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- 2008/10/12 04:20薄妃の恋僕僕先生 仁木英之
- 薄妃の恋―僕僕先生(2008/09)仁木 英之商品詳細を見る装画・挿画は三木謙次。新潮社装幀室。小説新潮掲載と書き下ろし。短編集。第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞作「僕僕先生」のシリーズ第二弾です。僕僕先生と別れて五年後、王弁は再び僕僕先生と旅に出ます。くつろぎました。行く先々で出会う、奇妙でおかしな出来事やホロ苦い体験を描くロードノベルです。亀の珠鼈、坊主不空、雷神の子、面縛の道士、薄妃の恋、黒 [続きを読む]
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- 2008/10/11 04:05こどものころにみた夢 角田光代ほか
- こどものころにみた夢(2008/06/10)角田 光代島本 理生商品詳細を見る装幀は名久井直子。初出「小説現代」。絵本のような、多彩なアンソロジーでした。トイレ絡みと怖いお話が目立ってた印象です。角田作品、島本作品が好きでした。絵は松尾さん、木内さん、田雜さんに自筆の西さんがおなじみ。鯰江さんが新鮮です。こどものころにみた夢の奇妙さを思い出し、カラー挿絵のコラボが楽しかったです。目次:男・角田光代と網中い [続きを読む]
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- 2008/10/10 03:14蟋蟀 栗田有起
- 蟋蟀(2008/09)栗田 有起商品詳細を見る生き物をモチーフにしたり、題名だけだったりの短編集。不思議な力や奇妙な出来事を、淡々と描きます。人生の難しさや悲しみも織り込まれ、不思議な味わいが楽しくユーモラスです。「ユニコーン」中味がユニークでした。「荒野にたたずむ藍色の馬」に感情移入です(笑)。私は何を宿してるのかな?って思いました。「蟋蟀」こおろぎの刺青を持つタマコおばあちゃん、気性が良くて好きです。蟋 [続きを読む]
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- 2008/10/09 02:30少しだけ欠けた月季節風秋 重松清
- 少しだけ欠けた月―季節風*秋(2008/09)重松 清商品詳細を見る装幀は吉田篤弘・吉田浩美。産経新聞連載と他誌掲載を改稿改題。季節風シリーズ第三弾秋編。春夏より読みやすい反面、インパクトは薄い印象でした。死や泣かせの要素は低めで安心しました。子供が主役のお話が多くてよかったです。主人公が過去を思い出したり、子供の気持ちや感じている事を鮮やかに描いています。コメディな「オニババ」、エッちゃんと飛び跳ねた「サ [続きを読む]
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- 2008/10/08 04:13平等ゲーム 桂望実
- 平等ゲーム(2008/08)桂 望実商品詳細を見る装幀は松昭教。装画は上路ナオ子。書き下ろし。意思決定は全て投票、職業は抽選で4年交代など、平等社会実施100年の鷹の島。勧誘係の芦田耕太郎は出会う人々の苦しみや痛みの感情を理解できず、困惑します。絵の才能を見出され、学びや気づきがあり評価されて、喜びや達成感を知るのです。島への疑惑も絡め、嫉妬や悪意、落胆や失望も経験しながら成長していきます。強引な絵の [続きを読む]
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- 2008/10/07 04:25三月の招待状 角田光代
- 三月の招待状(2008/09/04)角田光代商品詳細を見る挿画・装幀は山口昌弘。初出「小説すばる」。裕美子と正道の離婚パーティーに出席した充留は、麻美、宇田男と顔を合せます。大学の同級生、34歳の男女5人の友情と恋愛の一年を描く、連作長編小説です。ライターとして順調な充留、正道に振り回された裕美子、専業主婦の麻美、責任が生じると逃げ出す正道に恋人の遥香と、視点が切り替わる群像劇。麻美と宇田男のキスから始ま [続きを読む]
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- 2008/10/07 03:32何も持たず存在するということ 角田光代
