花音 さん

花音さん: Walhalla*
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プロフィール

ハンドル名花音 さん
ブログタイトルWalhalla*
サイト紹介文18禁要素濃厚、内容重視のBL小説サイト。
大人、切ない、葛藤、スーツ等をキーワードに小説連載中。
自由文9/2から新シリーズ「堕天使の産声」連載スタート。

命を取り留めはしたが脳死の判定を受ける司、絶望する真澄。
そんなある日、犯人を偶然見かけた真澄は尾行して逆に囚われてしまう。
犯されようとしていた真澄を救った白髪の暗殺者に持ち掛けられた話とは…。

10/6に一話アップしました。
参加カテゴリー
更新頻度(2年)情報提供67回 / 115日(平均4.1回/週) - 参加 2008/07/04 22:47

花音 さんのブログ記事

記事削除機能過去の記事 … 1 2 次へ
  • 2008/10/07 23:31堕天使の産声【堕天使の胎動】11
  • 今直ぐ殺されるか、犬死を覚悟で刺し違えるか、或いは闇の世界に身を置いてより仇である組織に近付くか。男の並べた選択肢はどれも暗い闇への道を示していた。しかし今の真澄にとって死は恐れの対象では無い。二度と目覚めぬ司と共に眠れるならば、そう思えば怖くは無い。だが家族を失った時の悲しみを乗り越え、一人で頑張ってきた司を脳死に至らしめた組織を放置して死に急ぐわけには行かない。一番怖いのは司の仇を取る事も出 [続きを読む]
  • 2008/10/06 01:52堕天使の産声【堕天使の胎動】10
  • 「…マフィア?オスカー・アルフォンスと言うあの男はマフィアの一員だと…?」白髪の男が告げたその単語を掠れる声音で繰り返した。見開いた真澄の黒眸は静かに言葉を成す男のみを見詰めている。静かに顎先を引く事で真澄の言葉を肯定した男は更に話を続けた。「そう、あの男…オスカーはエデンと呼ばれるマフィアの一員で、しかもエデンの中では精々中堅クラスです。先日のロックフェラーでの銃撃戦でオスカー自体が銃を撃って... [続きを読む]
  • 2008/10/04 01:17堕天使の産声【堕天使の胎動】9
  • マンデリンの苦い香がエンパイアステートビルが望める真澄の部屋に静かに満ちる。司が愛し、何時も見下ろしていた窓辺に佇んで雨に濡れて尚も七色に瞬くニューヨークの夜景を見下ろす殺人者に熱い湯気を放つマグカップを差し出した。椅子を勧めた後、真澄もマグカップを手に椅子に身を落ち着けて冬の冷たい雨に冷え切った体を暖めるべくマンデリンをゆっくりと飲み下す。雨に濡れて湿り気を帯びる白い髪の一房を肩先に零し、テ ... [続きを読む]
  • 2008/09/29 23:04堕天使の産声【堕天使の胎動】8
  • 「私の顔を見てしまったら、その瞬間に死ぬ事になる。…そう言いませんでしたか?」そう静かな声音で呟きながら、雨に濡れるアスファルトに靴音を刻んで己へと距離を削る白髪の暗殺者の相貌を見詰めた。肩甲骨辺りまで伸ばされた見事な白い髪を一つに結わえたその男の顔立ちは、たった今四人の人間を殺した事が信じられない位に穏やかな顔立ちに見えた。眦が幾分か垂れ気味の切れ長の黒眸は己の相貌のみを見詰めている。ネオン ... [続きを読む]
  • 2008/09/26 23:46堕天使の産声【堕天使の胎動】7
  • どさりと己の背に頽れてきた男は二度、三度と痙攣を繰り返して後に動かなくなった。今ならば逃れられるかも知れないが、冷たい雨と冷たいアスファルトに凍える体は悴み、思う様に動かせない。「何だ、テメェは!!」真澄を犯す為に順番を待っていた男達が怒号した。何が起こっているのかと背に覆い被さる男の体の下で身動ぎながら視線のみを持ち上げてみた頃には男達は呻き声を上げて膝から崩れ、アスファルトに倒れ伏していた。 ... [続きを読む]
  • 2008/09/24 23:52堕天使の産声【堕天使の胎動】6
