西村英明 さん

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プロフィール

ハンドル名西村英明 さん
ブログタイトルllllllll
サイト紹介文俺に惚れなよ
参加カテゴリー
更新頻度情報提供24回 / 87日(平均1.9回/週) - 参加 2008/06/18 02:36

西村英明 さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 …
  • 2008/08/15 02:00
  • 今宵の月は、高層の薄い雲がシルクインクルージョンと同じ効果をもたらし、西の空に巨大なシャトヤンシーを浮かび上がらせている。妖しい月夜だ。偶然が思いも寄らぬ絶景を作るのを見るたび、大なり小なり自然の織り成す奇跡に、恋心にも似た思いをつのらせ、俺は心臓の鼓動を少し早める。 宝石が好きだ。人工的に作られた煌びやかなものに囲まれた生活を続けていると、宝石がいかに奇跡的な存在なのかを、感覚として捕らえること... [続きを読む]
  • 2008/08/10 11:22由加神社
  • かなりの急角度で続く石段の一段一段には、毛筆で漢数字の書かれた箱が置いてあり、それぞれの箱の中に1円玉が数個ずつ、納められていた。セミしぐれの中、俺たちは無言でのぼった。ほど良く曇り空で、直射日光に肌を刺されることもなかったが、夏の蒸せ返る熱気に変わりなかった。日傘をさす妻のワンピースの背中が汗に滲んでいた。 火渡りなどの行事かあることを掲示板のポスターが伝えていた。鑑みると、ここは山伏の修行をす... [続きを読む]
  • 2008/08/04 01:07
  • ベランダで芋焼酎とビールを交互に飲んでいたら公衆便所みたいな味がした。生暖かい風を感じて右を見ると15年物の室外機が、ぐわんぐわん言いながら老骨に鞭打って回転し、部屋を一所懸命に冷している。このマンションの殆どの部屋のクーラーが作動して、夜のしじまに室外機のぐわんぐわんが折り重なり、こだまして、夜の熱気は更に温度を高めた。さながら香港の安アパートの様だ。さっきまで涼を求め、クーラーの効いたショッピ... [続きを読む]
  • 2008/07/29 13:46映画
  • 休日。 遠足に行く子供が、前夜なかなか寝付けず、それでも朝早く目覚めてしまうのに似て、いつもより早く起床してしまった。寝室を抜けリビングに出ると、飲みかけのグラスや読みかけの文庫本から、夜更かしの残り香が漂ってくる様だ。 久しぶりに見た妙な夢が、どんなストーリーだったのかハッキリ思い出せず、ぼやぼやしているうちに記憶はすっかり霧散した。夢なんて、どうせ記憶の整理なのだ、と負け惜しみじみたことを思い... [続きを読む]
  • 2008/07/27 21:36ageHaのプールサイドで雲を消す40男
  • すぐそばにいたレゲエ好きな風体の男達に「おにいさんいけてるね」と言われ、俺はちょっと得意になった。でも彼らが「いけてる」と言ったのは、どうやら俺の踊りではなく、着ていたシャツの事らしかった。 大きなストライプのコットンのシャツは、もうずいぶんと長く愛用しているものだった。 「15年ものだよ」と言うと、彼らは訝しそうな表情で「おにいさんいくつ?」と訊いた。 「いくつに見える?」 お決まりの質問返しをする... [続きを読む]
  • 2008/07/19 08:49
  • 「神様がいるよ、神様がいる夜は、なんでも震える。めちゃくちゃ震える」 サヌール、プラ・ダルムと呼ばれる黒い寺の参列から天を仰ぎ見た彼は、月が大気の湿気に乱反射する光線のあたりを指差し、つぶやいた。 「震える?」 大量に供えられた線香の煙に涙を流しながら、俺も月を見上げた。 「震えるって、どういうこと?」 「ダンスね」 少し考えて、彼は辿るように言葉を繋げた。 「波があるよ・・・静かなときの波と、お祭りの... [続きを読む]
  • 2008/07/13 10:21快感
  • ウォーターオパールの輝きは、子供の頃に遊んだスーパーボールのラメの輝きを髣髴させ、見るたび強烈なカタルシスが俺の心をスポイルする。赤、青、緑、紫、橙・・・乳白色のカット面から色相がキラキラと反射する恍惚は、世の中にそれしかなくてもいい、とさえ思わせる。非日常的な反射を凝視していると、日常の悶々とした些事などどうでもよくなり、体の感覚すら忘れてしまう。例えば単車で何処までも続く直線をフルスロットル... [続きを読む]
  • 2008/07/12 10:22バリの骨董