- 何も持たず存在するということ(2008/06)角田 光代商品詳細を見る装幀は間村俊一。装画は勝本みつる。日常、旅、家族、自著を語るエッセイ集です。感じた事を冷静な視点から小気味よく書いていて、いっぱい感心して共感しました。「対岸の彼女」「ロック母」「八日目の蝉」「マザコン」など作品の裏側が興味深かったです。家族や直木賞受賞関連の文章には深い思いが感じられて、熱い気持ちになりました。「本が写す自分」に頷いて、「 [続きを読む]
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- 2008/10/05 04:10銀盤カレイドスコープvol.6ダブル・プログラム 海原零
- 銀盤カレイドスコープ〈vol.6〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)(2005/11)海原 零商品詳細を見るイラスト:鈴平ひろ。集英社スーパーダッシュ文庫。これまでのあらすじは過去記事をご参照ください。オリンピック−その輝かしい舞台に人一倍強い思いを抱く2人のアイシーセレブ、至藤響子とドミニク・ミラーが今回は語り手になって物語を進めていきます。至藤響子は強制、ドミニク・ミラーは幸運な出会いで氷の住人となり、頂点 [続きを読む]
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- 2008/10/03 04:01永遠の0 (ゼロ) 百田尚樹
- 永遠の0 (ゼロ)(2006/08/24)百田 尚樹商品詳細を見る装幀は緒方修一。装画は漆原冬治。タイトルの0(ゼロ)は零戦のゼロ。おすすめ。佐伯健太郎と姉・慶子は、戦死した祖父宮部久蔵のことを戦友たちに訊いて回ります。臆病者で凄腕パイロット、生きて帰る強い執着。なのに、なぜ特攻で死んだのか。悲惨な状況、高潔な人柄と各人が受けた影響を描き、最後に真実が明らかになります。戦史物、ミステリー、至高の恋愛小説です。 [続きを読む]
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- 2008/10/02 23:39リプレイ ケン・グリムウッド
- リプレイ (新潮文庫)(1990/07)ケン・グリムウッド商品詳細を見るジェフは43歳の秋に死ぬと、記憶と知識は元のまま25年前18歳に逆戻りします。先がわかる利点で大金持に。でも再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また―。人生をやり直せたら、というワンアイデアを徹底的に描いている時間テーマSFです。始めは魅力的でも、いくら素晴らしい人生を過ごしても御破算・リプレイされる時間。やり直しの人生で妻や子供、愛し [続きを読む]
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- 2008/10/01 03:46ぼくは落ち着きがない 長嶋有
- ぼくは落ち着きがない(2008/06/20)長嶋有商品詳細を見る桜ヶ丘高校の図書部は図書室の書庫が部室。部員の望美の目線が中心の群像劇です。会話や動作が丁寧に書き込まれていて、部室での日常と繋がりが鮮明に浮かびます。ゆるく、時に深く関わり合う生徒たちに混じって、自分もそこにいるみたいでした。出来事を淡々と受け止める望美は優しいキャラで、不器用さにも共感できました。個性的な部員たちの気持ちにも親しみを抱き [続きを読む]
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- 2008/09/30 23:42シチュエーションパズルの攻防珊瑚朗先生無頼控 竹内真
- シチュエーションパズルの攻防―珊瑚朗先生無頼控 (創元クライム・クラブ)(2008/06)竹内 真商品詳細を見るカバーイラスト・デザインは大塚砂織・水野哲也。「ミステリーズ!」連載と書き下ろし。大学入学した了は叔母の店、銀座の文壇バー、ミューズでバイトすることになります。ご贔屓のミステリー作家・辻堂珊瑚朗先生が、謎に推理を披露する連作短編集です。シチュエーションパズル、質問を繰り返し手掛りを積み重ね謎に近づく [続きを読む]
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- 2008/09/28 03:27きのうの世界 恩田陸