  • 真澄は雨の中で立ち尽くしていた。辺りは己の指先すら見る事が出来ない程の暗闇に包まれていて、身に降り注ぐ雨の冷たさと雨音が無ければ雨が降っているとも解らない。しのつく冬の冷たい雨が体を少しずつ凍えさせて行く。雨に凍える体は思う様に動かせず、声を出す事も出来ない。司は何処に居る?こんな冷たい雨の中、あの人を一人で立ち尽くさせていたら風邪を引かせてしまう。一刻も早くこの腕の中に抱き締めて、愛しい体温 ... [続きを読む]
  • 2008/09/21 23:05堕天使の産声【堕天使の胎動】5
  • 真澄はあの忌まわしい事件の後、何か新しい情報が無いかと足繁く警察に通って問い詰めたが新たな情報は何も得る事は出来なかった。後日テレビのニュースで知ったイブの事件の被害者総数は死亡者25人を含め、怪我の大小に関わらなければ300人を超えるという近年稀に見る事件だったと言うのに、犯人は誰一人捕らえられてはいなかった。否、実際には犯人の内の数人は遺体として発見されてはいたが、死者に手錠を掛ける事も責任を追 ... [続きを読む]
  • 2008/09/17 20:10堕天使の産声【堕天使の胎動】4
  • ルルドと言う小さな村で生まれたベルナデットは聖母マリアに出会ったと言う。その後、シスターとしての人生を歩むと共に様々な病に蝕まれて130年程昔にこの世を去ったベルナデットの遺体は、今も教会の中で臨終の時と全く変わらぬ姿の侭で硝子の棺の中に眠り続けていると言う。そしてルルドに湧く泉は病を治す奇跡の水と呼ばれ、今も病に悩む多くの巡礼者にとって聖地と呼ばれ続けている。別に真澄はその奇跡の水を信じているわ ... [続きを読む]
  • 2008/09/17 00:01堕天使の産声【堕天使の胎動】3
  • ICUの中は規則的な人工呼吸器の音だけが満ちていた。人工呼吸器をチェックしている看護士は黙々と作業を続けながら、閉ざした扉に背を預けて右目のみで静かに眠る司を呆然と見詰める真澄に同情めいた視線を向けた。司の体に繋がっている心拍数計と脳波計のコードはモニタに繋がっており、そのモニタに呆然とした右目を向けて見てみるとピッ、ピッ、と呼吸と同じく規則的なリズムで示される心拍数に反して脳波計は一本の線が静 ... [続きを読む]
  • 2008/09/15 22:50堕天使の産声【堕天使の胎動】2
  • 連れて来られた部屋はテーブルと椅子が四客置かれただけの簡素な部屋だ。テーブルの上には医師が出してくれた紙コップ入りの珈琲が苦い香の湯気を立ち上らせていた。差し向かいで座っている医師の表情は矢張り渋面で、言いようも無い不安に駆られた真澄から口を開いた。「話って何でしょう。……手術は成功したんですよね?」包帯に隠されていない右目をじっと司の手術を担当した執刀医に向け、問い掛けた。真直ぐに見詰める真澄 ... [続きを読む]
  • 2008/09/15 00:16堕天使の産声【堕天使の胎動】1
  • 手術室の前に設置された待合所のベンチに腰掛け、瞼を伏して祈りながら時折手術中を示すランプを見上げては深い溜息を吐いた。バーテンが呼んでくれた救急車が到着した頃には司の心肺は停止していた。救急車に同乗し、心臓マッサージや輸血が施されている司を見守りながら真澄自身も左顔に負った傷の手当てを受けた。ストレッチャーに乗せて運ばれて行く司が手術室に入って三時間が経過していたが、未だ終わらない。壁にかけら [続きを読む]
  • 2008/09/12 22:35堕天使の産声【儚き蜜月】6
  • 深手を負った司を抱いて飛び込んだショットバーで救急車を要請した後、バーテンが持って来てくれたタオルで背中の傷を強く押し、圧迫して止血を試みた。しかし白いタオルに見る見る内に血が染みて、傷の深さを真澄により深く知らしめる事となる。「……っ…く」傷口を押し上げる事で傷が痛み、司が呻き声を上げた。今まで伏していた瞼を震わせながら黒眸を覗かせ、力無く真澄を見上げる。「救急車を呼んでもらったよ。もう少しの ... [続きを読む]