  • あんなにたくさんあったのに、今となっては見る事も無くなってしまった。妖気漂う彼らはどこに行ってしまったのだろう。 クタスクエアが出来るずっと以前、クタビーチやレギャンビーチにまだ椰子林がたくさん残っていた頃、キャッチセールスさながらの物売りひしめくジャラン・レギャンには、数軒に一軒の割合で数多くの骨董屋が存在した。それら骨董屋は大抵、どうやって集めたのか、先祖伝来と思われるヒンドゥ教の儀式に使う... [続きを読む]
  • 2008/07/07 16:20君の青 僕の青
  • 治す、なんて言葉、使わないでくれ。僕は病気じゃないのだから。僕のすることは全て、僕が僕であるために必要な「記憶」なのだ。時間の積み重ねが素敵なものになる様、いつだって試行錯誤しているよ。例えば、パレットの上で調合する青は、君の持っている美しい青とは若干違うかもしれないけれど、でも僕はもっと美しい青を手に入れるために、日々工夫しているよ。だから、治す、なんて言葉、使わないでくれ。 ... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 病気
  • 2008/06/29 01:49些事
  • 信号待ちにふと見た腕時計が何か言った様な気がした。わたしはあなたが死ぬまでの残り時間を測っているのか、とか何とか。 朝っぱらからそんな哲学的なことに構っている暇は無かったので、青信号になるや駅の改札へダッシュした。初夏の陽気で朝から暑い。背中に汗が滲んだ。 夜、サービス残業もいいところの理不尽な仕事をした帰り、最終電車に間に合うだろうかと腕時計を見た。 「わたしは、あなたが死ぬまでの残り時間を測って... [続きを読む]
  • 2008/06/28 10:40送り狼
  • よっぱらっちまう前にさらっと告白しておくか。 その昔、俺は送り狼だった。 飲酒で捕まったって5万円も払えばいいんだろう?ってな軽率で悪い時代だった。 バーで知り合ったコを軒並み「送るよ」の言葉で俺の密室に誘い込み、途中、所も分からぬ砂利敷きの真っ暗な駐車場に入ってシートを倒してディープキスする。 キスだけならいいが、女の子なら分かるだろうけど、キスしちゃったらもう最後までいっちゃうよね? ほぼ毎日誰か... [続きを読む]
  • 2008/06/23 13:35アーカイブ
  • 職場に行けば甘えん坊の後輩が、出来ない事を理由に、また俺に仕事を回すつもりだ。 出来ないわけないだろ、きっちり教えたじゃねぇか。しかも一度や二度じゃねぇぞ、教えてるのに出来ないのはお前の責任だろ?なのに、きっと明日も教えた事をすっかり忘れて、しれっと俺に仕事を回すつもりだろう。 ここは塾か?学校か?俺はお人よしの家庭教師か? メモとれよ、メモ。逐一記録しろ。覚えられないならメモをとれ。キミが来てから... [続きを読む]
  • 2008/06/22 11:42ホタル
  • 子供の頃、父の実家で見たホタルの乱舞を又、見ることが出来るだろうかと思いながら、能動的に見に出掛けなくなったのは何故だ。 大人になったから? 7月月初、縁あって小涌園を予約した。 ホタルの時期は短いので、見たいと思ったら何が何でも見るのだ。 バリ島ではナンパの手法として「クナンクナン(ホタル)を見に行こう」と、女の子を夜の沢の暗闇に誘う。 俺も妻を箱根の暗闇に誘うぜ。 ... [続きを読む]
  • 2008/06/21 01:15スピリチュアル
  • 祈る前にやることがある。 実行しなければならない現実が山ほどある。 だから俺はまだ祈らない。祈るほど弱っていないし、祈りしか見えていないわけじゃない。 検問を突破して暴走するんだ。 パトカーが追ってこようが関係ないね。 ... [続きを読む]
  • 2008/06/17 02:33あじさゐ
  • 梅雨の中休みといわれる一瞬が毎年の梅雨半ばにありがちだが、たぶんそれが今時期なのだ。こうなると必ず「このまま梅雨明けかな」などと言う人もいる。だけどこの後、怒涛の大雨が続いたりするのも例年のことだ。梅雨明けの分かりやすい感覚は、じりじりと焼ける太陽だろう。この晴れ間、照りつける太陽にそれはまだ感じられない。子供たちが夏休みに入る頃まで、俺たちは梅雨という季節を感じ続けるのだ。 あじさゐの花が咲いて... [続きを読む]
  • 2008/06/14 01:41
  • 子供の頃、鬱陶しいほど繰り返し躾けられ、でもそれがスムーズな人間関係を構築する所作と大人になってからふと気付き、躾けてくれた親に感謝する。例えばそれは、公衆の中の蛮行、無粋な真似をする人との付き合い、短慮が引き起こす騒動、等々に面して著しい。 たいていの誰もが普遍的に躾の大切さを思うだろう。問題は、それら愚行を自ら気付かず犯してしまうことだ。 自分は完璧だという思い上がり、お互いが問題の種を有して... [続きを読む]
