|
- 2008/07/06 09:28万葉の歌碑 2
- 妻が認知症で浜松の施設に入ったため、月に一、二回面会に行き、昼食時に妻を連れ出して、食後、近くをドライブすることにしている。 去る五月、館山寺温泉のレストランで食事をすませてから、ふと、「みおつくしの碑」をもう一度見ようと思い立ち、現地へ行ってうろ覚えで探してみたが見当たらなかった。その後も二回ほど探したが分からなかったので、細江町の教育委員会で訊いたところ、気賀駅の北の小高い丘の上にある細江公... [続きを読む]
|
- 2008/06/22 20:49万葉の歌碑
- 昭和四十五(一九七〇)年ごろ、内藤き亀ぶん文先生のきもい肝煎りで「大井川民俗の会」がつくられた。大井川流域をはじめ県内外の民俗行事、習慣などや歴史、文学等について、内藤先生から教えを受けながら現地を探訪する会である。私は郷土の歴史や民俗に強い関心をもっているので積極的に参加した。マイクロバスで静岡県西部の浜名湖から豊橋あたりまで行くことがよくあったが、浜名湖畔にある二つの万葉の歌碑が深く印象に残... [続きを読む]
|
- 2008/06/15 21:28庭木の土 8
- 九月二十一日の九時過ぎ、Kさんと一緒に再びくだん件の植栽状況を見に行った。前回から二か月近く経っている。先ず中電のほうを見ると、四本のハナミズキには葉が殆どなく、残りの四本も葉がまばらであった。Kさんは「これはアメリカシロヒトリの害よりも水不足が大きな原因です。植栽土でないため保水性が少なく、雨が降ってもすぐ乾いてしまいます。もうだめですね。枯れるのを止めることはできません」と断定した。続いて西... [続きを読む]
|
- 2008/06/09 21:13庭木の土 7
- 中電にはこのような不当行為を未然に防ぐ手立てがある筈だ。工事部門の技術者ひとりを造園期間中、現場に配置しておけば、こうした問題は防げたに違いない。それができなくても、工事完了引渡し時にしっかり現場をチェックして回れば、西隣の総合庁舎の庭は黒々とした植栽土なのに、中電側は小石まじりの土であることが一目瞭然である。変だと思って掘ってみれば下には工事用の残土が入っているのがすぐ分かるのにそれをしなかっ... [続きを読む]
|
- 2008/06/05 23:55庭木の土 6
- 造園工事で下層部に非植栽土を入れるのは何も公共的な場合だけではなさそうだ。中電営業所とハローワーク・労基署の総合庁舎ができた一年後、街なかに住む知人のNさんが住宅を建て替えた。デザインがよく機能的にもすぐれた木造二階建ての素敵な家である。道路に面して車二台が駐車可能のスペースをとったので、入り口がやや狭くなったが、門から玄関までの通路の両側に小さな庭をつくった。特に北側にはブロック塀に沿って少し... [続きを読む]
|
|
|
- 2008/06/03 22:56庭木の土 5
- 八月六日、私は中電の庭木管理者で営業課副長のMさんに会った。来意を告げると、彼は同僚の副長Bさんから話を聞いているとのことであった。私が「それであなたは何をしましたか」と尋ねると、「枯れた木を除いてサツキを植え、除草をしました」と言う。それは私の予想したとおりの返答であった。ハローワークではこの二か月の間に厚労省とまで交渉して土を入れ替える予算を申請したというのに、中電では何らの改善対策も講じて... [続きを読む]
|
- 2008/05/31 00:29庭木の土 4
- れから二ヶ月が過ぎた七月三十一日、総合庁舎のハローワークY課長に会い、「あの話はどうなりましたか」と訊くと、彼女の顔に笑みが浮かんだので、これはうまくいったのかなと思った。Y課長は私の助言どおりに書面で上級官庁の静岡労働局へ上申した。局ではさっそく複数の業者から緑地の土を全部入れ替える相見積もりを取ったが、予想を上回る費用がかかるため、これはできないとした。そこで改めて、表土が側壁の高さより四セ... [続きを読む]
|
- 2008/05/28 23:38庭木の土 3
- 私と懇意な間柄のO建設社長Kさんは造園に関する資格を持ち、植栽についての造詣が深い。彼にこの問題についての意見を訊いてみた。「庭木を植える際、下の半分くらい瓦礫を入れるのは、土壌の栄養分を少なくして木が大きくなりすぎないようにするためですか、それとも造園コストを下げるためですか。」「それは後者です。造園業者が儲けるためです。」 まさかと思っていた返事が戻ってきた。「では、木が大きくならないように... [続きを読む]
|
- 2008/05/26 21:33庭木の土 2