  • 2008/09/12 00:19堕天使の産声【儚き蜜月】5
  • 「……ッ、…痛……ぅ…っ」司が痛みに呻きながらずるずると頽れそうになるのを、背を確り抱き締める事で支える。暖かな血潮が溢れ、真澄の腕を赤く濡らして行くのが解る。狭い路地に逃げ惑う人々の悲鳴が谺するが、それを掻き消す様に2発、3発と銃声が轟いた。銃撃戦を繰り広げているのは白人とアジア人らしい。逃げるアジア人…恐らく喚いている言葉からして中国人らしき男を追い詰めた白人が撃った流れ弾が司の背に着弾したのだ [続きを読む]
  • 2008/09/10 23:52堕天使の産声【儚き蜜月】4
  • 唐突に轟いたその爆音は立ち並ぶ高層ビルの壁に谺し、空気を震わせた。思わず立ち止まってしまった人々の群れの中には真澄と司の姿もある。やがて何処からとも無く絹を裂く様な悲鳴が上がり、それを掻き消す様に更に爆音は続いた。悲鳴も爆音も少しずつ凄まじくなってゆく。「……一体何が?」周囲でざわめきを通り越し、悲鳴を上げながら逃げ惑う人々が増えて行く。訝しむ様に眉宇を顰める司の手を強く握り締めると、真澄は人込 [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 産声
  • 2008/09/09 22:38堕天使の産声【儚き蜜月】3
  • 秋から解放されるロックフェラーのスケートリンクを見下ろす様に、11月の末頃から毎年巨大なクリスマスツリーが飾られる。ニューヨークのクリスマスを愉しむ有名スポットであり、この時期の名物にもなっている。クリスマスイブの今日は週末である事も手伝って、当然の様にロックフェラーは酷い混雑具合だった。繋ぎ合わせた指先を確りと握り締め、自他共に認める方向音痴の司と離れない様にするのが精一杯で、スケートリンクやツ [続きを読む]
  • 2008/09/09 00:10堕天使の産声【儚き蜜月】2
  • 12月24日、クリスマスイブにして司の28歳の誕生日の朝。目覚めてみればニューヨークの街は雪の白さに覆われていた。寒さを理由にして暖かなベッドの中で遅くまで抱き締め合って微睡み、少し遅めのブランチを二人して摂ってからニューヨークの街へと繰り出した。未だに降り続く雪は街路樹の枝に綿菓子を乗せている様にこんもりと降り募り、クリスマスイブらしさを醸し出している。週末のクリスマスと言う事も手伝って人通りの ... [続きを読む]
  • 2008/09/08 21:17堕天使の産声【儚き蜜月】1
  • 己の誕生日に一番欲しかった人を手に入れて以来、まるで毎日が夢の様に甘く幸せな日々が続いている。真澄の部屋からの眺めが好きらしい司は足繁く部屋に通う様になってくれた。キッチンに並んでブルスケッタを作り、ワインを酌み交しながら夜景を愛でつつ他愛ない会話を愉しんだり、ソファに二人して腰掛けて飽きる事無く唇を啄ばんだり。二人にとってそんな時間が何よりも大切で愛しい時間であり、その積み重ねが強く愛し合う関 [続きを読む]
  • 2008/09/06 23:46堕天使の産声【運命の出会い】5
  • 「……ん、……く…ッ」ソファに組み敷き、一つに繋がった司の顔を見下ろしながらそっと頬を包み込んだ。苦しげに眉宇を顰めながら、荒い呼吸を繰り返している司の唇にそっと唇を重ね、労わる様に啄ばみを落とす。「……ッ、…痛い…?司…」男を受け入れるなど初めてなのだろう窄みを穿つ己の雄を戒める力は強く、幾度と無く重ねるキスに反応する様に小刻みに収縮しては戒める力が強くなる。込み上げる思いの侭に腰を揺すりたくな [続きを読む]
  • 2008/09/05 22:53堕天使の産声【運命の出会い】4