- きのうの世界(2008/09/04)恩田 陸商品詳細を見る装幀は岩瀬聡。写真は鈴木理策。新聞連載を加筆修正。三本の塔と水路がある町の外れ、水無月橋で発見された男の死体は市川吾郎でした。ひとつの死を発端に、次々と出てくる謎で、物語に一気に引き込まれます。なぜ、誰に殺されたのか?。一年前に突然失踪した理由は?。何を調べていたのか?。読者に語りかけてくる口調、男の謎、塔の謎、ホラーめいた挿話、町の不穏な雰囲気。 [続きを読む]
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- 2008/09/26 04:25ガーディアン 石持浅海
- ガーディアン (カッパ・ノベルス)(2008/08/21)石持浅海商品詳細を見るカバーデザインは泉沢光雄。「週刊アスキー」「ジャーロ」掲載。ふたつの中編を収録。勅使河原冴は、幼い頃に父親を亡くした後、ずっと不思議な力に護られてきました。迫る危険を回避するために、発動するその力を、「ガーディアン」と名付けています。突発的な事故ならバリヤーになり、悪意や害意の攻撃には自動的に反撃するのです。「勅使河原冴の章」は、ガ [続きを読む]
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- 2008/09/24 03:52甘い記憶
- 甘い記憶(2008/08)井上 荒野商品詳細を見る装画は福田利之。装幀は新潮社装幀室。チョコレートがモチーフの恋愛アンソロジー。「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」キャンペーンのプレゼント本に加筆修正。とびきり甘いスウィートからほろ苦いビターまで、六つの恋愛模様が広がります。川上弘美さんは、五歳から始まる治樹さんへの感情の移り変わりが、いい感じです。野中柊さんは、お菓子の描写が相変わらず上手です。 [続きを読む]
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- 2008/09/23 23:48初恋素描帖 豊島ミホ
- 初恋素描帖 (ダ・ヴィンチブックス)(2008/08/20)豊島ミホ商品詳細を見る装画は浅野いにお。装丁は芥陽子。ダ・ヴィンチ連載に書き下ろし追加の連作短編集。中学2年2組、35人中の20人が主人公になって、初恋を語るスタイルです。目次が名簿形式でユニークです。話ごとにそれぞれの視点で、思いを綴っていきます。この多視点描写で生徒間の立場や関係、見え方、人間模様もわかって楽しめました。憧れても素直になれず、卑 [続きを読む]
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- 2008/09/21 05:32誰の上にも青空はある HABU(羽部恒雄)
- 誰の上にも青空はある(2008/07/26)HABU商品詳細を見る「空の風景」をテーマに世界各地で空を撮りつづけ、多くの人を励まし、魅了する人気写真家・HABU=羽部恒雄さんの写真集です。ひとつひとつのとても綺麗な写真と、その横の言葉の組み合わせが素晴らしいです。共感できて、元気がでます。頑張るんじゃない。楽しむんだ。楽しくやればうまくいく。夢が叶うことが幸せなんじゃない、夢を抱えて前に進んでることが幸せな [続きを読む]
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- 2008/09/20 04:30夏への扉 ロバート・A・ハインライン
- 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))(1979/05)ロバート・A・ハインライン福島 正実商品詳細を見るカバー絵・中西信行。再読。SFのオールタイムベストに何度も選ばれている名作。1957年の作品ですが、古さや退屈さを感じさせない面白さでした。天才技術者ダンは親友と婚約者に嵌められ、冷凍睡眠で30年後に送り込まれます。前半、1970年に理不尽な罠で失意に沈むダンが痛々しくて、彼らが憎かったです。後半、200 [続きを読む]
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- 2008/09/18 02:14気をつけ、礼。 重松清
- 気をつけ、礼。(2008/08)重松 清商品詳細を見る装画・題字は川原真由美。装幀は新潮社装幀室。初出「小説新潮」など。短編集。どこか癖のある先生と生徒の、過去と現在の出来事を描きます。自分の好き嫌いにこだわり、歪みや癖も持つ先生の生き方と、深く刻み込む生徒たち。年を取ってやっとわかること、主人公たちの後悔と反省がほろ苦く切なかったです。不器用でも人間臭い先生を思い出すことで、励みになることもあるって感 [続きを読む]