- 中電営業所の方は総合庁舎よりも状況が更に悪い。総合庁舎と同様に緑地の周りに高さ三十センチほどのコンクリート壁をつくり、その中に半分ほど工事の残土のような砂礫を入れ、その上にとても植栽用の土とは思えない小石混じりの土砂を重ねて入れた。そのため小石が沢山露出している。これでは樹木が育たないだろうと思ったが、矢張り三年経った平成十七年には最も目立つ正面道路沿いの草花が全部枯れ、植え替えた。島田市の花と... [続きを読む]
|
- 2008/05/24 17:59庭木の土 1
- わが家の前の市道を西へ一四〇メートルほど行くと、南側に中部電力があり、その西隣にハローワークと労働基準監督署の入っている総合庁舎がある。平成十四年四月に相次いで竣工した。それぞれに広い駐車場があって、緑地には樹木や草花が植えてある。都市計画法の関係で、道路に接した敷地は二メートル程の幅で市に提供され、新しく歩道ができた。私はその歩道を毎日散歩する。かっては某社の資材置場と空地で、ゴミが捨ててあった... [続きを読む]
|
- 2008/05/23 23:49玄米食への挑戦 3
- 玄米食は一応順調に始まった。ところが一週間過ぎたころ、四年前と同じようにまたまた食欲がなくなり、安眠できず、気だるくなってきた。前回の最大原因は夏ばてだと思うが、今回は冬季である。首を捻ったところで原因が判るはずはない。 結局、変わった条件は玄米食しかないから、前回同様に玄米食を止めることにした。スーパーへ行って白米を一キロ買ってきて食べ始めると二日後に元気が戻った。玄米がまだ一キロ余っている。... [続きを読む]
|
- 2008/05/22 22:20玄米食への挑戦 2
- 妻と二人暮らしのときは五合炊きの電気釜を使っていたが、二年前から私ひとりになるとそれでは大き過ぎた。そのため昨年八月、二合炊きの小型の電気炊飯器を買った。二合炊ければ子供や孫たちと五人くらいの食事にも間に合う。 そして、ひとりで少量欲しい時は五勺でも美味しく炊ける。それにこの炊飯器は、白米、早炊き、無洗米、浸し米、おかゆ、玄米、発芽玄米の七種類に使用ができる。体調が悪い時、かゆを欲しいことも予想... [続きを読む]
|
- 2008/05/21 23:51玄米食への挑戦 1
- かねてから私は玄米食に関心があった。精白米はその殆どが糖質(デンプン)で、白米を常食しているとビタミンB1欠乏症に陥り脚気になる恐れがあるが、玄米は沢山のビタミンB1と、ビタミンE、ナイアシン、リン、カリウム、亜鉛、銅、食物繊維などを含んいて、健康に適しているからである。 とにかく試してみようと思い立ち、平成十一年十二月に、アサヒ軽金属工業製の圧力鍋を買い求めた。この圧力鍋は一・四五気圧、沸点一... [続きを読む]
|
- 2008/05/20 23:46消火器 3
- 昭和三十八、九年の頃だったと思うが、夏の或る日の午後、風呂敷包みを背負った一人の男がわが家を訪れた。「私は奄美大島の者で大島つむぎ紬を売りに来ました。家から連絡があって急に帰らなければならないので、残った三反を安くして早く処分したい」と言う。私はその頃、いい着物を一枚欲しいと思っていた矢先だったので乗り気になった。彼は「これは本場の大島で作られたもので、泥の中でしっかりもみ込んであるから、この通り... [続きを読む]
|
- 2008/05/19 22:09消火器 2
- 営業マンが帰ってから、念のために中溝町にある島田防災設備?に電話で問い合わせてみると、薬剤質量三キロの新品は八〇〇〇円、詰め替え五〇〇〇円、処分費八〇〇円であった。営業マンの言う金額が不当に高いと思った私の直感は当たっていた。 栄広プロビジョン 島田防災設備 新品 一本 一五〇〇〇円(特価九五〇〇円) 八〇〇〇円 詰め替え 一... [続きを読む]
|
- 2008/05/18 22:24消火器 1
- 十月初め、ある消火器販売会社から消火器の詰め替えを知らせる葉書が届いた。私の町内では毎年九月と十二月に防災訓練を行っているが、二十年ほど前の訓練のとき、粉末消火器を使用して火を消す実演があった。私はその消火能力を納得して、防災委員長の奨めるままに栄広の消火器を買った。中身の薬品の有効期間が五年なので以来、五年毎に詰め替えに来ていたようだ。葉書を見て、もう五年経ったのか早いものだ、と思った。 一週... [続きを読む]
|
- 2008/05/17 23:35抽象画の美 4
- 〔抽象画をどのように考えたらいいか〕 浜名湖の花博には印象派の巨匠モネが愛した魂のアトリエともいうべき「モネの庭」というコーナーが設けられた。印象派の作家たちは「自然は作者自身の感覚が現場でとらえたそのときの印象として描くべきだ」と考え、従来の絵画に比べると大胆でスピード感のあるタッチになった。しかし、印象派が生まれた一八七〇年代の初めの頃には印象派の絵は画壇からも一般観衆からもさんざんな酷評をう... [続きを読む]