  • 部屋の中に今満ちている沈黙が重い。同じ男に好きだのキスしたいだのと言われたら気持ち悪いと思われて普通だろう。事実、真澄自身も同性に対してこんな思いを抱いたのは初めてだったし、いきなり同じ男にこんな事を言われたりしたら気持ちが悪いと感じる筈だ。だがボウリング・グリーンで出会ったあの日、確かに今まで陳腐で色褪せたものにしか思えなかった『運命の出会い』と言う言葉が鮮やかな色彩を纏ったのは確かだ。今、真 ... [続きを読む]
  • 2008/09/04 23:28堕天使の産声【運命の出会い】3
  • 瞬く間に時は過ぎてゆく。特に愉しく満ち足りた時間ほど、人は時間の流れを速く感じるものなのだろう。父親と同じく刑事になる事を目標に留学先の大学で勉強を進めながら、時折空いた時間に佐奈崎 司を誘って一緒に時間を過ごす時間が何よりも大切で掛け替えの無い時間になりつつある。時にはカフェでのんびり互いの日常を語り合い、時には一緒にダーツやビリヤードを愉しみ、時には大学在学時には成績優秀だったらしい司に勉強 [続きを読む]
  • 2008/09/03 23:23堕天使の産声【運命の出会い】2
  • ニューヨークの街並みを映している窓の向こうはちらほらと雪が舞い落ちている。道行く人達は寒さに急き立てられる様にして皆早足で通り過ぎて行く。その様子を眺めていた向かいの席のスーツ姿の男は軽く肩を竦めながら真澄へと視線を移した。「初雪にして積もる様な予報が出ていたけれど、此処までニューヨークの冬が寒いとは思わなかったな。……兎も角も助かったよ。未だ二日前に来たばかりで、完全に道に迷ってしまっていたから [続きを読む]
  • 2008/09/02 23:37堕天使の産声【運命の出会い】1
  • 「……殺せ。ボスの手を煩わせるまでも無い」世に名立たる犯罪都市ニューヨークの片隅、ビルに囲まれた薄暗い夜の路地裏で雨後に濡れたアスファルトに突っ伏した真澄の頭上に冷たい声が降り掛かる。下腹部に殴られた鈍痛が走り、思う様に呼吸も繋げない。強かに殴られた時に口の中を切ってしまったらしく、遠退きそうな意識の中でカハ、と咽喉に詰まる息を鋭く吐き出すと血錆の匂いが微かに漂った。痛みと侭成らない呼吸で意識 ... [続きを読む]
  • 2008/09/02 20:21御剣先生の優雅な一日
  • 「今日はどうなさいました?中川部長」桜坂インシュアランス7階に設置された医務室が居場所の御剣は、パソコンを操作して昼休み直後に現れた中川のカルテを呼び出しながら問い掛けた。着崩す事無く咽喉元を締めていたネクタイのノットに指を絡め、緩めながら四十路中頃の中川は一旦腰を落ち着けた回転椅子から立ち上がると、マウスに重ねている御剣の右手にそっと手を重ねてくる。ふ、と笑みに眦を緩めながら視線を持ち上げる ... [続きを読む]
  • 2008/09/01 18:18小早川クリニック一段落記念
  • 一先ず小早川クリニックの区切りが付きましたので、狂イ咲キの時と同様に遊んでみる事にしました。これまた前回と同様に脳内メーカーで遊ばせて頂きました。では完結明けの私の密かなお楽しみ、参ります。…何だか微妙。もうちょっと欲塗れでも良かったのに、何を澄ましているのやら。これはちょっとしっくり来る…のか?愛は自己愛な気がしなくもないですが。狂イ咲キから友情出演した御剣脳内…。何だか医者の癖に空っぽ ... [続きを読む]
  • 2008/08/31 23:56Raison d'etre─小早川クリニック─【カルテ1】山梨 要(25) 14 (了)
  • 山梨 要をすっかり夜の帳の伏した街へ見送って診察室代わりの広いリビングに戻ってくると、要が腰掛けていた三人掛けのソファに身を落ち着けていた和哉がじとりと馨と静を見上げた。その和哉の様子を見て、くつりと愉しげに咽喉を鳴らしたタイミングも同じと言うのが双子らしいシンクロなのかも知れない。「……で?」「……で、とは?」和哉を挟み込む様に馨と静が左右に腰を落としながら、上背を傾けて左右其々から愉しげな笑 [続きを読む]
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