... [続きを読む]
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- 2008/06/17 10:25花嵐 新任教師
- ついに二学期が始まってしまった・・・。受験もだんだん間近になってくる。まだまだ残暑の中を千奈は学校に急ぐ。「伊沢!」武井が追いついてきた。「武井 おはよう」「暑くて学校なんて行きたくねえな〜。エアコンもないしうだるだけだよなあ・・」そしてにきび面を真っ赤にして頭をかきながら武井は言った。「ところで 伊沢 この間のディズニー・・・」「ちなの膝枕は気持ち良かったな」突然後ろでハルの声がした。「ハル・・... [続きを読む]
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- 2008/06/14 15:36花嵐 訪問者 〓
- 「・・そう言ったってちなにはわかりようもないことだろうけどね・・」ハルは千奈が困って黙り込んだのを見て言った。「どちらにしても瀬名有里を巻き込んだのは事実だから・・僕は足が治るまで彼女の 面倒をみるよ でも・・」「でも・・?」鸚鵡返しに千奈は聞いた。「こんなことだったら・・先にちなにキスしておけば良かったな」「え・・?」千奈の心臓は激しくなった。「・・なんだか最近ちなは女らしくなってさ 武井くん... [続きを読む]
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- 2008/06/13 10:09花嵐 訪問者
- おばあちゃんが言った・・支えてくれって ・・だから勇気を出してみよう・・「ああら!千奈ちゃん」夏日の射す玄関先で明子さんが目をまるくしてそれから笑った。「なんだか随分大人っぽくなったのね」千奈は髪をカールして白いワンピースを着ていた。「ハルミは家にこもってゲームばっかりで・・午前中はお友達のお見舞いに 行ったようなんだけど・・髪はのばし放題だし・・学校が始まるのにねえ」明子さんはため息をついて言... [続きを読む]
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- 2008/06/12 12:00花嵐 事故 〓
- 病室の中は花であちこち飾られていた。大きく作られた窓からは広い海が見えた。「来てくれるなんて嬉しいわ!」ベッドの中で瀬名有里が笑った。「・・座る椅子が一つしかなくて悪いんだけど」ハルが荷物置きの台を整理しながら言った。「さっき有里のお母さんが食事に帰ったばかりで」「いい いい。あたし達はここで」美琴と千奈は窓を背にして立った。ハルは有里の近くの椅子に腰掛けた。「ほんと・・わたしったら結構おっちょこ... [続きを読む]
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- 2008/06/11 11:19花嵐 事故
- 緑の多い病院前の停留所で千奈と美琴はバスを降りた。「あの瀬名有里が怪我をするなんてねえ」千奈と一緒に病院に向かいながら美琴は言った。「おまけに自宅の階段から落ちるなんて・・そんなにドジだったっけ?」「・・それに城崎が千奈に電話してくるって・・なんかおかしかない?」「だって・・瀬名有里は同級生じゃない」千奈は言った。「それに夏期講習も一緒だったし」「でも瀬名有里は千奈にはどっちかというと・・千奈だっ... [続きを読む]
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- 2008/06/10 11:13花嵐 夕暮れ時に 〓
- で でも・・」千奈は当惑して言った。「ハルは瀬名さんと付き合ってて・・」「わたしなんかよりハルにはお似合いで・・」少女は千奈を見た。「・・あの子にはハルがわからないわ」「私が倒れて病院で何もわからなくなって寝ていたとき 病室にいるハルがただただいとおしくていつも髪を撫でてた・・。 ハルはそれきり髪を切ることが出来ない・・ハルはそんな子なの」少女の目は悩ましげになった。「私はハルに呼び戻されたけど・... [続きを読む]
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- 2008/06/09 12:55花嵐 ちょこっとブレイク 〓 英会話でわいわい
- ********* おばばのひとり言 〓 *********おばばは月に2回地元のドイツのご婦人から英会話を習ってます♪このご婦人は10年以上も日本にいるので日本語はぺらぺら。本当はツーカーの仲なのだ。友達と3人の英会話レッスンなのですがだいたい歳が一緒のせいか井戸端会議とさほど変わらず。彼女がビリーズブートキャンプやったという話で私が答えるに「ビリーis tired なんじゃないかと... [続きを読む]
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- 2008/06/09 12:14花嵐 夕暮れ時に
- 夕方、残暑も厳しかったが千奈は夕食の買出しにスーパーに出掛けた。まだ太陽は赤く燃えていたがひぐらしの鳴き声も聞こえて秋も近いなと思えた。千奈は太陽の眩しさを避けるために母親のサンバイザーを目深にかぶりなおした。汗をかきながら買い物を終えて戻るころには夕闇が漂い始めていた。児童公園のそばを通るとき千奈は名前を呼ばれて足を止めた。「ちなさん」髪を三つ編みにした制服姿の少女が立っていた。白い三本の線の入... [続きを読む]
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- 2008/06/08 10:35花嵐 恋人たち
- ハルは瀬名有里と歩いている。「・・田中さんに聞いたけどこの間井沢さんと出掛けたそうね」瀬名有里はちらりとハルを見た。「それは美琴と三人でね・・ちょっとトラブルがあって・・」ハルは言った。「トラブル・・?」「・・でももう解決したから大丈夫なんだ」「・・・・」「今日で夏期講習も終わりだね ・・夏休みもあと少しだな」ハルは目を凝らした。街灯の下の暗がりで何かが瞬いた気がした。「城崎くん?」「・・なんでも... [続きを読む]
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- 2008/06/06 12:18花嵐 対決 〓
- 千奈たちは待ち合わせのファミレスに向かった。「本当に一人で詩織は来るのかなぁ」美琴が言った。「お父さんのことでって言ったからきっと一人で来ると思う。 ・・お父さんのことが原因でいじめてたんだとしたら」千奈は言った。「・・まあ 人目もあるからおかしなことはしないとは思うけどね」ハルが言った。「でも なんで城崎が来るのよ・・」美琴は不満そうにハルを横目で見た。千奈たちはファミレスの扉を押した。平日の午... [続きを読む]
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