|
- 2008/05/16 23:49抽象画の美 3
- 〔人間は何故抽象画を描くようになったか。〕 眼(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)、皮膚(触覚)に感ずるものを五官といい、五感のほかにあるとされる感覚で鋭く物事の本質をつかむ心のはたらきを第六感という。人間は太古から五官の中の眼によって存在を確認したもの―風景、人物、動物など―を描いてきたが、一九世紀の終わり頃から一部の画家は第六感の心に映じた喜怒哀楽のイメージをも描くようになった。しかし... [続きを読む]
|
- 2008/05/15 22:28抽象画の美 2
- しかし私にとっては、なぜ白い壁を赤くしたのか、真っ直ぐな手すりを何故わざわざ曲げたのかが不可解なので、その点にひっかかって、残念ながらNさんの絵には美を感じたり感動をうけたりしなかった。そして、世の中にはこのような抽象画を観て美しいと思う人がかなりいることを不思議に思った。 絵画は写実画でも写真のように実物と殆ど同じように描けばいいというのでなく、作者の表現したい点を強調して描くものだ。況んや抽象... [続きを読む]
|
- 2008/05/14 23:10抽象画の美 1
- 知人のNさんからグループナウNOWのゆさい油彩画作品展の案内状を頂いたので、六月末 、島田市大津の会場「ギャラリー発見」へ行ってみた。 このグループは藤枝市のA先生が主宰しているもので、会場には九人の会員の三十点と、A先生の二点の作品が展示してあった。Nさんは四点出品、その中の三十号の「階段のある風景」が代表作と思われるので、その絵について非礼を顧みず私見を述べることにする。その絵画は昨年島田市の... [続きを読む]
|
- 2008/05/13 23:42自転車泥棒 3
- ふと、ずっと昔に観たイタリア映画「自転車泥棒」を思い出した。一九八四年製作の米アカデミー外国映画賞を受けた巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の作品である。 明日がやっとありついた父の初仕事の日ということで、小学校四年生くらいの息子は自転車をぴかぴかに磨いて父を送り出そうと張り切っている。仕事はポスター貼りだ。だから自転車は必需品だ。ところが、父がはしごに登って大きなポスターを貼っているうちに自転車... [続きを読む]
|
- 2008/05/12 23:09自転車泥棒 2
- 私の事務所では今年の春ごろにも、同じように自転車を盗まれかかったことがあった。事務所の前に置いてあった自転車に、通りすがりの五十過ぎの男が乗って走り出そうとした。事務員が急いで外へ出て、「それはうちのものですよ」と声をかけたら、「すみません」と言って自転車を置いて逃げるように早足で立ち去ったという。この程度のことは窃盗未遂として届け出ても罪科に問われないらしいので、そのままで終わってしまった。 ... [続きを読む]
|
- 2008/05/11 08:23自転車泥棒 1
- 「先生、自転車を盗まれました。」棟続きの自宅で用事を済ませて事務所へ戻った私に、女子事務員から待っていましたとばかりに報告があった。 九時半ごろ、事務所の前に置いてある自転車に誰かがさわっているのが入口のドアのガラス越しに見えた。何をするのかと不審に思っているうちに自転車に乗って走り出した。事務所から飛び出して声を掛けたが、聞こえぬふりしてスピードをあげて走り去った。身長一・七メートルくらいの学生... [続きを読む]
|
- 2008/05/10 23:34しぐれ 3
- 「今朝はあんなに天気がよかったのに。女心と秋の空というのは本当ですね」と私が言うと、隣りに腰かけていた廸可が、「それは男心と秋の空というのですよ」と言い返してきた。 これをきっかけに雑談が始まった。いろいろな噂話がひとしきり済んで食べ物の話になる。鰻、天ぷら、トロ、ビフテキ、いろいろ皆の好きなものが出てきたので、私が、「僕は鮎がいいな」と言うと、廸可が思い出したように言った。「ねえぇ、どでごんす」... [続きを読む]
|
- 2008/05/09 23:56しぐれ 2
- 昼食を済ませると午後の安静時間をサボって、男女三人ずつ六人でのび野火どめ止の臨済宗妙心寺派の名刹、金鳳山平林寺へ出かけた。清瀬の駅から志木行きのバスに乗って十五分足らずで降り、それから歩いて約十五分の距離であった。 うっそう鬱蒼たる老杉が参道を覆い、山門両脇の仁王像は、いかにも由緒ありげに思われた。手入れの行き届いた境内をきよらかな野火止用水が流れ、禅宗寺院らしく茅葺の庫裏がひな鄙びた内庭と調和し... [続きを読む]
|