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- 2008/09/16 03:48野球の国のアリス 北村薫
- 野球の国のアリス (MYSTERY LAND)(2008/08/07)北村 薫商品詳細を見るイラストレーションは謡口早苗。講談社ミステリーランド。宇佐木さんを追いかけ、少年野球のエースだったアリスが着いたのは鏡の国でした。全てが反転した鏡の世界で、母校が逆の野球大会に出ると知って、再びマウンドへ。不思議の国のアリス、鏡の国のアリスの設定を元に、野球を題材にした作品です。アリス、関わる兵頭、安西、五堂。それぞれの個性や思 [続きを読む]
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- 2008/09/15 04:16トップランナー有川浩 (テレビ)
- 本放送を見逃したので、9月13日25時35分からの再放送を見ました。有川浩さん、思ってたより声が可愛くって、イメージがまたアップです。登場人物を解き放ち勝手に動き出すのは、キャラが立ってる物語の特徴ですね。手塚に「出してきやがって!」には笑いました。新井素子さんの影響が興味深かったです。旦那さんについて、優秀な外付けハードディスクの例えが秀逸でした。パートナーの協力と後押しって大切ですね。リ [続きを読む]
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- 2008/09/14 01:36美女と竹林 森見登美彦
- 美女と竹林(2008/08/21)森見登美彦商品詳細を見る装幀は藤田知子。装画・本文イラストは谷山彩子。初出「小説宝石」。エッセイ集。行き詰りを見越し、多角的経営を志して竹林経営へと森見登美彦氏は進出します。MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)カリスマ竹林経営者への野望の始まりです。竹林との出会い、悪戦苦闘の実情に思い出や蘊蓄、近未来のビジネス展開と盛り沢山。虚実ない交ぜで膨らむ妄想が森見登美彦さんらし ... [続きを読む]
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- 2008/09/13 17:44Field,Wind青春スポーツ小説アンソロジー あさのあつこほか
- Field,Wind―青春スポーツ小説アンソロジー(2008/04)あさの あつこ五十嵐 貴久商品詳細を見る装幀は片岡忠彦。装画はミヤタジロウ。すべて書き下ろしの短編集です。競技は陸上、サッカー、自転車ロードレース、アイスホッケー、フィギュアスケート。青春スポーツ小説アンソロジーにしては、スポーツ度が低い気がしました。川西蘭さんの「風を運ぶ人」は、既読「セカンドウィンド」の関連短編でした。再会した従姉妹の香織との交流で [続きを読む]
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- 2008/09/12 04:04キノの旅7−the Beautiful World 時雨沢恵一
- キノの旅〈7〉the Beautiful World (電撃文庫)時雨沢 恵一イラスト:黒星紅白。メディアワークス電撃文庫。短編連作形式。バラエティに富んだアプローチ、淡々とした描写。安住の国を探し続けるキノとモトラドのエルメスとの旅の日々。半分くらい師匠やシズ様の話で、興味深かったです。(カラー口絵あり)「迷惑な国」「ある愛の国」「川原にて」「冬の話」「森の中のお茶会の話」「嘘つき達の国」(プロローグ:エピロー [続きを読む]
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- 2008/09/10 03:22警視庁特捜班ドットジェイピー 我孫子武丸
- 警視庁特捜班ドットジェイピー(2008/06/20)我孫子武丸商品詳細を見る装幀は泉沢光雄。カバー・本文イラストは喜国雅彦。「GIALLO」掲載。イメージアップを図る警察は、広報活動任務で警視庁特捜班ドットジェイピーを設立。達人で問題もある美男美女の五人の警官が集められ、コードネームがつけられます。格闘家の早峰綾バージンホワイト。アクション映画好きの三枝博信ソルジャーブルー。隠れ腐女子の沢渡香蓮ビューティ [続きを読む]
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