  • 2008/06/13 01:53表現者は自分に酔う
  • 子供の頃、どうして小説家はホテルに缶詰になって作品を書くのか分からなかった。自分の家で書けばいいじゃないか。顧みれば、近代の文豪たちも旅先の旅館で筆をとった。 40歳を超えて、ようやく俺は俺なりにその答えを分かったと思う。 つまり、ホテルや旅先には自らを縛る規約が無いのだ。何を飲みながらだろうと、何を吸いながらだろうと(場合に寄っちゃ、女の子を呼ぶ事だって) 例えば俺の場合、何か文章を考えるときにはコ... [続きを読む]
  • 2008/06/08 02:41使われない青磁の茶碗
  • 一を聞いて十を為す人になりたいと思えども、完璧ということはなかなか為し得るものではない。そしてそんな不完全燃焼の中、いずれ見ていろ、いつか必ず為す!とばかり更なる高みを求めて、ひとは己の道を追求する、人生という学習の場は、そんな理想を中核とした壮大なドラマである、理想を掲げて己の生業にいそしめば、自分の歩んできた道に満足出来る筈だ、そう思って生きてきた。 でもそれは一般的には現実不可能の理想であり... [続きを読む]
  • 2008/06/05 01:49連鎖
  • 風呂上がりにベランダで酒を飲んでいると、つがいのコウモリが目の前に飛来する。目の前ギリギリのところで羽音をたてる。それはきっと、酒を飲んだ俺の体から炭酸ガスが大量に放出され、それを嗅ぎ当てた近隣の蚊たちが俺の血をめあてに集まるからだろう。 すなわち、福の神は酒と共に現れる。これ幸い、災い転じて福となす。 今夜の酒はボンベイサファイアの炭酸水割りなので、炭酸ガス濃度がいつもに増して濃い筈だ。だから、... [続きを読む]
  • 2008/06/01 03:02襲わないでね
  • 246をずっと西に向かい、たどり着いたのは川崎の住宅街、一人暮らしだとばかり思っていたのだが、どう見てもこの豪邸は両親と一緒に住んでいるだろう。 「・・・大丈夫なのか?」 「何?」 「親」 「伊豆の別荘に行ってて留守なのよ」 青いランプが、薄暗い部屋の片隅に光っていた。 白い壁、白い床、ソファーまで真っ白だった。 天上にぽつんと取り付けられた10ワットの裸電球の仄かな明かりよりも、部屋の隅に光る青いランプの... [続きを読む]
  • 2008/05/28 01:06あなたを悲しくさせる理由
  • 人を悲しくさせる最も愚かな理由は、自分に対する評価が低いと思い込むことだろう。 わたしのプライドを尊重せよ、もっと良い境遇を用意せよ、何故わたしを解らないのだ、解ろうとしないのだ、何故わたしの評価はこんなに低いのだ!そして、どんなものと自分とを比べているのかは分からないが、自分の理想とする存在をうらやましく、また、恨めしく思ったりする。 そんな玉ねぎ剥きみたいなことは、つまらないからやめたほうがい... [続きを読む]
  • 2008/05/28 01:05願いを叶える
  • 最近、つがいのコウモリがベランダの前をよく飛ぶ様になった。 コウモリは何かの吉兆だ、という話をどこかで読んだか聞いたかしたのだが、それがつがいで飛来するのだから俺はたいそう期待してしまう。 げんかつぎを一頃は嫌っていた。それは努力度外視の精神論、矛盾だらけの滑稽な習慣に思えたからだ。 だが、今は担げるげんなら何でも担ぐ。何でもやって、とことん神様に好かれるドリブルを続けるのだ、これだって努力のうちだ... [続きを読む]
  • 2008/05/24 02:53必要
  • 頭がズキズキする。目を開けたいのだが、まぶたを上げようにもそれ以上の力で上から押し戻され、まるで目が開かない。ただでさえ暗い店内が、開かない目のせいで余計に暗い。 ここはどこで今何時で何故ここにいるのかとか、目覚めた瞬間はとても混乱するのだが、そのキャストアウェイ的な浮遊感がまた気持ち良かったりする。 それが欲しくてバーに足を伸ばすのかも知れない。 バーは天国だ。本当に何でも忘れさせてくれる。(まあ... [続きを読む]
  • 2008/05/21 01:59月を聞く
  • かがんだら腰が痛いな。何かやったかな。ああ、昨日、現場で杭を抜いたんだ。随分深く食い込んでいたから、抜くのに一苦労した。杭を抜いて腰が痛くなるなら、もし不意の喧嘩にでもなったら体がもたないかも知れない。そんな埒もないことを思いながら、ベランダに出してある香炉に線香をくべる。香炉はベランダの床で、昨日の豪雨に濡れていた。線香が湿気らない様、注意深くセットする。 満月だ。台風一過の満月は、湿度を帯びた... [続きを読む]
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