|
- 2008/05/30 15:08『日記』
- 特に変わることのない日常。平々凡々とした毎日に嫌気が差す。そういうときに、人間は何か刺激を求めてしまう生き物なのだろう。昨日、近所の銀行で強盗事件があった。犯人は右腕を撃たれたものの、依然として逃走中。果たして、どこに隠れているのだろうか。それは、犯人にしか分からない。そんな非現実的なことが起こったことで、私の日常もある程度の影響を受けた。どの程度の影響かと言うと、それは日記を書く時間が大幅に長く... [続きを読む]
|
- 2008/05/26 10:21魔王「人間拾った」その8
- 魔王「王は、どこだ?」 兵士「王様、お逃げになってください。あれはホンモノの化け物です」 兵士「もはやこの城に残っているのは我々だけです。早くしないと——」 魔王「みぃつけた」 王「ひっ——」 兵士「王を守れ!」 兵士「討て!」 魔王「あんたがどれだけのものをあたしから奪ったか、思い知らせてやる」 王「なぜ、そんな傷だらけの体で立っていられる?」 魔王「あたしは、あんたを殺すまでは死ねないからね」 王「——... [続きを読む]
|
- 2008/05/25 12:00魔王「人間拾った」その7
- 騎士「そういうわけにはいかない」 魔王「!?」 勇者「なっ——!」 魔法使い「何を!?」 魔物「魔王様!」 少女「きゃあ!」 騎士「貴様はここで消せ、との命令だ」 魔王「ああ、そうきたんだね」 騎士「魔王、討ち取ったり!」 魔王「…………おい、男」 騎士「何?」 少女「お兄、ちゃん?」 魔物「お、男?」 男(元奴隷)「お、お怪我は、あ、ありません、か? ま、まお、う、さ、……ま?」 騎士「ちっ、しくじったか」 魔... [続きを読む]
|
- 2008/05/24 12:19魔王「人間拾った」その6
- 勇者「これがうまく行けば平和になるのかな?」 魔法使い「きっと、平和になりますよ」 勇者「……そうだよな」 魔法使い「はい」 勇者「魔物と人間が共存する世界、か」 魔法使い「……」 勇者「考えなかったわけじゃないんだよな、そういう世界も」 魔法使い「勇者様?」 勇者「王はさ、魔王を倒して人間だけの世界になれば平和になるって言ってたけど、俺はどうしても納得できなかった」 魔法使い「はい」 勇者「だから、魔王が... [続きを読む]
|
- 2008/05/23 17:14魔王「人間拾った」その5
- 少女「……」 魔法使い「どうしたの?」 少女「……」 魔法使い「?」 少女「……お」 魔法使い「……お? って、少女!?」 少女「お兄ちゃん!」 奴隷「!?」 魔物「え?」 勇者「は?」 魔王「おー、そうきたか」 魔法使い「お兄ちゃん?」 奴隷「ぼ、僕が?」 魔王「ここでようやく記憶喪失っていう設定が生きてくるわけだね」 少女「お兄ちゃん、覚えてないの?」 奴隷「……ごめん」 勇者「でも、確かに似てるっちゃ似てる... [続きを読む]
|
|
|
- 2008/05/22 20:45魔王「人間拾った」その4
- 魔王「ねぇ、魔物」 魔物「なんでしょう?」 魔王「お出かけしたいな」 魔物「また、ですか?」 魔王「いや、今日はちょっと違う」 魔物「と、言いますと?」 魔王「人間たちがいる街へ行こう」 魔物「えっと……すみません。何をおっしゃっているのか全然分かりません」 魔王「だーかーらー、街へ行こうよぉ」 魔物「魔王様、落ち着いてください。どこの魔王がわざわざ人間の元へ自ら足を運ぶのですか?」 魔王「あたしです」 魔... [続きを読む]
|
|
|
- 2008/05/21 16:46魔王「人間拾った」その3
- 魔王「男! おっとこー!!」 魔物「奴隷は買い物に行っておりますが?」 魔王「なーんだ」 魔物「どうかされたのですか?」 魔王「ひ・み・つ」 魔物「……?」 魔王「気になる?」 魔物「いえ、別に」 魔王「えー……」 魔物「そんな顔されましても……」 魔王「からかいがいないなぁ、もう」 魔王「男は?」 魔物「まだ戻ってきておりません」 魔王「遅すぎない?」 魔物「そうですか?」 魔王「うん。だって、そろそろ戻ってこ... [続きを読む]
|
- 2008/05/20 16:42魔王「人間拾った」その2
- 魔王「ピクニック、行きたい」 魔物「は?」 魔王「だーかーらー、ピクニック行こう? 天気いいし」 魔物「はぁ……」 魔王「おーい、男、男ぉ!」 奴隷「お呼びですか?」 魔王「お弁当作って」 奴隷「お弁当、ですか?」 魔王「そ。ピクニック行きたい」 奴隷「かしこまりました」 魔物「あれで王なんですよ、全く……」 奴隷「ですが、あんなお方だからこそ、皆さんはついていかれているのでは?」 魔物「ま、確かにそれも一理... [続きを読む]
|
- 2008/05/18 16:07魔王「人間拾った」その1
- 魔王「人間拾った」 魔物「は?」 魔王「だから人間拾った」 男「拾われました」 魔物「え? それで?」 魔王「これ、あたしの奴隷にする」 男「だそうです」 魔物「そう、ですか……」 魔王「それで、男の働きぶりは?」 魔物「目を見張るほどです。あれは本当に人間なのですか?」 魔王「わかんない」 魔物「わかんないものを拾ってこないでください」 魔王「ごめんなさい」 奴隷(元男)「魔王様、お部屋の掃除終わりましたけど... [続きを読む]
|
- 2008/05/17 07:17『雨唄』
- ぽつぽつぽつ…。雨が窓を打つ。まるで空が涙を流しているかのように、どんよりとした雲から雨が落ちる。始めは、ゆっくりと静かに打っていた雨音も、授業終了に向かうにつれ、徐々に強みを増してきた。ザーザーザー…。一定のリズムを保っていた雨の唄は、不協和音へと変わっていく…。天気のいい日は色鮮やかに映る桜の花も、今は雨にぬれて、どこか暗い雰囲気を醸し出していた。授業が終わり、生徒たちは次々と下校していく。そ... [続きを読む]
|
- 2008/05/16 14:31『余命』
- 「なぁ…」「ん?」「お前さぁ、もし自分がこの世からいなくなっちゃうとしたら、何したい?」「何よ、いきなり」「いや、最近読んだ小説でさ、そんな話があったんだよ」「どういうこと?」「その小説の主人公は3ヶ月の余命を言い渡されてさ。それで、その3ヶ月をどうやって過ごすかについて苦悩する話なんだけど……」「つまり、あと○○日後に死ぬとしたら何をしたいか、ってこと?」「まっ、そーゆーことだね」「とにかく好きな... [続きを読む]
|